ロジのトラックボールMX ERGOを評価・レビュー

2017年12月 7日

2017年9月発売のトラックボールを購入。

これまでM570トラックボールを使用しており、似た形でも高価なMX ERGOは何か違うのだろうかと興味を持ってしまった。本当は1~2週間使用後と思っていたけれど、3日経てども使用感は相変わらずなのでレビュー。

現物から参ります。

ロジクールのトラックボールMX ERGO現物

以前書いた開封の儀の画像を2つ流用。

mx-ergo-02-set

紙類は保証書とか簡易マニュアル。下は左から、レシーバー、本体、充電用のMicro USB<->USB A端子のケーブル。

裏面にはシールによる特徴が数点書かれております。

mx-ergo-03-mag

M570との大きな違いは底面に鉄板が磁石でくっついており、M570と同じ角度0と20度の切り替えが物理的に可能。磁力は割と強めなのでトラックボール使用中に外れる気配は全く無し。

本体全体の重量は実測260g、鉄板を外すと166gになったので鉄が94gもあるために142gのM570より圧倒的に重い。但しトラックボールは持ち上げて使う物では無いので重い方がズレなくて良さそう。

本体横から、左が0度、右が20度。

角度の違い

M570使用中の人多い気がするので違いを書き出す。

  • 角度調整可能
  • 表面がややザラザラ
  • M570より少しだけ大きく高い
  • 単三電池1本では無くバッテリ充電
  • Unifying以外にBluetooth接続にも対応
  • ホイールの左右ボタン、PC2台切り替え、精密ボタン
  • Logicool Optionsに対応しておりLogicool Flow機能も使える

最後のLogicool Flowとは2台のPC間をシームレス(境界なく)操作出来るというもので、イメージはこんな感じ。

Logicool-Flow

左のPCのポインタが画面右端まで行くと右のPC画面左端からポインタが現れ、2台のパソコンを同時に同じトラックボールで操作できる。これはPC切り替えボタンとは別の機能。

左がM570、右はMX ERGO。

M570とMX ERGO

操作球のサイズは同じ、M570使いならMX ERGOでも違和感無いはず。

触れた質感はさすが高級品だけはありMX ERGOの方が気に入った。また、ボタンのクリックやホイールの操作感もM570よりしっとりしており、M570が甲高くカチッというところ、MX ERGOは静かにコトッとする柔らかめな印象。

ホイールの回転も個体差のあったM570の雑な感じでは無く、しっかりはめ込まれている割に軽い動作で回しやすい感触。ほんのりコリコリするタイプであり無段階ではございません。

使い勝手は個人差はあるとしても明らかにMX ERGOの方が上。しかしM570には戻れないというほどでも無く、別にどちらでも良いと思った。

 

MX ERGOの良いところとそうでもないところ

良いところから。

角度は元から20度が最適な気がする

MX ERGOの20度にした状態はすごく自然に手首が斜めになるので操作しやすい。元からM570も20度の角度を付けて出せば良いとさえ思うほど自然。

似た体験をM570でもしたいなら、庶民Aさんご提案のこれを敷けばOK。

ドアストッパー

source:Amazon|Kat猫 かわいい猫形状ドアストッパー

MX ERGOの下に指や電卓を入れて角度を色々試してみたところ、私の手首の場合は40度くらい角度があっても良いと感じた。

利点は以上、1つだけ。

追加ボタンは使う人には便利、使わないなら無意味

増えたボタン

ホイールは左右スクロールにも対応、ボール付近には精密モードというポインタの動きが激遅になる機能、中央にはPC1と2の切り替えボタン。私はこれら全部使わないので無意味。

左右スクロールはホイールでは無くボタンによる自動スクロールなので止めどころが曖昧になり気持ち悪い。

激遅にするような精密な動作をする時は拡大するので要らない。だいたいこの位置に押しながら使うボタンを配置するとは、何指で押せば良いのか不明。親指の腹で押しながらボール操作はまず無理なので人差し指で押しながら、なのだろうか。または左手で押しつつ右手でボール操作なのか。

PC切り替えはデスクトップ2台を頻繁に使う私には便利だと思われるかも知れない。しかし私は1人しか居ないので同時にデスクトップ2台の電源は入れないので、1台のM570をPC2台にペアリングしていても問題無し。よって切り替えない。

ボールの取り出しが指ではできなくなった

普通に改悪だと思う。

ボール取り出し穴

トラックボールは玉の受け皿部分にホコリや手垢が溜まってしまうものなので簡単に玉が取り出せる設計は便利。ところがMX ERGOは鉄板外す点は仕方ないとしても、穴が小さくなっておりボールペンなどが必要。

画像の本体右に見える小さな穴、ここに細くて固い何かを突っ込まねば玉出ない。M570は人差し指で押せば玉取れた。

カスタマイズもする人には有り難い、しない人には無意味

私はしない人なので無意味。

logicool-options

ロジクールオプションをダウンロードしてインストールし実行すると対応機器が表れ、ボタンのカスタマイズが可能。アプリケーションごとに設定を分ける事もできるあたりはM570などと同じ。

これ使う人には必須なのかも知れないけれど、OSへ置き換えるとWindowsを自分用にカスタマイズしまくるようなもので、私はそういう事をしない、したくない派。再インストール後に毎回設定変えねばならない手間が嫌なのでほぼ素の状態。

トラックボールも同じな上、もしMX ERGOが廃盤となり後継が出なかったらどうするのか考えると素の状態に慣れておいた方が汎用性高いという判断。

なぜ内蔵バッテリーにしたのか不明

バッテリー駆動

これが高額化した原因の一つならば電池でも良いと思った。

単三電池1本で動くM570の電池寿命は公称18ヶ月なので1年半。私の過酷な使用環境でさえマジでエネループ1本が18ヶ月もったのでロジの公称は本当。

MX ERGOのバッテリはフル充電で最大4ヶ月と書かれていたので本当だとするならM570の電池1本に対し4~5回充電しなければならない計算。しかも廃棄の際はバッテリ取り出すために分解必須とか意味が解らない。

鉄板は簡単に外せるし、外さなければ玉出せない。ならば電池用のソケットも作り、レシーバーもM570のように収納出来た方が良かった。MX ERGOはレシーバー収納は出来ない設計。

以上、角度付く以外何も利点が思い当たらない。

 

金持ち以外はMX ERGOでは無くM570を推奨

MX ERGOを使うとM570に戻れない<言い過ぎ、大げさ、提灯?

キーボードのRealfirceに慣れると同じキー荷重のRealforceシリーズか、せめてメカニカルの赤か茶軸でなければ疲れたり指が痛くなり打ちにくくなる諸刃状態は判るが、そこまでの違いは無い。いつでもM570に戻れる。

1つクセのある違いとしては、進む/戻るボタンの位置がM570は奥に対してMX ERGOは手前に寄っているので、どちらかに慣れると別の方ではボタン慣れしなければ押しづらいかも知れない。

どちらが良いとも言えず、私がM570に慣れていたのでMX ERGOのボタン位置は使いにくい。しかしMX ERGOに慣れてしまえば今度はM570のボタンが押しにくくなるのだろうと予想。

他は角度付く以外ほぼ同じと言えども過言ないはず。

これで公式価格のMX ERGOがM570の約2倍、2017年12月現在の実売は3倍もの差とはありえない。M570が4千円少々ならば出せて4千円。角度調整の代償にバッテリ仕様という面倒さが加わるので同じ価格ならM570で結構。

後は耐久性で勝負するしかない。

ところが昔のM570は3年保証の期間内で7回くらいチャタリングにより交換したものの、現在仕様中のM570tは3年を突破してしまったけれど今でも正常動作しており、スイッチの改善が行われたと見ております。

クリックした感触が同じスイッチでは無い気がするのでMX ERGOは大丈夫なのか。保証期間は2年へとこれまた改悪されているので、故障するなら2年以内にしてほしい。

キーボードの高級品には価格相応の価値があると知ったので、ポインティングデバイスももしかすると、と期待したが裏切られた。

MX ERGOが逝った時にはM570へ戻り、M570も逝ったなら再びM570を買うと思う。正直、私の収入で1.2万円は厳しいし、1.2万の価値は無いと判断。M570が安すぎるという見方さえ出来てしまえる。

高額だからと自己満足できたり、4千円も1.2万円も変わらない金銭感覚だとか、見て判る人に対してドヤりたいならMX ERGO。安く普通に親指トラックボール使いたいならM570でよろしいかと。

価格で腰が引けるならMX ERGOは絶対にやめておいた方が良い。

リンク用ソース

コメント(1)

>これまでM570トラックボールを使用しており
そもそもM570も4,000円(定価は5,000円)しますから、トラックボールとしては安いものの、マウスとして見れば高級な部類。その使い勝手が良いのは当然。値段が10倍ならともかく、4,000円と12,000円の日本酒で味がどれだけ変わるかを考えれば、値段分の変化が無いことは想像できるはず。せいぜい1.2倍。

>表面がややザラザラ
この点は良さ気。M570はもろにプラスチックな外観で、チープな外見と感触でしたから。

>単三電池1本では無くバッテリ充電
トラックボールを軽量化する必要は無いですから、この点は電池式で良かった気が。むしろプロ用途を想定するなら、いつ切れて充電が必要になるか分からないバッテリ式より、切れたら即座に交換できる電池式の方が使い勝手は良いはず。

>私の手首の場合は40度くらい角度があっても良いと感じた。
形状的にはサンワサプライのエルゴマウスくらいですかね。

サンワサプライ株式会社|MA-ERGW10【ワイヤレスエルゴマウス】
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MA-ERGW10&cate=1

>ボール付近には精密モードというポインタの動きが激遅になる機能
この位置にあるボタンを押しながらボールを転がすのは難しそう。個人的には薬指で押せる辺り、例えば右クリックボタンに右側にでも配置した方が役立ちそう。FPSで遠距離狙撃をする際なんぞ便利なのでは。

>M570は人差し指で押せば玉取れた。
前身のM250も指で取れましたよ。

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