Acerの新製品が出るも高額なノートは売れていない

2017年11月15日

エイサーより新製品がいくつか投下。

AcerといえばASUSと並ぶと思われる台湾のノートPCメーカー。価格コム売れ筋ランキング上位の常連の1つで、Acer、ASUS、Lenovo、東芝が以前は多かったと記憶しております。数年前は。

適当に見て参りましょう。

Acerからノートと2in1とデスクトップPCの新製品

3種類のプレスリリースをまとめて。

今回は税別の店頭予想価格に注目して行きましょう。

デスクトップPC(7~10万円)

acer-xc

特徴はケースの幅が10cmという薄めなスリムケース。

スリムは最近あまり見ないのでピンと来ない人が居るかも知れないのでどのくらいの大きさかを文字で書くと、ミニタワー(m-ATX)ケースの幅を半分にしたような感じ。高さと奥行きは同じくらい。

最下位の仕様と価格を引用。

CPUにCeleron J3355、メモリ4GB、1TB HDD、DVD±R/RWドライブなどを搭載し、税別店頭予想価格は43,000円前後

大した構成でも無い割に税別4.3万、込にすると4.6万は中々強気。

Celeron J3355はApollo Lake、Atom系とはいえ2コア/2スレッド、クロック2.0-2.5GHzなのでやや性能高め。事務用途や軽作業ならばこのくらいで充分かと。TDP10Wと消費電力低めなためかCeleronモデルは65WのACアダプタ。

最上位。

CPUをCore i7-7700、メモリを8GB、HDDを2TBに強化し、税別店頭予想価格は10万円前後

こちらも強気ですな。CPUは単品ボックスで3.3万円が相場。一体なにをどうしたら10万円行くのか不明過ぎる。店頭~価格なのでここから値引きとかポイント10%などを考慮した設定なのだろうか。

いずれにせよスリムケースなので個人的にはおすすめ不能。スリムの何が良いかはケース1台分の空間が省スペースになるだけ。

何が悪いかは、

  • CPUが高性能になるほどCPUファンにホコリが詰まりやすい
  • サイドパネルを開けにくい設計が多いので掃除しづらい
  • サイドのメッシュすぐそばにファンがあるのでうるさい
  • 自力でメンテしようとすると何かと入り組んでいる
  • ケーブル類がぎっしりになりエアフロー悪い
  • そのケーブルにもホコリが付着しやすい
  • ケースファン搭載なら小型でうるさい

こんなに沢山思いつくとは思わなかった。

15.6型ノートPC(5~12万円)

ES1-533-W14D-R

スタンダードなクラムシェル、15.6型なので半固定設置用として。

暗い赤はやや珍しい、DELLのような質感。これ以外に黒と白もご用意されているのが約5万円のHD解像度、光沢液晶パネル仕様。

Celeron N3350(1.1GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載(中略)。そのほかおもな仕様は、メモリ4GB、500GB HDD、DVD±R/RWドライブ

デスクトップと同じApollo Lakeでもこちらは少々クソ性能で、2コア/2スレは良いとしてもクロックは1.1-2.4GHz。2.4の方はバースト周波数なので1コアしか使っていないなら。

Yahooやクックパッド検索するとか年賀状印刷する程度なら良いとしても、動画を見ながら何か作業するには向いていないので、次のやや上位モデルを。

CPUにCore i5-7200U(2.5GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載(中略)、1TB HDD搭載の「E5-576-F58G/W」が85,000円前後、オブシディアンブラックで256GB SSD搭載の「E5-576-F58G/W」が95,000円前後

やはり強気、値引き前提なのでしょう。本当にこの価格で出してしまうとAcerなどという日本ではブランド力の弱いパソコンは選ばれない可能性高そう。

CPUがやや性能高め、メモリが8GBでHDD容量が多めな以外は5万円のやつとだいたい同じ。

最上位はフルHDノート。

CPUをCore i7-7500U(2.7GHz、ビデオ機能内蔵)、(中略)、税別店頭予想価格は、マーブルホワイトで1TB HDD搭載の「E5-576-F78G/W」が11万円前後、オブシディアンブラックで256GB SSD搭載の「E5-576-F78G/W」が12万円前後

中途半端なCore i5仕様よりこちらの方が割安感さえある。しかし高い。解像度とCPUが違うくらいで他はi5仕様と同じなのでメモリなど他の性能は省略されている模様。

13.3型2in1 PC(10~14万円)

acer-spin-5

ラストは変形型2in1ノートPCタブレット。

13.3型ならばモバイルの限界サイズと思っており、1.5kgも持ち運ぶ重さしてはギリな印象。私が所有している富士通の2in1ga1.59kgなのでだいたい同じなのでだいたい分かる。

タブレットにもなるからか1024段階の筆圧を検知するようペンが付属しており、指紋センサーはWindows Hello対応。※Windows Hello とは

画面の回転で左右が自動で入れ替わるスピーカーや、4m離れた場所でも音声を認識し、Cortanaを音声操作できるアレイマイクを備える。

凄いですな。2in1の全部盛りを目指しているのだろうかと思える多機能さ。

しかしここまでの機能、私は全部要らない。タブレットにならなくても良く、ペンも要らない、スピーカー反転も不要、Cortana使わない。

Windows Helloと言えば指紋では無く虹彩認証にも対応しているので、目の方なら少し使ってみたい気はするけれど、Windows 7では無理でしょうな。

指紋認証もAppleのTouch IDのように触れるだけで良いならアリだと思うものの、FMVに付いている指紋は縦に滑らせるタイプなので使う気が起こらない。なぜかは不明。

4コア/8スレッドで最大4GHz駆動のCore i7-8550U(1.8GHz、ビデオ機能内蔵)を搭載し、(中略)メモリ8GB、256GB SSD、1,920×1,080ドット表示対応13.3型IPS液晶ディスプレイ

高いだけはあり性能には文句無し。

しかしCPUをCore i3-7130U、SSD 128GBにした下位モデルが10万円前後らしいので、ノートやタブレットで何かするならこちらでよろしいのでは無かろうか。

高価なAcer製品はアリなのか?

冒頭で書いた通り、過去に(価格コム内で)安いノートと言えばAcer、ASUS、Lenovo、東芝の4メーカーが競合していた記憶があったのだけれども、高いエイサーはありなのかという疑問。

3年くらい前に大赤字を叩き出してCEOが引責辞任。その後は業績が回復しており、2017年現在では13四半期(3年3ヶ月分)連続で黒字転換したらしいので方向性は間違っていないのだと思う。

しかし後で掲載する価格コムの売れ筋ランキングでのAcerは40位以内に1製品も無いという状況。日本以外で勝負しているのだろうか。

 

2017年現在は高額なノートPCは売れていない

価格コムを見ると一目瞭然。

価格.com - ノートパソコン 人気売れ筋ランキング
http://kakaku.com/pc/note-pc/ranking_0020/

kakakucom-laptop-2017-11-13

上位を占めている機種は税込で10万円切れるものばかりで、10万円以上の物は10位のSurface Laptopの約12万円が最上位。

1ページめ、40位までの10万円以上:未満の数(以上の割合)。

  • 10位まで・・・1:9(10%)
  • 20位まで・・・4:16(20%)
  • 40位まで・・・8:32(20%)

同じく40位まで、ご祝儀価格で登場するNECと富士通の数と価格。

  • 富士通・・・約12万円x1機種(17位)
  • NEC・・・約12万円x1、7~8万円x2(29、7、23位)

10位圏内にはNECの安物が1つだけ。20位までにするとようやく富士通の高いやつが1機種追加という状態。

画像のみで判断すると、40位以内に2in1は3機種。さば折りが1、画面外れるタイプが2つだけ。

仮に利益「率」が同じならばPC本体価格16万円と8万円では利益額が2倍も違うわけで、放っておいてもクソ高いノートがじゃぶじゃぶ売れていた頃とは変化し、NECと富士通の実質撤退は理解できる。

東芝も今期決算の3月までに事業売却を検討する言っていたので、もし決まれば価格コムのランキングは外資系中心、言い方を変えるとASUS&AcerとBTOパソコンメーカーだけになりそう。

なぜ10万円未満のノート中心になっているか予想。

  • スマホやタブレットもあるのでPCに多額の投資をしたくない
  • 10万円切れていてもそこそこ使える性能の物が増えた
  • 国内メーカーで無くとも中身変わらないと気付いた

この辺りだと思う。

無駄に高い2in1、無駄に高い国内大手。安物売るなら大量にさばく必要があるので、まだまだ淘汰されるメーカーが出るかも知れませんな。

リンク用ソース

コメント(3)

>IPS液晶ディスプレイ
IPS液晶のノートパソコンはすくないですね。2in1やタブレットは視野角が狭いと困るのでIPS液晶ですがノートパソコンは不便ではないということかも知れません。

私もAcerといえば安物のイメージがありますね。最近はPCをあまり見かけないため、安物のモニタを出していることから安物PCのイメージへ紐付いている感が強いですけれど。

>ケースの幅が10cmという薄めなスリムケース。
ファイナルデータで有名なAOSのデータ復旧サービスが、無料で1年間サービスされるのだとか。1年間でデータ破損が起こるとか不運にも程があります。せめて「1年間」ではなく「5年間で1度だけ、復旧料金がどれだけ高額でも、5万円以上はAcerが全額キャッシュバック」とかサービスしてくれれば、相場より2万円くらい高額でも買う価値があるのですがね。

>何が悪いか
ほか、省スペースのデメリットなら「ケースが軽い上にフレームとドライブの位置が近いため、光学ドライブやHDDの振動がケースへ伝わり、デスク上に置くとガタガタうるさい」を挙げます。4.3万円のPCにパイオニア製のドライブが搭載されているはずもなく。特に光学ドライブの振動は酷いことになると予想。

>暗い赤はやや珍しい
ローズウッドレッドだとか。日本語だと赤茶色でしょうか。ギターなんぞはローズウッドをよく使いますね。

>画面の回転で左右が自動で入れ替わるスピーカー
なにその無駄な機能。LRの音を気にする人がタブレットを使うわけねーだろと。

>スピーカー反転
Alcatel IDOL 4購入レビューとスペック、メリット・デメリット、価格まとめ
http://androidlover.net/idol4#Alcatel_IDOL4-5
別の物で見たなぁと思ったら、こちらのスマホでした。

自動反転スピーカーで検索しても、Acerしか出てこないので個性を出したいんでしょうね。

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BTOパソコンメーカー比較

パソコン工房

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

初心者や実用重視のPCユーザー向け。デスクトップ以外にノートも多数有り価格と性能のバランスが良く選びやすい。全国に実店舗が多数有るBTO PCメーカー。

マウスコンピューター

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ★★

部品選: ★★★☆☆

パソコン工房と同様に機種が多くノートの取扱も有りゲーム用やクリエイター向けPCも有り。送料が比較的高額なので総額注意。知名度は国内トップクラス。

ドスパラ

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★★ 安保証: ☆☆

部品選: ★★★☆☆

デスクトップPCならパソコン工房とマウス以外にドスパラも見る価値有り。秋葉原に本拠地を構える昔ながらのBTOパソコンメーカーで知名度はマウス並に高い。

DELL

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆

部品選: ☆☆☆☆

2011年頃から安く無くDELLを選択肢に入れる理由が薄く回線抱き合わせ販売の価格がまぎらわしい。ゲームPCのAlienwareは見た目重視コスパ最悪なので要注意。

日本HP

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★★☆☆ 安保証: ★★

部品選: ☆☆☆☆

高性能ノート以外は見る価値が薄く高額なLenovoという感じ。早々にWindows 7を捨て8に切り替えたので7が必要なら行っても無駄。2012年後半から迷走中。

TSUKUMO

高性能: ★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★

部品選: ★★☆☆☆

ヤマダ電機による買収後はマニアックな感は無くなり家電通販のような普通のパソコン屋に。BTO PCは機種が少なくやや割高。ツクモファンなら選択肢へ。

FRONTIER

高性能: ★★★☆☆ 長保証: ☆☆☆

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ☆☆☆

部品選: ★★☆☆☆

2013年7月に(株)KOUZIROが倒産しヤマダ電機子会社インバースネットが続投。長期保証が消滅。これと言った特徴が無く難点は有れど利点が見当たらない。

サイコム

高性能: ★★★★★ 長保証: ★★

コスパ: ★★☆☆☆ 安保証: ★★★

部品選: ★★★★★

自作しない中~上級者のPCユーザ向け。初心者にはカスタマイズが難しく動かない構成でも購入できるので注意。パーツへのこだわりや知識が有るなら。

※並びはBTOメーカーの知名度の順。大小関わらず信用できない要素があるメーカーは未掲載。

勝手に評価シリーズ

結果として宣伝になっていますが依頼されたわけでは無く、依頼されてもやりません。

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あなたの街の~を勝手に評価
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Windows 7サポート終了は2020年1月14日

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プロフィール

ヒツジ先輩

書いてる人:

BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。