WindowsのOEMとDSPと普通のパッケージの違いとは

なぜBTOパソコンが良いのかは、このブログのテーマです。

まとめて書いた記憶が無いため書き出します。
私の知識だけなので、まだあるかも知れません。


1. バルクを大量に仕入れるため仕入や輸送コストが安い

多く買えば安くなり、一度に大量に買えばコンテナを船に載せて安く運ぶことができます。パーツの製造は多くが中国や台湾なので、ほぼ船だけで事足りるのです。空輸すると数万円かかるものが、海上輸送ならば時間はかかりますが数千円など、他の荷物と混ぜることもできるため安いのです。

2.OS(オペレーションシステム)がOEMだから安い

自作をすると持っているOS、主にWindowsになると思いますが、それをインストールして買い替え完了となりますが、OSを持っていない場合でWindowsを使いたいならば、BTOでなくとも良いのですが、MicrosoftとOEM契約しているPCメーカーから買うと安くあがります。マニュアル、箱、付属品の無いシールだけのライセンスなので安いのです。

3.保証が有り、修理依頼を国内で完結できる

パーツを単体で買うと2年や10ヶ月などとバラで保証が付きますが、BTOメーカーならばメーカー保証が付きます。最低でも1年、長期やワランティ(物理破損や天災などの保険)もオプションで選ぶことができるため楽です。国内代理店が有れば良いですが、無ければRMA(Return Merchandise Authorization、返品保証などの意味)申請や国際郵便など自分で手配し、数週間~数ヶ月かかることもあります。


とりあえず大きな利点を3つ挙げました。

この中で「2」のOEMについて説明申し上げようと思います。
Windowsについてなので、提供元はMicrosoftとします。


WindowsのOEM版とは


OEM(Original Equipment Manufacturer)は、BTOに限らずパソコンメーカーなどとマイクロソフトが契約し、マイクロソフトが決めた一定の条件を満たす企業(メーカー)にライセンスを販売する形です。

中にはDELLのようにWindowsのCDが付いているOEMも有りますが、多くのBTOメーカーではメディア無し、箱やマニュアルもBTOメーカー独自で作っています。それだけマイクロソフトの負担が低くなることと、大量にフォーキャスト(月ごとにいくつ仕入れるのか予定伝えておく)でOEM契約は可能になります。リカバリディスクなどが付いていることも有りますが、これはBTOメーカーが用意したもので、普通はパソコン本体に付いているマイクロソフトWindowsのシール(コアシール、コアラベル)がライセンス料の目印になっています。

本当はもっと細かい規定が有りますが、仕入れる規模や市場への影響などを考慮したマイクロソフトが決めた料金に基づいて各社の「Windows代」が変わってきます。

ここからは私の推測ですが、BTOの構成、スペックと市場価格、利益率を予想し、カスタマイズの価格差から見たOEMのWindowsは、パッケージの発売時価格4万円としたら1.5万円前後、2万円ならば1万円前後かと見ています。

同じOEMでも、更に規定を厳しくしたAtom搭載のネットブック(ミニノート)やネットトップ(省スペースのデスクトップ)のWindows XP(Professional)はまだ安く、中古パソコン専用のOEM Windows XPは、それよりもっと安いと思われます。数千円(3~7千円)程度が妥当でしょう。

先にも書きましたが、自作とメーカー製PCの大きな違いはここです。

自由度は下がりますが、安くWindowsパソコンを買うならメーカー製。性能を考えてカスタマイズなども取り入れるならばBTOパソコンとなるわけです。


WindowsのDSP版とは


DSP(Delivery Service Partner)は、主にBTOメーカーに良く見られますが、ソニーやNECなども一部のパソコンにはDSPが付いている場合があります。

DSPの特徴は「普通のWindowsパッケージにパーツが必ず1種類付属する」こと。1種類とした理由はメモリ2枚などが以前あったからで、多くはFDDやカードリーダーなど、安く汎用性が有り、当たり障りの無い部品と抱き合わせになっています。

ここからは推測ですが、なぜDSPが存在するのかはマイクロソフトの戦略で、例えば自作PCが流行するとクソ高いWindowsは無視されてLinuxなどにOS市場を奪われて行く可能性が有ります。Windowsの駄目なところは価格がネックなので、この言い訳として「パーツとセットならば安い」という、まさに言い訳なのです。パッケージの内容は全く同じとは言えませんが、マニュアルが極端に薄いなど、どうでも良い点です。

抱き合わされるパーツは、マザーボード、CPU、メモリ、HDD、光学ドライブ、PCIボードなどで、抱き合わせ(セット)になっているパーツを組み込んだPCにしかインストールしてはならない、という決まりがあります。外しても問題無く動きますし、FDDとセットで買った直後にFDDを捨てる人が居ますがやってはいけません。ライセンス違反です。

ドスパラなどでカードリーダーやFDDとセットになった、やたらと安い新品のWindwosがこれです。必ず販売ページに「DSP」という文字が入っており、パッケージの半値以下だったりします。


Windowsの製品パッケージとは


これは家電量販店のソフトウェア販売コーナーなどで一緒に置かれ、アプリケーションと同じように販売されている普通のWindwosです。価格は最も高額で、誰が買うのか私には理解できません。

Windows2000からXP、XPからVista、XPからWindows7へ買い替える人がこのようなパッケージを購入するのでしょうか。DSPを知っていて、抱き合わせパーツを取り付けることができるならば不要なものです。

ただし、数千円で上のランクのWindowsへアップグレードできたり、サポートも有償ですが何時間分というセレブなサービスも有るので、一概に無駄とは言えません。また、私がこのパッケージを購入したことが無いため詳細を知らず良く判っていないのかも知れません。

価格コムで時々最安を見ていますが、BTOや自作するならばDSPの方が良いです。マニュアルがあっても普通あんなもん読まないでしょう。パソコンはインターネットが使えるのですから。


初心者の方にも分かり易いよう書いたつもりですが、これでも不足ならばコメントでどこが不明かお知らせください。私もそれによって調べることが勉強になります。

結論としては、BTOやナショナルブランド(NECや富士通など)は普通OEM。何らかの事情があったり、サイコムのような小さめの組立代行屋ならば普通にDSP。パッケージを付けて売ると、とんでもない総額になるため、そんなものは売れません。

自作を考えているならば、DSPを探しましょう。

OEMのコアを使って自作PCへWindowsを入れたりしてはいけません。ライセンス違反なので違法コピーと同じレベルにやってはいけないことです。ヤフーオークションなどで売られていることがありますが、購入しないようにしましょう。価格は数千円ですが落札してはいけません。


<追記>2009/08/18
・ コメントで補足されまくっていますので、ぜひご覧下さい。
・ ネグロックさんから更に補強して戴けました

ネグロックの補助脳 WidnowsDSP版のライセンス認証と、ハードウエア構成変更の基準
http://neglock.blog66.fc2.com/blog-entry-105.html

ラストの抜け道は必見。
デュアルマザーボードも有り、ということですね。※実行は自己責任です

リンク用ソース

コメント(6)

記事にしていただき有難うございました。

>OEMのコアを使って自作PCへWindowsを入れたりしてはいけません

1度、DSP版OS付きのBTOパソコン一式を購入し、使い回し可能なパーツを元に、New PCを自作にて組む際の、DSP版OSの使い回しはライセンス違反ということでしょうか。

ヒツジ先輩が書かれているとおり、DSPの場合はどれか一つのパーツとセットという解釈になります。
BTOの場合はどのパーツとセットなのか明確じゃないので、心配という事でしょうか?

Windowsインストールの際に、インターネットでの認証が必要になりますが、登録されているマシン構成と大幅に変わっている場合は電話での確認が必要になることがあります。
DSPの場合、この時にどのパーツとセットなのか確認してくることがあります。

この時にFDドライブと答えれば、そのFDドライブがついているPCなら使用しても良いことになりますから、FDドライブをNewPCに移植していれば良いわけです。

MS相手にはこれで通るはずです。

私はOSの入れ替えも多く、このやりとりがまどろっこしいのでパッケージ版を使っています。
それでも面倒な部分がありますが・・・(^^;


ちなみにパッケージ版は基本的にマイクロソフトがサポートしますが、OEMとDSPはPCメーカーや販売店がサポート元になります。

パッケージ版であればMSの無償のサポートを受けれます。
http://www.microsoft.com/japan/customer/tech/phone.aspx

DSPやOEMだと販売元に問い合わせるか、有償サポートを使うように言われます。

個人的な意見ですが、トラブルの際にある程度までOS、アプリ、ハードウエア、と原因を特定できてOSが原因とされる場合、MSの技術サポートはかなり強力ですが、その辺の特定が出来ないとたらい回しにあうかと思います。

通常はDSPやOEMで、メーカーサポートのお世話になる方がお勧めです。
なのでメーカーサポートがポイントになるかと思いますが、そのへんはヒツジ先輩がお詳しいでしょう(^^;

さすがネグロックさん、フォローありがとうございます。その通りです。
ドスパラなどでFDDがセットになっている理由はここで、マザーやCPU(聞いたことは有りませんが)がセットの場合は、Windowsの使い回しが狭まってしまいまうのです。サイコムやクレバリーなどではDSP版が多いので、何とセットになっているのかを確認しておきます。

補足ですが、ネグロックさんの書かれている「大幅に構成が変わった時、アクティベート時にマイクロソフトへ連絡することになる」は、OEMも同様でこちらはもっと厳しいです。オークションなどで買うなという理由はここにあります。

私が修理現場に入って1週間くらいだったと思いますが、同じマザー(ASUSでした)にも関わらずオンラインの認証が通らない。MSへ電話するよう表示されたので電話し、コードを打ったもののオペレータに替わる。何もおかしなことはしていないので、修理現場から電話をしている事やマザーを交換したと伝えたものの、構成が違うため認証できないと断られました。

普通は有り得ないのですが、ASUSから修理用に仕入れたマザーボードのリビジョン(Rev.)が変わっており、それに気付かず、同じマザーを交換した。と思っていたためです。繰り返しますがこれはOEM(メーカーPC)の事です。

DSPも同じですが、そう考えると「MSはどこまで情報を持っているのだろう」という、気持ちの悪さが有ります。私個人がそう思うだけですが、どこまで知っているのでしょう・・

サポートも、これまたネグロックさんの書かれた通り、OS(Windwos)、あるいは回線(ISP、インターネット・サービス・プロバイダ)、ハードウェア(PC)のいずれかに問題があるのか特定して連絡をしなければ、MSとISPはメーカーへたらいを回します。サポートをされるにも知識が必要ということです。

メーカーのサポートも、そう大した教育は無いことが実情。派遣、外注、大型家電店の下請などがマニュアル片手やいきなり実戦で対応していることが多々有ります。

そう考えると自作や改造慣れをした方が良いとも思えますが、年々パーツの交換は簡単になっているので、近くに詳しい人はいるものです。1人くらいキープしておけば良いと思います。


※2週間程、時間を取れずコメントの返信が週一になっていましたが、今週から2日以内に反応しようかと思います

有難うございました。

DSPを使用するときの注意点として、知識を深めることができました。

今後ともよろしくお願いいたします。

>「MSはどこまで情報を持っているのだろう」

このコメントを書いていたら、いつの間にかかなりの長文になってしまい、少々の脱線もあったので、整理して私のブログに載せました(苦笑)

参考になれば幸いです。
http://neglock.blog66.fc2.com/blog-entry-105.html

追記でリンク申し上げます。
さすが詳しいですね。オチが素晴らしい。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。