Chromeの32bitと64bit版を同時インストールし使う方法

2015年12月21日

GoogleのChromeブラウザ(以下、Chrome)の64bit版について。

Windows版Chromeを普通にインストールすると、OSが64bitでも32bit版がインストールされてしまうはず。また、32bit版を使用しており64bit版を入れると上書きされてしまうはず。

同時に入れて使い分ける方法を解説。

ここからの作業は全て自己責任、不具合が出てもGoogleや私は知った事では無い為、自信が無ければやめておきましょう。

 

64bit版Chromeブラウザのダウンロードと注意点

パソコンでこちらのリンクへ行くと画像のようなページに行く予定。

Chrome ブラウザ
https://www.google.co.jp/chrome/browser/desktop/index.html

Chromeブラウザ公式トップ

ここで青いボタンを押すと32bit版が落ちて入ってしまう為、赤枠のテキストをクリックしましょう。するとこの窓が出現。

64bit版

やはり青いボタンは押さず、マウスのポインタ(矢印)の左に有るリンクをクリック、すると64bit版がダウンロードされ自動的にインストールへ。

この際、Chromeで行くとChromeの実行ファイルが既に使われているので中断されてしまう為、Chrome以外のブラウザで行くか、ダウンロードが始まったならすぐにChromeを丸ごと閉じましょう。

64bit版のダウンロードで注意する事

64bit版は32bit版のプログラムを上書きするので32bit版は使えなくなってしまう。何がまずいかは、不具合が出たりとか、使っている拡張が64bitに対応していなければ動かないかも知れない。※ゲストブックでTakaQさんが心配していた件がこれ

戻すには64bit版Chromeを終了し32bitを落とせば上書きインストールされると思うけれど、そこまでは試していないのでセルフサービス。

また、64bit版という名の通り、元からメモリを食い尽くすChromeのリミッターが解除され、際限無くメモリを使い始める可能性が無いとも言えない為、特にメモリが1桁GBの人は覚悟の上で。

そして、ここから先の32bitと64bit同時利用すると、ショートカットのアイコンが壊れて白くなるので治すならChromeの再インストールが必要。アンインストールすると32bitと64bit版が同時に消えるので入れ直す手間も承知の上で。

 

32bitと64bit版を同時インストールし使う方法

参考になったサイトがこちら。

Chrome 64bit版が軽い3つの理由→1つ嘘 - Windows 2000 Blog
http://blog.livedoor.jp/blackwingcat/archives/1898136.html

しかし、PC詳しい人向けにやや端折って書かれており、意味が解らない人も居そう、いや居るに違い無いと心で感じたので解説。

1.Chromeのbit数を確認

バージョン確認

Chrome右上の「三」アイコンをクリックし、図のようにヘルプからGoogle Chrome についてへ行くとバージョンが判明。

バージョン64

この画像ならば、バージョン 47.0.2526.106 mの右に(64-bit)と表記が有るので64bit版。32bitは無記載または(32-bit)と書かれております。

既に何故か64bit版で普通に使っているならば変更する意味は無いと思うのでここで終了。32bitなら次へ。

2.Chrome 32bit版のフォルダを探す

フォルダ確認

※ここからブラウザにより半角の「¥」がバックスラッシュ(「/」の逆)になっているかも知れないけれど気にせず。コピペすると半角の¥になり同じ意味。

64bit版Windowsの人が多いと思うので、Program Filesフォルダはここ。

  • C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application

32bit版は、

  • C:\Program Files\Google\Chrome\Application

と思うけれど、手元にChromeが動く32bit版Windowsが無いので未確認。

3.フォルダ名変更と実行ファイル退避

リネームして移動

私の環境では、現在のChrome 32bit版のバージョンは47.0.2526.106なので、フォルダ47.0.2526.106の名前を変更。自分が判るよう適当な名前へリネームを。上の画像は接尾に「-32bit」と付けております。

そしてリネームしたフォルダの中へ実行ファイル、Chrome.exe を移動。コピーしても良いけれど、上書きされるので意味無し。

移動後の~32bitフォルダの中身はこんな感じ。

32bit用の中身

ひとつ前の階層でバージョン名フォルダに「old」とか付いているなら、それは単なるバックアップなので無視してOK。

4.Chromeの64bit版をインストール

64Chromeインストール後

32bit版の退避後、64bit版を入れたイメージが上の画像で、32bit版の実行ファイルが無いので新たに作られ、フォルダも無いので新規作成。この状態で起動してもブックマークや拡張は別の場所に有るので無関係。

ちなみにこのフォルダだと思う。

  • %USERPROFILE%\AppData\Local\Google\Chrome\User Data
  • C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Local\Google\Chrome\User Data

上記の意味や場所は同じ。[ユーザー名]の方で移動するなら自分のユーザ名へ変更しましょう。

5.Chromeのバージョンを確認

バージョン64

いつも通りのショートカットなどからChromeを起動すると、その場所には64bit版が入っているので64bitになっているはず。

リネームした32bit版フォルダの中の実行ファイルのショートカットを作成するなどし、そちらから起動すると32bit版が起動。

32bitのバージョン確認画面はエラー

但し、フォルダをリネームしたり実行ファイルの場所が違う為か更新は出来ない仕様。並行して使うならば、64bit版のフォルダをリネームし実行ファイルをそこへ入れ、32bit版を元に戻せば逆に64bit版が更新不能へと変更可。

ちなみに同時起動は出来ず、64bit版Chrome実行中に32bitのショートカットなどを実行しても64bitの方で開かれ、逆も同じ。

メモリの使用量を比較

タスクマネージャで比較。左が32bit、右64bit版。

タスク比較

環境により違うので何とも言えないけれど、私のPCでは32/64いずれもだいたい400~800MB程度。拡張の数や開いているタブの数で変わるのでしょう。

メモリ使用量の推移はこちら。右下の赤枠。

メモリ使用量推移グラフ

へこんでいる部分より左は32bit版を開いて放置した状態、へこみは32bit版終了、右で再び直線に近い状態になっている部分は64bit版を開き放置中。

どちらも起動直後から放置するとメモリ使用量は変わらず。やはり環境により上下するかも知れない為、どの程度違うか見ておいた方が良いやも知れず。

動作確認済(と思われる)拡張

私が利用中の拡張は64bit版でも全て動作中と思われ、有効にチェックが入っております。ウェブ編集や測定系が多い為、あまり参考にならないかも知れないので、有名かつ使っている人が多そうな拡張を太字化。

  • Adblock Plus 1.9.4
  • Amazon.co.jpのほしい物リストに追加 1.0.0.10
  • Check My Links 3.6.1
  • Create Link 0.2.9
  • Disable Youtube HTML5 Player 1.1
  • goo.gl URL Shortener extension 1.38.0
  • Google Publisher Toolbar 5.0.18
  • Google Quick Scroll 42.1
  • Google オフライン ドキュメント 1.1
  • LINE 1.2.3
  • Proxy SwitchySharp 1.10.6
  • RSS Subscription Extension(by Google) 2.2.4
  • Session Buddy 3.4.6
  • Speed Dial 2 2.1.2
  • Text URL Linker 1.3.0
  • User-Agent Switcher for Chrome 1.0.43
  • View Selection Source 1.0
  • Web Developer 0.4.6
  • YSlow 3.1.2
  • はてなブックマーク GoogleChrome 拡張 1.4.4
  • 右クリックから画像で画像検索 1.1.2

以下、炎の精霊 さん提供の64bit版で動作中の拡張。

  • Adblock Plus
  • Download Manager
  • OneTab
  • SimpleUndoClose
  • ポップアップブロッカー
  • ショッピングリサーチャー(仕様だと思うけど表示が微妙)

私の環境で32->64bit移行で使えなくなる拡張は無し。

参考にした「Windows 2000 Blog」では64bit非対応の拡張が多め。しかし検証時期は2015年4月上旬の記事なので、約8ヶ月間でChromeの仕様が変わったのかも知れませんな。

 

Chromeの32bitと64bit版どちらが良いのか?(まとめ)

簡単に分けると、

  • 64bit・・・32bit版が動作が重い、拡張は全て動く(または使わない)
  • 32bit・・・メモリの空き容量不足、OSが32bit版

64bit版にしても個人的には動作の重い軽いの体感差は無し。

私の環境ではメモリ使用量がChrome起動直後で1GBも使っていない為、もしかすると3GBオーバーを平気で叩き出す状態ならば差が出る可能性も。こればかりは個人差というかPC差が有ると思うので何とも言えず。

64bit版で何が変わったのか体感では不明なので、このまんま64bit版を使い続ける予定。何か不具合が出たなら、ゲストブックでチラ裏するか、重大ならもう1本記事にするか日曜まとめで愚痴る可能性有り。

私はライトユーザなのだろうか。拡張21個は多いと思うものの、タブは最大20も開かないので、Chromeがメモリを食いまくる印象がございません。

コメント(8)

>私はライトユーザなのだろうか
私もライトユーザかな

環境は
win7pro 64bit ram8Gb

crome64bit

>タブは最大20も開かないので、
私も20以下
いっぱい開くとタブ名見づらくなって不便。
いっぱい開くならOneTabですぐ見ないページを
纏めるとメモリ使用量抑えられるw

こんな感じだけど安定的使用できてます。
10タブで1GBメモリ使う感じ
(ページにもよるから詳しくは何とも言えない)
今の使い方でメモリの使用量は最大で5GB前後使ってるみたい

不安定になるなら拡張機能
(エクステンション)見直した方がよい

消しちゃって名前不明だけど、
次ページ勝手に読むエクステはメモリ使用量が
大変になってまずかった記憶あり
(同じ内容を複数ページのサイトをスクロールだけで見れるやつ)

OSが64bitでも32bit版がインストールされてしまうはず

joe jackワイ「そうなんや。ワイ64bitにするやで」
コチコチ

chrome受付嬢「実行中のgoogle chromeとおなじバージョンをインストールすることはできません」

joe jackワイ「そうなんや!気付かんかってんスマンスマン」(いつしたんやろ?

何との相性か不具合か不明ですが、私の環境だとChromeにエクステンションやテーマを追加できないのですよね。「Chromeに追加」をクリックすると、即座に「エラーが発生しました NETWORK_FAILED」でインストール不可。

お陰で映画のレンタルとGooglePlayMusicを利用する以外では、Chromeを立ち上げる機会なし。Windows7時代から起こっていて、OSごとChromeの再インストールでも再発、プロファイル(ユーザーデータ)を消しても無意味、別のGoogleアカウントでChromeにログインしても無駄、という次第でお手上げ。私はGoogleに嫌われている模様。

>Chrome ブラウザ
>ここで青いボタンを押すと32bit版が落ちて入ってしまう
改めてダウンロードページを見ましたが、WindowsXPがまだサポート内なのは面白いですね。ブラウザを使う=インターネットに接続する、な行為のはずなのにダウンロードがOKとは。既にXPのシェアは微々たるモノだから、今更Chromeを使った程度でセキュリティ上の問題は無い、という判断でしょうか。

>Chromeのリミッターが解除され、際限無くメモリを使い始める可能性
ちなみに素の64bit版Chromeでは、起動して空白のタブを開いた状態のメモリ消費量は約100MBでした。ついでにアドオンが18コ入った64bit版Firefoxは約300MB。

>アンインストールすると32bitと64bit版が同時に消える
Chromeはログインしておくとエクステンションもクッキーもブックマークも端末に関係なく同期されますから、再インストールは大して苦になりませんがね。Firefoxの場合、私の環境だと64bit版はSync(Firefox版の同期機能)が機能せず、同期不可。アドオンのFEBE利用が必要。

>Chromeのbit数を確認
ヘルプを開く以外には、タスクマネージャーを起動して、プロセスタブ内からChromeの文字を探す方法もありますね。Chromeの右に「32bit」や「*32」の文字があれば32bit版。無ければ64bit版。

パーソナルコンピューター VAIO | サポート・お問い合わせ:使用しているソフトウェアが64ビット版か32ビット版のどちらで動作しているか知りたい
http://qa.support.sony.jp/solution/S0910221068443/?rt=support

>Chromeの64bit版をインストール
何故かChromeは、64bit版でも(x86)フォルダにインストールされるのですよね。そもそもインストール場所を選べないのが面倒。


登場した当初のChromeは「シンプルで軽快なブラウザ」といった宣伝文句で登場した記憶がありますけれど、更新を続けるにつれて多機能になり動作が重くなり、挙句に64bit版を使用すると軽くなるとは、最近のハードウェアスペックで勝負するAppleを見ているようで面白いですね。

>「エラーが発生しました NETWORK_FAILED」でインストール不可。
下記とかが参考になる?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12143030422
ソフトウェア削除ツール
https://www.google.co.jp/chrome/srt/index.html

ご紹介ありがとう御座います。

ソフトウェア削除ツールは、一応という体で2回ほど試した事があります。一応の理由は、OSインストール直後のまっさらな状態にChromeをインストールしても、状況が変わらなかったため。

もちろん削除ツールでは何も検出せず。ちなみに、我がChromeに起こる別症状は以下。

・フォントを変更しても反映されない
・ファイルをDLすると、たまに途中でDLバーが消える(DLは続行)
・右クリックすると時々4×1くらいの灰色ボックスが開いて一瞬で消える
・文字を範囲選択するとたまに自動でGoogle検索される

もうChromeは私に対して氷河期並のツンデレを発揮している模様。

一応、確認だけど最新版Chromeなんですよね?

exe壊れてないかもう一度ダウンロードしてみる?

設定
設定リセットしてみる?
閲覧履歴データを消去する?

あとは、下記コマンドで詳しい設定するしか思いつかない。
chrome://flags/

この設定あまり詳しく知らないので、
こんなんがあるよっていう紹介程度。
変な設定が有効になってない?

いろいろ書いたけど解決策思い浮かばないorz

>炎の精霊 さん
>ヒツジ先輩

私特有の見落としはありそうですし、アドバイスは有り難いです。感謝します。というか愚痴に近いコメントに、詳しく返信して頂き恐縮次第。

現状は「何故か動かない」→「暇つぶしにアレコレして何とかして動かそう」と楽しんでいますから、問題ないと言えば問題ないです。正月休みに良い暇つぶしが出来ました。

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