EUがGDPRやクッキー法に続きリンク税検討に脱力

2018年6月25日

正気を疑うリンクすると金を請求される法案。

詳細はまだ不明ながら7月の欧州委員会で通称リンク税含む法案が可決されてしまったなら、EU加盟国のネット上にあるサイトのページへリンクすると請求される可能性があるというアホな仕組が爆誕しそう。

やればどうなるか予想さえできないのか。

元ネタはこちら。

ハイパーリンクを貼るだけで著作権料がかかる通称「リンク税」がEUで導入されようとしている - GIGAZINE
https://gigazine.net/news/20180621-eu-link-charge-copy-right/

リンク税は通称であり課税ではなく、正確には著作権料の請求。

EUで著作権法の改正議論が進んでおり、中でもインターネットのリンク(ハイパーテキスト)の提示行為にも著作権料の支払いを請求できるとする通称「リンク税」の是非をめぐって議論

なぜGIGAZINEはリンク税と翻訳したのだろうと思えば原文ママ。

Known as the ‘link tax’ or ‘snippet tax’, critics of the article note that the definition

source:EU MEPs vote to approve maligned copyright law changes

Article 11 has been called the "link tax" by opponents.

source:'Disastrous' copyright bill vote approved - BBC News

この法案を反対や批判している人からリンク税と呼ばれているそうな。

税金ではなく請求なので親告罪のようなものならば、リンク先のメディアが請求しなければ成り立たないと思われるものの、請求されるかも知れない時点で金払いたくなければリンクしないかと。

また、過去にリンクしたものまで対象になり、EU以外の国も対象になるとするならば、当サイトも過去にソースとしてドイツの*.deドメインへリンクした記憶があるので外さなければ請求される可能性。

日本は関係ないとは言えないのがタイトルに書いたGDPR、一般データ保護規則が該当しております。

日本においてGDPRの影響を受けるのは以下の3つの企業・団体・機関です。

  1. EUに子会社、支店、営業所、駐在員事務所を有している
  2. 日本からEUに商品やサービスを提供している
  3. EUから個人データの処理について委託を受けている(データセンター事業者やクラウドベンダーなど)

source:GDPRで抑えておくべきポイント|マルケト

もう一つの通称クッキー法は日本関係ないらしいけれど、ここ数ヶ月で一部大手メディアはページ下か右下辺りにcookieに関するオーバーレイなどを表示していないだろうか。

ちょうどGIGAZINEがリンクしていたリンク税のソース、siliconrepublicへ行くとページの下から出て来た、こういうやつ。

クッキー法

日本語のサイトやページなら関係ないけれど、日本語でも大手メディアはこのcookieに対する同意を得るところも出て来ております。どこだったかは忘れた。

  • リンク税・・・詳細不明なので今のうちにリンク外すべきか?
  • GDPR・・・日本国内の企業や団体なども一部無関係ではない
  • クッキー法・・・日本語のサイトでもウザくなる可能性がある

当サイトもサーバやドメインの名義は私ではないので団体とされるならば、EU圏内からもブログ見えるのでサービスの提供とみなされるならGDPRが適用されるのか。GDPRの中にもクッキーに関する制限はあるため、広告取り払い同意を求めるべきなのか。

そこまでするくらいなら、EU加盟国のサイトにはリンクしないしドメインはアクセス禁止に設定する方が楽。企業ならばEU加盟国との関係を切るとか、他国へ移転や引き上げる可能性もあるでしょう。

罰金が売上の4%とか最大25億円相当のいずれか「高い方」とか、どこぞの電波ヤクザどころではござらない。NHKのこととは言っていない。

GDPRに加え、もしリンク税やクッキー法が可決されたなら、もはやインターネット鎖国、ネット北朝鮮状態。

  • リンク税・・・リンクされなくなりEU加盟国サイトが被害者に
  • クッキー法・・・広告収入で運営していたサイトが継続困難に

一体誰が幸せになる規制や規則なのかわからない。

だいたいリンクすると請求されるかも、ならば検索エンジンはEU加盟国から全部引き上げるのでは。ここまで反省しないバカも珍しい。

もう一つ。

ベルギーでも2007年、パブリッシャー側が勝訴し、グーグルはコンテンツを検索対象から外すことになったが、グーグルの検索結果から除外されるのは得策ではなかったことから、4年後の2011年に和解している。

source:スペインのGoogle News閉鎖で、新聞協会がパニック|WIRED.jp

スペイン、ドイツ、ベルギー全部EU加盟国、しかもベルギーは本部のある国なのにもう忘れたのか。

過去のこれらは新聞社が金払えと言いGoogleが断わりサービス止めたり終了したけれど、今回のリンク税はGoogleのみや検索エンジンのみではなく世界中が対象でEU圏内の全サイトが該当するなら誰もリンクしなくなる可能性、どころか過去にあったリンクまで削除されるやも知れず。

しかも例として、日本のGoogle検索からEU~にあるサイトへもリンクされなくなってしまうならパーフェクト・ネット・ノースコリア、PINC。ピコ太郎も裸足で逃げ出しそう。

私が世界情勢に詳しくないので知らなかっただけで、EUは過去にその他色々とトンデモ法案を出したり通しているらしい。

当サイトはフランスからアクセスしている人もいるので遮断したくはないけれど、広告削除したりクッキーの同意を求めるウザい表示を出すくらいならアク禁するしかなく準備するべきか。

また、リンク税が可決されたなら過去記事のリンクは切り、URLは2ch風に「h」を抜いて置換する、だけではダメですな。画像や引用も削除しなければ著作権料請求されるかも知れない。

検索エンジンに表示されない、どこからもリンクされない、SNSでも貼られず拡散されない。そのようなページやサイトに何の価値があるというのか。金払ってまでリンクする価値あるサイトなら会員制で金取れそう。

コメント(5)

>リンク税

なんか日本でも同じようなリンクを張ると犯罪になるとかならないとか話題になったことがあったような気がしたので少し検索してみました。

わいせつリンクと説明文について
https://www.bengo4.com/c_1009/c_1406/b_147355/

ここの弁護士によるコメントを見ると気を付けないとしょっ引かれても不思議ではないらしい。
これとは別に何かあったような気もするのですが、昔の事なので記憶違いかも。

リンクを張る行為は本当に犯罪の幇助行為になるのか?
https://gigazine.net/news/20070510_link/

Gigazineにも記事がありました。
時系列的には逆になりますが、一応念の為。

>リンク税
まっさきにゼルダの伝説が浮かんできた私はギリギリでゲーマーでしょうか。

リンク(ゼルダの伝説) (りんく)とは【ピクシブ百科事典】
https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%AF%28%E3%82%BC%E3%83%AB%E3%83%80%E3%81%AE%E4%BC%9D%E8%AA%AC%29

>ハイパーリンクを貼るだけで著作権料がかかる
ならハイパーリンクを切っておけば良いだけでは。

>GDPR
もしかしたら「EUの居住者がサイトを閲覧する可能性がある」とか難癖をつけて、全世界に適応させるかもしれませんね。

>クッキー法
いちどOKすれば二度と表示しない仕様なら良し。IPアドレスが同じでもページを表示する度に聞いてくるなら、よほど有益だったり面白かったりしない限り、そのサイトへは二度と行きません。邪魔。

日本の警察だけではなくEUも大概ですねw

>日本語のサイトやページなら関係ないけれど、日本語でも大手メディアはこのcookieに対する同意を得るところも出て来ております。どこだったかは忘れた。
http://bto-pc.jp/btopc-com/etc/coinhive-npa-go-jp.html#comment-34719
ここに書いたとおり、私が確認した範囲ではCNETとZDNetと産経ですよw

>クッキー法・・・広告収入で運営していたサイトが継続困難に
日本からアクセスしても画面下部に一々JavaScript実行の許可を求めるようになるんですかねw

EUによるデジタル著作権法の改正は、インターネット全体にとって「大問題」になる|WIRED.jp
https://wired.jp/2018/06/26/europe-new-copyright-law/

EUがインターネットをめちゃめちゃにする | ギズモード・ジャパン
https://www.gizmodo.jp/2018/06/eu-copyright-directive.html

虚偽の著作権侵害で通報されたらどうしようもなくなりますねw

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