IoT元年と言われた時期は昨年。
今年はどうなのか約半年ほどニュースを見ていたものの、やはりこれと言ったIoT機器やサービスは多くは無く、ネタなのかマジなのか良く解らないモノのインターネットが多い印象がございます。
適当に見て参りましょう。
今年上半期のIoT機器10選(2017年5月まで)
見出しを付けず10連射。
米びつ残量が減ると農家に自動発注するデバイス - INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1034967.html
source:減りゆく日本の美味しいお米を IoTで守りたい! - CAMPFIRE
試作品を菓子のケース利用でやるという段階であり、上の図では何がどうなっているのか良く解らず、しかも目標160万円に対し16万円行かず昨年末で終了。
しかし約16万円は開発者のふところへ、そして完成品なのかどうかは不明ながら製品化された米びつセンサーは支援者の元へ送られるという、クラウドファンディングにしては珍しい気がする終わり方。
米びつは人の手により米を出すのだから、ボタンの付近へ小窓を作り中が見えるようにしつつ、温度と湿度計を搭載しておけば、わざわざスマホでやる事も無さそうな点が甘かったか。
ミサワホーム、20万円でできるスマートホーム -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1036654.html
後付でも完備可能な割と安いと言えるかは疑問なスマートホーム。
前半は主に介護が必要な人向けとかの見守りサービスとなっており、IoTにより生活が便利になるというより安全や安心に繋がる感じのプレゼン。
後半は以前当サイトでもネタにした、製品化されAmazonで既に販売中のカーテン自動開閉装置や、なぜかAppleが公式のオンラインストアで販売している色が変わる用途が良く解らないクソ高い電球の紹介。
それがどうした&知ってた、で終わり。
インテル、Compute Card。電化製品にIoT機能追加 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2017/01/06/pc-compute-card-iot/
こちらも後付なインテル製Conputeカード。
Windowsが入っているCompute Stickとは違い、このカードに対応するスロットを持つ家電製品へ挿すとIoT機器となり制御可能という上手い発想。カードが高価ならば使い回せる点でコスパ良さそう。
仕様的にはたった1枚のカードにCPU、RAM、ストレージ、WiFiやBluetoothなどPCとしての機能をすべて納め、
ガチでコンピューターなわけですな。
家電側が古くなったとか故障したならカードを抜き新しい家電へ挿す。カード側が古いとか故障などならカードを交換。
PCメーカーとしてはすでにDell、HP、レノボなどがCompute Cardに対応する製品を開発中
何が出来るかどうなるかはDELLなど次第。一応期待しております。
洗剤など減ると自動的買物リスト追加デバイス - INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/yajiuma/1038160.html
なぜかIndiegogoのページが消滅していたので動画を探して来た。
英語ながら映像のみで判るので暇なら再生してみましょう。中々発想が大胆というかバカというか、そこまでして在庫管理したいか?と思えるIoT製品で、これは業務用として作り直した方が良いのでは無かろうか。
動画再生できない人の為に文字にすると、テーブルの果物とか調味料や冷蔵庫内の特定の物の下へセンサーとなるシートを敷き、おそらく重量を設定し切ったならスマホのアプリで在庫僅少を表示してくれそうな仕組。
私が見た時点で再生回数8、半年前の登録にも関わらずであり、開発者側に何かあったのかも知れませんな。
ついにスマートトースターが登場(マジで) | TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2017/01/10/20170107toaster/
ネタ過ぎるIoTトースター爆誕。
アプリでパンのタイプを選び、時間をセットし、終わったら通知が来る。すべての操作がスマホの画面上でできる。
パンが主食な海外では大ヒットの予感、はしていないようで、Tec Crunchの原文翻訳でも滑稽だとか言われております。
しかし価格が100ドルらしいので家族の多い家庭では冗談で購入するとか、毎日の朝食がパン食で手動で焼いている暇さえ無い会社員にはバカウケかも知れない。そんなわけないとも思う。
家電の消し忘れ防止。スマートフォンで回せるIoTノブ-PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/yajiuma/1042323.html
source:Inirv React: Make Your Home Smarter and Safer by Inirv — Kickstarter
IoTノブなのでガスコンロ専用というわけでも無さそうな無線ノブ。
ところが動画を見る限りでは、天井に付けた熱感知器が温度の異常を察知するとノブが自動的に回り消化まで回転してくれるという実演のみ。
高温検出->ノブが回る、という単純な動作なので高温になってはマズい何かの近くへ取り付け、回せば良い何かへこのノブを装備しておけば役立ちそうとは思うものの、ガスコンロ以外に思いつかない。
また、こちらは海外の製品なので開発者は知らないのか。日本製の最近の高機能ガスコンロは、吹きこぼれなどで火が消えたり高温過ぎになると自動消火してくれるという事を。
遠方の家族の安全をスマホで知るIoTセンサーHowz - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20170221-howz/
画像を見ても全く解らないので説明を引用。
- ドアの開閉を検知する「ドアセンサー」(左上)、
- 部屋の明るさや温度を検知する「マルチセンサー」(左下)、
- 非接触式で電気線を挟むだけで電力消費量を測ることができる「電線クランプ」(中)、
- そして各センサーからの情報を集め、インターネット経由で状況を知らせる「ハブ」(右)
高齢者向け見守りセットとでも申しましょうか、これらセンサーがネット経由で持ち主のスマホへ通知してくれるという単純な機能では無く、行動を学習していつもと違う場合は通知するという優れもの。
GIGAZINEのタイトルに「ケトルなど」と書かれていたので、それは象印が何年も前にメール送信機能付の電気ポットを出している、と言いたかったけれど更に上を行く製品。
すでに海外では100の家で実証実験が始まっているらしく、超高齢社会となり限界集落が増えつつある日本でこそ普及すべき機器でしょうな。
3万円くらいか?と予想し公式の通販を見ると199英ポンドなので、現在のレートならば日本円で約2.9万円、珍しく予想通り。
必要な人には安心代として安い買い物、コスパ良い印象。
IoT懐中電灯、スマホの緊急地震速報と連動 -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1046173.html
価格は税別で約4千円。
スマホと連動し、緊急地震速報などを受信するとLEDライトを点灯させたりブザーを鳴らすなど可能なIoT機器。
「緊急地震速報を着信したなら、スマホのブザーが鳴りLEDライトを点灯させるだけで良いのでは?」と思ったけれどそうでは無く、例として高齢者や子どもなど自分のスマホを持っていないなら家族のスマホと連動可能、という事だと思う。
単体でも震度4で自動的にライトが点灯したり、緊急時以外でもホルダーから外せばライトが点くならば、それら単体でしか機能しない既存の商品と比較すればコスパ良好。
「まさか停電でWi-Fi切れたらダメとか?」と邪推したもののBluetooth接続なので安心。但し電波弱いので遠くの子ども部屋などは無理でしょうな。
エアコン市場参入でアイリスオーヤマに大ブレイクの兆し | GetNavi
http://getnavi.jp/homeappliances/128869/
アイリスオーヤマが家電にも手を出したようで、やはり安い。
6畳用8万、10畳用10万、人感センサー(画像右の丸、左にも同じ物がある)非搭載モデルは各1万円安いとの事。
大きな違いは画像の赤LEDの上部に表記があるようにWi-Fi接続が可能。アプリで温度や時間帯、睡眠時は自動で室温を上下してくれるなど高機能。
これぞIoTエアコンと感じるけれど、必要かと問われたなら私は要らない。日立や三菱、ダイキンの型落ちを選ぶ。
アイリスオーヤマ以外に山善、ニトリ、無印が同じ感覚で、いずれも電源取らない製品は安価な良品が多いけれど家電製品はハズレを結構引いて来たので個人的にはいくら安かろうと無い。
広いエリアを超低消費電力で通信〜LPWAをざっくり解説-Engadget
http://japanese.engadget.com/2017/04/14/iot-lpwa/
ラストは製品では無く今後始まるであろうネットワークの新たな仕組。
IoT機器用には速度は必要無く、より省電力で広範囲な送受信が必要なので、パソコンやスマホとは違うネットワークを構築するようで、その元となる考え方がLPWA。直訳で省電力広範囲。合っているかは知らないので広めないように。
どうなるのかはサブタイトルの1行で判る。
BLEセンサーの通信を数km離れてやる感じ
BLEとは、ノートパソコンやスマホなどで良く見かけるBluetooth~+LE、省電力版ブルートゥースの事。これが進化するとペアリングしておけば数km離れていても使えるようになるという構想。
更にLPWAの一つにLoRaという規格も。
LoRaは米セムテックを中心とした団体で、数10kbpsのデータがやりとりできる規格です。
その他、sigfoxなる規格もあるらしく、ポイントは免許不要で使えるところ。個人でも企業内でも誰もがIoT用のネットワーク設備として導入でき使用可能、という事でしょう、おそらく。
ところで夢は昨年から広がるが、いつ普及するのかさすがに疑問。
家電IoT化の普及は何がハードルなのか?
今回も様々な機器や仕組が出ており、色々見たけれどピンと来ない。なぜかは、私個人に必要、便利そう、ぜひ使いたいと思えるモノが無かった為でしょうな。
米はびつとか使わずタッパーに入れているし、トーストは家で焼くより外で食った方が美味い。カーテンや照明やエアコンの管理とか自動運転はしてもらわなくても良いし、見守り見守られる必要も無し。
IoT元年から既に1年半が経過しているはずにも関わらず、トイレの空きや旅館内の温泉の混雑状況が判るシステム以外、特に進化や進捗が無い、必要性を感じないのが正直な心象。
原因を妄想すると。
- メーカーも何が必要か判っていない
- 他社製品でのヒット待ちな様子見
- アプリや対応製品作る技術不足
- スティーブ・ジョブズが居ない
最もデカいところは4、次に1と予想。
故人が生き返るわけはないので、パソコンやモバイルに続きIoTでも第2のジョブズ氏と言われる人が現れ、「こうだろ?」がなければ延々と現状維持が続きそうな気がする。
VRは需要が限られるとしてもIoTは必ず広まると信じ続けて1年半。いつまでそんな事を言わせるのだろうか。
>米びつ残量が減ると農家に自動発注
自動発注が肝なのですかね。月ごとに消費量が乱高下する訳でも無し。Amazonの定期便でも良かろう、と思いますが。
>Compute Card
スロットに取り付けるとIoT機能が加わる、なら良し。スロットが空のままだと出来損ない、なら不可。電化製品は自身が求められている機能でナンバーワンを目指すべき。このCompute Cardとやらを取り付ける事で100%の性能を発揮できるなら、初めから負け戦。客が欲しいのは100%の性能を持つ製品。カードを取り付けたら120%の性能を発揮できる形が正しいあり方。
>スマートトースター
画像のトーストが黒っぽく見えるのですけれど、これ黒焦げになっている訳ではなく、そういうパンなのですよね。
>IoT懐中電灯
電池駆動のみより、バッテリ駆動にも対応した方が便利でしたね。電池が切れていたら無意味なのは痛い。USBケーブルを常に繋いでおき、通常はケーブル給電、持ち運び時はバッテリ駆動、いざとなれば電池駆動、という形が理想。
>必要性を感じない
NHKが推している8Kテレビもそうで、8Kで何を見るの?と思いましたw
静止画にしても、コンパクトデジカメも4Kですし、スマホも2Kですが、そこまでの高画質は必要なのか疑問ですw
「家の鍵閉めた?」の不安をスマホで解消 -- auが個人向けIoT『HOME』、月490円で7月開始 - Engadget 日本版
http://japanese.engadget.com/2017/05/29/au-iot-home-490-7/
IoTの活用例w
ウォズニアック氏、次の技術革新はアップルではなくテスラからと予想 - CNET Japan
https://japan.cnet.com/article/35101929/
次のジョブズはテスラのイーロン・マスク氏になるかもしれないw