楽天の電子本読み装置、コボタッチのレビューその2。
前回はKoboTouch本体のセットアップから本を読むまで。今回はパソコンを利用し、カラーで本を検索したり出来る Kobo Desktop を中心にどのような物かを紹介し、最後でまとめと致しましょう。
このページから入ってしまったなら、前編、Kobo Touchの評価からどうぞ。
PCからならカラーで分り易く本探しが可能
Kobo TouchにはWindowsとMac用の専用アプリケーションが有り、前編で適用したアップデートファイルとセットになっております。
Kobo - Read Freely » Home
http://rakuten.kobosetup.com/
ちなみに発売当初はMacでセットアップが出来ないという不具合が上がっており、私が試したのはWindows版のみなのでMacは不明。しかし、おそらく改善されているでしょう。
Kobo Touch本体で検索したり購入するよりKobo Desktopを利用した方が遥かに快適。しかもPCやMacならウェブブラウザでAmazonなどと価格を比較出来たり、内容をGoogle検索で調べられるので便利。本気で有料本を買うならこちらでしょう。
Kobo Desktopセットアップ最初の関門はログイン。
楽天のログインIDやパスワードで進むけれど、ここから先はKoboという企業が運営するサービスとなっており情報が行きますよと。楽天の十八番、DMが更に追加されるけれど了承しなければ進めない仕様。
OKするとサーバと同期開始。
これが結構長く、5分以上掛かったと記憶。
更新が終了し、起動後に開いた画面を撮影。
とりあえずボタンを押せば分かる簡単な作りになっており、上のタブやボタンで各項目へ移動。
Kobo Touch本体からも見えていた青空文庫も表示可。
ライブラリと有るので、ここへ有料で購入した本も表示されるのでしょう。私は何も欲しくないので買わないけれど。
ジャンルの画面を開いた所。
小説にすると大量に有ってもおかしく無さそうなので、敢えてビジネスと経済へ。しばらく待つと結構なタイトル数の多さと判明。
ビジネスジャンルの1ページ目、下までスクロールした画面。左下に1-24(23,462件中)と有り、2万3千くらいの本が揃っているご様子。
小説を見ると16万タイトル以上有るようで、タイトル数が少ないという問題も解決している、とこの時点では思ったけれど実は裏がございます。
改善の余地有るKoboTouchの不安要素
約8千円という安さと本を読むだけなら普通に使用出来る事から、これなら良いと言わざるを得ないけれど、個人的に気になる事を5つ挙げて参ります。
本体の中身が丸見えになる件
KoboTouchをパソコンへUSB接続すると充電と同時にアプリケーションで連動。この時、Kobo Touchの中身が見えております。
Windows用の周辺機器なら有り、Android端末でも有りかと思うけれど、このような単純な機器で丸見えになってしまうのはどうなのか。
何が言いたいかは、クラックされると無料で電子本をばら撒かれたりして、正直者が馬鹿を見る状態にならないか。
但しこれは利点でも有り、噂によるとPDFファイルなども突っ込めば読めてしまうらしいので、オープンな事は良いという考え方も有りでしょう。
表示が実は遅いのかも知れない
私は電子ブックリーダーなるものに触れるのが初めてな為、Kobo Touchの表示速度がどうなのか比較対象が無し。
発売直後のKoboTouchのレビューでは、表示が遅過ぎると書かれていたものの、それがタブレットPCなどと比較されているなら私は違うと思っております。
実用としてどうか、ストレス無くページ送りなどが出来るか、という面で見ると個人的には遅さは問題と感じておらず。動画や実機で確認するしか無いでしょうな。
Kobo Desktopは明らかに遅い
私が気になった事は、Kobo Desktopの動作の遅さ。
ジャンルへ行くとしばらく砂時計(処理中)になり、ジャンルを選びクリックすると更に待たされ、次のページへ行こうとするとまた待たされ。
1回で10~30秒くらい掛かっており、おそらくサーバーと毎回同期しているのだろうと思うけれど、それにしても遅い。
WindowsパソコンやMacならローカルディスクが有るのだから、保存して差分だけ、またはユーザが更新した時だけ同期で良いと思われ、仕様とは思うけれどストレスを感じた所。
洋書での水増が多過ぎると思う
本当にこんなに沢山の本が有るのか疑い「SEO」で検索するとこの状態。
私はてっきり日本語の「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」とか、「SEOを強化する技術」などが出ると思いきや、洋書まみれ。
という事は、小説16万以上、ビジネス2.3万以上にも洋書が含まれていると思われ、純粋に日本語本のタイトル数としては見る事が出来ず、どのくらいの本が揃っているのか解らない。
英語が読める人なら大歓迎かも知れないけれど、多くの人は日本語の本を探していると思われ、紛らわしいので注意する所。
なぜ無料でばら撒いていたのか
私の中での最大の謎は、なぜ実質無料でばら撒いていたのか。
パッケージを開ける際に気付いた事が2点有り。
パッケージを配送箱から取り出す手か羽のようにワーイと何かが開いた状態。何なのか判らず裏返すとシールと判明。
なぜこのような弱いシールを貼ったのか疑問に思い良く見ると、透明のシールが切られておりました。要するに一度開封されたものを再度梱包した模様。
写真中央、透明の丸いシールが綺麗に切られております。
ここからは憶測になるけれど、KoboTouchの初期バージョンに問題が有り過ぎ販売出来ず、在庫を一度開いてアップデートを掛けて再梱包したのでは無かろうかと。
そうなると新品に非ず。空箱を取り寄せたり、箱のみ購入するより在庫をはかせたかったと仮定すると、今回のバラ撒きに繋がりましょう。
腑に落ちないのは私が無料でKoboTouchをもらう理由が無い事。これが「ダイヤモンド会員様へ日頃の感謝を込めて特別にプレゼント、ぜひブログやツイッターなどでご紹介ください」とか書かれていたなら判るけれど、タダより高い物は無い状態で何か怖い。
以上、使い込めば他にも利点や難点が有ると思うので、本好きで約8千円を冗談で出せるなら新(現)バージョンは購入しても良さそう。中古は罠の可能性有り、と考えると楽天上手い。
楽天のKobo Touchを実機で評価(まとめ)
有料の電子書籍は購入しておらず、無料本までの利用での評価になるけれど、発売当時から悪評の多かった問題はおそらく解決しており、私が実機を使った限りでは問題無し。
私は本を読まない(今まで読んだ本は5冊くらい)人間なので、Kobo Touchを使いこなせず本当の意味での評価は出来ないかも知れないけれど、購入を検討している人へ言える事は以下。
- 先にKobo Desktopで必要な本を探す
- クーポンなどで安い時を狙い本体購入
- 今すぐ要らないなら待った方が良い
タイトル数が多いように見えても洋書が多い為、ジャンルや検索結果の数だけで判断するのは危険。自分が欲しい本を検索し有無を確認した上で、何冊の本を購入するか考えKoboTouch本体を購入するか検討した方が良いでしょう。
楽天は値引きクーポンやポイントn倍キャンペーンを頻繁にやるので、購入動機が有り急がないならそれ狙いが得。但し、待てば更に改善されたり安くなる可能性も考えられるので、タイミングは個人次第。
パソコンと同様、必要な時が買い時。不要なら待ちましょう。
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