手軽にパソコンをリモートコントロールするフリーソフト。
タブレットPCから簡易操作が出来る物を探していると、sRemoteという海外製のフリーソフトを発見。操作されるPCはWindowsのみ、しかし操作する側の端末はWebブラウザさえ有ればゲーム機やスマートフォンなど何でも可。
Gmailを利用するのでネットワーク設定不要、今回は前編。
リモートとは言えフルコントロール可能な物では無く、遠隔で再起動するなど簡易用途のみ。Androidでは無くWindows PC同士で本格的に遠隔操作したいならTeamViewerなどをどうぞ。
一応、警告。
遠隔操作は設定を誤るとセキュリティが甘くなったり、使い方により悪用も考えられる上、フリーソフトの利用は自己責任が基本。安易に利用しない事を推奨。
また、他人のPCに侵入すると不正アクセス禁止法、PCを壊すと器物損壊罪に抵触する可能性が有る為、ご利用は計画的に。
もしかするとsRemoteは危険なソフトかも知れないので興味本位で使ってみない事。しつこいけれど、そういう意味でも自己責任にて。
「sRemote」のダウンロードページと仕組を解説
ダウンロードはこちらから。
VenusSoft Corporation
http://venussoftcorporation.blogspot.com/
右に有るリンク、sRemoteからダウンロードしましょう。
ブログ形式でダウンロードページが更新されるので、直接リンクすると古いバージョンになる可能性有り、トップページから行きましょう。
日本語の解説はこちらから。
sRemote - k本的に無料ソフト・フリーソフト
http://www.gigafree.net/internet/remote/sremote.html
リンク先で文字による詳しい解説が有るので、実際に試してみるなら読みつつ進めても簡単。利用するつもりは無く、どのような物か見るなら引き続き以下をどうぞ。
sRemoteは限られた機能を簡易的に利用するソフト
最近の遠隔操作はコントロールされる側のPCの画面を直接映して操作するものが多いけれど、これはGmailでコマンドを送信し、一部の機能が利用出来るソフトウェア。
何が遠隔で出来るのか、実用的と思うコマンドを抜粋。
- パソコンの電源を切る
- Windowsを再起動
- メッセージダイアログを表示
- デスクトップのスクリーンショットを撮影
- 指定ファイルを実行、削除、コピー、移動、メール送信
- 指定フォルダの削除、フォルダ内のファイルリスト作成
シャットダウンや再起動の他、表示されている画面の状態を保存して送信したり、モニタの前に誰か居るならメッセージを送信。
ファイル操作はコマンドプロンプト(MS-DOS)のような感じなので、Windowsのようなきれいな見た目とマウス操作になりパソコンを使い始めた人にはきついかも知れない。
Gmailで操作するので面倒な設定が不要
昔ながらの遠隔操作ならフリーソフトでも公開されている直接接続する方法。しかし、コントロールされるPCのIPを固定したり変わるなら定期定期にIPを送信したり、ポートやセキュリティ設定など難易度高め。
最近は、企業などで主流と思われる専用サービスを介して接続する方法なら簡単。しかし実用的なものは有料が多く、受送信容量により高額になる事も有り。
sRemoはGmail、Googleのメールを設定するだけでほぼリアルタイムに操作が可能。ネットワークやセキュリティの設定は不要で、Gmailアカウントを1つ用意しソフトウェアの設定を数分やれば誰にでも出来るレベル。
では、インストールから実行するまでを画像入りで説明。
sRemoteのインストールから起動までを解説
ダウンロードしたrarファイルを展開すると数百KBのフォルダが出現。
インストール不要、sRemote(.exe)をダブルクリックで実行すると、初起動の場合はパスワードの設定ウィンドウが登場。
長過ぎると後々面倒なのでパスワードなものの短めに。今回は「v7」の2文字で設定。なぜ短い方が良いかは後ほど。
パスワードを決めると設定窓が表示。
左上から縦に行くと
- Last Command・・最後に実行したコマンドの内容
- Last Checked・・最後にメールをチェックした日時
- Running Since・・「sRemote」をいつから起動しているか
- Lasn Executed At・・最後に実行したコマンドの動作日時
- (右上の枠)Monitor in(sec)・・何秒毎にメールをチェックするか
下の行を左から
- Gmail settings・・操作用Gmailの設定
- Start Monitoring・・「sRemote」を実行
- Stop・・「sRemote」を停止
- Set Interval・・(右上の)チェック間隔秒数を決定
- Comands・・コマンド説明ファイルを開く(同フォルダのCommands.txt)
- Hide・・最小化
- Auto Start・・Windows起動時の自動起動の設定
- Change password・・パスワード変更
とりあえずGmailを設定しなければ進まないので、Gmail settingsへ。
上の2行はコントロールされる側用のGmailアカウント名とパスワード。下の枠にはコントロールする側のGmailアドレスを入力。
パスワードを短くした理由がこれで、このPCがsRemoteされておりメールアドレスを知っている人が居なければ。居るなら長くしましょう。
ちなみに上のtest~はsRemote用、当記事用にテスト作成したアカウント。下は私がブログ用に使っているメールアドレス。送信側もGmail限定なので注意。
Saveボタンを押し保存するとsRemoteを再起動するか問合せ。
再起動し、Start Monitoringをクリックすると動作開始。
上は5秒間隔でGmailをチェックし、コマンドが来ていたら即実行する状態。
CPUの使用率はどの程度か調べるとほぼ無し。プロセスから見ると0~3%を移動する程度。このWindows7のCPUはAtom N450、メモリ2GBのネットブック。
Hideをクリックし常駐した所。水色のにょろにょろがsRemote。
というわけで実際に使うとどうなるかは次で。
sRemoteで実際に遠隔操作してみるテスト
シャットダウンや再起動しても遠隔操作か判らないので、解りやすいと思うスクリーンショットとメッセージ送信を試行。
操作方法は
- 宛先は設定したPCのもの(今回の例では、test.bto-pc.jp@~)
- コマンドはメールの「件名(Subject)」に入力
- 送信しチェックされるとsRemoteがコマンドを実行
コマンドの種類は同じフォルダのテキストファイル、または操作パネルのComandsより下の方に24種類くらい有り。
入力形式は ※見づらいので拡大かつ全角で
パスワード(); コマンド();
今回の例に当てはめ、スクリーンショットを撮る時はこう
v7();screenshot();
メッセージを送る時はこう
v7();msg(文字列を入力);
カッコ内が空白のコマンドは空白のまんまで。プログラマならセミコロンが区切りなど意味が分り易いと思うけれど、知識が無ければそんなものだと思い込みましょう。
では、スクリーンショットの撮影コマンドを送信。
コマンドは本文では無く件名へ。本文に文字を入力しても意味無し。
そしてメール返信有り。Webブラウザでは無くメーラーを利用しております。
添付の画像ファイルを開くと丸ごと撮影。拡大は実寸サイズ(横1024)注意。
メッセージの送信は日本語が使えるかテスト。
約8秒で表示。日本語でもエラーや文字化け無く表示可。
長文はどうなるのかも試行。全角で0~9を10回、100文字200バイト送信。
全て表示されております。
以上、一部動かないコマンドが有るものの、シャットダウンやファイル送信など必要と思える機能は全て使えたので満足しております。
無料遠隔操作ソフト「sRemote」(運用編)まとめ
画面を見つつマウスで操作したりキーボードで文字入力などは出来ないけれど、再起動や少量のファイル操作をする程度なら有ると便利。
しかし、公式トップページや私の解説でピンと来たかも知れない、これは実用的な遠隔操作ソフトというより、どちらかと言えばスパイソフト。悪く言えばトロイの木馬。
どのように危険かは次回、明日公開の後編「悪用編」で紹介するので、悪用では無く防御用の知識として引き続きお付き合い有れ。
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