パソコン用モニタの光を軽減するPC用メガネ。
私の記憶では昨年からJINSというメーカーがハデに宣伝し始め、最近ではZoffというメーカーも始めた御様子。別件で立ち寄った眼鏡市場でも似たような商品が有り、どのような物か実物を試用させて貰ったので報告。
結果として宣伝になるけれど、金を貰ったり依頼されたわけでは無し。
眼鏡市場は旧来のメガネ屋と比較し確かに安い
この企業を否定されると続かない為、先に実体験より。
眼鏡市場の企業情報や詳細までは知らないけれど、数年前から全国展開しており特徴は安さ。
昔から幅を利かせる有名なメガネ屋の相場と比較すると一目瞭然。
- 有名店・・フレーム2万円以上、レンズ1~3万円またはそれ以上
- 眼鏡市場・・フレームとレンズ合わせて2万円以下(加工による)
今回、眼鏡市場へ立ち寄った理由はレンズ表面のコーティングにクラック(ひび割)やシワが入った為。
物は数年前に購入したRayBanのサングラス。ちなみに色はモスグリーン75%で当時有名店で購入した総額は7万円くらい。
メガネを常用している知人に眼鏡市場の評判を聞くと、1年以上前に某有名店から乗り換えたものの強度や質に全く問題無く、フレームやレンズのメーカーに相当なこだわりが有ったり、金やダイヤを入れる必要が無ければ充分との事。
先に某有名店でサングラスのレンズのみ入れ替えを見積もると約3~4万円。わけが解らないので眼鏡市場へ行くと15,540円。
主な仕様を一覧。下2つはカスタマイズ。
- レンズのみ・・11,340円(遠近、乱視、圧縮など入れても同価格)
- 色付レンズ・・2,100円(サングラス用、モスグリーン85%へ変更)
- ヒートガード・・2,100円(95度までの耐熱レンズ)
レンズは矯正用でもダテメガネでも同じ価格。色を付けると一律プラス2100円。ここまでは有名店も同じでヒートガードがオリジナル。私がクラックを入れてしまった原因は熱によるものと判った為に追加しております。
ここまで加工すると1週間かかるらしいけれど、通常は出来るまで30分くらいとの事。有名店では普通のメガネでも翌日以降になるが普通。安い早い、質は良い(らしい)。
というわけで私のサングラスはどうでも良いとして、カタログにパソコン用レンズ「デジタルガード」なるものが有ったので試して参りました。
店内で写真を撮る趣味は無い為、残念ながら実物の画像は無し。
パソコン用メガネの効果は体感出来るほど差が有る
文字だけなので分かり難いけれど、試させて貰ったパソコン側はDELLのやや古めなノートPC。OSはWindows XP、タッチパッドには結構な消耗や汚れが有り、液晶パネルのムラから冷陰極管と思われ、少なくとも3年以上、私の予想では5年以上前の機種。
古いノートは機種により青や赤が強いものが有り、冷陰極管では画面のフチが暗めになる事も有り。裏返せば型番が判るけれどPC変態と思われると嫌なので本体には触らず、PC本体(モニタ)の環境はやや悪いかも知れない。
レンズと裸眼で違いを見た感想は
- デジタルガードの試用レンズでパソコンを見る
- 目の奥でグっとなる感覚が有り圧迫が減る感触
- レンズを外して画面を見ると圧迫感が戻る感覚
私の目が疲れていたのか個人差か、あからさまに違いを体感。
どういうレンズなのか説明を聞くと、レンズ表面は青、内側は緑に反射しており、デジタルガードを通すと全体的に肌色(赤み)掛かって見えるとの事。
「眼鏡市場」という黒字に白文字の看板が有ったのでそちらを見ると、昼光色(やや青)の文字がレンズを通すと昼白色(ほぼ白)へ変わり、若干電球色(やや赤)が混ざっているような感じ。
現物を購入すると更に2万円弱の出費になるので衝動買いはせず。
オンラインで説明が有るので眼鏡市場のページより。
source:デジタルガードレンズ|レンズ|眼鏡市場(メガネ・めがね)
レンズが青を反射し、目に入る青い光の量を下げる効果。
私が感じた目の中の感覚はこれが分り易い。同じページより。
この図では青が完全に入っていないけれどどういう事かは不明。青が0では明らかに見える色が変わるので表現が大袈裟。
上の図の左の通り、赤や緑と比較し青は焦点からの距離が長め。違和感を感じた違いはこれでしょう。
他の2メーカーも同じような解説が有るので参考に。JINSより。
source:JINS PC - 機能性アイウエア | JINS - 眼鏡(メガネ・めがね)
Zoffも分り易い。
source:メガネ(眼鏡・めがね) | Zoff(ゾフ) | Zoff PC
いずれも青を低減。Zoffは約30%という具体的な数値も載っております。
以上、仕組みが判ったのでここまで。
PC用メガネが青を低減するならモニタの青を落とせ
いずれも青を低減させるとの事なので、モニタの青を落とすとどうなるか実際に私が所有するモニタでやってみると、眼鏡市場で試した体感と同じ効果有り。
モニタは三菱の安物(RDT232WLM)で青100%を80%へ調整。
先に青100%の状態で撮影した画像。カメラのフラッシュは無し、オートフォーカス以外に全部自動。画像ファイルの明度彩度などは全て無調整。
画面右下はモニタの設定を表示中。
80%へ変更。私が眼鏡市場で肉眼で見た色に近いと思う状態。
青80%がやや赤み掛かっているのが判るでしょうか。正確にはRGBの赤と緑が比較的強くなっているので黄み掛かっております。
100と80%を並べて比較。下が青80%。
デジカメ画像では粗いので補足するとイメージは下のような感じ。
左が白、右は透過度20%で肌色っぽい色を載せております。
色の見え方は個人差が有ると思われ、私が現場で認識した色の違い以外、上でやった調整や加工、今見ているモニタ全てが関わるので本気で気になるなら実際に試してみましょう。
パソコン用メガネはPCの使用状況や環境による(まとめ)
PC用メガネと同じ効果と思われる方法を費用の掛からない順にすると
- モニタの青を低くする・・自分専用PCで色を判別する作業以外
- JINSのPC用メガネ・・約4千円なので安い、但し矯正レンズ無し
- ZoffのPC用メガネ・・約5~9千円くらい、矯正レンズは+5250円
- 眼鏡市場のPC用・・レンズの矯正に関わらず約17~21千円
当然ながら、紙デザイン以外にWebデザイナも同様、色を正確に見る必要の有る職業では正確な色が判らなくなるので使用出来ず。
視力が低い人かつ店舗数で言えば眼鏡市場。安さ優先で度無しで良ければJINS。オンラインのみで度入りを安く購入するならZoff、という所でしょうか。
しかしモニタの調整で青を落とせば同じような効果を得られる(と私は思う)ので、これらPC用メガネの価値は低め。
職場や学校などの共用PCを長時間使うなら、毎回調整する必要が無くメガネは有りかも知れませんな。
とりあえず衝動買いせず正解だったという事で終わり。
余談。Zoffはデジタルマガジンの広告記事で知ったわけですが、どこにも「PR」と付いていないので日本では禁止されていないステマかも知れない。
当記事本文の上1/3くらいは意図的に眼鏡市場の広告のように見せているつもりでは有りますが、どう解釈するかは読み手次第。広告ばかで価値が無いと思うならアクセスしなければ良く、決めるのはやはり読み手。書き手は余計な事を主張しなくてよろしいかと。
デジマガは基本的に炎上マーケティング、久々のでかい釣り針。デジマガが嫌いならスルー、好きなら私のように釣られ広めて差し上げましょう。
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