何の事かはプリンタ。
エプソンがカートリッジの販売で利益を出すインクビジネスから舵を切り、割安な大容量インクタンク仕様のプリンタを国内で発売し早1年弱。上手く行っているようなので改めて紹介。
プリンタの選び方も改めるべきかも知れない。
インクビジネスからプリンタ本体ビジネスへの転換
元ネタはこちら。
インクカートリッジで稼ぐモデルはいよいよ転換期へ - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/gyokai/1037380.html
source:エコタンク搭載モデル ユーザーボイス | 製品情報 | エプソン
なぜ大容量化したかはこちら。
インクカートリッジで収益を得るというビジネスモデルは、プリンタユーザーに「たくさんプリントしたい」と思ってもらえるビジネスモデルではありません。
確かに。
クソ高いインクカートリッジを買えば、「とりあえず」自宅でカラー印刷も可能というだけで、写真が趣味だとかデジタルアート刷りまくるような人には向いていない。
本体はお高めで、カートリッジ式が1~2万なら大容量インク仕様は3~5万円くらいになってしまう。しかし、この印刷可能枚数は凄まじい。
1万枚超えとか、レーザープリンタかよとツッコミを入れるレベルであり、下手なレーザーより印刷枚数多い気がする。
しかもコストは激安で1円を切っており、一般的なインクカートリッジは内容量10ml台に対して70~140mlはマジで大容量。
価格コムの宣伝記事を参考に。
A4カラー文書を1日約10ページ、ひと月に約300ページしたとしても、なんと約2年間インクボトルを追加購入せずに使える計算となるのだ。
印刷しまくる人には最適、但し目安は2,800枚以上とか。
インク代はカラーが1色あたり約800円、2倍の容量の黒は価格も2倍で1,600円なのでカートリッジと同じか黒が少し高めな程度。しかし容量は5~10倍。
本体が5年もつと仮定すると年間500~600枚、それ以上印刷するなら元が取れそうですな。
エプソン的には大容量インクの機種をまだ増やす予定らしく、これがメインになって来ると互換インク屋は厳しそう。
その互換インク屋がノーマルなカートリッジでどのくらいの枚数プリント出来るか実験しており、その結果が以下。
PIXUS-MG6330で最初のインクが切れるまで一気に印刷をかけた結果、純正(通常容量)475枚、純正(大容量)716枚
という事は、エプソンのエコタンク仕様は10~20倍くらいの枚数を印刷可能という事に。カートリッジ、意外と枚数少ないと思った。ちなみに実験用のMG6330は私も所有しているやや高級なやつで、当時の実売は2万円少々。
プリンタを持たず少量から大量まで印刷する方法
自宅や会社以外で私がプライベートと業務で利用するサービスは3つ。
少量ならコンビニのコピー機で
セブンイレブンの富士ゼロックスの例。
ネットプリント
http://www.printing.ne.jp/
1枚あたり白黒20円とややコスパは悪いものの、私のようにプリンタを何年も使わずインク詰まらせる事を考えると、普段から頻繁に印刷しない人はおすすめ。
上の画像はログイン後の画面で、左に出ているように普通紙以外に写真のL版やハガキへの印刷も可能となっております。
ファイルをアップロードし暗証番号や有効期限など設定すると予約番号が表示され、セブンへ行きタッチパネルで操作して行けばOK。
同じものを大量に印刷するには向いておらず、少量ならば。
セルフサービスの印刷専門店
大量に刷るなら、地域は限られるけれどキンコーズが有名か。
セルフサービスの価格(料金) | キンコーズ・ジャパン
http://www.kinkos.co.jp/price/self.html
逆に少量ではやや高めになってしまうので、印刷屋へ依頼するほどでも無いとか、自力でイラストレーターでデザイン可能ならば割安、かも知れない。
カラーの場合は自宅でインクジェットの方がコスパ良さそう。
大量ならネット通販業者が安い
昨年のブラック企業大賞にノミネートされ、悪い意味で有名になったネット印刷屋のプリントパック。
印刷のことなら印刷通販【プリントパック】
http://www.printpac.co.jp/
この業界は競争が激しいのか、どこも両面フルカラー名刺が100枚1千円を切っていたり、A4チラシが100枚1,500円とかネットの無い頃の感覚では考えられない安さ。
ちなみにオフラインな印刷屋へ依頼すると、最初は版下というものを作るのでA4で100枚の両面フルカラーなら1万円オーバー。次も両面カラーとなると1,500円程度では無理があり、おそらく5千円くらいは取られるかと。
ネットがなぜ安いかは、サービス残業させている事もあるだろうけれど、デザインや紙の種類を自力で選ぶか作らねばならず、イラストレーター形式なのでややハードルが高い。ちなみにイラレのファイル(拡張子AI)はフリーソフトのGIMPやINKSCAPEで編集可能。入稿可能かは不明。
ローカルな印刷屋の版下代やデザイン料が無い分安いけれど、パソコン使いこなせる人用でしょうな。
今後は自宅で印刷するしない派に分かれそう(まとめ)
毎年大量に何か印刷するならエプソンのエコタンクのコスパは素晴らしいと思うので、本体がやや高額でもエコタンク仕様のプリンタなどを購入するべきでしょう。
逆に年に数枚プリントするかどうかな私のような人間には、エコタンクはもちろん必要無く、カートリッジ方式も劣化や目詰まりなどを考えると手が出しづらい。
今後はエコタンク方式か、自宅でプリンタ使わないかの2択になりそうな予感。
エプソンにおいても、当初の想定を上回るペースでビッグタンクモデルの構成比が高まっています。2016年度は年間620万台の規模にまで拡大し、全体の40%を占めることになります。
この手の周辺機器は家族が増えたり高齢化すると必要になるだろうから、実家の親がカートリッジ買いまくっているなら機種変更を勧めてみても良さそうですな。
問題は耐久性で、いくらインクが安かろうと本体が故障すると結局はコスパ悪い、となってしまう為、昨年は大容量インク式プリンタ元年として、まだ様子を見た方が良いかも知れない。
とりあえず私は二度とプリンタ買わないと思う。
エプソンのIJプリンタは他社製に比べて使ってないとすぐインク詰まりするので、
大量に印刷させるビジネスモデルを実現しやすかったのかもしれないですね。
>印刷しまくる人には最適、但し目安は2,800枚以上とか。
私的用途で印刷する機会は年に10回あるかどうか。主な用途は「ヤマト便を出す際の送り状印刷」「PCやスマホなど持っていない方へ、印刷した地図で目的地を伝える」など。2,800枚も印刷するには50年でも無理そうです。
>ネットプリント
私がよく利用するのがコレですね。自宅の近くにセブンイレブンがあるならお勧め。
ちなみにコンビニを利用したプリントサービスだと、ゼンリンの「住宅地図プリントサービス」も便利ですよ。1枚300円とお高いですが、コンビニにて好きな場所の住宅地図が印刷できます。
株式会社ゼンリン:ゼンリン住宅地図プリントサービス
http://www.zenrin.co.jp/product/service/j-print.html
>大量ならネット通販業者が安い
安さは魅力ですけれど、安すぎて仕事内容に不安を抱くため、積極的に利用したいとは思いません。
>ネット通販業者が安い
業務用としての利点は安さとバックマージンのような不正がしづらいところ。難点は一重に入稿用ファイルがイラレなど完成していなければ激安とは言えない点。品質は一度依頼してみると判る、普通に印刷屋クオリティ。
私は約1年前に総務仕切るようになり、当時の掛かり付け印刷屋がこちらへ仕事くれているわけではないと知り、相場より高かったので7割くらいの仕事を切り離しております。
版下が変わるものは継続し、イラレで何とかなる名刺のような印刷物はネット業者。まあ、イラレのCSを使えて小遣い程度渡せば名刺くらいはベクター化してくれる友人が居るからこそ成り立つのだけれども。
ネットの印刷屋は、ローカルの業者がオンラインで受注しているようなものと思えばよろしいかと。100枚以上同じ物を刷るなら、カラーとかなら尚更ネットは激安。両面カラー名刺800円+送料ネコポスとか利益どうなっているのか意味不明レベル。
>ローカルの業者がオンラインで受注している
弊社が発注している名刺の印刷屋がこのタイプです。正確にはオンラインでも発注可、ですが。金額は知らず。両面印刷で3色カラーくらいですから、そこまで高級品ではありませんけれど、流石に1枚10円では無いでしょう。
>両面カラー名刺800円+送料ネコポスとか利益どうなっているのか
激安にも程があるレベル。もしかしたら複数の印刷会社とパイプがあり、仕事の空きを埋める(印刷機を動かさない期間を無くす)コーディネータ的な会社なのやも。
ちなみに名刺。エレコム辺りが家庭用プリンタで印刷できるキットを売っていますが、プリンタにより印刷の得手不得手があります。印刷したい場合はキットとプリンタのレビューなんぞ調べ、最初は少数のキットを買って試した方が良いです。いきなり120枚やら240枚やらを買うと後悔するやも。
Amazon | エレコム 名刺用紙 マルチプリント紙 クリアカット 厚口 ホワイト 10面 25枚入り MT-JMK2WNZ
https://www.amazon.co.jp/dp/B0007V1UMO