東北地方太平洋沖地震の発生から約10日。
被災地から離れている地域では、報道により日を追う毎に判って行く凄惨な状況に驚くばかりですが私もその一人。かと言えど個人で何が出来るわけでも無く、いつも通り更新を続けるのみ。パソコンという小さなカテゴリでの情報拡散や経済活動の一部、何もしないよりは良いだろうとして。
いつもとはやや違う、最近の気になったニュース5つ以上。
3と4が直近で重要かも知れず、最も重要な項目は5。
- 節電用に個人や企業で出来る設定と節電ツール
- 停電前にPC関連機器は電源を切るよう各社呼びかけ
- Adobe Flash Playerの最新版に脆弱性、修正は来週
- 半導体、液晶パネルが世界的に高騰の可能性有り
- Dellが100万ドル、HPは60万ドル+修理代半額の支援
リンクを増量する代わり画像少なめ、読みづらく失礼。
節電用に個人や企業で出来る設定と節電ツール
電力が不足する対策として、当ブログでもパソコン関係で節電に協力する方法として11個くらい書いた気がしますが、マイクロソフトの公式でVistaも含めた節電設定を公開。
停電に備え、節電して Windows PC を使用する方法
http://technet.microsoft.com/ja-jp/windows/gg715287
企業向けにはコマンドラインやグループポリシー、システムセンターなどを使う方法も有り、画像入にてマイクロソフトにしては分り易く解説されております。
更にバックアップを取る方法として、やはりWin7、Vista、XPの操作方法が書かれていますが、XPはWindowsの機能では無く、普通にコピーした方が良いと思います。
Vistaと7では試した事が無く不明ですが、XPは復元に失敗するパターンをいくつか見て来た為。
節電以前に計画停電の地域で重要な事は事前にシャットダウン。
計画停電、デスクトップPCは事前に「正常シャットダウン」を:タイマー設定で「PCを自動電源オフ」にする方法 - ITmedia +D PC USER
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1103/15/news009.html
タイマーとして2種類紹介されており、タスクスケージューラの小難しい操作方法が解説されていますが、2種類目のフリーソフトを使った方が楽。
いつ来るか分からない停電では無く計画的に来るなら備えましょう。回避される事も有りますが、Windows起動中に突然切れるよりは良いでしょう。
全てのソフトウェアで使えるかは知りませんが、Ctrl(コントロール)キーを押しながら「S」キーで上書き保存になっている事が良く有るので、編集中のファイルセーブは頻繁に。
節電支援ツールとして、通常は有料と思われるソフトウェアが期間限定で無償ダウンロードを公開中。
先に企業用のグリーンITプラグイン(QPM)。
東北関東大震災に伴う電力不足対策のため、PCの節電支援ツールを無償提供 | クオリティ
http://www.quality.co.jp/company/newsrelease/news_20110314.html
システム管理者がクライアントPCの消費電力を一括管理するソフトウェアで、グラフ化やログ機能など何かと充実。
個人で使える物はOptimal Greenが現在無料。
東北地方太平洋沖地震支援活動 かんたんパソコン省電力化ソフト Optimal Green 無償配布 -みんなの力をあわせて節電を!!-
http://green.optim.co.jp/
Retweet75、はてなブックマーク13と低めなので、twitterやはてブユーザは広めると良いかも知れません。
たかが自分の数ワットかも知れませんが、元気玉のような物。無料=自己責任(サポート無し)が基本なので、心配ならパソコンの電源を切りましょう。
停電前にPC関連機器は電源を切るよう各社呼びかけ
周辺機器メーカーが似たようなプレスリリースを出しており、GIGAZINEがまとめていたのでそちらへ。
データ損失の可能性も、計画停電を受けて各社が「ネットワーク対応HDD(NAS)」などの取り扱いについて呼びかけ - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110315_nas_power/
掲載の有る企業は以下の通り。
- バッファロー
- RamPhantom EXの不具合を無視して2週間経つIOデータ
- ロジテック
NASや録画機器としての外付HDDが危ないと書かれており、強制的に給電が切れてしまう停電の前に電源を切る操作をしてくれとの事。今回の要点はハードディスク書込中に電源が切れると危ないという。
パソコンに接続する機器は電源が突然切れると故障する可能性の有る物が昔から結構多く、Windows上から操作する物以外に、電源ボタンを押して切るとしばらく何か動作しているプリンタなども対象としましょう。
無停電電源装置という手も有りますが、高額な割にバッテリーは消耗品。数分しかもたない元々サーバー用のような物なので、そこまでする必要は無いでしょう。
PC本体でいうとデスクトップは即切れますが、ノートはバッテリーが標準で付いており、外しているなら取付けておく手もお勧め。
話逸れましたが、私もBuffaloのLinkStationを利用しており、設定を変更するなら自動バックアップ、タイマーで動作する何かを一時停止。手動に切替えます。
突然電源が切れるも昔(240MBとかの時代)ほどHDDは故障し易く無いとは思いますが、計画停電期間は一旦全てのバックアップを取り、NASや外付け録画を一時的に使わない事が最も安全。
Adobe Flash Playerの最新版に脆弱性、修正は来週
普段なら若干の騒ぎになる脆弱性の発覚。
アドビ Flash Player に深刻な脆弱性、修正アップデートは来週
http://japanese.engadget.com/2011/03/16/flash-player/
先週のニュースなので修正アップデートは今週という事になりますが、対応が遅れている御様子。
リンク先のEngadgetでは各OSの各バージョンが載っていますが、バージョンの数値を見る限りでは現在使われている物全部という事かと。
バージョンの確認はAdobeの公式ページにアクセスすると表示されます。
Adobe - Flash Player
http://www.adobe.com/jp/software/flash/about/
私が今これを書いているパソコンの例。
You have version 10,2,152,32 installed
当然ながら最新にはなっておりますが、これも修正対象。
今すぐ攻撃を受ける自信が有るならFlashを一旦アンインストールしたい所ですが、WebサイトではFlashで操作したり閲覧やメニュー表示する物が多め。まともに動かないページが出るやも知れず。
心配なら先の節電を含め、パソコンの利用時間を短縮するきっかけにしましょう。電源が切れている時間に比例して安全。
半導体、液晶パネルが世界的に高騰の可能性有り
この手の話は値上がりを推進する事になり広めない方が良い気もしますが、ビジネスとして関連する企業や個人は今後苦しくなるやも知れず。
いずれも震災による影響。GIGAZINEはかぶっていますが文章がマニアックでは無く分り易いので一応。
フラット・パネル・メーカーが部品不足に直面するおそれ-Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/topics/move/191014.html
日本の原料供給不足が台湾半導体メーカーに影響?-Computerworld.jp
http://www.computerworld.jp/topics/move/190981.html
フラッシュメモリや液晶など震災を受けて世界的に高騰へ - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110315_lcd_nand_price/
半導体業界全体の在庫が多めで供給過多により特にメモリは値下がり続け、液晶モニタも大画面が2~3万円で買えてしまうなど、今後も大きな値上がりは無いと思っておりましたが、そうでも無さそうです。
これらのニュースは3月15日前後に公開されており、私は何か購入したかと言えば何もしておりません。
高騰するなら予算の都合で買えなくなるのみ。本当に困るのは今後パソコンが新たに必要になる被災地の方々でしょう。
今必要ならSSDやメモリなど値上がる可能性有り、買っておいた方が良いかも知れませんが、本当に高騰するかは不明な上に、買えば買う程にショップの在庫が無くなり値上がりを助長。
今必要では無いなら、高騰しない事を祈りつつ、次回の値下がりを期待してスルーが粋です。
Dellが100万ドル、HPは60万ドル+修理代半額の支援
ラストは海外のPCメーカーが日本への支援を発表。
東北地方太平洋沖地震に対する支援について | Dell
http://content.dell.com/jp/ja/corp/d/secure/2011-03-16-global-donation-ja.aspx
日本HP、計60万米ドル寄付 社会システム復旧を支援 - ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1103/14/news087.html
日本HP、地震被災地向け特別修理サービスを実施 | マイコミ
http://journal.mycom.co.jp/news/2011/03/16/053/
DELLは100万ドル(約8千万円)、HPは60万ドル(約4800万円)。更にHPでは被災地域のパソコン修理を半額でやるとの事。
日本の特にBTOメーカーは被災地に倉庫や外注のコールセンターを持っていたなどで余裕が無かったり。ちなみに先日、パソコン工房の通販が長時間サーバーダウンしていたようです。
敢えてこの話を最後に持って来た理由は、書くべきか迷いましたが当サイトの広告収入を管理している企業が、過去半年分の広告収益を義援金として寄付した為。
私個人の提案では有れど、社員の皆様への決算賞与額にも多少関わりながらも全員が賛成され、使い所の不明な法人税として取られるならこちらへ、という発想。経理の話。
金額は想像戴くとして、24時間テレビの類が嫌いな私でさえ今回の天災は衝撃過ぎたという事で。
このように書く時点で我ながら偽善と思えますが何でも結構。振込手数料は取られないので、心置きなく突っ込みましょう。
【日本赤十字社】寄付・献血・ボランティア|東北関東大震災義援金
http://www.jrc.or.jp/contribute/help/l4/Vcms4_00002074.html
>Optimal Green
こちら、公式サイトでの説明も
http://www.optim.co.jp/products/#Green
http://optimalgreen.jp/
これだけのため内容がよく分かりませんが、要するに必要ないサービスを停止、低負荷時にCPU・GPUのクロックダウン、アクセスのないHDD・USB等を停止、などを行うソフトでしょうか
個人的には、日本語版のないWindows 7 Home Basic(ブラジルやインド、パキスタンなど新興国でしか入手できない)まで「日本語版のみ対応」と書かれている点がやや残念です(使用許諾を拝見するに、少なくとも2010年4月1日からこのページは存在するはずですが、訂正はない様子)
紹介記事が多いことを鑑みても、ソフト自体の能力はあまり疑う必要は無いようですが
>Adobe Flash Player
むしろ脆弱性が見つからない方が珍しいため、既に気にしなくなっています。動画サイトのほぼ全てが見られなくなるため、アンインストールは覚悟が要りますね
私は「PCパーツを購入したけど取り付け時に壊してしまったつもり寄付」ならやりました
Optimal Greenは普段なら、パソコンに余計な機能を入れない方が良いとして勧めませんが、3/21現在2830kWh。
書き忘れましたが西日本は無関係らしいのでインストールしない方が良いでしょう。60から50hzへの送電は限界有り、節電せずとも余裕でその限界量まで行っているそうな。ソースは忘却。
下手過ぎるのが東電で、計画停電を回避した際にバレないなら嘘でも良いから「皆様の節電の効果が出ており」と付け加えれば良かろうと。
「PCパーツを購入したけど取り付け時に壊してしまったつもり寄付」は良いですな。「相性が出て交換が面倒になり捨てたつもり寄付」とか「ヤフオクの無保証ジャンクで勝負したら案の定故障していたつもり寄付」など。
2chの自作PC系な板でやったり、PCパーツショップがバナーを作り宣伝すると、支援かつ経済活動(宣伝)として良いかも知れない。不謹慎と言われるグレーゾーンになりそうですが、何と言われようと金を出した者が正義。