海外で発売中のアーモンド・プラス。
単なる液晶モニタ付きac対応無線親機と思いきや、理論値で最大1,750Mbpsという爆速ルータ。それだけでは無くZ-waveやZigBeeにも対応しており、今後は家電の操作を無線ルータで出来そうな勢い。
日本でも発売されそうなので紹介。
Securifi「Almond+」の日本向けページが公開中
公式サイトはこちら。
Almond+ | Securifi | World's 1st Touch screen Wireless Router
http://www.securifi.com/ja/almondplus
ほぼ全て日本語化されております。
まだ発売どころか予約さえ始まっていないけれど、右上のメールアイコン左の枠にメールアドレスを入れて送信すると特別価格とやらで購入出来るのかも知れない。
私は買わないけれどメール登録済。ちなみにChromeブラウザでは送信出来ず、Firefoxなら行けた。
性能と機能を簡単に書き出すと。
- IEEE802.11n/ac対応
- 転送速度は最大1.75Gbps
- ZigBee、Z-Wave採用
- 3.5型タッチパネル液晶
- USB3.0端子x2本
- ARM Cortex-A9プロセッサ搭載
海外のクラウドファンディング、Kickstarterで出資を募っていた時のプレゼント価格は99ドルなので、国内では1.2万円くらい、またはもう少し高くなるかも知れませんな。
気になる箇所は転送速度。
なぜ1,750Mbpsも出るかは、難しく言うとacとnのMIMOストリームを各3本備えており、acの433Mbps x3、nの150Mbps x3で合計約1.75Gbpsというわけで、簡単に言うとアンテナが各3本なので合計6本同時に転送という意味。おそらく。
国内ではGIGAZINEが現物をレビューしている
未発売だけれども、キックスターターで出資したのか借りたのか。リンクの上は2013年2月、下は2015年2月の記事。
2013年当時の記事では、転送速度は最大1.17Gbpsとなっているけれど実際は更に上。acは2014年1月に正式版となったので自動的に進化したのでしょう。
爆速Wi-Fi以外の特徴が家電を操作出来る点で、ZigBeeかZ-Waveかは判らないけれど空調をスマホでコントロール可能。
使ってみた方の記事では、以前当サイトでもネタにしたスマホで色を変更出来るLEDランプをAlmond+とリンクさせて操作されております。
何が凄いかは、各家電をAlmond+へ接続する事で複数のアプリを使う事無くコントロール出来るようになるわけですな。
但し・・・
日本国内は「Z-wave」や「ZigBee」に対応していない
国内の家電でアプリ操作とかまだ聞いた事が無いと思えば、電波の周波数問題が有るようで。
Z-waveをWikipediaより。
現在は周波数再編が行われており(2011年3月20日現在)日本では利用できる周波数が無いため、日本メーカーによる製品の販売はおこなわれていない。
source:Z-Wave - Wikipedia
ZigBeeも厳しい御様子。
日本でZigBee機器を使用するには、その機器の性能が特定無線設備として技術基準適合証明または工事設計認証により、電波法で定められた技術基準を満たしていることの証明が必要である。
source:ZigBee - Wikipedia
何が出来るかをZ-wave対応機器を作っているメーカーサイトより。
source:HomeSeer Home Automation Systems
玄関の鍵や室内の空調、ガレージのシャッターなどが操作可能。スマホで出来るのならば自宅から遠く離れた場所からも管理出来るという。
ZigBeeの仕組を解散した日本公式より。
source:ZigBeeとは? | ZigBee SIGジャパン
フル機能デバイスが電波を中継する事により、家庭内でメッシュやツリー状のネットワークを形成。電波が届かない場合は別の中継を探すという優れた規格。
というわけで、Almond+を日本国内で購入しても、まだLED電球の色を変えるくらいしか使い道が無い為、最大1.73Gbpsに期待するなら。後は価格次第ですな。
他のac対応Wi-Fiルータも安くなって来ている
ac対応ルータは軽く1万円以上、高機能な物は2万円を超える印象が有ったけれど、結構安くなって来ております。
a/b/g/n/ac全部載せ親機は5千円切り。
source:Amazon.co.jp: BUFFALO11ac/n/a/b/g 無線LAN親機 WHR-1166DHP
評価が低い原因は不安定らしく、しかし今年2月の最新レビューではファームを最新にすると安定したとのコメント有り。速度はAlmond+ほどでは無いものの合計1Gbps超えており、4千円台なら充分安いかと。
全部載せ子機も4千円くらい。
source:Amazon.co.jp: BUFFALO 11ac/n/a/g/b 866Mbps WI-U3-866D
こちらも不安定らしく、USB3.0端子に挿すと駄目らしいので2.0にしている人が居られる模様。2.0では最大480Mbpsになってしまうので、最速を目指すなら無しでしょうな。
Wi-Fi機器を高速化する際に注意する事(まとめ)
爆速や1Gbps超えは凄いのだけれども冷静に。
もし実測1Gbpsを超えるなら有線LANを超えてしまうけれど、無線は電波なので減衰するもの。そして1Gbps以上の速度が必要かも考えてみましょう。
例として私の自宅内ネットワークでは、Windowsノート、iPod Touch、Mac mini、プリンタを無線接続しているけれど、1Gbpsクラスの恩恵が有るネットワーク部分は、
- 端末同士で直接データを転送
- 有線ネットワークドライブとのデータ転送
この程度。
インターネット接続は実測70Mbps前後の100Mプランなので100を超えても意味無し。プリンタは100Mbpsさえ不要で、iPod~の写真はDropboxを経由するのでLANが速くとも意味無し。Mac miniがac内蔵なのでMacのLANが少し速くなるくらい。
端末同士で直接データ転送する事などは滅多に無く、主にネットワークドライブ経由。ネットワークドライブの中身はHDD2本のRAID1、有線接続なので1Gbpsも出ない。
1Gを超える通信は、ac対応のネットワークドライブや、WAN(インターネット)が実測1Gbpsを超えるならば良いと思うけれど、少なくとも私の環境ではほぼ意味無し。
以上より、何を目的に高速化したいのか先に用途と、どこにボトルネックが有るかを考えましょう。
スピードテストで俺TUEEしたい以外の日本人にはAlmond+はまだ早いし、ac対応も外(WAN)が高速化しなければコスパ悪いだけだと思う。
ちなみにacは高速で電子レンジなどの影響を受けないけれど、障害物に弱く距離が短くなるのでnより速くなるとは限らない辺りも注意。「nより速くなる可能性に期待して両対応し、速く安定する方で接続する」が正解。
いろいろ機能が載っている割には、1万円程度という無難な価格に驚き。私的には2.5万円くらいかと思っていました。
>ほぼ全て日本語化されております
所々、妙な日本語なところに好感が持てます。そもそもトップページからして「ニューズ」「のビデオ」ですし。
>家電を操作出来る
赤外線通信のできるAndroid端末なら、アプリを使用してテレビとかエアコンとか、赤外線を利用したリモコンの代わりくらいにはなるのですがね。流石に外出先からコントロールとは格が違う。
個人的にはデスクトップ主義、かつ有線優先主義のため、無線は携帯情報端末やゲーム機くらいでしか利用していませんね。ただ、自宅でノートPCを使う際は、いちいちケーブルを繋ぐのが面倒なため、無線接続です。
価格が5,000円くらいなら試しに購入して遊んでみるのも面白そうですが、1万円は少し高いですね。私はNECファンのため、同種の機器がNECから出たら購入する気になる事にします。
>ちなみにChromeブラウザでは送信出来ず、Firefoxなら行けた。
comodo dragonで送信出来ました
μblock有効→送信可能
AdblockPlus有効→送信可能
何らかの拡張が悪さしてるんですかねぇ。う~ん
>a/b/g/n/ac全部載せ親機は5千円切り。
安いんだな~
ぁ、ac対応機器まだ無いんだった orz