来月からSIMロック解除が義務化へ。
スマホなどのSIMフリー化のどこがパソコンと関係有るかは、今後は安く低速化せずテザリング出来るようになるかの一点。月額が下がれども、速度や通信量まで下げられては意味が薄くなってしまう。
先にSIMロック解除とテザリングの話から。
SIMロック解除義務化とテザリングについて
この2つは直接関係無し。先にSIMロック解除の義務化について、解り易い解説がこちら。
「SIMロック解除義務化」とはどのようなこと? | マイナビニュース
http://news.mynavi.jp/articles/2014/07/03/sim_free/
要約&補足すると、
- SIMカード・・・スマホなどでキャリア回線を使う為に必要
- SIMロックとは・・・端末に制限を掛け自社SIMしか使えない状態
- なぜロックするか・・・自社端末を他社SIMで使われると利益薄い
ここまではキャリアの事情。2ページ目は解除の背景。
- 誰が決めたか・・・総務省
- いつから・・・2015年5月
- 目的・・・3大キャリアの寡占状態を解き競争するが健全
- 効果・・・自由な乗り換えによる料金値下げや利便性向上
一見すると良い事ばかりだけれども、キャリア側としては面白く無いわけで、こういう事になるわけですな。
解約金とは、端末本体を分割払いしている縛り解放金なので、実質端末の値上げという意味にもなり、今後は縛り期間により月額が安くなるなど、光回線の3年や5年のような競争が始まりそう。
テザリングは、対応している端末+制限を掛けていないキャリアならば可能。接続の例を2つ書くと、
- パソコン-(Wi-Fi)-Xperia-(キャリア回線)-ドコモ
- iPad-(Bluetooth)-iPhone(キャリア回線)-ソフトバンク
その他、USB接続も有り。スマホが無線親機、ハブのように仲介しネット接続出来るという仕組。
ワイヤレスゲートが格安LTE SIM提供へ
SIMフリー化に向けて2つ関連ニュース。
『違約金ゼロ』の音声通話付きLTE SIM、ワイヤレスゲートが4月28日発売。公衆Wi-Fi対応、月額1300円から - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/04/13/lte-sim-4-28-wi-fi-1300/
タイトルを分断して特徴を説明。
- 違約金ゼロ・・・無し、端末は別売り
- 音声通話付・・・別料金のMVNOも有る
- LTE SIM・・・対応エリアならば速い
- 4月28日発売・・・ロック解除直前
- 公衆Wi-Fi対応・・・普通付いていない
- 月額1300円から・・・安い
1,300円は激安。但し、低速に限る。
- 音声+256kbps データ通信プラン:月額1300円 (通信量無制限)
- 音声+3GB データ通信プラン:月額1700円 (150Mbps LTE)
- 音声+5GB データ通信プラン:月額2300円 (150Mbps LTE)
- 音声+8GB データ通信プラン:月額3500円 (150Mbps LTE)
ワイヤレスゲート公式の4月中旬の料金表がこちら。
source:SIMサービス | 株式会社ワイヤレスゲート
ヨドバシの店頭用として、音声通話を付けて分かり易くしたのでしょう。スマート「フォン」として乗り換え狙いならば電話は必要な為。
そのヨドバシ店頭受付窓口の情報。
ロック解除義務化でヨドバシが「SIMフリーカウンター」設置。キャリアを比較・即日開通 - Engadget Japanese
http://japanese.engadget.com/2015/04/13/sim/
個人的には格安MVNO話より、こちらの方がビッグニュース。
ヨドバシがSIMフリーカウンター設置という事は、他の大手家電店も追従する可能性がございましょう。
そうなると、今までは知る人が少なかったMVNOの存在が普通の人にまで広がり、店頭で相談して決めるなら、以前ネタにした「スマホに水遊びさせたら保険が無かった」とか「ライン出来ない」などのトラブルも減るはず。
ワイヤレスゲートはテザリングの制限無し。但し、ドコモ端末は不可?
source:よくあるご質問 | 株式会社ワイヤレスゲート
現状の機能や速度は文句無し。後は通信量(帯域)制限と料金が壁。
テザリング機能の価値と重要性(まとめ)
私がテザリングにこだわる理由は、以前、ドコモ契約のタブレットを利用していた際、LANの無い宿で通信が出来て助かった為。パソコンが利用出来た以外にも、同僚のソフトバンク契約スマホが繋がらない時にWi-Fi接続し、ドコモ回線を利用出来た辺りも価値有り。
スマホやタブレットで充分とか、それらへキーボードを接続すれば良い人には意味の無い機能だけれども、安物のノートPCや棒PC、SIMを入れようが無いiPod Touchを持つ私には意味大有り。Wi-Fi専用のタブレットもスマホ経由出来るなども利点と言えましょう。
しかし問題が通信量制限とバッテリ駆動時間。
いくら安かろうと3GBなど制限されてしまうとパソコンでの常用が難しくなり、制限が有ると最大250kbpsとか、当サイトの表示まで2~3秒、最大速度が出なければもっとかかってしまうほど遅いはず。
そしてバッテリ駆動時間がモバイル端末でのテザリングと矛盾しており、テザられる側が新し目なiPhone 5Sでさえ、Wi-Fi接続でぶっ通すと1~2時間、Bluetoothでさえ3時間ももたない為、それなら素直にWiMAX契約しろという事に。
但し、そうなると最大の利点と言えるドコモのサービスエリアが使えなくなるわけで、ドコモ回線を再販しているMVNOに期待しているわけですな。
これから期待したい流れは、
- MVNO経由の収益でドコモが潤う
- ソフトバンクやauが焦って値下げ
- ドコモ本丸も値下げ&MVNOへの帯域提供も値下げ
- 3大キャリアが端末の縛りをやめてMVNO状態へ
そう上手く行くとは思えないけれど、SIMフリー化は端末の縛り売り解除へと繋がるはず。そうなるとASUSなどの海外メーカーも日本で暴れ易くなると思われ、スマホもパソコンのような値下がりが期待出来るという妄想。
普通の人は、例としてドコモで契約しつつロック解除し、通信制限に掛かりそうならMVNOのSIMへ差し替えおかわり自由とかやるのでしょう。そういう使い方なら、違約金無しのワイヤレスゲートは、通信量の追加用として有りと思った。
電話番号が変わる上、本当にそんな事が出来るかは不明。私はガラケーユーザ、スマホは持っていないので良く知らない。
>私はガラケーユーザ、スマホは持っていないので良く知らない。
すごい^^、〆奥義認定。
SIMカードは携帯電話にも入っていますから、SIMロックフリーの話題に無関係という訳ではありません。具体的に何が関係するかは、携帯ユーザでは無い私はあずかり知らぬ所ですが。
>音声+256kbps データ通信プラン:月額1300円 (通信量無制限)
とりあえず電話とメールができれば良いという方は、待受時間が長いスマホとこのSIMを組み合わせれば、従来の携帯電話と同じくらいの料金でスマホが使えますね。いざという時にはナビとして利用したり、クーポンを使ったり、ゲームで暇つぶしをしたり、スマホの利点を上手く使えば、携帯ユーザの移行も何とか促進できそうではあります。
>「SIMフリーカウンター」設置
どれだけの客を呼び込めるか、設置してから3ヶ月が勝負な気がします。私の周囲を見ても、SIMカードの存在を知っているのはスマホユーザ10人中1~2人、携帯ユーザ20人中1人くらいと少ないので、そもそも「SIM」が何か分からず近づかない可能性が高いです。
ちなみに「SIMロックフリーが義務化されるらしいですね」の話題を振って、付いて来た方は今のところ私の周囲では2人しかいません。9割以上は「SIMロックってなに」という具合。まずはSIMロックフリーの前にSIMカードとはなんぞや、という周知が先決な気が。
通信速度が制限されていると、低速通信で通信し続けることになることから、バッテリーの持ちが悪くなるんですよね。
私は、OCNモバイルONEをWi-Fiルーターで利用していますが、使い方で利用者レベルが要求されるなぁと思う次第です。
カウンターについては、どっかで聞いたなぁと思ったらBIC SIMがすでにやってるので、おっかけてるのはヨドバシカメラということになりますね。
またシェアから考えるとIIJとOCNの一騎打ちなわけで、どんどんいろんな業者ががんばってもらえればと思う次第です。
分母が少ないながら私も聞いてみた。年代は20~40代、男女は4と5の計9人、全員スマホ。
Q1.SIMカードを知っているか?※ここから分子がYes 3/9
Q2.SIMロック解除の義務化、意味解る? 1/9
Q3.SIMフリー端末とは何か、説明出来る? 0/9
私を入れてしまうと4/10、2/10、1/10になるけれど、普通の人はSIMカードの時点で意味不明。Q1の3は全員男性。
「機種変更する際に差し替える小さいカード」と説明すると、Q1が7/9へ。「ロック解除はドコモのカードをauのスマホで使えない感じの制限」と言うと、Q2が5/9へ。
ヨドバシも今後やる店頭受付も、SIMフリーカード受付・お申込カウンターなどでは無く、格安スマホ乗り換え受付にした方が良さそう。
私もテザリングを知らなければ、Q1はFOMAに刺さっているから解るけれど、2と3は興味を持たず、今でも知らなかったかも知れない。
>SIMロックってなに
三種の神器(古っ)をはじめとする白物家電や車と同じく、技術的要素に無頓着な層まで幅広く普及したからこそ出てくる台詞ですね。スマートフォンになってから差別化が難しくなり、余計にコモディティ化が進行してるような。
>ヒツジ先輩
私的には
1.白ロムとSIMロックフリー端末の違い
2.SIMのサイズ(通常、マイクロ、ナノ)違い
3.3GとWi-Fiの違い
4.テザリングとは何か
など、基本的なこと、あまり関係ない事までしっかりとした知識を持った従業員をカウンターに配置しないと、SIMカードを単体で販売するのは難しい気がするのですよね。日本では「ただより高いものはない」という意識が蔓延していますし。
「500円でパソコン売ります」→「通信料が激高で端末を安く買った意味なし」
「ゼロ円でスマホ売ります」→「割賦料金&サービス強制加入で毎月の料金激高」
という嫌な前例がありますから、それらを取っ払い、クリーンなイメージを与えられる話術を持つ従業員の確保は重要。
>春 さん
>技術的要素に無頓着な層まで幅広く普及したからこそ出てくる台詞
日本ではスマホの普及率が5割くらいでしたか。うち、iPhoneが占める率は6割くらい。SIMカードを意識する事があまりないだろうiPhoneユーザに溢れる日本でも、SIMカードという言葉がある程度は通用してしまえますね。
私的には
iPhone
使いやすさ、新発想、Appleらしさを追求した独自路線
Android
メーカごとの特性、ユーザによる改良を追求した多機能個性派路線
Windows Phone
ビジネスとセキュリティ、携帯できるPCを目指す省機能個人向け路線
くらいに分かれてくれると嬉しいのですが、現状はスペック合戦に終始していますね。