ビデオテープなどの映像をパソコンのデータとして取込する方法。
BTOパソコンとはやや無関係ですが、アナログ映像をPCのデジタルデータとしてバックアップするという考え方にて。先に言い訳をすると、私はパソコンのハードウェアについてはそこそこ知っておりますが映像に関しては素人に近い為、大した事は書けません。
それでも良ければ以下どうぞ。
簡単な方法から行きますが、簡単イコール費用は高く付くという意味にもなります。何でもそうですが、楽をしようと思えば出費は嵩(かさ)むものです。
BTOメーカーのユニットコム「メモリアーカイブ」に任せる
他にもコピー業者は有りますが、BTOメーカーでも有るパソコン工房はユニットコムのメモリアーカイブという事業より。依頼されて宣伝しているわけでも関係者でもございません。
ビデオテープ1本単位でパソコン用データに変換するサービス。
DVDダビング「半額」ビデオテープ/VHS/Hi8をDVDに【メモリアーカイブ】
http://archive.unitcom.co.jp/
ネーミングが良いですな。記憶の書庫とかそういう意味でしょうか。
VHSカセットテープならDVDへの変換が1本に付き1500円。その他、DVカセットやHi-8などは1本1900円で請け負ってくれるようです。
日曜以外はフリーダイヤルで受け付け中。ユニットコムの店舗(パソコン工房、faith、TWOTOP)でも受付可能。3000円以上は送料無料となっております。
関係有りませんが、パソコン工房やこのメモリアーカイブではIPをたぐっているのか近い店舗を右上に表示するという余計な世話をしてくれるため、何かの理由で自分の所在地がバレたくない場合はスクリーンショットに注意しましょう。ちなみに私は千葉在住ではございません。
メモリアーカイブの利点
これを書いている現在では画像に有る通り半額でやっており、VHSなら1本750円となっております。4本で送料無料になるため得な気がします。通常は送料500円、東北と北海道は600円。
値下げと言えばリンク先を見ると分かりますが、本数が増えると単価が下がり、51本以上ならVHSで1本あたり600円まで下がります。半額で無ければ1200円。
最大の利点というと大袈裟かも知れませんが、この手のテープから取り込む場合は等速が基本。テープ1本1時間なら10本で10時間、1本2時間なら20時間。カセットテープの入れ替えなどの時間を考えると更に数時間は要すかと。
一度依頼すれば二度と使わなくて良いと考えるなら有りかも知れません。
専門業者に依頼する難点
画像中に思いっ切り書かれておりますが、著作権法に抵触する可能性が有るものは受付不可とあり用途としてかなり限られます。ホームビデオが主でしょうな。
また、私の感覚ではVHS1本750円でも高いと感じるため、大量にダビングしたい物が有ったり自分で何とかする気が有るなら次項の自炊方法を御覧有れ。
気になる事は、ホームビデオなど個人情報が入っている場合に業者が見てしまう可能性。確認の為に一部再生はすると思われ、見られてまずい何かなら避けた方が無難かも知れず。HDDの復元や消去などと同様、業者を信用や信頼出来るかによりましょう。一度データになってしまえばコピーは数分。悪意有る人間が居たとするなら、です。
ビデオデッキやカメラをパソコンとUSBなどで直接繋ぐ
自炊というらしいですが、自分で吸い取る方法。
ビデオデッキやカメラからパソコンへ接続と考えると一見難しそうに思えますが、周辺機器メーカー各社から安く簡単な接続機器がソフトウェアセットで販売されております。
周辺機器メーカーを片っ端から調べ、取込用機器の有ったメーカー3社より。
ビデオテープをパソコンに取り込むビデオキャプチャー|BUFFALO
http://buffalo.jp/products/catalog/multimedia/capture.html
ビデオキャプチャ | TV・ビデオキャプチャ・オーディオ | IODATA
http://www.iodata.jp/product/tv/capture/
PCA-DAV2|製品案内|プリンストンテクノロジー
http://www.princeton.co.jp/product/multimedia/pcadav2.html
いずれも黄(映像)、赤白(音声左右)、S端子で入力出来るUSB接続。詳細は各ページから商品の詳細を見た方が良いとして、見方のポイントはエンコードの違い。
I/O-DATAの最上段(GV-MDVD3)はハードウェアエンコード、その他はソフトウェアエンコードとなっており、MPEG2などのエンコーダを周辺機器に搭載しているか否か。ソフトウェアの場合はCPU頼みになるため、古いノートなど非力なPCではコマ落ちの可能性が考えられます。
最近のパソコンならノートでも高性能なためかソフトウェア、かつUSB接続で良いのでしょう。私も以前やった事が有りますが、テレビチューナ(アナログ)のボードをPCI経由で取った事がございます。
また、最近は地デジチューナ内蔵やBTOパソコンのデスクトップならカスタマイズ出来る場合も有り、アナログ入力が付いているかも知れないため、増設などで黄白赤やS端子と赤白が有り兼用出来るなら上の機器は要りません。
周辺機器を購入し自炊する利点
先の業者依頼より価格は安く付き、メモリアーカイブと比較するなら通常価格でVHS3~4本依頼すると元が取れる計算。本数無関係の一律、周辺機器代のみ。昔はテレビチューナーで兼用しPCIボードで1万円以上、Monster-TVの高級品になると2~3万円は軽く行っておりました。
そして著作権は自己責任になる為、コピーして良いか否かは自分の判断。それがコピーガードを抜けたダビングテープで有ったり、スクランブルを解除した衛星放送だろうと自由に取り込めます。個人で楽しむなら著作権法に触れないとか聞いた事は有るものの、気になるなら法律を調べて下さい。
自炊の難点は全て自力で作業と確認
価格が安く自分で出来るという利点は有るものの、逆に自分で全てやるため先に書いたようにダビング中に時間が取られ、コマ落ちしていないか確認するとなれば更に時間を要します。
ソフトウェアエンコードではCPUの使用率を見て100%近いなら他の作業は出来ないというかしない方が良いでしょう。1時間テープの40分付近で失敗すると40分が無駄になります。寝る前にセットし毎晩1本などが良いでしょうな。ちなみにパソコンの電気代は大した事有りません。
一旦HDDレコーダーに取込み、DVDやLANでPCへ送る
自炊には変わり無いものの、家電製品と連動させるという考え方。
最近はハードディスクレコーダが安くなって来ており、中にはDVD書込のみならずブルーレイ搭載なども多く有ります。
私はそのような高級品には目もくれず、4年程前と記憶しておりますが展示処分のDR-MX10というHDDレコーダー兼DVD書込可能かつVHS再録という変態デッキを所有しております。 メーカーにはこだわりません。但しソニーは除く。
VHS&HDD&DVDビデオレコーダー DR-MX10 |ビクター
http://www.jvc-victor.co.jp/dvd/dr-mx10/index.html
正面がフタしか見えないため、フリッカーより引かせてもらいます。
photo: ice_neo2k
VHSの挿入口が手前、奧にDVDレコーダー。本体の250GBハードディスクはWesternDigital製と聞いております。
店頭の展示品で46千円と書かれた値札前をうろうろしているとスタッフに声を掛けられ、所持金が4万円なら有ると万札を見せると4万円にしてくれたという。こういう値切り方も有りでしょう。
当時は地デジ対応のHDDレコーダが出たばかりで、いずれも安くて9万円台。5年経てば5万程度になるだろうと思い、地デジ対応していないこれを購入したわけです。現在、予想通りとなっており4万円になっている物も。機能も上がっておりパソコンと同様の買い方です。地デジ対応はまだ要らない。
余談が長くなりましたが、これを使うとVHSからDVDやVHSからHDDが自動でダビング出来ます。一旦HDDへ片っ端からダビングし、要る部分のみ編集してDVDへ数本分まとめる方法。更にDVDをイメージ化してパソコンへ保存し、DVDはバックアップとして。
自動にはならないものの、VHSからの取込はアナログで転送しており、先に出た黄赤白でも同様の画質になるでしょう。S端子の方が良いと聞いた事が有ります。
これには利点も難点も無く、有るなら使えば良く、無いならテレビ録画用などで購入するか否か。私は常にバックアップを前提としているため、DVDに焼いてPCへ移す事は当然と思っており、メディア代の数十円が惜しいとも思わず。
更に高級なものになるとLANケーブルでPCと直接接続し、そのまんまパソコンへ取り込めるレコーダーも有ります。この辺りからはパソコンというより家電映像マニアの方が詳しいと思う為、匿名掲示板や価格コムなどでどうぞ。
しかし、そのような高級機でVHS付は聞いた事が無いため、VHS再生機からHDDレコーダへ取り込んだ後の話になるでしょうな。
VHSビデオなどをパソコンに取り込む方法まとめ
ダビングとなれば、いかに劣化させずデジタルデータにするかが目的になると思いますが、テープがアナログなら、そこから出た時点で100%では無く、再生機のヘッドの質や汚れ具合などにより落ちるものでしょう。
また、パソコンにデータとして保存する際、下手にMPEG2やWMVなどへ圧縮してしまうと無圧縮データより画質は落ちる結果となり、大切な映像や音声なら知った後に後悔するやも知れず。
私が正にこれにあたりますが、本当に自分の取込方が最良なのか。もっと良い方法が開発されるのでは無いか、期待というか自信の無さから未だにマスターテープはシリカゲル漬けにして保管しております。
昔の映画などはDVDメディアで普及しており、テレビ映像も余程のマニアで無ければデジタルデータとして保存するまではまず無いとは思いますが、需要を考えると2種類有るかと想像します。
- 子どもの成長記録や若い頃のイベント(結婚とか)
- 故人の映像が入っている消したくないもの
私は後者にあたり、未だに尊敬している親友が若くして亡くなり、当時の映像をテープのまま腐らせないためデジタルデータに変換しております。
コールドスリープのような感じでマスターテープが朽ちない限り、もっと高画質かつ高音質な取込方法が出るのでは無いかと期待しているわけです。
私の映像知識としては、とりあえずデジタルデータにダビングしてAVIやDVDの形式で保存すれば良い程度なので本文内におかしな解釈が有ればコメントにて指摘下さい。
以上、データバックアップの話でした。
私のPCには古っるいPIXELA製のアナログTVチューナ兼ビデオキャプチャボードがPCIに挿さってるのですが、黄赤白の映像音声端子が付いていて、VHSから取込みOKです。
確か普通にMPEG2へ劣化圧縮する方式wで、一度だけ使ったことがあるのですが
>この手のテープから取り込む場合は等速が基本
これで挫折しました。
時間かかり過ぎて無理wその間PC使えないとかどんだけだよと。
しかもバックグラウンドで処理できないので、エンコ中はPCから映像と音声が出続けるとかもうね。アホかとw
夜寝る前にエンコ開始とかソレなんて拷問、普通に寝れないからw
でも、きっと夜通しにぎやかで楽しいよね♪ ってやかましいわw
確かそれでも3万円くらいしましたから、どう考えても地雷です。本当にありがとうございました。
もっとも、6年も前のものですからどこも似たり寄ったりなのでしょうけれど。
そういえば、ウチにVHSではないのですが、エヴァンゲリオンのLDBOX全巻があるのをこの記事で思い出しました。
うは、どうしようw
地デジカードを入れる前はアナログTVキャプチャーカードを差してました。
VHSのテープをかなりデジタル化しましたが、キャプチャーにはVHSの再生時
間が掛かりますのでかなり暇のいる作業です。
アナログキャプチャーカード時代にはたいていのカードに外部入力端子がありまし
たが、デジタルになってほとんど見かけなくなりました。
地デジキャプチャーの出始めの頃、確かピクセラに1点有ったような気がします。
ソフトウエアエンコードタイプはやはり画質が悪いようです。
画質を気にするならハードウエアエンコードになると思います。
最近の地デジ内蔵PCではリソースの関係?からか別にキャプチャー機器を取り付
けると認識しない場合が多いようです。
IOの対応表なんかを見ると地デジPCは軒並み×になっています。
自分も"HDDレコーダー兼DVD書込可能かつVHS再録という変態デッキを所有"しております。まあこれが一番楽かなと思ったので。DVDに焼いてPCへ移すのもDVD-RWを使ったので殆ど金がかからなかったですし。
出かける前orお休み前ににVHS→DVD-RW(時間が来たら自動電源off)を行い、帰ってきたらor朝起きたDVD-RW→パソコンHDDへ…を何日か(何十日かな?)繰り返しました。自分は別に苦痛でもなんでも無かったですね、わざわざ編集に時間をかける必要も無かったですし。
アナログ映像(+音声)をコールドスリープさせる観点には同意。お勉強中。
製品として「キャプチャー」が挙がっておりますが、これらは全て圧縮が絡むためコールドスリープからは少し遠のきますね。「コンバータ」って製品を掴むとデジタル化した上でコールドスリープ可能っぽい。赤白黄色をぶっこむとIEEE1394で出てくる箱モノですな。HDDの書き込みスループットさえ確保できればエンコパワー要らないのも旧式PC所有者には安心感があります。エンコしたけりゃ後からできるし、オンザフライ?でエンコするより安定・高画質とのウワサあり。
家庭用デジタルビデオカメラはかなり普及したので、DVフォーマットはコールドスリープの安眠ベッドになりうるだろうと踏んでます。
この記事みて実家のVHSどこ行ったっけ?と思い出しました。
映像についてはほぼノータッチでしたがBDレコーダー4万とは魅力的。
この手のバックアップは需要ありそうですから待つのは良いですね。
VHSデッキとHDD内蔵のBRを接続し、一旦HDDへダビングしておいて、編集後
DVDへという形でデータ保存しています。DVDのデータは頻繁に見るものに
ついてはPCへもコピー。
BR側にHDD>DVDをタイマーで実行できる機能が付いていましたので、VHSから
取り込む際はある程度子守が必要ですが、DVD作成自体は家に居なくても
出来るようになりました。
>もっと高画質かつ高音質な取込方法が出るのでは無いかと期待
この点は同意です。も1つ言えばもっと簡単、お手軽に。
期待はしているものの、家の物理容量がヤバくなってきており、泣く泣く
シリカ漬マスターをいくつか処分しています。
もっとも、家族から「で、それいつ見るの?」と聞かれ、即答できない
ものも多々ありまして、自分の場合手段以前に目的を明確にする必要がある
ことを痛感する今日この頃です。
自分の悪い癖 ⇒ 手段のために目的を忘れるw
> TakaQ さん
Pen4の時代ならマルチメディアが気になり色々試したものです。
・PCでテレビが見える!>なるほど、要らない
・テレビメニューが充実!>なるほど、同上
・オンラインでストリーミング映像!>な(ry
VHSはテープという特性上、再生中にテープにが裏返ってしまい何かの弾みで元に戻ったなど見ておかねば心配という事も有りますな。
私もLDが10枚程、押し入れに挿さっております。
プレイヤーは5年前に故障し廃棄済。どうしろと。
> 通りすがりの偏屈者 さん
補足有り難う御座います。
エンコはハードで。地デジボードにアナログ入力皆無。勉強になります。
>BTO使用の十利須我里 さん
VHS付HDD/DVDという事は、アナログ放送終了の来年7月に使えなく「される」機種でしょうか。私はテレ東の番組(22時頃から経営が成功するやつ)を毎週録画にしている程度ですが、7月以降何に使おうかと思案中。
PCへイメージとしているDVDを片っ端からHDDに詰め込み、250GBフルで映画鑑賞専用機にするか、無駄に監視カメラを玄関外に付けて録画しまくるか、など。
分解してもWD製HDD、250GBは要らない(笑)
> やすとし さん
コールドスリープは永遠のテーマ。
テープから出す時点の劣化は仕方無しとして、入力から保存までをどこまで落とさないか。最終的に無料のオンラインストレージに保存して恒久的に残そうと思っております。
> ふぃそ さん
HDD/BD専用機なら4万円台から有り。メーカーによりTVと連動、ネットワークだとか追加機能で変わりますな。いずれSSD/BD機とか出そうな気がします。
> 桂 さん
TakaQさんのコメントで思い出しましたが、レーザーディスクとDVDの時系が開き過ぎてLDどうするのという問題も発生中。デジタル間でもダビング出来ず。
> 手段のために目的を忘れるw
あるあるw
私はGodFatherという映画を海外のAmazonから購入し、字幕無しの生で最低3回は見ようと思ったものの未だにパッケージすら開いていないという。購入して届いて満足なパターン。レーザーディスクです。