年内にWindows Phoneが発売予定。
夏頃までには出ると思われ、何故かはWindows Phone 8.1と称されている為。Windows 10が晩夏リリース予定らしいので、それを過ぎるなら10へアップグレードしているだろうという意味。
これで1記事やらねば気が済まなくなったので1本。
マウスコンピューターがWindows Phoneを発売予定
プレスリリースより。
source:2015.02.23 ニュースリリース|マウスコンピューター
LTE対応のSIMフリー端末、写真は試作機という情報しか無くここでは詳細不明。国内BTOパソコンメーカーがスマホを作って売るのは初。外資なら3年以上前にDELLがStreakシリーズを出していたけれどAndroidスマホ。
Windowsパソコン、タブレット、スティック型と来たなら次はSIMロック制限が無くなる国内でスマホという発想なのでしょう。
リリースページのはてブコメントを見ると、期待している、頑張れ、キターなど好意的な意見が多めだけれども、個人的にはOSがWindows Phoneな点で無し。
マウスだけかと思えば他社も2種類有ったので次で。
日本では現在3社がWindows Phoneをリリース予定
マウススマホ情報。
「Androidは絶対ない」マウスのWindows Phone(1/2) - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1503/04/news051.html
勘違いフラットデザインを大小ごちゃ混ぜにして縦スクロールするという分かり難さは、もはやマイクロソフトのお家芸なので気にせず。
サンプルのモック状態では無く、こいつ動くぞ状態まで持って来ており、年内リリースはガチなのでしょう。
マウスの中の人いわく、
氏は、「Androidという選択肢を考えたことはまったくない」と断言する。「マウスコンピューターがスマートフォンを手がけるなら、Windows Phoneと決めていた。
今更Androidスマホを出しても単なる中華スマホと認識され、出遅れ過ぎて出せないだけと思えてしまう。Windows Phoneでこけたなら、スマホから手を引くとも読み取れる所。
2ページ目より仕様。
試作機ではプロセッサがQualcommのSnapdragon 410(MSM8916)、システムメモリは1Gバイト、ストレージは8Gバイト、カメラはメインが有効800万画素、インが有効200万画素を搭載
後で出るので何と無くご記憶有れ。ちなみにSnapdragon 410はクアッドコア。スマホやタブレットで性能はどうでも良いと思うので、その他の特徴を書き出すと、
- 裏蓋が開きバッテリ交換可能
- MVNOや法人需要狙い
- 5~6万円とかやらない
2~3万円と予想。バッテリ交換出来るスマホは新しい。
次、FreetelというMVNO会社のWin~Phone。
freetelのWindowsスマートフォン - PC Watch
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20150303_690868.html
中の人いわく、
氏によれば「Windows Phone参入に踏み切ったのは、法人顧客から強い需要があったため」とのこと
一体どこの法人顧客が強く欲しがっているのか。本当ならNECやDELLが黙っていないはずで、法人顧客へ強く供給したかった為、が真意かと。
仕様はマウスと似ておりますというか同じ物感。
5型HDディスプレイ、Snapdragonのクアッドコア、1GBメモリ、8GBのストレージ、背面800万画素、前面200万画素のカメラ
裏蓋を外してバッテリ交換も同じ。背面カメラのLEDの配置と裏蓋のメッシュ穴の位置が違う程度。中国などの同じ工場で製造された製品なのかも知れない。
価格や発売時期は不明。Windows 10へのアップグレードも考えているけれど未定な辺りもマウスと同じ。
3機種目は京セラ。
京セラ、Windows Phoneスマホの試作機出展 - ケータイ Watch
http://k-tai.impress.co.jp/docs/event/mwc2015/20150303_690969.html
こちらも不思議な事を申されております。
京セラの担当者によると、Windows 10の法人需要の高まりを受け、まずはWindows 8.1を試作してみたという。
どこの法人でWindows 10需要が高まっているのか謎過ぎる。国内企業は既にWindows 7へと乗り換えまくっており、10が必要になるような特殊な業務でばかうけなのか。
なぜ今更日本でWindows Phoneなのかは、これが関係有りそう。
昨年のMobile World Congressで、マイクロソフトはWindows Phoneに必要な要件を緩和する旨を発表している。
京セラの試し方を見る限りでは、Androidが動作する端末ならWindows Phoneも動く感じと見ております。
京セラWindowsフォンは発売も何もかも未定。
Windows Phoneが失敗する3つの理由(まとめ)
供給、需要、戦略に問題が有り失敗するはずなので3項目にて。
1.供給・・・ARM版WindowsもどきはRTがこけた
Windows 8と同時に発売したWindowsという名を冠する、Windows系のソフトはオフィス以外使えない、基本お触りタイルのアプリを使う名前だけウィンドウズ。
現在提供が行われている最後のWindows RTデバイスである「Nokia Lumia 2520」の製造終了宣言がついに出され、デビューから2年3カ月ほどが経過したWindows RTについに終止符
マイクロソフト的には、安いタブレット用のOSとしてARMプロセッサを搭載して新しいWindowsを模した端末を出したつもりだろうけれど、Windowsでは無いと知っている人には避けられ、知らない人は何これ?状態だったかと。
ポイントはARM版Windowsの失敗という点で、スマホと共通。スマホもARMプロセッサ搭載なので、もしRTが成功し現在も続ていたならスマホ版Windowsも少しはシェア伸ばせる可能性が有った。
Apple製品へ置き換えると、
- Mac・・・Windows(インテル)
- iPad・・・RT(ARM)
- iPhone・・・Win~Phone(ARM)
現在のWindowsタブレットはインテルCPU仕様となっており、どちらかと言えばというかどう考えてもパソコンと同じ。Windows Phoneのみ取り残された状態なわけですな。
何がまずいかはARM版Windowsのアプリ開発者が電話版Windowsに限られてしまい、シェアが小さければ利益が出難いのでアプリが増えない。アプリが増えなければ魅力も増えずユーザも増えないという悪循環。
開発者視点にすると、AndroidやiOSならスマホとタブレット共通アプリを制作出来る上にシェアもデカいのでやる気も出るけれど、Windows Phoneはスマホのみでシェアも小さいので労力に対する利益が低くコスパ悪い。
供給する前から終わっている感の有るWindows Phoneを国内で出す意味が有るだろうか。いやない。
2.需要・・・8系のUIは求められていない
当サイト内のパソコン版Windowsシェア。右端が最新で2015年2月。
昨年5月から7は停滞し8系が伸びているけれど、利用率は現在7割強と2割弱。スマホ版Windowsは2割弱の方と連携し、そうしたい人が2割程度の中の何割居るというのか。
しかも8系を新規で購入している人は、あの使い難さを知らずに買っている非マニア属性が7購入者より多いと思われ、そういう人がAndroid端末やiPhoneを選ばずWindows Phoneにするとは考え難い。
パソコンに詳しくない一般PCユーザの多そうな、需要の低い方のPC用Windowsと連携するWindowsスマホ。たとえドコモが0円にしても、普通の人は良く解らない物より金を出してもiPhoneやXperiaにするはず。
今年から国内もSIMフリー化が加速するとしても、普通の人はSIMが何なのかフリーがどうしたのかも知らないでしょう。MVNOにしても何それうまいの?状態かと。
需要の低いOS、マニアックな流通方法で普及停滞待ったなし。
3.戦略・・・日本のスマホ市場は成熟期直前
MM総研調べのスマホとガラケーの推移。
source:2014年国内携帯電話端末出荷概況 - 株式会社 MM総研
このグラフまぎらわしいのでご注意有れ。右2本は3月末では無く2014年の細切れなので、推移として全ての点を線にしてはいけない。
左4本、2011~2014年までの契約数は右肩上がり。右2本のみから推測すると2015年3月末は7千万件くらいになると思われ、勢いがやや落ちる傾向。
国内のスマホ普及率は2014年3月で6割くらいだけれども、総務省調べは世帯なので、個人ならこちらを参考に。
source:スマホの正確な普及率は? | コラム | 大和総研グループ
全体は約40%。しかし20~40代の普及率は高く伸びしろが減っており、MM総研の推移と合わせて考えると国内のスマホ市場は成長期から成熟期への過渡期と見るが妥当でしょう。
ちなみに、成長期から成熟期の間に淘汰期が入るという考え方も有るようで、マイクロソフトは競争力の無い者が淘汰される時期に国内スマホへ参入しようとしている、とも言えるところ。
世界の2014年、スマホ出荷シェアおおよそ。
世界で昨年出荷されたスマートフォン13億台のうち、10億6000万台近くはAndroidスマートフォン、1億9270万台以上がiPhone(中略)Windows Phoneは、(中略)3490万台程度
グラフにするとこうなる。
何かの割合と似ていると感じるならば、パソコンのシェアかと。
- Android・・・Windows
- iPhone・・・Mac
- Win~Phone・・・その他(Linuxとか)
PC用8系Windowsと連携出来たとしても、求められていない操作画面同士での提案になっており、未知数なChrome OSと弾数が多いだけのAndroidはまだしも、需要の伸びるApple製品の完成度の高さと比較すると、Windows Phoneが普及する要因は無く、三国志状態になるとは想像さえ出来ない。
ガジェットマニア以外は新規でWindows Phoneを購入する理由や動機が無く、PC版と連携するとしても8系のシェアは伸びず、iPhone用Apple Watchの連携どころでは無いかと。
>日本でも発売のWindows Phoneが失敗する3つの理由
スレタイ…もとい記事のタイトル吹いたw
でも同感です。
Nokiaの失敗はWindows Phoneを採用してしまったこと。フューチャーホンからスマホへビジネス移行できなかったのはその判断ミスが大きいかと。lumiaは苦労して立ち上げたモデルだっただけに何台も作れなかったのが残念。
Windows Phone。現行で使えそうな機種だと、Nokiaの「Lumia 930」辺りでしょうか。CPUにSnapdragon 800(最大2.2GHz、クアッドコア)。本体メモリ2GB。本体容量32GB(SDカード非対応)。5インチで1920×1080の有機EL。LTEにも対応。そしてSIMフリー。Windows Phone 8.1搭載機としては良さ気なスペック。
5万円は軽く行きますがね。
>バッテリ交換出来るスマホは新しい
最近はバッテリ取り外し不可の機種が増えましたね。本体の薄型化とか、バッテリ持続時間を伸ばすとかのためには、本体直付けの方が効率が良いのですかね。
>需要・・・8系のUIは求められていない
スマートホンとパソコンでは、求める性能や機能が異なりますから、一概に「Windows8系はPCで流行らなかったからスマホ市場でも通用しない」とは言えないと思います。
Windowsという名前に安心感を覚える、スマートホンを知らないシニア世代の方々なんぞへは、Windows Phoneのアピールがし易いような。特に一般的には「スマートホンは小さなパソコン」という意識のようですし。もちろん、完成度如何の問題ではありますが。
>現行で使えそうな機種だと、Nokiaの「Lumia 930」辺り
ええ、そうなんです。いい機械なんですけどね。BetaとVHSの例えが適切か疑問ですが、いい機械が必ずしも流行らないという一つの例かと。
>スマートホンとパソコンでは、求める性能や機能が異なります
>Windows8系はPCで流行らなかったからスマホ市場でも通用しない
8でも操作性に限れば当然ながらスマホやタブレットの方がPCよりその目的に合致していますよね。その分、救いがあるのに何だろこの不足感。
>ポイントはARM版Windowsの失敗という点で、スマホと共通。
Phoneはむしろ同じARM用のWindows Mobileの後継なのではw
>そういう人がAndroid端末やiPhoneを選ばずWindows Phoneにするとは考え難い
スマホならあのUIはありだと思いますw
>たとえドコモが0円にしても、普通の人は良く解らない物より金を出してもiPhoneやXperiaにするはず。
安価なWindows Phoneが出たら電話とメールとブラウザーで十分、アプリを使わないって人にはそれなりに売れるのではw
>マイクロソフトは競争力の無い者が淘汰される時期に国内スマホへ参入しようとしている
iPhoneとAndroidスマホが占めてしまった今からでは遅いでしょうなw 特にWP8の発売が行われなかった日本ではw
>10億6000万台近くはAndroidスマートフォン
ノーブランドの中華フォンも多そうなのでiPhoneと比べるのは酷な気もするw
>iPhone用Apple Watchの連携どころでは無い
いや、さがにApple Watchよりは売れるのはw スマホと時計を同列に並べたらいけないと思うけどw