永遠に元年が終わらなそうなIoTはもうすぐ5年も元年

2019年10月 5日

始まる前に終わった感あるIoT。

私が知らないだけで、どこかで普及しているのかも知れないし、業務用ともなれば知るよしもない場所で使われているのやも知れず。と言いたいけれど、IoT大活用とか未だに聞かない。

パソコン工房のインタビュー記事が面白かった。

IoTとは?

Internet of Things(モノのインターネット)なる雑な和訳は置いておき、今までネットに接続できなかった機器などがパソコンなどで操作せずとも個別にネット接続して動作してスーパー大活躍という趣旨。

マウスが一時期出していたものの無残な終了。

mouse スマートホームがソッコーで終了

source:mouse スマートホーム販売終了 - PC Watch

時系列で。

  • 2016年8月・・・発表&発売
  • 2019年7月・・・終了を宣告
  • 2022年6月・・・ゴミと化す(アプリ使えなくなる)

3年で販売が終わり、そこから3年で完全に使い物にならなくなるという、未来が全然見えなくなってしまったスマートホーム。スマート(賢い)ではなかったですな。

マウスはこれに限らず、Windowsでタブレット出したりスマホやってみたり、「売れるわけないだろう」と確信できるモノも製品化してみる傾向があり、流行るならば先手を取りたい、無理ならやめるスタイル。

逆に業務用なら普及するだろうと思えるモノはこういうやつ。

ニフティ温泉

source:温泉IoT 混雑情報サービス|ニフティライフスタイル株式会社

どのサービスが空いているかを独立端末(スタンドアロン・デバイス)がほぼリアルタイムで情報収集し端末へ送信することで効率よく何かを提供できるという。

高速道路のトイレが混雑状況により男女が一部入れ替わるという話も聞いたことがあり、こういう目的ならば今後も普及しそうながら私は見たことがないほど遅い。

IoT元年と言われた時期は、とりあえず2016年。1月の記事。

IoTは2016年から市場規模拡大?利用する価値や意味
https://bto-pc.jp/etc/iot-market-scale-ces2016.html

色々アイデアがあるのは結構。しかしIoT元年ループ4回目にしても流行らない。ニフティ温泉の初期費用20万、月額1.5万/1台は激安だと思うのだけれども。

 

4D Pocketから学ぶ中小企業のIoT導入

元ネタはこちら。

中小企業のIoT導入のポイント | パソコン工房 NEXMAG
https://www.pc-koubou.jp/magazine/21704

冒頭文を読む限りでは、特にIoTの専門家とかプロフェッショナルというわけではなさそうで、パソコン工房のネクスマグの中の人が知り合いなので話を聞いてみた感じ。

冒頭からパソコン工房の言い分がおかしい。笑えばいいと思うほど。

スマートスピーカーや家電だけではなく、IoTは幅広い業種、分野における業務の効率化という点でも非常に注目を集めています。

4年も注目され続けるとか何それ凄いとおっしゃるのか、スマートスピーカーが普及していたり需要あるような話は聞いたことがなく、現に私は購入して数日で使わなくなった。電源は入っております、Google Home mini。

前置きより。

道具から離れた状態で操作をするものがリモコン、ということになります。

このリモコンという装置、そう大昔の話ではなく昭和の頃はまだチャンネルをガチャガチャ回すテレビも存在したし、自動車のドアロックがリモコンで開閉とか発想すらしなかったのではなかろうか。

今はテレビも車もリモコン、時計まで電波でリモートコントロールされていたり、時間合わせならスマホの時計も回線という名の電波を利用。

派生して。

IoTはこうした道具の操作、道具の状態などの情報表示がネットワークを介して可能になる、というものです。

それが中々流行らないわけで、普及しないということは需要がないことになり、必要ないのでは?と疑い始めているのが私。

少し変わったところでは医療・介護の現場で身体に取り付けたセンサーから排泄時間を予測したり、温泉旅館の大浴場のお湯の温度を管理したり

待て、おかしい。排泄時間を予測してどうなる。もしかして変な趣味で使うのだろうかと思ってしまった、トイレ行ける人は行くし、動けるならボタン押せば良いし、予測されるとどう役立つのかひらめかない。

温泉旅館の温度もおかしい。そんなことをしなくとも今まで管理できていたのだから、無理やりIoTする必要があるのだろうか。

「何を解決したいか?」という目的がはっきりしないまま手法だけを学んでも、それを活かす場がないままになってしまう

おっしゃる通り、私はこれを「入れ物が先か、中身が先か」に置き換えることが多く、アホは入れ物を買って来て何かに使えと言い、普通は中身のために入れ物をどうするか考えるもの。

なのでマウスの出してみただけスマートホームは入れ物が先になっており、ニフティ温泉は混雑状況がわかりたいからの後付で入れ物としてIoTによるサービスを提供しているのだから正しい。

そして本題、中小企業向けのポイントとは。

まずは現状の自社の業務の中で無駄になっている部分、細かなことでも不便に感じている部分を吸い上げることから始められると良いと思います。

いや、それを聞きたい。具体的に提案してみたり、たとえ話でも良いので「こういう場面で有効活用」とか風呂敷広げてくれなければポイントが何なのかわからない。

からの丸投げである。

その上で、抽出した課題がIoTで解決できるものなのかどうか、IoTの知見がある人に話を聞いてみたり、地域でIT関係のサポートをしている団体などに問い合わせるとよいと思います。

更に締めでとどめ。

近くに相談できるところがない、どこに相談してよいかわからない場合は、インターネット等でIoT関係のセミナーを探して参加し

吹いたプレミアムモルツ返せ。

仮に私がここで「中小企業向けPC選びのポイント」として、具体的な説得もせず最終的に他人へ相談しろと丸投げしたなら誰が得するというのか。

この人は何なんだと不思議に思い検索したところこれである。 

4dp.png

source:合同会社4D Pocket

入れ物から入る人にIoTを語ることはできないわけで。

 

中身が先で入れ物がIoTながら需要が無い

どういう状況かはわからないけれど、排泄のタイミングがわかる装置を発明したとしても、それは入れ物が先になっておりましょう。一体誰が手前の排泄のタイミングを察知してほしいのか。そういう人はもう意識が吹き飛んでいるはず。

一応イイネとした高速道路のトイレの混雑状況により設備の男女比を分けるというIoTもおかしい。

現物見ていないのでもっと深いからくりがある可能性があるとしても、トイレを3つに分けて混雑している時は男性用の個室を女性用にすれば良いだけ。もっと言えばコンビニの「女性専用」「男女兼用」のように、入り口のマークを男女兼用にしてそういうの気にしない女性用とすればIoTとか要らないのでは。

IoT言いたいだけ、IoTを意地でも使いたい、そういう方向で利益を得ようとしている入れ物屋が「IoT元年(キリッ」と言い続けているようにしか見えず、新しいことや目に見える進化が大好きな私でさえ白ける。

仮にスマホのアプリで自動車のエンジンを点火できるとしても、そういうのは昔からリモコンがあるし、エアコンの温度をスマホのアpr(略)

結局はWi-Fiでできる範囲のことはリモコンでできる。

IoTがどうあるべきかは、Wi-Fiでは電波法がアレなので日本では厳しい、そこで020で始まる、「なぜ電話番号が必要なの?」的なガチなIoT時代にならねば、キャリア回線と5G活かせばここまで変わるを提案しなければ流行らない。

しかし無理に流行らせる必要はないし、「ただいま」と玄関で発声すると照明が点灯するよりもスイッチ押す方が楽だし虚しくならない方が良いとも思うわけで。

IoTは個人レベル想定ではなく産業級用。個人向けにIoTが活かせるようなことがあるなら、パナソニックやソニー辺りが20年くらい前のIoTという言葉さえないほど昔に実現しているはず。

コメント(4)

>待て、おかしい。排泄時間を予測してどうなる。
病気などの理由で尿意や便意を感じることが出来ない人のおむつ交換に役に立つのでは?
実際に私が入院していたリハビリ病院では決まった時間におむつ交換をしていました。
おむつ交換には結構人手が必要で出勤してる人が少ない時間帯では無理だと思います。

ちなみに、尿管に管を入れれば尿意を感じる前に排出されるので、
問題となるのは便の方だけになりますね。

>Internet of Things(モノのインターネット)なる雑な和訳
洒落た名前をつけると「いやそれは厳密に言うと違う云々」と言い出す頭の良い馬鹿が馬鹿騒ぎしますから、駄作、曰くダサくなるのは仕方ないとも言えますがね。

>高速道路のトイレ
個室の空き情報がパネルで表示されるのは便利。未だに大きめのSAでしか導入されていないと思いますが。

NEXCO 中日本|美化ピカトイレのヒミツ
https://www.c-nexco.co.jp/special/toilet/page/technology16.html

>インターネット等でIoT関係のセミナーを探して
IoTの展示会って定期的に開催されていますから、真面目に考えている場合はそちらに参加して企業の方々と検討するのが良いかと。リードの展示会が最も有名。

Japan IT Week 秋|IoT/M2M展
https://www.japan-it-autumn.jp/ja-jp/about/iot.html

リード エグジビション ジャパン 株式会社|IoT/M2M展【秋】
https://www.reedexpo.co.jp/ja/Expo/981153/IoTM2M

>高速道路のトイレが混雑状況により男女が一部入れ替わる
高速道路だけではなく、駅や空港や百貨店のトイレの混雑状況を表示するというのもありますよw
流石に男女が入れ替わりはしませんがw

『駅の空いてるトイレが分かる』アプリケーションを開発。「これを待っていた!」とSNSで話題に│活用事例│KDDI IoTポータル
https://iot.kddi.com/cases/odakyu/

東武鉄道株式会社様 | 導入事例 | 法人・ビジネス向け | KDDI株式会社
https://www.kddi.com/business/case-study/tobu/

駅トイレの空室状況、スマホでチェック 東京メトロが公式アプリで提供 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1812/20/news114.html

成田空港に“見える化”IoTトイレがオープン TOTO「おしり洗う気持ちよさ伝える」 - ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1902/27/news092.html

「AI + IoT」で百貨店のトイレから「行列」が消える? 大丸東京店のテクノロジー活用 | SELECK [セレック]
https://seleck.cc/1304

小田急新宿駅のトイレを利用したとき、空き状況がパネルで表示されていましたw

>排泄のタイミングがわかる装置を発明したとしても、それは入れ物が先になっておりましょう。>一体誰が手前の排泄のタイミングを察知してほしいのか。
ネコ用IoTトイレ「toletta」に新モデル、尿の量や回数、AI健康状態判定が可能に | TechCrunch Japan
https://jp.techcrunch.com/2019/08/15/toletta2/
ネコ用のIoTトイレもありますが、必要かどうか疑問ですしw

>一応イイネとした高速道路のトイレの混雑状況により設備の男女比を分けるというIoTもおかしい。
駅のトイレの空き状況も、小田急、東武、東京メトロ以外の鉄道会社が対応しておらず、小田急、東武、東京メトロも一部の駅のみ対応って時点でIoTが普及していないのがお察しですねw
すべての駅のトイレが対応する必要があるかも疑問ですがw
成田空港のもデモ的色合いが強いですしw

>IoT言いたいだけ、IoTを意地でも使いたい、そういう方向で利益を得ようとしている入れ物屋が「IoT元年(キリッ」と言い続けているようにしか見えず、新しいことや目に見える進化が大好きな私でさえ白ける。
何故IT業界はトイレにIoTを導入したがるのか - Qiita
https://qiita.com/it-hero/items/e8985a2e9918e71ffe21
>IT業界がトイレにIoTを導入したがる理由は、トイレ問題が切実である一方でIT以外のソリューションが見えていないからです。そしてこれこそがIT企業が抱える問題なのです。
>それは、つまるところプロダクトアウトであるということです。プロダクトアウトというのは企業が自社のリソースを活用して製品やサービスを作ることです。IT企業であれば当然ITの観点からどんな製品やサービスを作るか考ますね。
>しかし、前述の通り課題のベストな解決策はITであるとは限らないのです。とくに厄介なのが想定ユーザーが開発者であるITエンジニア自身なので、ついつい良いアイデアであると思い込んでしまうという点です。
ほんこれw

>パナソニックやソニー辺りが20年くらい前のIoTという言葉さえないほど昔に実現しているはず
日本のトイレはIoTでここまで進化していた(板垣 朝子) | 現代ビジネス | 講談社
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/53899
>「トイレに行く前に空きを知る」仕組みは、IoTブームのずっと前から存在した。列車の客室トイレの空き状況を壁に表示する「便所使用知らせ灯」だ。
>その導入は1951年に遡る。国鉄の急行用客車スハ43系で採用された仕組みで、トイレ入口の錠に連動してスイッチが入り、客室内の壁に取り付けられたランプが点灯することで使用中を知らせる。
>以後、国鉄そして民営化後はJRのトイレの標準装備となっており、新幹線ではトイレ側の客室出口付近にピクトグラムで表示されている。
これだってIoT以前から存在した仕組みですねw

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