IoTの読み方はアイ・オー・ティー、先頭は「L」では無く「i」。
Internet of Thingsの略で日本語ではモノのインターネットという、何と無くしっくり来ない呼び名。CES2016(世界最大の家電見本市)でIoT製品がいくつか出ていたので適当に見て参りましょう。
その前に簡単な説明を。
IoT(Internet of Things、モノのインターネット)とは?
堅苦しい解説をWikipediaより。
一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。(中略)
ここでいう「もの」とは、スマートフォンのようにIPアドレスを持つものや、IPアドレスを持つセンサーから検知可能なRFIDタグを付けた商品や、IPアドレスを持った機器に格納されたコンテンツのことである。
source:モノのインターネット - Wikipedia
イメージがこちら。
source:inSPire 10 特集記事 いよいよ本格化する | Cisco Systems
見どころは左下のグループ、今まで無線対応していなかった物がネットワーク接続される事で個別に情報を人間へ伝えたり、自動で何かをしてくれたりなど。
IoTを取り入れた実際に販売されそうな製品各種
人体系、意外系、誰得系の3種類で分けており、リンクの下に概要を書くので気になったタイトルが有れば飛んでどうぞ。
全部で10個も有るのでリンクのみ、画像や動画は重要と思う記事限定で拝借しております。
人体系
こめかみに当てて2秒で測定、スマート体温計Thermo - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/01/05/2-thermo-withings-16-wi-fi/
LEDにより2秒で正確な体温を測定可能。
瞬時に測る体温計といえば耳温計なる耳へ挿すと一瞬で測定出来るやつも有るけれど、聞いた話では精度が低く、脇用の数十秒の方がまだマシという記憶がございます。但し10年以上前の情報なので今は知らない。
スマホのアプリで管理可能。基礎体温を手軽に記録したい女性には役立つ逸品になりそうですな。
広がる「カラダのIoT」、スマホで妊娠検査も
http://blogos.com/article/153966/
ファーストレスポンス・プレグナンシー・プロ、直訳すると応急妊娠職人と思うけれど確実に違うとも思う。
海外の薬局で普通に売られるようで、価格は従来品の2倍なので何度も使えるのかと思いきや使い捨て。筆者殿の説明によると、アプリで月経周期を追跡出来るらしいものの、それにしては高すぎないだろうか。
着られるセンサー。洗えるIoTシャツ「e-skin」 : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2016/01/iot-xenoma-e-skin.html
電源はどこかと思えばシャツ以外にモニタなどが要るようなので、シャツ側はセンサーに反応する何かが貼られているのでしょう。
使った事が無いので精度は不明ながら、マイクロソフトがXboxやPCでの開発用として販売しているKinectセンサーバーで良いのでは。※専用のシャツとか要らない
意外系
仏発だるま落とし型スマートホームハブ MyxyPod:IoT NEWS
https://iotnews.jp/archives/10897
IoTのはずな割にハブとはどういう事なのか。
本文を読むとIoTコントローラとしての役割分担をバラ売りする手法で、ライト、アロマ、音楽、セキュリティのように必要なモノだけを使えば良いというタワー型ハブ。
上手いと思ったところは、一度本体を購入するとゲーム機本体のようにソフトを後から購入するかのごとく新機能を追加出来る為、今はまだ時期が悪いという感覚が無い点。難点は機能満載すると超デカくなるところ。
Cerevo、3Dプリント採用IoTロードバイクORBITREC発表 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/01/04/cerezo-3d-iot-orbitrec/
自転車でIoT。
ロードバイクのフレームの一部を3Dプリントにてセンサーを内蔵し、ペダルの回転数や傾斜などを測定出来るそうな。走行データはクラウドへ、おそらく直接送信し保存されるのでしょう。
ほぼスマホの機能で出来そうな気もするけれど、自転車好きはハァハァするのかも知れない。私は安物のママチャリ愛用者なので7千ドル(約84万円)以下と言われても困る。
玄人志向IoT自作キットRaspberry Pi 2セット -INTERNET Watch
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20160108_738153.html
ラズパイ2でIoT。
電子工作マニア向けなセットとなっており、玄人志向版ならスマホから自宅PCの電源を遠隔操作するマニュアルが付属。Linuxの知識が必要とかハードルは高く一般向けではございません。
遠隔操作したいならスマホのアプリでやれば良いと思う。
自販機5000台の在庫をリアルタイム把握 | ビジネスネットワーク.jp
http://businessnetwork.jp/Detail/tabid/65/artid/4313/Default.aspx
今回の10種類中で最も上手いと思った、IoTで自販機の在庫管理。
既にバンダイのリアルガチャへ実装済で売上増を実現。在庫が減るとネットワーク経由で判るので補充の最適なタイミングが判るわけですな。これ、飲料やタバコなどの孤立した自販機にも使えるはず。
売上増以外に定期的では無く随時の補充となれば人件費や燃料費の経費削減にもなる予感。凄く便利で実用的な発想が素晴らしい。
誰得系
iPhoneで醤油やケチャップの残量がわかる「Mats」 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/01/05/iphone-mats-ces-2016/
一見すると上手いと思ったIoT。
しかし、これは重量では無く専用のIoT容器へ移し替えた方がスマートでは無かろうか。フタが本体、中へセンサーの棒を入れておくとか。
重量で減り具合を検知し、外出中にiPhoneで確認可能との事。
スマホで湯量を設定できるスマートシャワー「HydraO」 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/01/06/iot-hydrao-ces-2016/
この画像でじわじわ来た、スマートシャワーなる珍品。
スマホで水量の調整や一定量での停止、どの程度使用したかの統計も出るらしいけれど使い所が解らない原因は、私が水不足で困っていない日本に住む日本人だからなのだろうか。
現在はまだ出資者を募集している段階で、プレゼント価格は80ユーロ、という事は日本円で1万円くらい。文末のヒントをやや深読みすると、安いホテルや海の家などで活躍するかも知れませんな。
お風呂で遊べて、温度も計れるスマートアヒル「EDWIN」 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2016/01/09/ces-2016-edwin/
スマホと連動するアヒルが登場。
詳しくは動画を見るものとして見ない人へ簡単に説明すると、風呂の湯の温度の高さでLEDが光る以外、アプリによりアヒルとモニタが連動し子どもがゲームで遊べるというモノ。
以上、10選。
他にも「IoT CES2016」でGoogle検索すると似たようなモノがいくつか出るのでご自由に。
IoTで漫画の世界が現実に近付いて行く(まとめ)
さすがに空中のパイプで車が走りまくったり、カレーが食いたいと言えばテーブルの横が開いて出て来るなどは無理としても、1900年台には空想でしか無かった環境が近付いております。
以下、妄想してみたので、想像による脳内映像の再生を。
薄暗くなった空から雨が降り始め、戸建ての窓が自動的に閉まりつつ、同時に干していた洗濯物が室内へ収納。
閑散とした住宅街で走行する自動運転車には子どもが1人だけで乗っており、交通量の少ない信号機が次々に青へと変わる。自宅まで約20分、10km離れた場所でリビングのエアコンの電源が入り、浴室では浴槽への給湯開始。
車庫で子どもが降車すると、雨天なので庭の軒先で玄関までの通路へ軒がせり出し、玄関前へ近付くと扉が解錠。テレビドアフォンの撮影した画像が外出中の母親のスマホへ送信&プッシュ通知。天井照明と靴箱横のモニタが点灯し、母親がスマホから子どもへ何かメッセージ。
のような。
子どもが玄関内へ移動するまでという短い時間でさえ、これだけ妄想出来るというう夢の広がる仕組。
日本ではまだ先の話と思っていたものの、総務省が早々にIoT用として電話番号(先頭020)を割り当てるなど良い仕事をしており、国内企業は富士通や東芝などが本気出す予定なので期待してもよろしいかと。
おまけ:私もIoTに期待している件
当サイトの過去記事を読まれて来た人なら、私が以下のモノを嫌っている印象を持っていないだろうか。
- Apple製品
- 新しい物
- 新サービス
- スマホ
- タブレット
- マイクロソフトやNEC
それは勘違いで、実際にはこう。
- Apple製品・・・iPod~愛用、Mac miniと純正入力装置完備
- 新しいモノ・・・毎年数万円規模で何か買っていると思う
- 新サービス・・・クラウド不信や今は必要と感じないだけ
- スマホ・・・大手キャリアの高額な月額が不満なだけ
- タブレット・・・LINE専用で毎日利用しております
- マイクロソフトやNEC・・・嫌い
また、パソコンが無くなると困るような印象も有るかも知れないけれど、それも違う。現在、最も効率良く作業可能なモノがキーボードとマウスというだけで、スマホなどでは不足しているという理由。
将来的にGoogleグラスのような眼鏡やシンプルなヘッドセットで視線や脳波を読み取り、想像するだけでブログが書けるならば高額なキーボードや壊れまくるトラックボールは要らない。
Windowsで無くとも良くなったならパソコンで無くとも結構。そうなった時にはブログをもう書かなくて良いという副次的効果も。
便利で安く必要なモノは大歓迎。無駄に高く使い所の不明なモノはお引き取り下さい的な感じにて、現在のパソコンは単にコスパの良い片腕的な道具感覚。
パソコンが無くなるほど便利な環境になれば良い考えているのは、実は現在パソコンでハァハァしている私も同じ。IoTの普及や進化、新たな発想と実現に期待しております。
>IoTで漫画の世界が現実に近付いて行く
私が幼少期に自分がおじいさんになる頃の未来だと思っていた世界がもうそこまで近づいているのかと、驚きました。
私が30代になるまでにはなんとか実現するんじゃ?という思いです。
>IoTで漫画の世界が現実に近付いて行く
攻殻機動隊の世界が現実になるか…w
>子どもが玄関内へ移動するまでという短い時間でさえ、これだけ妄想出来る
私も「メトロに乗る」という場面で妄想してみたw
・脳波だけで目的地まで最適なルートを教えてくれる。
・乗る路線の番線・ホームまでのルート、最適な乗車位置を自動でナビゲートしてくれる。
・カバンに入れたスマホ(現時点でもモバイルSuicaが存在)またはウェアラブルデバイスまたははたまた体に埋め込んだチップで改札をくぐる。切符は廃止。
・券売機ではなく、端末でチャージしたり、一日乗り放題を有効にしたりする。
・電車は自動運転(現在でもゆりかもめなどが自動運転)。ホームドアも全駅に設置されており、安全性が確保されている。
・車内の空調はトンネルの温度・湿度などと連動して自動調整。
・センサーが炎や煙や危険物を検知したり、体調が悪い人がいたりするなど、異常が発生したら、センサーと連動し電車が自動で停止。
・痴漢やひったくりなどの犯罪も自動検知。表情や脳波などでクロかどうか判別するので、冤罪防止につながる。
・スマホorウェラブルデバイスが降車駅に近づいたら教えてくれる。
・目的地まで最も近い出口をナビゲートしてくれる。
>閑散とした住宅街で走行する自動運転車には子どもが1人だけで乗っており
自動運転車が普及すれば路線バス業者廃業必至だなw
>マイクロソフトやNEC・・・嫌い
吹いたw
>最も効率良く作業可能なモノがキーボードとマウスというだけで、スマホなどでは不足している
現時点ではわざわざ効率が悪いものに移行する必要がないしw
>そうなった時にはブログをもう書かなくて良いという副次的効果も。
それを狙っているのかw
>便利で安く必要なモノは大歓迎
>無駄に高く使い所の不明なモノはお引き取り下さい
2in1やスマヲなどはコスパが悪いから批判しているんですよw
>Internet of Thingsの略で日本語ではモノのインターネット
さすがに電気が通っていないモノをネットに繋ぐのは難しいでしょうから、私的に「Things」より「Appliances」の方が適当な気もしますがね。日本語だと「電器製品」くらいの意味。カタカナだと「アプライアンス」辺り。
>こめかみに当てて2秒で測定、スマート体温計Thermo
ネットに繋がなくて良いですから、3,000円くらいで販売してくれませんかね。1.2万円もする体温計なんぞ買いたくない訳で。
>スマホで妊娠検査
両親と同居で自宅にスマホを忘れたら、気が気じゃなくなりますね。出先に置き忘れるのも危険。
>3Dプリント採用IoTロードバイク
いわゆるサイクルコンピュータ内蔵のロードバイクですね。自転車そのものだと高いですけれど、自転車IoT化キットの「RIDE-1」なら300ドル以下との事ですから、狙うとしたらコチラが良さ気です。
家電批評モノマニア:比較2015’ 最新サイクルコンピューター27機の性能とおすすめ(1)
http://monomania.sblo.jp/article/59987214.html
価格.com - サイクルコンピューター 人気売れ筋ランキング
http://kakaku.com/bicycle/bike-computer/ranking_6461/
>スマホで湯量を設定できるスマートシャワー「HydraO」
湯量は湯量でも、水圧(水の勢い)の調整ではなく水量の調整でしたか。水圧の調整ができるなら
友人が泊まりに来る→アプリでシャワーの水圧を下げる→水の勢いが弱いため、友人は蛇口を全開にしてシャワーを浴びる→頃合いを見計らってアプリで水圧を最大に戻す
というイタズラを瞬時に思いついたものを。
>IoT(Internet of Things、モノのインターネット)
便利なのは有難いが、馬鹿にならないように気をつけないとなとよく思う。
現状、IoTはあまり必要そうでないと思った。将来性に期待
>私が以下のモノを嫌っている印象を持っていないだろうか。
だいたい想像通りだった。NECだけわからんかったNECは高いからかな?
IoT(Internet of Things)の国内市場規模調査 - 株式会社 MM総研
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120160120500
IoTの市場は広がっているようですw
まさに攻殻機動隊。脳でコンピューターを操る埋め込み装置が開発中 : ギズモード・ジャパン
http://www.gizmodo.jp/2016/01/20160129ndarpa.html
IoTが究極的に進化したら可能になるのかなw