2019年10月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
まともなノートとしては最安に位置するのが4万円前後。
6万円を切れている時点で何かウラがあると思えばOKで、このノートはCPU性能が低めな動作周波数1.8GHz、コア数は気にしなくてよろしく、パソコンとしてストレスなくそれなりに使えるなら良い人向け。
今回のパソコン工房のこいつのマジキチじみているところは、期間限定のためか4万円クラスにも関わらずメモリが8GBも盛られており、SSDがムダに超高速なNVMe対応になっているところ。
Celeronの時点で8GBもメモリ要する使い方はしないだろうし、NVMeになれどもCPUがボトルネックになるのは見え透いているアンバランスさであり、パソコン工房のこれ構成した人はハードウェア詳しく無さそう。
とは言え、大は小を兼ねると同様に高いは低いを兼ねるとして、もし増量やアップグレード中にゲッツできたならラッキー、そうではなくとも4万でアプグレ前の仕様でもコスパは充分よろしく納得の価格設定。
パソコン工房の現状全体の機種に言えることとしては、9月から性能や容量を盛りつつ今の内に売りまくり来年からの買い替え終了氷河期を乗り切ろうとしているのか、お前ら原価計算とか損益分岐点を見て売っているのか?的な売り物が目立つ。
買う側としてはパソコン工房がどうなろうと知ったことではなく、ただ安いならば良い、性能や容量をたくさん盛るなら良い、それだけであり深く考えるところではございませんな。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
コスパをウルトラ重視するなら最近のパソコン工房は安い。
トップページやメルマガとかLINEのお知らせがジャブジャブ届く、Windows 7サポート終了の買い替え狙いで薄利多売をより濃くしたのでしょう。稀に頭おかしいくらいコスパ狂った安さのモノも出る。
このノートは64,980円、プラス2千円でCPUがCore i3ではなくi5の似た仕様のノートもあるけれど、あえてそちらを推さずこちらとしております。
おそらくパソコン詳しい人なら迷わず2千円差ならCore i5の方を選ぶだろうけれども、その2千円差は見た目重視であり、ノートをメインPCにするような人は違いがわからない=2千円出すのは無意味。
10月1日までSSD容量が2倍。こういう期間限定が過ぎると損をした気分になれる機種は推したくないながら、480GBで足りる人は240GBでも足りるのでは?として。
足りない人は480でも足りない、そういう人は外付HDD持っているでしょう。無いならHDDも安くなったのでいつでも買い時。USB3系ならもう外付遅くない、HDDの方が速度間に合っておりません。
何となくノートパソコンどれが良い?と聞かれ、何となくこの価格帯を勧め、だいたいこのくらいで決まってしまう率は相当高い。それが普通のPCユーザで、メモリ8GBでは足りないとかいう変態はノートで何がしたいのか謎。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCの真打ちはこれ
安易に手のひらを返すヒツジ先輩は平常運転。
先月までは、「RTXはまだ早い、GTX 1660辺りで充分」として15.6型の方を勧めていた。なぜかは15.6型もキーストロークは1.8mm確保しており、メカニカルなこいつと大差ない、そう思っていた時期が私にもありました的に。
実際に15.6型の1660 Ti搭載ノートを借りてみると、Core i7でメモリ16GBのNVMe 512GBなSSDなので中身に何の不満もないどころか全然推奨できるレベルだった、しかしこの17.3型ベアボーン(ガワ)が優秀すぎた。
144Hz仕様モニタ、静音性高い設計、メカニカルキーボード。特にキーボードはWASDキー周辺を細かく操作するFPSやTPSでは確実に実力の差が出てしまうと思えば、キーボードだけは妥協してはいけないと判断した。
ゲーマーならば当然マウスは外付するだろうし、ならばキーボードも好きなやつを外付すれば良いとするなら、それはノートPCである必要性が1nmも無くなってしまう本末転倒。
RTX 2060が早すぎて腐っていそうな点は意見を変えない、しかし1660 Tiと比較するなら、レイトレーシング見なかったことにすれば後は価格差の問題。
こいつが通常約20万円に対して1660 Tiの15.6型は15万円くらいなので値幅は小さいとは決して言えない。しかしベアボーンの差に数万円の価値があるとするなら、この5万円差は決して高くはないはず。と言い切るほどこの17.3型ベアは完璧すぎる。
もしゲーマーではなくCADとか映像編集など職人系の人ならば、メモリとグラボをもう少し上げて1~2ランク上の機種が良いやも知れず。黒字決算続くならばケチらぬ方が業務効率的にお得と考えましょう。
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
値下げしたか、2千円くらい安くなっているような気のせいか。以下左から。
- SSD:480GB
- SSD:240GB
- SSD:240GB + オフィス付
会社にサーバが無いなどでストレージ容量が必要ならば1、そうではないなら2、但し2千円の差で容量2倍をどう判断するか。
3はオフィスが要るならばで、会社がボリューム(複数)ライセンス持っている可能性あるなら不要なので担当部署へお問い合わせを。
CPUはCore i5なので仕事用で性能足りなくなることはまずないはずで、少々重いPower PointでもこのCPU性能とメモリ8GBとSSD搭載ならば楽勝で開ける。
最大のポイントは13.3型モバイルな点で、私の富士通からもらったノートも13.3型であり、幅324×奥234mmはA4サイズ(297x210mm)より2.7x2.3cmしかデカくないため、一般的なビジネス用みたいなバッグへ普通に入る。
無線LANは全部のせ、有線は普通に1Gbps対応、ビジネス用として映像出力にD-Sub 15pinを装備している辺りが一般的なノートと少し違う。※歴史長い会社は今でもプロジェクタがアナログ入力
私の所有するFMV(当時18万相当、サバ折り2in1タッチスクリーン液晶WQHD、i5+SSHD+8GB)とマウスのこれを交換してくれるなら喜んでお受けしたいほどNECや富士通は高すぎる。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
本当に良い時代になったと感じる。
- CPU:スーパー省電力またはゲーム用ならかなり高性能
- SSD:HDDよりウルトラ快適+値下がりしまくり
- グラボ:デスクトップPC並の性能
- メモリ:大容量でも激安化
先日12年ぶりにノートPC買い替える人の相談にのったところ、私が8万円前後のマウスとパソコン工房と日本HPのノートを提案すると、「こんな安物で大丈夫なのか」と不安がられた。
そう思うならヤマダ電機などで気が済むまでボッタクられて自己満足すれば良いわけで、無理にコスパを重視する必要はございません。時計で言うなら、1万円の電池式なカシオ製にするか、3千円の中華製電波時計にするかのような。
そういう人はBTOメーカーのノートを選び故障した際、「やはりNECにしておけばよかった」のような謎の後悔をしてくれる可能性あるし、私に聞かず自分で決めた方が良かったとも言い出しかねないため、私が損はしても利はない。
というわけで、中身同じなのに安くて不安なら思う存分に家電量販店で散財しつつポイントをガッツリもらって満足してどうぞ。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>1.安さ重視のライトユーザ向けノート
使用した感想としては、15.6型に1366×768は狭いし粗い。1600×900が最適。CPUのパワーは高くありませんが、フルHDの動画を再生できない程では無いはず。ならば1600×900の解像度にも余裕で耐えられよう。ストレージの容量アップなんぞ要らないので、ぜひ画面解像度を少しだけ上げて欲しい。
>プロジェクタ
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