有名なメモリテスト用フリーソフトMemtest86。
新CPUやメモリの規格が新しくなると古いバージョンが見づらくなるので随時アップデートするもので、所有しているUSBのMemtestを最新にしようと検索するとなぜかCPUとグラボベンチで世話になっているPassMarkがトップに。
PassMark版があるとは知らなかったのでレビュー。
Memtest86の起動用USBメモリ作成と起動
私が探していたMemtestはこちら、Memtest86「+」の方。
メモリーチェック用フリーソフトMemtest86+をUSB起動
https://bto-pc.jp/repair/memtest86-usb-boot.html
当方の環境で「memtest」をググるとトップに出るのがPassMark版。
MemTest86 - Official Site of the x86 Memory Testing Tool
https://www.memtest86.com/
Proなる有料版もあるけれど個人利用なら基本無料の方(DOWNLOAD)でOKと思えばOK。有料は業務用でPC1台につき40ドルくらい支払え的な内容で、サポートがあるなど付加価値は皆無。
ダウンロードしたzipファイルを開くとimageUSB.exe があるのでダブルクリックとかタップとかして実行、すると下の窓が出る。
中身が全部消えても良いUSBメモリ棒を挿しておけば表示されるのでチェックを入れる。Step 2と3は特にいじることなくStep 4のWriteボタンを押せばUSBから起動できるMemtest86が書き込まれる仕組。
USBメモリ内全消ししてOKならばYesを押す。
書込み中&ベリファイ(正常に書かれているか照合)中。
終わるとこのようなチープな窓が出て完了。
ここからは自称PC初心者には難しいかも知れない、PC自作の知識を要するレベルになるので意味不明ならばやめておくか詳しい人へご相談してどうぞ。
BIOS設定のブートオプション変更では起動しない?
ブートセレクトのファンクションキー知らないのでBIOS設定から起動ドライブを変更しようとしているの図。
USBメモリ棒からなので1stブートをそれにした。
しかしWindowsが起動してしまい改めてドライブを見直すと、UEFIから始まる知らないドライブが3つあると気付いた。
一番上のUEFIを起動1番にしてもWindowsがSSDからまろび出てしまい、意地になり他のUEFI~2つを試すもお変わり無くWindowsが起動。
仕方ないのでブートセレクトのファンクションキーを調べると、ASRock製品のマザーボードはだいたいF11とのことでF11キーを連打すると行けた。
UEFI~最上段を選びブート(起動)してみる。
この画面が出るまで十数秒。多分初期化しているのだと思う。
その後、無事にタイトルが出現。
Memtest86の「m」部分にマウスカーソルが出ている通り、UEFIモードなのでマウスで操作可能。ながら、気付かなかったので私はカーソルで操作した。
PassMark版はUEFI対応なのでGUI操作可能
タイトルが出た直後、Memtest86+と同じような画面になりメモリ検査開始。背景が青ではなく黒だとか、どうでも良い部分は違うとしても中身は昔ながらでほぼ同じ。
見方は右下のErrors:0の部分が1以上になるとその下の行に詳細が表示され始め、エラーが無ければ10回ループさせても出ないものはでない。300回くらい回すと正常なメモリでもエラーが出たことはある。
Memtest86「+」にはなかったモードが画面左下の(C)Configrationで、(ESC)のエスケープキーを押すと終了するのでCキーを押してみた図。
3番でメインメニューなる画面へ行くらしいので3。
するとMemtestらしからぬにぎやかな画面へ。
初期画面はシステムの情報。その他、テストする場所やCPUの指定などもカスタマイズできるようで、S(e)ttingのEキーを押すと言語を変更可能。
何と日本語もある。
やってみた。
逆に見づらくなってしまったのでEnglishへ戻した。
別の項目には(R)AM Benchmarkとかいうベンチ機能もある。
数秒待つと結果表示。
見方が全然わからない。
この画像をビットマップ形式で保存したりHTMLに書き出したりもできるらしいけれど、それはカネ払ってProバージョンでやれと言われたのでそっ閉じ。
Memtest86はスロット側やCPU検査にも使える
PassMark版Memtest86を使用した感想は1つ「起動が遅い」これに尽きる。
私が数千回は使用した86+の方に慣れているだけかも知れないけれど、起動用CD入れてブートさせた直後に検査が始まり、開始直後にCDを抜いて次のPCへ行くを繰り返していたので効率厨的にはPassMark版はウザい。
どういう人向けかは、検査するメモリの範囲(番地)指定をしたり、使うCPUのコア(スレッド)番号を指定したい人向けで、純粋にメモリ全体の検査をループさせるだけなら86+の方が優勝。
余談ながら、おそらくPassMark版もオープンソースが元になっているので同じだと思う、Memtest86系はメモリ単体だけではなくマザーのスロット側に異常があればエラーを出すし、滅多にお目にかかることはないけれどCPU異常時にもエラーぶち撒けてくれる(はず)。
その大当たりを引くと厄介なので一応覚えておきましょう。
- エラー->メモリ交換->正常<メモリ
- エラー->メモリ交換->エラー->スロット変更->正常<マザー
- エラー->メモリ交換->エラー->スロット変更->エラー<多分CPU
1が普通のパターン。2はマザーのスロット側が1本故障する、少数ながら複数回見たことがある故障。
ヤバいのが3で、メモリ交換してスロット変更してもダメなら(CPU不良はまず考えられないので)マザーボードを交換するという沼にハマる状態。これは修理工場での話なので普通は個人で交換用のマザーボードなぞ持っていないだろうから、あっさり「CPUかな?」と疑う方が話は早いかも知れない。
もしかすると手持ちのメモリ全部、またはマザー側のスロット全部が故障している可能性が無いとは言えないものの、スロット側全部が同時に故障するとか見たことも聞いたこともないので消去法でCPUを疑うべき(かも知れない)。
というわけで、ブートセレクトしてMemtest86系を使えるならば一家に1つ持っておいても損は無く、ブルースクリーンが出てMemtestしてエラーが出たなら、修理依頼書にそう書けば返却時間が短縮されるやも知れず。
PC自作するなら、マザー+CPU+メモリ+電源の最小構成の時点でMemtestを回すはやや常識なので、自作するなら必須といえるアイテム。
86+でもMassMark版でもお好きな方でどうぞ。
Memtest86 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/Memtest86
二種類あるのはこのような経緯があるからだそうですよ
>当方の環境で「memtest」をググるとトップに出るのがPassMark版。
私の環境でも上位に来るのはPassMark版です。トップはソフトの解説サイト。
>ながら、気付かなかったので私はカーソルで操作した。
私もBIOS時代の癖であまりマウスは使用しませんね。誤クリックしそうで怖いという点もあり。
> エラーが無ければ10回ループさせても出ないものはでない。
そんなことはない。
メモリのエラーは出たり出なかったりするもので、不良個所があるとわかっているメモリをチェックしても数周回はノーエラーですり抜けることもありますよ。
私が2kを入れていた古いPCはSTOPエラーNo.からメモリが原因と思われるBSoDを何度も出していてMemtestでもエラーは出るのだけれど、調子が良いと4周回エラーなしで抜けて5周目でようやくエラーが出たこともあります。