マウスのスイッチ交換ハンダ付は技術が必要(成功編)

2021年5月29日

M570に続きMX ERGOの左クリックのスイッチを交換。

今回は前回で苦戦させられたハンダ吸い取り線に代わり、NEWアイテムなスッポンをゲットしたので余裕。そう思っていた時期が私にもありましたというやつで、過信すると痛い目にあう悪例として。

ハンダ付けは道具ではなく技術だと確信した。

過去の失敗例と新兵器スッポンの紹介

この手の記事は過去4つございます。

  1. Logicoolマウスのスイッチを自力で交換し修理する方法 
  2. M570tチャタリングを素人が分解修理(接点復活剤編)
  3. Logicool M570チャタリングのスイッチ交換(成功編)
  4. MX ERGOのチャタリングを分解修理(接点復活剤編)

1はスイッチ交換はできたものの進む/戻るが壊れて即死。2と4は接点復活スプレーでごまかす方法。まともに成功しているのは3番だけ。

その3番は友人X氏のM570で今回もほぼ無意味にX氏宅で作業しております。MX ERGOは私のトラックボール、ビール1ケース持参してこの日も宴会しつつ。

mx-ergo-sw-01.jpg

右がトルクス(ヘクスローブ)ドライバーのT6サイズで、何か修理してくれと言われるとこのサイズばかりなのでレンチセットではなく新たに購入。その左が通称スッポン、ハンダ吸取り機でございます。

mx-ergo-sw-02.jpg

右は分解したところで使い方は単純、黄色い頭の部分を本体へ押し込みロックされる。真ん中の黄色いボタンを押すと頭部が一気に戻り白いノズルが液化したハンダを吸い取る。

音の出る動画があったので拝借。 

Amazonで1,500円くらい。

 

相変わらず苦戦するヒツジ先輩の素人さ

まずはMX ERGOの分解。

mx-ergo-sw-04.jpg

角度調整用の鉄板マグネットを手で外し、玉の裏側から何かで突いてボールを取り出す。M570系は上から玉を掴み取れるけれど、こいつは浅いのか硬いのかこうしなければ玉出ない。

隠しネジは無く見た通りの6ヶ所。

mx-ergo-sw-05.jpg

T6のヘクスローブドライバーで外し、玉側の隙間からくぱぁする。

mx-ergo-sw-06.jpg

ここからは全てプラスネジで、赤丸が基板を固定しており、左上の赤丸はバッテリに隠れているので青丸のバッテリ(があったところ)のネジも外す。

ターゲットは左クリック。

mx-ergo-sw-07.jpg

なので裏返すとハンダはこの3ヶ所。

mx-ergo-sw-09.jpg

スッポン登場。※画像はイメージです

mx-ergo-sw-09-2.jpg

使い方はハンダゴテでハンダを溶かし、溶けたならほぼくっつけてボタンを押し吸い取る。吸取り線との違いは狭い場所でも作業できる。多分。

そして第一回スッポン。結果がこれである。

mx-ergo-sw-10.jpg

真ん中は行けたか、左はまだくっついている、右も少しくっついている。これをもう2回試したもののどうしても上手く全部を吸い取れない。

ヤケクソになりスイッチと基板の間にソルダーアシスト(先端が平らな2本爪になっている工具)をぶち込みハンダを溶かす。

mx-ergo-sw-11.jpg

 もっとヤケクソで吸取り線再び。

mx-ergo-sw-12.jpg

吸取り線でハンダを溶かしつつX氏にソルダーアシストしてもらうもこの程度までしか行かず。

mx-ergo-sw-13.jpg

しかしそれを続けた結果、何とか外れる。一人でやらなくて良かった。

mx-ergo-sw-15.jpg

画像はスイッチが2個あるのではなく壊れてフタが取れております。

復路のハンダ付けは簡単。

mx-ergo-sw-16.jpg

新品のスイッチを奥まで差し込む。この奥までが重要で、浮いた状態ではクリックが浅い、またはクリックしっぱなしになると思われ奥まで。

30秒くらいで完了。

mx-ergo-sw-17.jpg

一番マシなのは真ん中ですな。右は汚いけれどくっついている感があり、左は玉になっているので加熱不足か。

本当は動画もあるのだけれども、一発で吸取りに成功していない、言い換えると失敗している動画をアップロードしても誰得なわけで上げておりません。

なお、今回のビール消費量はプレモル350mlx22本。4時間滞在していたのでビー速5.5本/hと思えば少ない方か。ちなみに私が12本。

 

ハンダ付作業には道具よりも技術や経験

吸取り線もスッポンもAmazonでの評判は良いため、もしかしてハンダゴテが悪いのか?と疑いここに気付いた。

mx-ergo-sw-18.jpg

30W?液晶モニタかよ。と思い300Wくらいのやつが良いのかと調べると、素人向けなら25~30Wが最適らしく、職人は75Wや20と90Wを切り替えるやつを使っている模様。

またワット数が高すぎると溶かしたいハンダの周辺まで溶けてしまう可能性があるらしく、素人が高ワット数を使いこなすには無理があると知った。

となると残る結論は私が素人すぎるから上手く行かないのかと。

YouTubeを見ていると、吸取り線でサクッとキレイに吸取り、数秒でスッポン成功する人ばかり。

これらを見ているとチョロいと思えてしまうものの、実際には何秒で溶けそうか、液状になるあの一瞬の手応えからどのタイミング、どの角度と位置でスッポンするのかなど熟練していそう。

別のことに置き換えると、職人が刺し身を引くと美味いけれど、同じ包丁で素人が切ると何かマズくなってしまうような技術、または同じゴルフクラブを使用してもプロと素人では全く違う経験の差。

というわけでハンダ付け練習セットで腕を磨くと言いたいけれど、私は職人ではなく、オムロンのスイッチを年に数回交換したいだけなので、いつか上達するだろうくらいで。

コメント(6)

そのくらいのサイズのリード部品(部品から線が出てるやつ)だと、2人がかりではんだごて3本で同時に温めてはんだが溶けたら部品の足を押して外す
外れた場所に残ってるはんだをはんだ吸い取り線で除去する

っていうのが圧倒的に早いですね。
部品サイズとはんだごてのコテ先サイズによっては1本や2本でも可

>ビール1ケース持参してこの日も宴会しつつ
それは既に宴会が目的で修理が手段なのでは。酒宴をするための修理。

>しかしそれを続けた結果、何とか外れる
見た目からけっこう劣化していますね。茶色の部分は錆なのかヤニなのか判別できませんが。

>職人は75Wや20と90Wを切り替えるやつ
ダイヤルで温度を調整できるモデルもありますね。

ガス式はロマン。

Amazon|エンジニア コテライザー ガス式半田コテ SKC-70
https://www.amazon.co.jp/dp/B001D7PO1O

>>失敗している動画をアップロードしても誰得なわけで

投稿者と視聴者のズレとでもいいましょうか
加工モリモリの見せたさ
素顔の見たさ
エロに通じる葛藤

失敗の見せ方ができるようになるともう素人ではないという

上手く行かない>「プレモル350mlx22本」が原因では(震え声)

吸い取り線で吸い取った後、基盤裏に出ている端子をニッパーで切り取れば外れりゃせんですかね。
簡単な作業を難しくしている感・・・

結局、M570tは保証期間中だということに気づいて新品を送ってもらうことにしましたね
街中のはんだ付けサービスは要見積もりになっていて価格がわかりませんでした
なおM570tはジャンクでも2000円ぐらいで売れるそうです

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。