SSDとメモリとついでにHDDの価格について。
メモリの値上がりが続くと同時にSSDも値上がり始め、関係ないはずのHDDまで仮想通貨の高騰によりマイニングで利用され値上がる2021年ナウ。今は時期が悪いを裏返すと昨年は時期が良かったのか。
適当に見て参りましょう。
リンクは全てAKIBA PC Hotline!より。
- DDR4メモリは値上がりが継続、デスクトップ向けは上げ幅が縮小したもののノート向けは平均10%上昇
- SSDは500GB~1TBクラスを中心に値上がりの動き、上げ幅は5~10%前後
- 大容量HDDが品薄・急騰で購入制限をつけるショップも、反面6TB以下は小幅な動きで特価もあり
まだまだ値上がるメモリ価格。
2月は調査なしで1月と3月の2回はいずれも全体的に千円前後の値上がりをしており、今回もほぼプラスしている傾向。
最安はセールが入るのでスルーすると、16GBx2が平均1.7万円となると1GBあたり500円オーバー、次の8GBx2で平均9千円も500円超え。
なぜか値上がりが激しいノート用16GBは572円まで来ており、8GBx2なのに9千円近いということは4種類全部の平均が500円を超えてしまったことに。
その平均だけで見ると、メモリ全14種類の内で値下がりは1種類のみ、他13種類がプラスなので値上がりは終わっていないと言えそうですな。
SSDも全体的に値上がり。
前月はNVMeが値下がりしていたのでその調子で下がり続けるのかと思いきや、今回はNVMeもプラスに転じており、SATAと比較し高速代が数千円盛られている感じに。
以下、上からSATA、NVMe、NVMe。
500GBクラスも値上がりの動きが強く、各ショップ最安品の平均が9.6%上昇。(中略)
1TBクラスは、ショップの最安品が平均7.1%上昇。(中略)
500GBクラスもまた、ショップ最安品が平均6.0%上昇。
1割は言い過ぎとしても、前回調査より確実に値上がり幅は開いて来ており、例の深刻な半導体不足の影響がSSDにも出始めたのだろうか。
ラストはHDD。
平均を基準にすると8TB以上の値上がりがエグい。
いずれも1割くらいかそれ以上。しかし6TBと4TBに影響は出ておらず、これらは半導体不足などは関係なく、主に仮想通貨Chiaのマイニングが原因と言われております。
「HDDでマイニング?」と思った人用に少し説明すると、グラボ不足はGPU性能でマイニングするイーサリアム(ETH)が主な原因。対してChiaはHDDを区画整理するファーミングで大容量ストレージが有利らしい。
しかしTBあたりのコスパを考えると6か8TBが最良、10TB以上はTBあたりの単価が高くなる割に需要があるのはなぜかは、マザー1枚に対して接続できるHDD(SATA端子)の数は限られており、SATA数多い=マザー代高くなるのでマザーや電源やメモリとかCPUを増やすより高くとも大容量HDDがよろしいのかと。
ネット通販はHDD 10TB以上が一瞬値上がり
いつものページを参考に上位16、ではなく今回から20件まで。ブラウザ90%に縮小(Ctrl + ホイール下x1)すれば全体をスクリーンショットできると気付いた。※今やってみて焦っているなら100%へ戻すにはCtrl + 0でございます。
【価格.com】パソコン
https://kakaku.com/pc/
メモリから。
上位5件を見ると3位の16GBx2以外は1GBあたり500円オーバー。
しかしその3位以外に6位x2のノート用SO-DIMMは秋葉原の現地調査とは違い500円を切っております。おそらく安い頃の在庫がまだある、という意味なら今が買い時か。
画像を眺めていて気付いたことは、20位以内にSO-DIMMが7つも入っているところで、テレワーク用ノート用なのか、または単にノートでメモリ足りない人が多いのか。
個人的にはノートでメモリ8GB超えを要する作業をしないため、なぜ大容量のSO-DIMMが売れ筋になるのかわからない。
SSD、ネット通販も値上がり中。
珍しくSAMSUNG製品なし。
やはり全体的に値上がりしてはいるものの、まだ秋葉原ほどは値上がりしていないようで、過去の最安とは言えないもののクソ高い印象もない。
珍しいのは19位の赤い水冷ヘッドのようなやつ。何かと思えば外付USB 3.1対応のI/O-DATA製品の500GB。冷えそうに見えるものの冷却性能は悪い(無い?)らしく、レビューによるとCDI(ストレージチェックソフト)で警告が出てサーマルスロットリング(高温時に性能落とす)が発生したとか。
発熱するということはNVMe用?しかしUSB接続なのでそんなわけはなく、速度も300~450MB/sなのでただのSATA用SSDでしょう。なぜ発熱するのか謎。
ラストはHDD。
個人的にまだコスパ悪い10TB以上をまともに見ていないのでパッと見では値段の上下がわからない。というわけで10TB以上の価格推移を見ると、だいたいこのような流れ。
4月の24~26日辺りに急騰した後、すぐに元の最安付近まで値下がり。
何が起こったかを想像すると、大容量HDDが有利とされる仮想通貨Chia(XCH)が日本時間4月23日頃に上場したようで、当初1CHX=20ドルくらいと言われていた初値1,400ドル、落ちても600ドルで推移しているための特需。
ところがすぐにHDDが値を戻しているということは、供給に対する需要がそこまで大きくはなかったのかと。
値上がりしていないとは言い切れないとしても、値上がり続けることは無さそうな推移と見ており、大容量HDDを必要とする録画勢はややご安心してどうぞ。
液晶パネルも値上がりしていた件
液晶パネルといえば韓国LGの印象もあるけれど、ノートPCで使われたりASUSやAcer、MSIのモニタなど想像すると主力は台湾。
台湾液晶パネル大手の友達光電(AUO)は29日、1~3月期の液晶パネルの平均単価が前年同期より43%高かったと発表した。4~6月期はさらに上昇する可能性があるという。パソコンなどの小売り価格を押し上げそうだ。
「高かった」とか過去形になっているものの、個人的には液晶モニタは値下がりし続けている印象しかなく、しかし製造元が値上がりしたというならそうなのでしょう。
但しソースは飛ばし記事で有名なニッケー。
液晶パネルは現在、テレワークとオンライン授業の急速な普及で、特にノートパソコン向けの需給が逼迫している。
source:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM292VP0Z20C21A4000000/
もしかしてGIGAスクール構想による一時的なモバイルノートの増加で需要が高まり値上がりしたというのだろうか。そうならもう終わったので今年は関係無さそうだけれども。
今年に入り半導体不足が騒がれ何でも値上がりしたイメージがあるものの、昨年までが安すぎたと思い込めばまだ納得できる価格ではなかろうか。
株のように「あの時に買っておけば」ではなく、パソコンやパーツは必要な時が買い時。それにしてもグラボは時期が悪すぎますな。
そのグラボ待ちでハァハァしているゲーミング変態は、とりあえず今月から来月に出るらしいRTX 3060と3080のTi待ちで。
>TBあたりのコスパを考えると6か8TBが最良
私の使用量はOSを除いて4.5TBくらい。PCを使い始めてから20年くらいも経つのにその程度の容量しか使用していないので、大半のライトユーザは2TBでも持て余すのでは、と最近はよく思います。
>20位以内にSO-DIMMが7つも入っている
うち8GB×2が2つ、8GB×1が4つ、4GB×1が1つですか。価格が上がっている昨今、8GB×2を買うメリットが小さくなっていることは実感できますが、それでも2枚組はそれなりに人気ですね。古来からある「2枚組の方が相性問題が出にくい」とか「デュアルチャネルの方が性能が上がる」とか、ライトユーザなら気にする必要が無い程度のメリットを力説されているのか、と疑うべきか。
>来月に出るらしいRTX 3060と3080のTi
来月というか、3080Tiが5月末で、3070Tiが6月上旬くらいとの噂。
北森瓦版|GA102-225―GeForce RTX 3080 Tiのスペックの全てが明らかに
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-10887.html
3060Tiは昨年の12月2日から発売中(ほぼ品切れ)です。
ASCII.jp|「GeForce RTX 3060 Ti」搭載カードが3日から一斉発売
https://ascii.jp/elem/000/004/036/4036057/
HDDがまさかの品薄続行。録画おじさんは急ぐべきかも?
2ページめに接続しているのでグラボ情報は1ページめで。
「ビットコイン急落? 関係ないよ」――グラフィックスカードもHDDも品薄警報拡大中:古田雄介の週末アキバ速報(2/2 ページ) - ITmedia PC USER
https://www.itmedia.co.jp/pcuser/articles/2105/22/news029_2.html