最近発売のBTOパソコン5月前半分。
GWの連休が混ざるのでリリース少ないかと思えばそうでもなく8記事。とはいえHPとDELLのような外資系は日本未発売や発売日も価格も未定なまんま垂れ流すので実質5記事といったところか。
適当に見て参りましょう。
最近発売のBTOパソコン(2021年5月前半)
5メーカー8記事分。画像は意味のあるモノだけ。リンクは全てPC Watch。
日本HP(1)
第11世代Core HまたはXeon W-11000搭載モバイルワークステーション
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1323827.html
初っ端から難しいやつ。
CPUのXeonはワークステーションという普通のパソコンではなく業務用として使われる高級品で、今回のW-11000はノート型ワークステーションでもECC(エラー訂正)メモリに対応したもの。
そのメモリも最大128GBまで対応とか、グラボはRTX 3080以外にNVIDIA RTX A5000という私らには一生関係無さそうな超高性能なモノを搭載可能。RTX Aシリーズは主にディープラーニング用なので、どうしてもモバイルでそういうの必要な職人向け。
価格がどこにも出ていないけれど、おそらく30万円とかそういうレベルではないはず。という理由がデスクトップ用RTX A5000だけで30万円するのでモバイルとなれば30万切らないだろうと。
DELL(2)
240Hz/WQHD液晶搭載モデルなど15.6型ゲーミングノート2機種
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1323560.html
Alienwareシリーズもおとなしくなりましたな。日本人向けとしてはこういうのでいいんだよ感しかございません。これでも少々ハデすぎる方か。
高い方。
Ryzen 7 5800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、15.6型165Hz/フルHD液晶、512GB M.2 NVMe SSD、Windows 10 Homeなどを搭載し、17%オフクーポン「EARLYSUMMER17」の適用で、価格は23万5,703円
グラボに対するCPUとメモリのオーバースペック感があるけれど、ノートの場合は安易にパーツを換装できないのでアリとは思うものの、それにしてもRTX 3060搭載ごときで23.5万はどうなのか。
安い方。
Ryzen 7 5800H、16GBメモリ、GeForce RTX 3060、15.6型120Hz/フルHD液晶、512GB M.2 NVMe SSD、Windows 10 Homeなどを搭載し、17%オフクーポン「EARLYSUMMER17」の適用で、価格は14万6,063円。
妥当、どころかこの価格で120Hzはかなり頑張っている方。
最近はノートでも144や165Hzが普通に出るので120Hzはバカにしたくなるかも知れないけれど、普通は60Hzなのだからその2倍のコマ数と思うと凄い方でしょう。
第11世代Core搭載のタワー型ワークステーション
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/biz/1323354.html
HPに続きまたもやワークステーションながらDELLはデスクトップ。
Precision 3650 タワーは350Wまでのビデオカードを選択可能。メモリは2,933MHz駆動時で最大128GB、3,200MHz駆動時で64GB。NVMe SSDやSATA HDDで、最大24TBまでのストレージ構成が可能。
自作PCユーザならギリ何のことがわかる表現。これワークステーション導入者が見て理解できるのだろうか。いやできなければウソか。
簡単にすると、グラボはだいたい何でも載る。メモリはPC4-24000なら最大で128GB、ストレージの最大がなぜ24TBなのかは不明。
もっと不明なのはスリムケースの方。
Precision 3450 スモール フォーム ファクターは最大80WまでのCPUと、最大50Wまでのビデオカードを搭載可能。ストレージは最大8TBまで選択できる。
80WまでのCPUは良いとしても、50Wまでのビデオカードが何を指すのか。
ツクモ(3)
マルチディスプレイ特化PC。大画面活用のNVIDIA Mosaicもサポート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1324447.html
これの需要あると思うのだけれども、しかもBTOパソコンならではだと思うのだけれども、パソコン工房が一時期マルチディスプレイやっていただけで久々に4画面対応見た。
マルチディスプレイ向けデスクトップPCを発売した。価格は上位モデルが17万9,800円、下位モデルが10万4,800円。
上位の方はCPU性能がムダに高い、更にQuadro搭載する意味がわからない18万円もするオーバースペック。
対して下位の10.5万円の方はCPUがCore i5に抑えられているグラボもゴミのような性能のGT 730搭載なので4画面したいだけなら後者が正解。
Quadroの方はDP出力なので性能は良いとしても、単に4画面にしたいだけならHDMIなGT 730でも見た目変わらず。QuadroはOpenGLというデザイン職人が3D処理する際の割高なグラボなので騙されぬように。
Quadro搭載機を選ぶ理由が提案されていないのでボッタクりに見える。
AMD Ryzen搭載クリエイター向けデスクトップなど
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1323550.html
GTX 1650搭載で21万以上に吊り上げるとかツクモらしくない。
CPUにRyzen 9 5900X、MSI製B550チップセット搭載マザー、16GBメモリ、ストレージに1TB NVMe M.2 SSD+1TB HDD、ビデオカードにGeForce GTX 1650を搭載した「WA9A-C211/T」は21万4,800円。
バランス最悪なので自作PC化しようと目論む、グラボ買う時期が悪いと知る人向け。グラボ換装する前提のような標準構成。
対して安い方は全然良い。
CPUにRyzen 5 3600、ASRock製X570チップセット搭載マザー、16GBメモリ、ストレージに500GB NVMe M.2 SSD、ビデオカードにGeForce GTX 1650を搭載した「WA5A-C210/XT」は13万4,800円。
上記構成から、マザーをASUS製B450チップセット搭載マザーへ変更した「WA5A-B210/T」は11万9,800円。
最後に正解が出るパターンもツクモらしくない。
FF14も後で出る方が正解。
CPUにCore i5-11400、16GBメモリ、ASRock製H570チップセット搭載マザー、500GB NVMe M.2 SSD、ビデオカードにGeForce GTX 1660 SUPER、OSにWindows 10 Home、光学ドライブにDVDスーパーマルチドライブを搭載し、価格は14万4,800円。
「1660S搭載でこの値段?」と思ったなら価格コムとかで1660Sを探すと良さそう。今は時期が悪いの真っ只中。
Noctua製CPUクーラーとThreadripper 3970X搭載ワークステーション
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1322947.html
これはいつもの「作ってみた」系。見て楽しむやつ。
価格は49万9,800円。
WA9A-J211/WTは、CPUにRyzen Threadripper 3970X、CPUクーラーにNoctua製「NH-U14S TR4-SP3」を採用したワークステーション。(中略)
その他主な仕様は、32GBメモリ、GeForce GT1030、500GB M.2 NVMe SSD+2TB HDD、850W 80PLUS Gold電源、Windows 10 Proを搭載する。
映像出力のためだけにGT 1030搭載はわかるけれど、いくらCPU性能が高くとも何に使うのかわかる人にしかわからないわけで。
サイコム(1)
Fractal Design製パーツ採用のミニタワーPC
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1322719.html
Fractal Designがやることなくなったのか、サイコムが迷走し始めたのか、いくら半自作BTOとはいえこのケースは悪ふざけがすぎないか。
フロンティアが最近「ケース新しくなった(キリッ」と意味不明なプレスリリースを連打するとは別に、サイコムがFractal Designの新ケース採用は普通にニュースになるとしても、どこが良いのか全然わからない。
10年以上前のInWinの電源セットで7千円?な印象。個人的にサイコムファンだけれども、もう少しマジメに作ってどうぞ。
マウスコンピューター(1)
RTX 3060と165Hz表示WQHD液晶搭載ゲーミングノート
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1322871.html
197,780円は妥当な価格設定か、グラボが3060はバランス悪くないか。
ノートPC向けのGeForce RTX 3060や165Hz表示対応のWQHD(2,560×1,440ドット)液晶を搭載する製品で、2.5Gbps転送対応のLANポートも装備する。
主な仕様は、CPUがCore i7-10870H(8コア/16スレッド、2.2~5GHz)、メモリ16GB、NVMe SSD 512GB、Windows 10 Homeを搭載。
下の2行だけなら15~16万円といったところ。しかしリフレッシュレートが144Hzより更に1ランク高くなり、15.6型の割にWQHD解像度はこれも1ランク高め。LANの2.5Gbps対応は将来向けな速さの確保か。
私が最近マウス高くなったという原因は本当に少し高い以外、この製品のようによくわからない付加価値を盛りまくり標準価格を吊り上げるところで、その価値がわかる人、割に合うと判断できる人向けで、初心者向けとは言いにくくなった。
パソコン工房がよくわからないコラボ開始
独断と偏見で勝手に評価。
- 途用次第で大アリ・・・DELLの安い方
- 納得の構成・・・ツクモの安いモデル
- ワケガワカラナイヨ・・・サイコム
DELLは二重価格の必殺技があるので安く見えるけれど、そうだとしても実際に安いのがAlienwareではない方のゲーミングノート。
ツクモはプレスリリース担当が複数人になったのか、アホかな?と感じるモデルと「こういうのでいいんだよ」の2つに分かれてしまった気がする。
サイコムがケースから入るのはアリだとしても、このケースのどこが良いのか全然伝わらなくてワケガワカラナイヨに指定。
さて、今回のオマケはパソコン工房。
田中さんが誰なのかよく知らないのでYouTuberかな?と思いつつチャンネルを見ると声優らしく、名前は多分聞いたことがあったかもしれない。パソコン工房がスポンサーになったらしく、PC本体でも提供するのか、と見せかけて貸出なのか?と疑い中。
芸人も声優も素人も何でもゲーム実況の時代ですな。こちらはゲーミングPCつながりでまだわかるけれど、レッドブルはPC関係ないのでは。と思いきや、レッドブルはゲーム大会を主催する側なのでそのつながりか。
今回5月3日~16日にかけて開催される日本代表を決める日本大会の推奨ゲーミングPCとして、パソコン工房のゲーミングブランドであるLEVEL∞から5機種が選出
グラボが高いのでゲーミングPCは何でも高い。
今は自作用のグラボ単品が暴騰しておりBTOで買う方が安いという意見もあるけれど、自作用のようにアホな高さではないだけで、全体的にゲーミングPCは値上がりしております。
いつ時期が良くなるのか。とりあえずBitcoinが2万ドルを切ってから、または去勢版といわれるマイニングリミット付RTXが量産できてから、の話になりそう。
だからこそノート用(モバイル)ゲーミングPCが出まくるのか。
>いつ時期が良くなるのか。
新しいパソコンを買うのはまだ後にします
>Alienwareシリーズ
私なら「ド派手な外見モデル」と「大人しめの外見モデル」の2種を同じ構成で出した方が多数の需要を満たせそう。プラス1万で交換可能な2種のフタ板が付属、とかならなお良し。
>80WまでのCPUは良いとしても、50Wまでのビデオカードが何を指すのか。
スペックシート(英語オンリー)を確認したら、AMDはProのWX系、NVIDIAはQuadroのP系といった、いわゆるクリエイター系のプロ向けグラボだそうですよ。スロット自体はPCI-E×16のGen4と豪華。
DELL|Precision-3450-spec-sheet
https://www.delltechnologies.com/resources/en-us/asset/data-sheets/products/workstations/precision-3450-spec-sheet.pdf