Win10の回復リカバリでクリーンインストール状態へ

2021年4月13日

Windows 10を再インストール。

クリーンインストールが安全と思ったけれど富士通のノートなのでWindowsのディスクが無く、元のWindowsは8.1ながら10へアップグレードしたのでリカバリすると10にしかならない状態。

試しに回復機能でやってみた。

Windows 10の回復でPCを初期状態に戻す

対象のPCは富士通の13.3型FMVノート。コロナ騒ぎで出張が無いのでテレワーク用の予備として会社へ貸していたけれど、ここ1ヶ月くらい誰も動かなさいので返してもらい初期化することに。

お決まりなので一応書いておくと、今回説明する手順を終えるとデータは全て消えるため、作業やバックアップなどは自己責任にて。

1.Windows上からの初期化開始

Windowsロゴマークを押して設定(歯車のアイコン)を押す

手順は画面左下のWindowsロゴマークを押して設定(歯車のアイコン)を押すと下の窓が表示される。

2.更新とセキュリティ

最後尾にある更新とセキュリティを押す

最後尾にある更新とセキュリティの中に「回復」がございます。

3.回復から初期状態に戻す

押すと「更新とセキュリティ」が開くので左下の回復を選ぶ。

左下の回復を押して右の開始するボタンを押す

右が回復に切替るので「このPCを初期状態に戻す」の開始するボタンを押す。

4.PCのリセット方法は2種類

すると下の窓が出現。

個人のデータを残すか全て消すかを選択

今回はまっさらな状態へ戻したいのですべて削除するを押す。

5.追加の設定も検討

追加の設定画面へ。

追加の設定画面へ

現在の設定は見ての通りで、ファイルを削除するだけ、Windowsが入っているドライブのみ。私はこれ読んで意味がわからなかったところ、設定の変更を押してみて理解できた。

6.全削除の場合の設定の選択

削除方法と消すドライブの範囲を選ぶ

「データ消去」の方は削除するだけではなくクリーニング、言い方が簡単なので逆に難しく感じる、要は削除に加えてデータを上書きしまくり復元が困難になるよう時間かけて消す=オンという意味。

「データドライブ」の方はCドライブのみではなく全ドライブの中身の削除を指しており、オン=Cドライブ以外も全て。

このノートは再び私が使用する+Cドライブしかないので両方オフにした。第三者へ譲渡するなら両方オンにするべきでしょうな。

また、「すべてのドライブ」がUSB接続などを指していないとは限らないとして接続しているドライブ類は抜いておきましょう。そんなわけないとは思うが、本当にUSBメモリや外付HDDなどまで消えたら笑えるけれど笑えない。

 

処理が完了しセットアップ開始まで約1時間25分

設定を確認し次へボタンを押すと準備開始。

Initialize-Win10-07.gif

ここからは時間を計測しており、ラップタイムをカッコ内、その右に累計の時間おおよそを記載。1/100秒まで足し算は面倒なので1秒単位のズレはご容赦。

リセットする準備ができました(約3分41秒)~3分41秒

下の画面になるまで約4分。

Initialize-Win10-08.gif

なぜスクリーンショットで残せているかは、私は直接ノートPCを操作しておらず遠隔操作でメインPC3画面の内の1枚に表示しているためで、別のことをしつつ視界に入れつつ撮影。

リセットの準備中:50%到達まで(13分11秒)~16分52秒

リセットを押すと処理開始。もう引き返せないので後はWindowsが起動してセットアップ画面になるまで放置するだけ。

Initialize-Win10-09.gif

0%から始まり上の画像はまだ1%。ここから50%になるまでの時間が約13分、ということは30分もあれば完了か?と思ったなら甘い。こいつはMicrosoftのWindowsでございます。50%からが長い。

Windows 2000時代の友人の名言「100%からが長い」を思い出した。99%でもOK。意味わかる人多そう。

リセットの準備中:完了まで(41分42秒)~58分33秒

ほらね(何がだ)

Initialize-Win10-10.gif

50%まで13分に対して50~100%までは42分くらいなので3倍以上。

再起動する準備(1分7秒)~59分40秒

 Initialize-Win10-11.gif

リセットが完了すると今度は再起動の準備が1分少々。ここまで約1時間。

「再起動しています」(25分8秒)~1時間24分48秒

Initialize-Win10-12.gif

ここからも更に長い。下の画面が出るまで約1時間半見た方がよろしいかと。 

Initialize-Win10-13.jpg

初期設定完了の後、更に10分前後要したもののまあ許容範囲でしょう。

 

今回のリカバリで気付いたこと3+1つ

1.従来のリカバリと比較すると遥かに楽

まずWindows上からリカバリを開始できる、またはログイン画面からShift押しつつ再起動を押すとトラブルシューティングに行けてリカバリ可能。

そこからマウスで適当にいくつか選択してスタートすれば後は初期設定画面が出るまで待つのみは楽すぎる。何と比較しているかはWindows 7までのメディアリカバリで、途中で何度か選択したり同意したりで作業が中断されてしまう、アレがない。

ここまで来たなら電話サポートでリカバリできそうなため、一々修理扱いで工場まで送らなくて良さそう。自作PCユーザは信じられないかも知れないけれど、普通の人はリカバリディスクがあれども自力でクリーンインストールできない人多い。

2.ドライバが全て当たっておりやや感動

これもクソ楽。

Initialize-Win10-14.jpg

「何か忘れている気がする」と思い出してデバイスマネージャーを開いたところ。全てのドライバが最初から当たって(設定完了して)おり、上の画像で開いてポイントしているモノはLogicoolのUnifying(無線マウス用レシーバ)で外すと消える、挿すと認識する。なにそれすごい。

これもパソコン詳しくない人には高いハードルで、下手にBTOパソコンのDSP版Windows 7 DVD付属仕様で買うと自力でドライバ入れなければならなかったり。

私の持ち物で一番ひどかったやつがパソコン工房の15.6型ノートで、Windows 7を入れた後、CLEVO(ノートPC製造元)のドライバをDVDメディア以外に台湾の公式からダウンロードするなど半泣きで入れまくった記憶がございます。普通の人にこんなのわかるかバカ。

というわけでドライバ当たっているのはとにかく楽。もしかして、しれっと最初からGTXなどのグラボを搭載したまんまリカバリするとグラボのドライバも当たる・・・のだろうか。※体験談あればコメントお待ちしております。

3.SSDとSSHDでは速度差ほぼ無し?

Windows 8系のクリーンインストールはもっと早かった気がしたので、そこらへんにすっ転がっていたSSDへ換装済なパソコン工房のノートでも同じようにリカバってみたところ、やはり1時間半かそれ以上かかってしまった。

FMVがSSHDという中途半端にHDDより速めなストレージだからなのか、またはCPU性能とメモリ容量が倍かそれ以上FMVの方が上なので比較的早く完了したのか。

とりあえず「2時間放置しておけば初期設定まで行ける」でよろしいかと。HDDはさすがに知らないし試そうとも思わない。

+1.Windowsアップデートで気付く弊害も

cap-firmware.png

source:バッテリ充電制御機能アップデートのお願い - FMVサポート

このツール、左下にFujitsuのロゴがあるので富士通のソフトと思っていたけれど、どうやら富士通がMicrosoftへ頼みWindowsアップデートに混ぜているらしい。

この充電制御を使うと満充電が80%で止まるようになる。なぜかは100%まで充電すると爆発する可能性があるとのこと。しかし個人的にこのようなメーカーのツールは使いたくないため、Windowsの電源設定からバッテリを80%にしておりました。

ところが今回のリカバリ後にWindowsアップデートすると充電の天井が65%まで低下。まだ制御の設定をしていないにも関わらず、いくら外部電源を取り放置しても65%から上がらない。

どういうことなのか調べた結果、富士通(パナソニックも?)は充電回数300回を超えると65%に制限するらしい。制限外してもWindowsアップデートで再び元に戻されるイタチごっこになるそうな。

元々80%でも5時間使えていたものが現在は2時間台まで低下。負荷かけると残り1時間少々になり、残り10%で電源切り始めるので実質55%分しか使えないという。

モバイルノートとして役に立たなくなってしまった。自己責任で良いのでせめて80%までは戻させてほしい。

交換用の新品は純正バッテリが1.4万、互換は8千円くらい。7年前のCore i5+SSHDのノートにそこまでカネかけるか?と思うと微妙。

 

回復=クリーンインストールと考えて良さそう

私ら古い人間、WindowsをXPより前から利用しているPC変態はWindowsの再インストール=クリーンインストール(フォーマットして最初から自力で入れ直す)でなければ安心できない人が多そう。

しかし今回のリカバリは全部削除OKモードにしたため、見た感じはクリーンインストールと全く同じ。「個人ファイル残す」にしてもWindowsが消え設定がリセットされアプリケーションも全削除なので似たようなものやも知れず。

1つミスったと思ったところはこれ。 

Initialize-Win10-04.gif

別に急いでいないしネタになるのだから最初から「すべて削除する」ではなく、一旦「個人用ファイルを保持する」を試し、どこまで消えてどこから残るのかを確認するべきだったと反省。

しかも2台リカバリして2台とも「すべて削除する」にしてしまうという、安定のヒツジ先輩と言われると反論も否定もできない。

コメント(1)

>「データ消去」の方は削除するだけではなくクリーニング
専用のソフトでも1TBのHDDで2時間くらい掛かることもありますが、Windows標準だとどれくらい掛かるのでしょうかね。省機能だから必要最低限のことしかしないので速いのか、省機能だから作業を非効率的な手順で行うため遅いのか、判断が付かず。

同じ環境でソフトだけ変えて試してみたい。

>Windows 7までのメディアリカバリ
場合によってはディスクが2枚とか3枚とかになるため、途中でディスクの入れ替えが必要になることも。

>グラボを搭載したまんまリカバリするとグラボのドライバも当たる
WindowsUpdateでだいたいのドライバはDLして来ますから、リカバリで当たらなくとも放っておけば勝手にインストールされるでしょうね。リカバリ(リセット・回復)時にインターネット接続を無効にしていると何か警告が出るなら「当たる」のでは。

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BTOパソコンの元修理担当。ハードウェアに超詳しいワケではありませんが、どうしたら故障するのか何となく解るので壊れにくいパソコンを紹介します。