2012年の梅雨入り前後。
私が好きな季節は秋の寒くなり始めた頃、嫌いな季節が今からそこまでで、湿気が増え気温が上がるとストレスも溜り易いもの。最近、時々苛立つ原因が行動心理学とやらで判明し、文末の雑記へ続く。
日曜なので最近の気になったニュースなど5つ。
- 光回線のISP契約はOCNがダントツのトップシェア
- ASUSTeKがデスクトップPCを日本市場で販売開始
- バッファローより、ThunderboltとUSB3.0外付HDD
- ストームより、Ubuntu仕様のキューブ型PCが発売
- アップルが薄型ノートの傾斜で意匠権取得など3つ
光回線のISP契約はOCNがダントツのトップシェア
2012年3月の最新データがMM総研で一部公開。
ブロードバンド回線の加入調査(12年3月末時点)-株式会社 MM総研
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120120529500
出典:MM総研 東京(港)
いずれも昔ながらのISPで、どこがやっているか書き出すと。
- OCN・・NTTコミュニケーションズ
- BIGLOBE・・NEC
- Plala・・NTTぷらら
- So-net・・ソニー
- Yahoo!BB・・ヤフー
- eo・・ケイオプティコム
- @Nifty・・富士通
MM総研ではもう一つ、回線シェアのグラフも有るけれど、3/4くらいがNTTでKDDIが伸びて来ている程度。
ちなみに回線とは電話線のように配線を物理的に屋内などへ引くもので、ISP(インターネット サービス プロバイダ)は、インターネットに接続するアクセスポイントを提供するサービスなので別物。
ケーブルテレビなどではどちらも同時にやっている事が有り、この辺りが混乱し易い所でしょう。パソコンはどこのメーカーかと聞かれ、マイクロソフトと答えてしまうような。
ISPシェアは最初に広めた者勝ちのような感が有り、オークションならヤフーという感じでしょうな。価格の安さ勝負で目立つのはBIGLOBEで、So-netも対抗しているのでしょう。価格コムの光回線比較を見ると分かり易い。
光回線は2年ごとに乗り換えると得と1年くらい前に書いておりますが、現在は事情がやや変わって来ており、ISPも競争から縛りへ入っております。
具体的には2年では無く5年にすると更に安くなるような。但し、5年以内で解約すると違約金が2年よりもっと大きく取られるという罠も抱き合わせ。転勤やマンション購入などによる転居予定がゼロでは無いなら5年はやめておきましょう。
私が最近やっている荒業かも知れない方法は、2年縛りのISP契約を13ヶ月くらいで乗り換え。どこもだいたい1年目は安く2年目からやや高額になるので、1年で切ってしまうわけですな。
解約の違約金の額にもよるけれど、それ以上に注意する事はNTT(回線)側の違約金で、短期間でフレッツなどをやめると無料になっていた工事代を請求されるので要調査。
また、最近はauひかりやeoが1Gbps回線を広めており価格も100Mbpsと大して変わらず、ISPを乗り換えたくても契約が残り4年有るなども考えられましょう。長期の縛り契約は慎重に。
ASUSTeKがデスクトップPCを日本市場で販売開始
ノートや一体型は有ったけれど、今度はセパレートのデスクトップ。
【PC Watch】 ASUSTeK、デスクトップPCを日本市場向けに投入
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20120604_537549.html
タイピングが面倒なのでここからASUSに省略。
ASUSと言えばノートの完成品以外にベアボーンというノートの本体部分をPCメーカーに供給しており、自作PCユーザにはマザーボードやビデオカードで有名なメーカー。
BTOパソコンでも高級品にはASUSが使われる事が多く、ブランドを重視するなら私のようにASRockを摘んだりせずASUSでしょう。
というくらいパーツに関しては有名なメーカーで、ノートに続きデスクトップPCという売り方はAcerと似ておりますな。
Acerは低性能ノートでLenovoと価格競争出来る台湾のメーカー。ASUSも時々参戦しており、ノートの低価格勝負ならこれら3メーカーが安物では定番。
しかしAcerを見て分かるように台湾メーカーが直接デスクトップを日本で販売してもパっとせず、売れているようには見えないジャンル。
何が原因か思い付いた事を適当に挙げると。
- 量産系BTOメーカーより高い事が多い
- デスクトップはショップの在庫が少ない
- PC修理などのサポートが不明で不安
- メーカー名の知名度が日本では低い
この辺りでしょうか。
国内のBTOメーカー、例としてドスパラやマウスなどを見ると製造原価率は80%を超えていると思われ、いくらOEMや大人買いとは言え粗利は5~15%くらい。
ASUSは台湾だから安いと言いたいものの、ドスパラに限らず国内メーカーのPCも台湾や中国のパーツで組み立てられており、ASUSが自社製造出来る物は限られ、結局は半分以上が外注になりましょう。
日本はマイクロソフトとインテル縛りの特殊な市場。ASUSがそこへどう入れば成功するのか知らないけれど、ASUSもとりあえずやってみるか程度と予想しております。
一つ仕様を引かせて貰いましょう。CP3130-JP001Oの価格は約6万円。
- CPU:Core i5-3450S(2.8-3.5GHz、4コア/HT無、6MB)
- メモリ:8GB
- チップセット:Intel H61 Express
- HDD:1TB
- DVD:スーパーマルチ
- ケース:スリム(やや太め)
マウスコンピューターで似た構成は約5万円。但しCPUは省電力版では無く、メモリとHDD容量は半分。
良い線を行っているとは思うけれど、家電店でも見掛けるマウスとASUSという知らない台湾のメーカー、という比較をされると厳しいでしょう。
ASUSが突くと面白いと思う量産系BTOメーカーの弱点は。
- 送料が高い->無料、込にする
- 延長保証も高い->同上
- カスタマイズも高い->安く、または無し
大規模に売れると仮定しても、完成品PCを大量生産し大量在庫すると数ヶ月単位で価値が減るので厳しく、BTOメーカーのようにカスタマイズや受注後生産にすると日本で本格的に生産しなければ難しく、台湾生産の利点が使えない。
買う側にとっては競合は多い方が安くなり易く歓迎なものの、どこまでASUSが本気出すか考えると大した期待は出来ないかと。
バッファローより、ThunderboltとUSB3.0の外付HDD
バッファローが高速な外付けストレージを発表。
バッファローから Thunderbolt / USB 3.0 両対応HDD - Engadget
http://japanese.engadget.com/2012/06/04/thunderbolt-usb-3-0-hdd/
source:Thunderbolt&USB3.0対応HDD。HD-PATU3シリーズ | BUFFALO バッファロー
Thunderboltとは、現在AppleのMacでのみ使われているUSB3.0の2倍(規格値)な接続方式。USB3.0は結構前から有る最大5Gbps(規格値)な接続方法。
高速な規格が2つ揃っている現状では最速な外付けHDD。 しかしこの製品の落とし穴になりそうな難点をいくつか挙げると。
- PC本体側にUSB3.0端子が無ければ2.0で動作
- Thunderboltは夏頃からWindows PCで出る予定
- Thunderboltはケーブルがやたら高額という噂
- いずれも速度は理論値なのであてにならない
- 価格が未定、外付けなのでかなり高額なはず
ThunderboltがMacで採用された時の海外のニュースでは、確かケーブルだけで60ドルくらいとの事。ぼったくっているわけでは無く、構造が複雑なので製造コストが高いとか。
外付けHDDはケースやアダプタ、バッファローの場合は高速化などのユーティリティも抱き合わせになると思われ、価格はHDD単品と比較するとかなり高くなるでしょう。
私が期待しているものはThunderboltの実測。
USB3.0は最大5Gbps(640MB/s※USBは10bit変換で500MB/s)なものの、Google検索から適当にベンチマーク計測を見る限りでは出てもシーケンシャルリードで120MB/s程度。
Thunderbolt接続がどこまで落ちるか、または最大値に近付くかで、USB3.0と比較されましょう。大した事が無ければUSB3.0の方がコストパフォーマンスが良く、高速過ぎるとUSB3.0の危機。
Macbook Proで測っている記事が有ったので引かせて貰うと。
File Size:128MB
- Write:90.5MB/s
- Read:205.5MB/s
File Size:1024MB
- Write:150.8MB/s
- Read:180.0MB/s
source:LaCie 1TB Thunderbolt Little Big Disk ベンチマーク|MacWin Ver.0.7
微妙ですな。やはり価格、そして購入者の価値観次第。
ストームより、Ubuntu仕様のキューブ型PCが発売
組立代行系BTOパソコンのストームよりWindows無しPC。
ストーム、Linux搭載で3万円を切るキューブ型デスクトップ-ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1206/07/news035.html
価格は約29千円。送料を入れると3万円超えるので約3万円。
UbuntuとはLinuxの一つで、最近身近なところではGoogleが開発したAndroidもLinuxというもの。LinuxはWindowsやMacのOS Xとは違うフリーソフトのようなOS。
要するにドスパラなどでいう「OS無し」の所を初めからUbuntuがインストールされているというだけで、Windowsパソコンでも後からUbuntuを入れる事は可能。
仕様を引かせて貰いましょう。
- Celeron G530(2.4GHz)
- ケース:キューブ型筐体
- OS:Ubuntu 12.04
- メモリ:DDR3 2Gバイト
- HDD:500Gバイト
- 光学ドライブ:DVDスーパーマルチ
OSは他にも、CentOS 6.2やFedora 16、Windows 7とデュアルブートへの変更も可能との事。要はややマニアックな自作ユーザがやっている事をショップ側が代行し設定する提案。
大手の量産系BTOメーカーでは難しい所を上手く突いたサービスと言え、量産系でこのようなOSカスタマイズが大量に来ると生産が難しくなり、サポートも無理が有りましょう。
キューブ筐体なので完成品と思いきやカスタマイズ可能。これで約3万円は安いけれど、ミニタワーにすると27千円くらいで販売されておりました。
価格だけ見ると安いけれど、これにWindows7が1つでも入るとHome~の場合、DSP版でプラス13千円くらい。
3万円のキューブなら4万円を超え、ミニタワーでも4万円くらい。こうなると量産系BTOメーカーの方が安くなり、先日調べた同程度のPCは3.5~4万円くらいで販売中。ドスパラは3万円でWindows7入り。
- ドスパラ・・29,980円(G530、H61、320GB、4GB、ミニタワー)
- マウス・・36,750円(G530、B75、500GB、4GB、スリム)
- PC工房・・37,980円(G530、B75、500GB、4GB、ミニタワー)
- DELL・・34,980円(G460、不明、500GB、2GB、スリム)※無線LAN付
- 日本HP・・36,960円(G440、不明、500GB、2GB、ミニタワー)
- ツクモ・・39,980円(G530、H61、500GB、4GB、スリム)
- フロンティア・・35,800円(G530、H61、320GB、2GB、スリム)
初めてのLinuxならドライバのインストール以前にドライバ探しから始まる事も有る為、Linuxというものを試してみたいなら有りかも知れない。
デュアルブートやHDDを交換出来るなら、とりあえずUbuntuを入れてみても良さそう。結構前から日本語対応になっております。
Homepage | Ubuntu Japanese Team
http://www.ubuntulinux.jp/
利用は全て自己責任で。
アップルが薄型ノートの傾斜で意匠権取得など3つ
ラストはややマニアックなニュースを3つ。
「MacBook Air」の傾斜型デザイン、アップルが意匠権を取得 - CNET
http://japan.cnet.com/news/business/35017944/
さすがアップル様と感心した権利の登録。意匠権とはデザインの特許のようなもので、アップルに無断でノートの傾斜デザインが使えなくなる可能性。どういう事かはリンク先に画像が有るので興味が有るなら行ってみましょう。
HDD価格は2012年、2013年と高止まり | Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/561/(略)
推測というより予想と言った方が良い未来予測。HDDが以前(2011年10月まで)のような低価格に戻るのは2014年以降になるそうな。私はSSDの普及でもっと早く下がると思うけれど、考えても仕方無し。要る時には必要な消耗品。
フェイスブックに勤務先を書かずに利用する人がいる (1/2) : J-CAST
http://www.j-cast.com/kaisha/2012/06/05134550.html
私に言わせると「(日本でも)フェイスブックに勤務先を書き利用する人がいる」。勤務先に限らず個人情報の公開は縛りが増える元。海外の会社員が外人部隊なら日本は自衛隊なので、歯車は無駄に自分の情報を出さない方が安心。
冒頭で書いていた雑記の続き。意味が分からず苛立っていた原因のひとつが質問掲示板で何となく解明。
わざとの咳払いや鼻すすりをする人の深層心理 - 教えて!goo
http://oshiete.goo.ne.jp/qa/6333407.html
質問と回答者は匿名なので真偽は別として、納得したので引用。
先に質問から。
明らかにわざと咳払いや鼻すすりしてくる人の光景をよく見かけます。(中略)不快になりますし、失礼ですよね。 この人達の深層心理が知りたいです。
この場合は花粉症などの持病などは除くとされ、「わざと」(故意に)がキーワード。私が年に数回遭遇する目を見て咳払いと同等。
なぜ私が咳払いされるかは思い切り心当たりが有り、第三者の居る場所で喫煙する為。但しそこは灰皿などが有り禁煙に指定されていない場所や喫煙所。
ひどい時は「わざと」私の前を通過し直前に咳き込み、それだけならまだしも通過後に睨む行為。嫌がらせにしても程が有ると思ったけれど、ベストアンサーによる行動心理学によると
咳払い = これ、「他人に対する怒り・注意」をアピールしているんですね。さり気なく。面と向かって怒ったり注意する程のものでもない、でも注意喚起したい、そうゆう場合に自然と出てくるのが「咳払い」なんです。(中略)
「咳払い」は行動心理学では「自分が偉い者になった気を起こさせる行動」という事になっています。ですから、一度「咳払い」をして、それが通じると、何だか自分が英雄にでもなった気分になる。気分が良いので、それを繰り返していると、さっき書いた通り「癖」になってしまうんです。
一律根拠無く偉そうに見えた理由、怒っているような雰囲気がございました。
何が言いたいのかはっきりしなかったけれど、原因が判ったとして今後は呼び止め、何様か聞いた方が良いと気付いた次第。
言いたい事が有るなら伝えるが普通。言えないならそれは手前のわがままなので、日本人の得意技、見て見ぬふりをした方が無難。
悪い事をしていない人間へ、自分が気に入らないというだけの嫌がらせはイジメと同等。そのような大人が多いからマナーや常識、子どもの名前がおかしくなるのでしょうか。
日本の喫煙率は、平成23年度で男性36%、女性12%くらい。3~8人に一人はドーピングしなければ生きて行けない病気。
私を含め彼らは合法という名の下に麻薬中毒にされた可哀想な高額納税者なので、憐れむ事は有れど無駄に卑下する事は無し。嫌煙者の皆様はとても偉い英雄なので器の大きさが私らとは違いましょう。馬鹿は放置でお願い申し上げます。
マナーを考え喫煙所で喫煙している中毒者と、見知らぬ人間を睨み咳払いする偉い嫌煙ファシスト。
どちらが非常識か彼らは考えないでしょう。英雄は自分が正しい為。
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