ダイナブックの新製品が数日後に発売予定。
国内メーカー初のウルトラブックとして2011年11月に発売されたR631の後継、R632では新CPUのIvy Bridgeを搭載。旧モデルより微妙に性能が上がり、発売時の価格はいつも通り高めで店頭モデル予想価格は約14万円。
価格の推測を含め性能を適当に見て参ります。
約14万円の13.3型ウルトラブック「dynabook R632」
何となく知るならEngadget、詳細はPC Watchがお勧め。
画像も引かせて貰います。
日本HPのノートをシンプルにしたような固めのデザイン。
個人的にはdynabookにしては見た目が良いと思っておりますが、MacやVAIO好きな人には受け入れられないでしょうな。
それは良いとして、店頭モデルR632(/23F)の主な仕様。
- OS:Windows7 Home Premium 64bit
- CPU:Core i5-3317U(1.7-2.6GHz、2コア/HT対応、3MB)
- マザー:Intel HM76 Expressチップセット搭載
- グラフィック:Intel HD Graphics 4000
- メモリ:4GB(2GBx2枚)※交換不可
- ストレージ:SSD 128GB
- 光学ドライブ:無し
- モニタ:13.3型ワイド液晶(解像度:1366x768)
- 重量:1.12kg
- 厚み:15.9mm
- バッテリ駆動:9時間
- オフィス:マイクロソフトOffice Home and Business 2010
- その他:USB3.0x1、ギガLAN、IEEE802.11b/g/n、WiDi、WiMAX など
落とし穴が見当たらないバランスの取れた高性能。
CPUは省電力なものの2コア4スレッドで無駄が無く、内蔵のグラフィックはインテルHD~4000と高性能。
SSDはキャッシュでは無く丸ごと1ドライブ128GBが載っており、HDDのように大容量では無い為かメモリは控えめ。しかしウルトラブックにしては大きい方な4GB搭載。※Windows7はメモリ容量が増えるとストレージ容量を圧迫する
13.3型はやや小さめなので1366x768は個人的に最適な高解像度と感じており、光学ドライブ無し、HDD無し、がバッテリ駆動時間を延ばしているのでしょう。
ナショナルブランドならではの抱合せMSオフィスはPersonalでは無くHome and Businessなので、エクセルとワード以外にパワーポイントもセット。
地味にウルトラブックの割に有線LAN端子が付いており高速。今時としては当然な無線はn付。WiDiはどうでも良いとしても、WiMAXはサービスエリア内ならモバイル用PCとして有利かと。
1点気になる箇所はメモリがやはりオンボードと思われ交換不可、という事は増設も不可なはず。メモリの不具合だけでもマザーボードの故障になる可能性が高く、電源が入らなくなった時は青ざめる設計。
ソニーのような無理はせず求められる性能を揃え、NECのような無駄な機能は削った東芝らしい作りと言えましょう。
新製品を「dynabook R631」と比較
旧モデルのR631をまじめに見た事が無いので改めて仕様を見ると、主な違いはCPUとマザーボード程度という拍子抜け。
- CPU:Core i5-2467M(1.6-2.3GHz)
- グラフィック:インテルHD~3000
- マザー:Intel HM65 Expressチップセット搭載
未だR632の仕様詳細が出ていない為、メモリがPC3-10600から12800になっていたり、SSDが新製品になっていたりすると思われるものの、現状では上記のみ。
そしてEngadgetのタイトルには「6Gbpsに進化した」と有る為、R631までは3Gbpsだったのでしょう。東芝の公式ページから仕様を見ても記載無し。
R631とベアボーン(ノート本体部分丸ごと)が同じと言いたかったけれど、マザーボードが違うのでケースが同じと言える設計。
パーツ以外に何が違うか、次で抜き出し。
発売時の予想価格内で東芝代はいくらか?
以前、アスキーの記事を元に作成した一覧表を再利用。
現在の価格が変わっており、左2つは既に生産終了。
その他メーカーの現行機種で比較すると、LenovoのU300sがdynabookの旧機種R631と同程度の性能で、価格を見直すと現在約7万円。
東芝の新製品が約14万円なら差額は7万円。オフィス代を抜き差額を約4.5万円としましょうか。
その他、CPUなどが違うので単純に比較は出来ないけれど、その4.5万円でこれらの機能や性能で納得出来るか。
- 前モデル(R631)より約8秒速い約7秒起動を実現
- 書込は約5.8倍 (約260Mbps)、読出約2.5倍 (約450Mbps)
- Bluetooth 4.0、WiDi、WiMAX などの付加価値
- 他メーカーより比較的、軽く、薄い
価値としては1と2でしょうな。
7秒起動はBIOSが絡んでいるのでハイバネーション(休止状態)からの復帰では無くWindowsの起動を指しており、SSDの速さはインテル並で東芝はチップを自社製造しており一部マニアからの評価が高め。
3は、WiDiはまず使わないとして他は数千円とし、軽さや薄さは私には価値が解らないので個人の価値観によりましょう。
R632の価格がいつどこまで下がるか予想
東芝のdynabookはナショナルブランド(NECや富士通など)とはやや違い、初めから若干安めなので値下がり率も低め。
R631(/28E)の価格推移を参照すると。
source:価格.com - 東芝 dynabook R631 R631/28E PR63128EMFS
価格コムでの初登録は2月10日、139,800円で始まっており、今回のR632予想価格と同じくらい。
現在まで約4ヶ月経過しているものの、5月中旬に約9万円、末に8.3万円まで下がり、現在は9万円に戻っております。
値下がり率は約3割、だいたい3ヶ月経過でR632も似たような推移を辿ると思うので、R632を安く買うなら9月頃まで待ってみましょう。
「dynabook R632」6月中旬発売、東芝代はいくらか(まとめ)
発売直後は高額なものの待てば良く、9万円くらいまで値下がりするならR631よりは確実にR632の方が高性能。特に7秒起動は凄まじい。
上でやった計算では、14万円が9万円になると35%引きくらいに見えるけれど、実際にはオフィスが抱き合わせなので、Home and~が2.5万円とすると本体価格は11.5万円。それが6.5万円まで値下がる事になり45%近い値下がり。
オフィスを使わなければ意味が無く、パワーポイントを触らねば5千円分くらい無駄なものの、必要なら抱き合わセットは買得。
現行のR631もオフィスはHome and~なので本体価格は6.5万円。とすると、ASUSやLenovoなどと変わらない最安ウルトラブックの一つと言えましょう。
私は特に東芝が好きなわけでは無く、裏で金を貰っての宣伝でも無し。性能や機能を見てdynabookは良い方として感想文を垂れ流しております。
納得したなら選択肢の一つとしてどうぞ。しかし、要らない物は要らないので、無駄な買い物はやめてバックアップ用の何かに金を回しましょう。
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