正確にはISP(インターネット サービス プロバイダ)。
インターネットを接続してくれる業者は全国に多々有り、言われるままに契約しているユーザが結構多いと見ております。私もその一人、光回線で安ければ良い程度の感覚ですが、2年に一度は乗り換えるよう心掛けております。
何故かはユーザ争奪の激戦に乗らねば勿体無い為。
実際の回線速度を計測し品質を確認
光回線では100Mbps、ADSLは40Mbpsや12Mbpsのコースなどが有り、高速になるほど月額が高額になるものですが、実際に速度を測ると大した速度が出ていない事が良く有ります。
やや古目ですが上りと下りが計測出来るサイト。微妙にアダルト広告が表示されるので職場や学校では周囲に御注意有れ。
BNR スピードテスト(回線速度/通信速度 測定ページ)
http://www.musen-lan.com/speed/
実測の結果。 上が下り、下は上り。赤い文字に御注目。
NTTのフレッツで光回線100Mbpsを謳うサービスですが全然出ておりません。
結果は私の自宅では無く、とある企業の事務所パソコン。モデムからルータを通り、ハブを2個くらい中継している為、回線速度は落ちるという例。
自宅ではおそらく20Mbps、ルータとハブを各1個入れているので外せば40Mbpsくらい出た記憶が有りますが、体感で速度差が感じられず利便性を取っているわけです。
上の例で5Mbpsしか出ていないならADSLでも良さそうに思えますが、中継機器の影響で更に速度が低下すると思われ、光ならではの速さに収まっていると言えます。
私は光回線以前はADSLの40Mを契約しており実測では5Mしか出ておらず、12Mプランへ変更し速度は変わらず、その後で光に変更した経緯が有ります。ADSL(実測5Mくらい)と光(実測20Mくらい)比較しても良く判らない。
余程でかいファイルを転送しているなら別ですが、速度の差とはその程度のものでしょう。ADSL以上、5Mbps出ているなら個人的に差が良く分かりません。
やたらと高速を謳いつつ月額の高いISPには注意しましょう。
ISP契約から2年経過後は乗換が基本?
速度は気にせず光回線を前提にすると、最近は特にISPによるユーザの争奪戦が激化しており、乗り換えるとキャッシュバックや割引、工事費無料などが見られます。
ISPの比較は価格.comがお勧め。
プロバイダ比較 | 光ファイバー・ADSL - 価格.com
http://kakaku.com/bb/?cid=bb_ad2440211&did=bb_ad_prov&wapr=4dd0a797
価格.comから金を貰っているわけでは無く、ISPから金を貰っているのは価格.comの方ですが、上手く激戦場と化しており、キャッシュバックや値引きが半端無し。
何かの取り決めかは知りませんが、いずれのISPも2年縛りの契約になっており、要するに2年経てば乗り換えた方が得な状態が続いています。
契約から数ヶ月無料、1年間は安め、2年目から通常価格。ここまでは良いとして、3年目からも2年目と同様に通常の料金。それなら2年ごとに乗り換えてしまえというわけです。
実際、私は2年経過するとISPを比較し適当に乗り換えております。
面倒や心配な事は、この辺りでしょうか。
- 解約の手続きはどうするのか
- 機器の設置や接続は誰がやるのか
- 以前より回線の品質が悪くならないか
解約は業者間でやはり取り決めが有るのか、乗り換え先のISPが既存の契約ISPへ連絡し、自社の契約と他社の解約を同時進行してくれる事が良く有ります。
機器の設置、モデムやルータなどがレンタルなら業者が基本工事として設置。そこから後の無線LANなどは自力でやるか、金を追加してやってもらうが普通。自力で出来ず有料サービスに頼るなら金額的に乗り換えない方が良いかも知れません。
回線の品質は有名所では問題無いと思われ、以前はYahooBBがひどい(遅い、切れる)という噂が有りましたが最近は聞かないので解消されていると思われます。Yahooは使った事が無く知りません。
価格.comを通すとキャッシュバックなどが発生する仕組みは、価格.comそのものが巨大なアフィリエイトのハブのようなサービスなので、ユーザへのキャッシュバックと同時に企業からもマージンを貰い成り立っているのでしょう。
価格.comに需要が集中し供給せざるを得ないのでしょう。
P2P用に制限の緩いISPを探す方法
ここからはややマニアックになるので一般的な方はスルーにて。
P2Pで何をしているかまでは私の知った事では無く、犯罪用途では無いとして紹介すると、速度規制のようなP2Pの弊害になるか否かの情報サイト。
FrontPage - ISP規制情報Wiki
http://isp.oshietekun.net/
数年前から有ると記憶しており、未だに更新されています。
無制限のランクA、若干規制の有るランクB~C、そしてP2Pの規制が有り過ぎる問題外なISPが掲載中。全体が更新されているとは限らず、情報の信頼性は個人の判断。
この中で目に付くISPは、画像上部の広告にも出ているランクAのオープンサーキット。P2P用に最適として制限を掛けない宣言をしており、月額はやや高めですが必要なら帯域、転送量無制限は重要でしょう。
固定IPの無料試用はインターリンク
インターリンクと聞き「懐かしい」と思ったなら歴史の古いネットワーク変態かも知れません。ライブドアと無料や激安ISPで競争していた企業。
無料で2ヶ月お試し・途中で退会しても違約金なし・即日ID&固定IP発行の上級者向けプロバイダ「インターリンク」とは? - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20110427_interlink_interview/
GIGAZINEの広告かと言えばその通りで、「広告」タグが戻って来ております。一時期タグを入れず、広告か本気か判らなかった期間が有りましたが改善。
インタビュー形式で大量のやり取りを書かれており、固定IPという特殊な物が必要なら是非御覧有れ。
月額はもちろん高めでは有りますが、一般的なISPの固定IPより安く、回線の速度は昔から妥協しないISPなので心配は無いでしょう。その為の試用期間。
個人的にはIPv4の枯渇問題とv6化への対応話が興味深く、在庫状況の公開は好感度高め。
インターリンク保有の全IPアドレス数のうち、30%(2011/04/25現在)に空きがある状態です。
通常のNTTフレッツ光も安いものの、キャッシュバック有りの2年縛りと比較すると微妙な所。マニア向けですな。
パソコンとセットの激安値引は超割高
ネットブックが流行った頃に散見された100円パソコンと似たような物で、例としてパソコン工房の4万円値引きイーモバイル抱き合わせ。
目先の4万円引きに釣られて契約してしまうと詳細に有る通り2年は解約出来ず、158,355円を分割払いするはめになります。差し引きで118,355円。
低速な公衆無線で電波が届くサービス範囲は狭目。郊外や田舎ではまず繋がらないでしょう。
パソコン工房に限らず日本HP、DELLも未だにやっている為、総額いくらになるか、そのサービスに対して適正な月額か。更に従量部分(転送量に比例して有料)の料金はいくらかを良く計算しましょう。
個人的にはこんな物がお勧めになる人間に会った事が有りません。
プロバイダの速度や料金を比較し乗り換える方法まとめ
私が他人様のISP契約手伝いで良くやる方法。
- 価格.comでISPを比較し実質の支払額をメモ
- 代理店を探して営業を呼び、メモを見せる
- 同額の値引きや物を用意するなら契約へ
その営業にもよりますが、解約手続き以外に本来は有料になるローカルネットワーク設定や1年電話サポートなどが無料になる事も有り、面倒ですが呼び出します。
代理店や価格.comがいくら貰っているかまでは知りませんが、それでもキャッシュバックや工事費無料で値引きしまくり、年々価格競争は激化しているので、今後もこの状況は続くでしょう。
何が言いたいか、やや一般的では無い向上心有る人向け。
- 2年過ぎたなら価格.comでおもむろにISPを乗り換える
- ISPの工事は最低限に止めてローカル接続は自力でやる
- 浮いた金でNASを購入しバックアップHDDを増殖させて行く
最近、NASの価格が更に下がって来ており、500GBx2本の基本RAID1なLinkstationが2万円を切るなど見られ、一般向けと言える物になりつつ有ります。
ネットワークは奥が深過ぎて私は遠慮しており片足の指先しか突っ込んでおりませんが、修行するなら自力でローカルネットワークの整備はお勧めです。
普通の人にはお勧めしないのでISP乗り換えは慎重に。
>高速になるほど月額が高額になるものですが
でも常々日本の光回線使用料は高過ぎだと思うんですけど、一応、数年前から総務省が動いて、あー、これでもしかしたら下がるかもー…とか期待せずに見ていたら、見事にNTTに丸め込まれててワロタ
でも仕方ないよね役員とかみんな総務省からの天k うわ何をするやめr
>面倒や心配な事は、この辺りでしょうか
いや、いや、一般の方の最大の懸念はメアドが変わることじゃないですかね?
携帯電話のNMP化で予想よりもキャリア変更が少ない原因もまさにそれでしょ。
Gmailとかがメインのアドレスになってればアレでしょうが、ユーザー層のもっとも多くを占めるであろう一般の方(家電量販店でナショナルブランドのノートPC買う系)のそのあたりに関する機動性って相当低いと思いますよ。
>IPv4の枯渇問題とv6化への
そういえばコレ、本格的にIPv6に移行すると、XPはかなーり面倒なことになる気がするんですが、Microsoft的にはXPを減らすのはここぞ!とばかりにUpdateモジュール配信とかしなそうで困るw
>イーモバイル抱き合わせ
スマフォやタブレットの場合もコレと似たような罠は避けて通れないですね。
>浮いた金でNASを購入しバックアップHDDを増殖させて行く
もうね。これオチにしたかっただけだろw
職場のPCでBNR スピードテストやってみたところ、7.89Mbpsでした。光回線なのに…
ハブやらルーターやらが複数絡んでいるからでしょう(私が分かっているだけで3つ)。
別のサイトでしたが、自宅でADSL12Mを試した時は8~10Mbps出た記憶があります。基地局が5km圏内と近いからだろうと思っています。
>面倒や心配な事は、この辺りでしょうか
ADSLの場合は固定電話回線を使っていることもあり解約しても手数料がかかりませんし、モデムなどのレンタル機器は返却すればいいのですが、光回線の場合は工事費というか手数料を取られるはずでは?
手数料と差し引きして得になれば乗り換えてもいいのでしょうけど…
残念に思うのは、各プロバイダのHPでは解約についての記載がほとんどない・とても探しにくいことです。「手続きは電話で」と書かれているだけで、手数料のことなどが書かれていません。「初期工事無料!!」など開設時のことはたくさん書いてあるんですけどね。
私の探し方が悪いだけならスミマセン。
>個人的にはこんな物がお勧めになる人間に会った事が有りません
まさにタイムリーな話で、昨日、職場での会議後に上司から「イー・モバイルとかに入るとPCが5、6万円も安くなるんだねぇ」と聞かれたため、イー・モバイルの月額利用料×24ヶ月分かかりますし、この辺の田舎じゃつながらないですよと説明したところ、えらくビックリしてました。上司殿が個人で購入するなら好きにしてもらえばいいですが、まさか業務用PCとして導入しようと考えていたんじゃあるまいなと胃が痛くなったw話です。
インターリンクは、今は大丈夫かもしれませんが、
連絡先が明記されていなかったり、速度が出なかったりと、
2000年頃には使用をあきらめました。
当時は「落ちる・止まる・消える」プロバイダでした。
回線が「落ちる・止まる」メールが「消える」
これは使えないと思いましたが、地道に企業努力されて
いたのでしょうか?
ところでベッコアメはどこにいったのでしょう?
とっつあん坊や風な社長がインタビューに答えていたのを
ニュースサイトで見た覚えがあります。
そう思って調べましたらベッコアメホスティングと名を
変えて、まだ存在していたのですね。
当時、インターリンクに次いでプロバイダーとして
起業したベンチャーだったと思います。
>BNR スピードテスト
au光ギガ得ホームな私の結果は
下り
1.NTTPC(WebARENA)1: 70.51Mbps (8.81MB/sec)
2.NTTPC(WebARENA)2: 55.52Mbps (6.94MB/sec)
推定転送速度: 70.51Mbps (8.81MB/sec)
上り
データ転送速度 47.05Mbps (5.88MB/sec)
アップロードデータ容量 1000kB
アップロードに要した時間 0.170秒
でした。2ヶ月ほど前に計測した時より明らかに落ちています(当時は下り130~150Mbps、上り70~100Mbps)から、同プランの契約世帯数が増えた可能性大です。以前はADSLの50Mで契約(Yahoo)していて、実測は7~8Mbpsでしたが、それと今を比べて差が分かるのは、30MB以上のファイルをオンライン上に上げ下げする際くらいですね
>解約は業者間でやはり取り決めが有るのか、乗り換え先のISPが既存の契約ISPへ連絡し、自社の契約と他社の解約を同時進行してくれる事が良く有ります
以前に解約の手続きをした際は、乗り換え元のプロバイダに解約手続きの電話をしたら「もう手続きは完了していますよ」と返されましたね。乗り換え先のプロバイダが、手続きをしろと書類で渡してきたのにこの仕打。手回し済みなら連絡くらいしろと。そういえば、契約書類は渡してくるのに、どのプロバイダも解約書類は渡さないのですが、もしかして請求したら頂けるのでしょうかね
>P2P
P2Pの筆頭といえばスカイプ(インターネット電話)ですが、これが規制されると面倒ですね。インターネットを利用したテレビ電話やTV視聴などもP2P技術を利用していたと思いますから、これらを全面的に禁止するプロバイダは前時代的と見て良いかもしれません。私は規制されていようが自由化されていようが、P2P技術の恩恵を得る機会はなさそうですが
基本的に回線業者とISPは別ですから(Yahooは同じ。他は存じません)、ISPだけ変更するのは良い手段ですね。ただ、平日に自宅にいる時間が早朝と夜だけの方は、休日をISPとのやり取りに潰すのが面倒で腰が重いかもしれません