アスキーが月額商売をスタート。
いつからか知らないけれど月額税別1千円で有料会員専用コンテンツを流し始めており、ログインしなければ読ませてくれないサービスを展開。果たして月額分の価値はあるのか?
人それぞれと思われ適当に見て参りましょう。
有料コンテンツで月額制の「ASCII倶楽部」とは?
こちら。
ASCII.jp:ASCII倶楽部とは?
http://ascii.jp/asciiclub/summary/
右上に有るようにログインが必要なページがアスキー倶楽部。最近いくつか要ログインなページを垂れ流されております。
例としてこのページ。
ASCII.jp:2ソケットXeonを買い続けていたらいつのまにか160万円使っていた話|こだわり部隊の本音「ジサトラ 完全版」
http://ascii.jp/limit/group/ida/elem/000/001/183/1183050/
ジサトラ記事は笑いのセンスが素晴らしいので、ブログのネタにはならないけれど何となく読んでしまう個人的に好きなコンテンツ。
しかしリンク先はこれである。
上の5行はこのシリーズ共通での概要と思われ中身が全然判らない。タイトルも大紅蓮丸の画像も凄く魅力的だけれども、「では金払うか」とはならない、少なくとも私は。
有料会員になるとどのようなサービスが提供されるか、良く分からない比較のような一覧がこちら。
上から3つは良いとしましょう。しかしセミナーから下は単なる宣伝であり、メルマガとかコメント機能は無料でも有って当たり前のようなもの。
一体何をもって、「毎月約2,400円もお得!」かも解らない、どの辺りが3,500円の価値なのか。せいぜい有料として価値が確定しているサービスは、1行目の(週刊アスキー電子版)最新号とバックナンバー読み放題、くらいかと。
source:週刊アスキーシリーズ 電子書籍 - 無料で試し読み!│BOOK☆WALKER
1冊333円なので1ヶ月が平均4.3週間として税込にすると1,558円の価値。バックナンバーは現時点で163冊あるようなので何と5万円以上分。
但し、過去に週間アスキーを買った事が無いならばという条件であり、週アスが好きで毎週購読していた人は激しく損した気分になりましょう。
月額1千円ならばバックナンバーまで晒す必要性は無く、当月分からで充分。週刊なのだから過去分の価値は下がっており、有料会員を増やしたいが為に電子版週アスの価値を思い切り下げてしまった感。
そしてこのような定期購読している人はどうなってしまうのか。
トップ App 内課金
- 定期購読\1,400
- 定期購読\4,000
- 定期購読\12,800
- 定期購読\7,400
source:週刊アスキーを App Store で
月額1,400円、年払いなら12,800円と思われ、12で割ると1,066円なのでアスキー倶楽部よりは安い。しかしアスキー倶楽部は利用出来ないだろうし、アプリで無くとも良い人への救済は無いのだろうか。
こういう人へは火に油となりそう。
ほとんど詐欺
設定画面には自動更新に関する表示もないのに勝手に更新された上に12800円の請求が来た。
そして、週アスのバックナンバー読み放題、アーカイブ記事が読み放題、ならば有料会員になるのは遅ければ遅いほど情報量が増え得をするという、これまた良く解らない仕様。
週アス電子版の長期購読をしておらず、過去に週アス電子版を購入しなかった量に比例して得するという、本来の週アスファンを蹴散らす仕組になっていないだろうか。
支払いはクレジットカード決済による自動課金。
注意書きを引用。
登録月の間にご解約された場合は、1か月分の料金が発生致します。
らしいのでタダでは試せないものの、キャンペーン期間中ならば2ヶ月毎に入退会を繰り返せば2ヶ月1,080円になってしまうのでは。
月額集金システムを完成させ有料会員を集めて安定したいのは分かるけれど、現状のアスキー倶楽部は完成度が低いと思う。
もう少しずる賢い人間と算数出来る人、週アスファンの心情を考えられる人を使った方が良さそう。
紙媒体や広告収入から有料会員制への移行?(まとめ)
週刊アスキーが雑誌から電子本へ。アドブロックなど広告ブロック機能の普及により有料会員制へ移行しようと考えているのだろうか。
もしそうならば、完全に有料化するにはまだ数年はかかると思われ、無料コンテンツと並行して行き続けるだろうけれども、有料化や会員制は無料コンテンツよりかなり不利になるのがインターネット。
- GoogleやYahooなどの検索にヒットし難くなる
- 有料コンテンツへのリンクは評価が下がる
- 当サイトのようなブログがリンクしない
- SNSでの拡散にも期待出来ない
3と4はリンクする人の考え方次第だろうけれども、飛んでみたら有料コンテンツで中身が分からない上に金払えば見せてやろう状態では、多くの人がURL貼らなくなるでしょう。
例として私が有料会員になったとして、当サイトがブログ記事の途中でソースやネタとして有料ページへリンクしたならば、ASCII倶楽部の会員以外は「はあ?」になり割と頭に来ると思う。
1と2は検索エンジン不最適化。中身見えないのだからGoogleのクローラー達にも見えないわけで、コンテンツのテキストや画像での評価が出来ない。中身のないページと判断される為、検索流入が期待出来ない。
また、リンク先のページが有料コンテンツの場合はリンクを貼る際にnofollow属性の追加が推奨されております。nofollowとは名前の通りフォローしているわけでは無いリンクなのでバックリンクの効果が弱まる。
コンテンツはブックマークやSNSで拡散され、当サイトのような別サイトからリンクされてこそ検索結果の上位に張り付き続けられる、それを全部捨てての月額商売はASCIIに相当な規模や商売センスが求められるはず。
自サイト内への画像リンクは広告扱いされずアドブロック利かないので、無料ページ内の収益の悪いガチ広告スペースをASCII倶楽部への誘導へ置き換えるとかやるのかも知れない。
私は金払ってまでハァハァするレベルのPC変態では無いので、とり急ぎこのようなタイトルをやめて欲しい。
ASCII.jp:2ソケットXeonを買い続けていたらいつのまにか~
長いタイトルは何かと切られるので接頭で判別可能なように。
ASCII倶楽部:2ソケットXeonを買い続けていたらいつのまにか~
リンクを踏み行った先がASCII倶楽部ならば、有料会員になるつもりの無い私は数秒、数クリックを無駄にされるわけで、効率厨には割とイラっと来る仕様。
また、内部リンク(アスキーサイト内ページへのリンク)でも飛び先がASCII倶楽部の有料コンテンツだと判るような工夫が無ければ無料ページまでウザくなり、読者がリンク踏まなくなるとPV数が落ちてしまい、既存の広告収入にも影響するやも知れず。
とりあえず「ジサトラ」の文字が入っていたなら全部スルー。いつまでも改善しなければ、有料ページの比率が高まるならば、ASCII全体を見なくなる日が来るかも知れないのは私だけでは無いでしょう。
有料コンテンツもアドブロックも、アンチアドブロックも否定しない。しかし提供側は誰のお陰で生かされているのか深く考えた方が良いと思う。
週間アスキー。ここ2年くらいはPCよりスマホやタブレットにばかり注力して面白く無くなったため、全く読んでいませんでしたね。会員になると「電子化を始めた2013年からすべての記事が読めます」とのこと。2013年は3年前。私には魅力がほぼゼロ。
月に1,000円も取るなら、創刊号からスキャンして全話を並べるくらいの気合を見せろ無能なものぐさ共が、と思います。
>ジサトラ記事
実際にやってみる、というコンセプトが面白いですね。PC関連にフルスロットルな方向性も好きなところ。ただし、金を払ってまで読みたいとは思わず。
>良く分からない比較のような一覧がこちら
経済新聞N社、は笑いどころですかね。どう考えても日経新聞しか存在せず。逃げ道を用意して他社を貶める行為は好きになれませんね。自社のコンテンツに自信があるなら、自社が他社に劣っている点も明示した上で、名前を出し堂々と比較すべき。
どうせやるなら
無料会員:Web広告あり、表示スピード普通、バックナンバーはキーワード検索のみ
有料会員:広告なし、専用帯域確保で表示スピード激速、各記事に好きなタグを付けたりブックマークで纏めたりが可能
くらいの差別化でもした方が良さ気。現状は「金を払えば記事を読ませてやる」としか受け取れず、反感ばかり買いそう。失敗しても私は被害を被らないため、自由にやってくれて構わないですけれど。
>リンクを踏み行った先がASCII倶楽部ならば、有料会員になるつもりの無い私は数秒、数クリックを無駄にされるわけで、効率厨には割とイラっと来る仕様。
私も気になる記事を見つけてもASCII倶楽部会員限定だったらイラッとしますねw 有料会員になってまで続きを読もうとは思いませんしw