毎年この時期に開催されているCES、国際家電ショー。
先日2012年版が終了したようで、PC専門ニュースサイトでも新製品が次々に紹介。国際家電ショーと言いつつPC関連以外の物を見掛けない理由は、私のGoogleリーダーまたは私の目が壊れているのかも知れない。
今回はパーツでは無くウルトラブックやタブレットPCが多め。
全12個も有るので基本形式を、リンク、画像、概要と感想文、の順で統一。これは、と思ったならリンク先で詳細をどうぞ。
ウルトラブックの新製品を3つ
薄々ノート、本当は4つ有るけれど各見出しを3で揃えたいので3つ。
世界最薄Acer Aspire S5発表、Thunderbolt採用 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2012/01/08/acer-aspire-s5-thunderbolt/
13.3型液晶で最厚部15mmという、MacBook Airより薄いエイサー「Aspire S5」。材質がアルミとマグネシウム合金な理由は軽量かつ堅牢性が目的と思われ、見た目以外の特長は2012年1月現在ではMacだけに載っているThunderboltが採用。発売予定は今年の第二四半期(4~6月頃)となっておりますが、日本では遅れるやも知れず。
やはり性能としての特長はThunderbolt。ようやくMac以外でも使える事になり、Acerだけが独占なわけが無いと思われ、USB3.0より高速化の可能性。昨年のAcerウルトラブックは、10万円を切るとHDD、SSDが載ると10万円を余裕で越えていたので、これが真打でしょうな。価格次第では有ります。
HP、ゴリラガラスのUltrabook「ENVY 14 Spectre」発表 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/10/news084.html
米国で2月8日に発売予定、価格は余裕で萎えられる約1400ドル。14型ディスプレイとパームレスト(手首が乗る部分)はゴリラガラスが採用されておりHPは画面が堅牢。SSD128GB以上、バッテリ9時間は優秀なものの、薄い割に重量が1.8kg。
価格を1ドル80円くらいで計算すると118千円くらいになるけれど、日本に来るなら2万円は乗ると予想。以前からティザー広告を出していたウルトラブックがこれ、しかしインパクトも薄め。HPは性能が高い割に安い事が売りと思っていたので、高額なノートはどうなのか。
デル、CES 2012で新製品のUltrabook、「XPS 13」を発表
http://ja.community.dell.com/dell-blogs/direct2dell/b/direct2dell/archive/2012/01/11/ces-2012-ultrabook-xps-13.aspx
DELLもゴリラガラスを採用したウルトラブック。画面サイズは13型、しかし本体の大きさは11型程度とされる意味は、液晶パネルのベゼル(LCDの縁の枠部分)が狭いという事かと。材質にカーボン繊維を使用し、重量が1.35kgと軽め。
CPUはおそらくインテル入ってるとしても、ストレージや価格が不明。高いDELLに用は無いので、SSD前提とし日本で10万円をどのくらい割り込むかがポイントでしょう。DELLの薄型はAdamoの失敗が記憶に残っており、これが売れるとは個人的に想像つかない。
ウルトラブックは本当に需要が出るのか?
インテル様の御宣言によると、2012年内にシェア4割になる(キリッ と申されるものの、この手の見た目重視なノートを購入する層は性能を見ない(見ても判らない)人が多いのでは無かろうかと。
Windows8がこけると並走するインテルも危うくなり、そう考えるとマイクロソフト次第。パソコンという物が一般化している現在では、昔のような提案型より用途から求める人が多くなって来たと考え、時代の食い違いを感じております。
LenovoやAcer、ASUSが激安ノートで頑張っている為、薄くなると数万円高くなる事に一般消費者が気付くと伸びないと思うけれど、8割くらいが気付かず広告宣伝に乗ってしまうのでしょうな。
薄々ノートよりThunderboltの標準化に期待。
タブレットPCの新製品も3つ
一応パソコン扱いされている板PCネタ 3つ。
インテル、タブレットとして使えるウルトラブック試作品|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/658/(略)
偉大なるインテル様が御試作されたウルトラブック兼タブレットPC。以前からレノボなどがやっていたと思うけれど、ウルトラブックの特長の一つは薄さ。折り畳む事で薄さを維持し、タブレットPCとしてもお使い戴けますな状態。試作品なので性能や価格情報は無し。
命名タブトラブックとかどうでしょう。どうでも良過ぎて何も思い付かない。
Asus、Tegra3搭載7型Android4.0タブレット249ドルで販売 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2012/01/09/asus-tegra-3-7-android-4-0-249/
7型タブレットPCでは初のNVIDIA製プロセッサTegra3を搭載。価格は画像の通り249ドルで既製品と比較し安め。理由の一つはWindowsでは無くAndroidの為。未確定情報では、Androidのバージョンは4.0の最新版、解像度が1280x800と精細、3Gは無し。
3G無しという事は、基本的に無線LANの範囲で使う事になるのでパソコンで良いのでは、と思ってしまう私が時代遅れなのでしょうな。7型なら大きめのポケットやバッグには楽に入る大きさ(小ささ)なので、ドコモと組んで欲しかった。
Android4.0の合体型タブレット『IdeaTab S2』がキタ:CES2012
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/071/71673/
Lenovoの弾幕の一つにトランスフォームなノート兼タブレットPC。CPUはインテルでは無くクアルコムの1.7GHzなARMプロセッサ。10型(解像度1280x800)、重量約500g、厚さ8.5mmは普通と思えるもののバッテリ駆動20時間は優秀。発売は4月以降、日本は未定。
トランスフォーム形式ならASUSが過去に出しており、ジャパネットたかたなどで回線の抱合せ販売も有ったり結構知名度は高いかと。Lenovoの特長は安い事。OSがAndroid、性能を見る限りでは最小構成3万円を思い切り切って欲しい所。
タブレットPCはどこまで続くのか?
個人的にノート以上に興味の無いお触り端末。しかしそんな私も昨年からドコモ経由のGALAXY Tabへ乗り換えを検討しており、用途は主にカーナビ代わり。通話機能がしょぼいのでスマートフォンで良いのでは無いかと迷い続けております。
視認性や操作性を上げると大きく重くなり、携帯性を上げると小さく軽くしなければならない矛盾。iPadが売れているならそれはAppleの提案が上手いから。Android板PCが売れているなら、それはガジェットマニアがおもちゃとして複数台持っていたり。
パソコン代わりというよりスマートフォン代わりと考えるなら、薄くなくて良いので携帯電話部分が分離して欲しい所。7型GALAXY Tabの新製品(SC-02D)は、ハンディもしもしが出来ない点が利便性やネタとして美味しくない難点。
モニタ関連の新製品3つ
パソコンとは直接関係しない物も含め3つ。
レノボ、「Ice Cream Sandwich」搭載テレビを披露 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/service/35012879/
source:Lenovo K91 Smart TV Review | NEW TECHNOLOGY NOTEBOOK
初っ端からテレビの話になっておりますが、テレビと言えばGoogle以外にマイクロソフトやアップルも力を入れている事業。レノボの新製品は一例で55インチの3D対応、クアルコムのデュアルコアCPU、メモリ1GB、8GBストレージ、SDカード対応との事。まずは中国で発売。
中国と言えば著作権の無法地帯なイメージ。コンテンツの著作権を見て見ぬふりをし棚に上げる作戦でしょうか。Googleなどが詰まっている事がライセンスやコンテンツの高額さ。レノボが中国以外で出せるなら、そこが壁になりましょう。テレビに超低性能PCが入っているような感じですな。
22型フルHDのUSB接続モニタAOC e2251Fwu 発表 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2012/01/06/22-hd-usb-aoc-e2251fwu-ces/
デスクトップでは標準になって来たと思われるサイズの22型。USB2.0端子1本だけで接続は解るけれど給電まで出来るという事は超省電力。解像度はフルHDでDHCP(地デジも行ける)対応。米国で199ドルなので日本にもし来るなら3万円前後と予想。
これでノートでも大画面と言いたいけれど、電源をコンセントから取れるなら普通の23型モニタが2万円を軽く切っており意味が薄め。デスクトップでも同様に普通のモニタで良く、どうしても電源無しの環境で大きめモニタが使いたいなら、でしょう。
オンキヨー、Win7搭載20型タッチパネル端末を参考展示 - ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1201/10/news045.html
参考展示なので試作品の状態として詳細は不明。他社の法人向け製品で会議用のデスクに大型タッチパネル内蔵という数百万円する物を以前まとめ記事でやった気がするけれど、その移動出来る版と考えると良いでしょうか。PC事業は縮小してもスレート戦略はあきらめていない御様子。
先日、オンキョーのPC事業縮小話で書いたかも知れないけれど、音なら音楽関係として、この技術を電子譜面台とかに役立てないものでしょうか。スピーカーなどとセットになっていれば成功する気がするけれど。余計な世話ですな。
既製品とは異なるモニタ端末の需要は有るのか?
私が新しい物を否定しまくっているように見えるほど意味が良く判らない物が多い為。Androidテレビは日本で使えるようになる時が来ると思えないのでスルーし、USB接続モニタ、大型タッチパネル然り、隙間を突いているだけな感覚。
企業は営利目的とすると、需要の為に販売し、販売する為に製造するが普通。ニコニコ動画で時々話題になるような「作ってみた」が通用するのはPC関連の範囲でいうなら、いきなり創造してしまうアップルくらいのものでしょう。
ネタのような製品を見る度に税金対策用の宣伝かと思ってしまうけれど、PC関連でそこまで余裕の有る企業はそう無いかと。
その他、気になる記事3つ
軽めに3つ。
Windows 8を“目配せ”で操る2012年のUnveiled (1/2) - ITmedia
http://plusd.itmedia.co.jp/pcuser/articles/1201/09/news013.html
2ページ目の最後に載っているアイトラッキング(視線検知)で操作する技術が2013年に市販PCに対応予定。やはり問題は価格。操作出来ないアイトラッキング機器でさえまともな物なら100万円近く、低価格で実現すると通常操作が不自由な人以外、広告業界の中小企業クラスでも活用出来る予感。
【PC Watch】 じわりと普及の兆しをみせるThunderbolt
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/20120116_504880.html
Acerのウルトラブックでネタバレしている通り、今年こそMac以外でもThunderboltが開始。現状の性能ではデスクトップでは恩恵が薄いものの、ノートや携帯端末ではかなり有効な高速性。原価が高い(チップだけで数千円)らしいので、やはり価格が気になる所。
MSが去ったあと、CESはどこによりどころを求めるか|Computerworld
http://www.computerworld.jp/topics/577/Microsoft(略)
CESそのものが衰退して来たという感想文やインタビューのような何か。現地へ行った事が無く、日本で翻訳されたパソコン関連の情報しか興味は無いけれど、家電業界や現地の経済効果として続けて欲しいイベントと考えるべきでしょう。
対決祭り相手のジョブズ氏が居ない今、マイクロソフトは要らないと思う。
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