一部ONKYO公式の情報では無いけれど信憑性有り。
オンキヨー(以下、変換が面倒なのでオンキョー)と言えば音響設備。何故BTOパソコンを販売しているかは子会社のSOTEC(ソーテック)を吸収しONKYOブランドにしてしまった為。板PCなどで散々駄目出しをして参りましたが遂に事業を一時縮小。
どうでも良い話と思うので流し読みでどうぞ。
ONKYOがパソコン事業を縮小し米国のギター屋と提携
ニュースが2つに分かれており、先に事業縮小の気配から。
オンキヨー、量販店向けPCを「一時的に休止」 - ITmedia
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1201/04/news010.html
範囲と期間が限定されており、量販向けPCを一時的に休止との事。量販店とはどこの事を指しているのか調べると、結構手広くやっている御様子。
source:全国取り扱い店舗一覧 | オンキヨー株式会社
常時全店舗で展示や販売はしていないにしても大規模。これらの家電量販店への卸を一旦やめるという事ですな。
ITmediaの記事より
オンキヨーは1月4日、量販店向けPC製品の展開を「一時的に休止」する方針を明らかにした。
休止の理由はオンキョー公式のものでは無いけれど
再開時期は未定で、事実上の撤退だとしている。価格競争の激化で収益が悪化していたという。
NECクラスのぼったくり価格でどこと競合していたつもりだったのか。
私がオンキョーPCを叩いていた理由は販売価格。のび太がジャイアンにいじめられるような、ソーテック(または工人舎)のくせに生意気だぞ、のような。
中身は他のBTOメーカーと同じような物。オンキョーブランドは音関係では有名かも知れないけれどパソコンはソーテックのイメージが強過ぎ。それが悪いという意味では無く単純に価格高過ぎが問題。
同じタイミングで流れたニュースが業務提携。
オンキヨー、米ギブソンと資本業務提携を締結 - CNET Japan
http://japan.cnet.com/news/business/35012762/
私はギターに触った事が無いくらい興味が無いけれど聞いた事が有るギブソンという企業。ロゴを見ると知っている人も多そうなので日本サイトへリンク。
source:Gibson Guitar Corporation Japan
知らなくても問題は無いのでスルーするとして、CNETでは業務提携と書かれており、オンキョーの株式譲渡に関して詳細有り。
ギブソンは、第三者割当の効力発生後にオンキヨーの株式824万株と新株予約権、子会社のONKYO USAの株式622株を取得(中略)オンキヨーもギブソンの株式を取得するとしている。
ギブソン側が出す率が不明なので詳しい関係が分からないものの、気になる箇所はその後に出るオーエス・ホールディングなる企業。
Wikipediaのオンキョーを見ると右の概要に載っており、情報が古くなければオーエスホールディングが約36%の筆頭株主。どのような会社か更に調べると投資事業と記載が有り、役員を突っ込んでいるなら経営コンサルタントのようなものでしょうか。これは推測。
話を戻すと、ギブソンと提携して何がどうなるのかさっぱり解らないけれど、音楽素人の目で見るとオンキョーがPC事業の縮小(または撤退)に向けて楽器屋へ注力。
なるようになった、これがオンキョーの正しい方向でしょうな。ドスパラが8万円で売っているPCと同じような物をソーテックが12万円はおかしい。
オンキョーのPC事業に対するスラドや2ch(まとめ)での意見
スラッシュドットに上がっていたので先に兄貴達の意見や感想。
オンキヨー、PC分野を「一時的に休止」 | スラッシュドット
http://hardware.slashdot.jp/story/12/01/04/085240/(略)
いきなり話が伝言ゲーム状態に変わっております。PC分野とはどこにも書かれておらず、量販店のパソコン販売が休止。
スレ立ての2chでいう1さんの意見。
ギブソンとしては、スピーカ、アンプ、エレキギターと一貫してブランド展開できるし、ONYKOとしてはやはり薄利多売なPC部門の撤退の名目ができるしで将来にかなり影響がでてきそう
言及するとオンキョーがギブソンへOEM提供する感じでしょうか。ITmediaの記事では、双方のブランドを両社で使用と有るのでセットで販売か。
コメントより一部引かせてもらうと
- 高級インストールオーディオ市場向けPCとか言って高く売ればいい
- ONKYOの音源ボードなんて、ノイジーな環境を考慮して結構真面目に作られていると思う
- サイトだけ小奇麗にしても品質管理がSOTECのままなら意味が無い
- 古いユーザほどSOTECのブランドイメージが悪いみたい
- まともだったころのSOTECってあったんだよ
- PC Watchの記事によると、2009年時点でソーテックの生産体制などは完全に消滅
- コスト削減のために販売チャンネルを減らすのは一見矛盾してるけど、 3ヶ月もすれば旧型になってしまうPC業界としては直販オンリーというやり方は必定なのかも
やはり音に関する意見が多め。SOTECを知っている人も多め。
私はまともだった頃のSOTECを知らないので何とも言えないけれど、悪評が舞い上がっていた頃は激安デスクトップが大量販売されていたと記憶。DELL状態、とは過去の記事でも書いておりますな。売れる=良く解っていない人も買う=悪評が増える。
PC Watchの記事を見たけれど、倉吉(鳥取県)工場で作っているというだけで論点がずれており指揮をとっている人間が問題。SOTECを吸収し、責任者を総替えしたなら意味は変わるけれど非現実的。
パソコンの生産(組立)は誰にでも出来る軽作業なのだから、社員が作業する必要は無くずれておりましょう。もしかして人件費の為に販売価格が上がったとか。組立工程は品質と関係が薄過ぎ、品質を言うなら、パーツの採用、故障の検証、そして運送会社の質。
引用の最後には納得。PCパーツは価値の目減りが早く、入れたらすぐに販売が最良。今は知らないけれどDELLのような売った後に部材を仕入れるというやり方も有る程。
もう一つ、2chまとめより。
オンキョー、パソコン事業から撤退 : オレ的ゲーム速報@刃
http://jin115.com/archives/51838399.html
転載禁止でリンク禁止の日経新聞様に無断しまくっておりますが大丈夫でしょうか。嫌な予感がするのでリンクは切断。行くなら手数ながらURLコピペにて。
上で撤退という言葉が出ておりオンキョーはそんな事言っていないと書かれておりましたが今度はタイトルに混入。私も(量販店の在庫販売方法からは)撤退と思っているけれど。
引用はGoogle先生が怖いので書き換え要点3つにすると。
- 量販向けPCはコストを抑える為に海外へ委託して生産
- 2011年の量販PC売上は20~30億円、前年の半分くらい
- 今後はタブレットPCを販売強化、法人向けとしては堅調
倉吉品質は通販(またはその一部)だったようで、量販向けは海外に委託と有るのでベアボーン状態で買っていたと推測。OS(Windows)はOEMと思われ、入荷後に入れる事になるなら個人的に問題は無いと思うものの、一部のアンチ海外生産は暴れる所。
量販向けPCを台数で割り算するとPC1台または1セットあたりの単価は67~75千円。更に卸すとなるなら直販ほどの利益は無い と。30億としてもドスパラの1/10くらい、フロンティアの半分以下。直販を合わせてもフロンティア程度という事かと。
板PCはまだやるようですな。法人には強いらしいので、富士通、NEC、HP、DELLあたりが本気を出すまでは何とかなるのでしょう。
やたら少ないコメントから引かせてもらうと
- 12:ソーテックのiMacからもう12年経ってる
- 21:もとソーテックだろ。撤退が正解だと思うよ。
- 22:完全に時代を読み違えてたな
- 27:もうとっくに撤退したのかと思ってた
- 31:PC用スピーカーの方は撤退せず頑張って欲しい
まとめサイト管理者の趣味かと思える程に偏っております。まとめ記事へのコメントも引こうと思ったものの、やはりソーテックは駄目、音関係で頑張れという内容が多め。
考える事は私も含め皆同じという。
オンキョーの通販は今どうなのか、他のPCと価格比較
タイムリーにONKYOからメルマガが来たので、本文のリンク上から3機種を例に価格を見て参りましょう。数量限定の特別価格と書かれております。
ノートはベアボーンの価格が分からないので価格コムのノートカテゴリで条件設定し比較。ONKYOサイトはリンク切れが嫌なのでソースにURLを直貼り。
1つ目はMSオフィス入りハイスペックノート、99,800円。
source:http://onkyodirect.jp/pc/shop/u/gN1158A0501/
Core i7 2670QM、メモリ8GB、HDD500GB、それぞれ以上で検索。
これらは全てMSオフィス無しなのでONKYOノートに合わせるとプラス25千円が妥当。モニタサイズが上回るノートは下から2つ。上3つは11.6型なので小さい。
25千円はBTOメーカーのカスタマイズ価格なので、後からMSオフィスが必要になるならONKYOノートは有りですな。
オフィスが要らないなら4番目に安いHPノートはHDD容量750GBでBlu-rayが搭載。AcerノートはビデオカードGT 540M搭載の為、性能や画面サイズで言えばオンキョーは勝てず。
2つ目は同じく14インチでこちらはオフィス無し、69,800円。
source:http://onkyodirect.jp/pc/shop/u/gN1158A0401/
Core i3 2330M、メモリ8GB、HDD500GB、それぞれ以上で検索。
マウスが反則級の安さ。2番目のドスパラノートがやたら高く見えるけれど、MSオフィスHome&~が付いているので、上で書いたようにプラス25千円くらいの価値。
3つ目はCPUは上と同じ、11.6型でMSオフィス有り。75,800円。
source:http://onkyodirect.jp/pc/shop/u/gN1155A0501/
条件を上の機種から変更し、HDDを320GB以上で再検索。
やはり先程のマウスが反則。オフィス代として25千円プラスすると近い価格になるけれど、どうしても画面サイズが小さい方が良いならオンキョー。マウスは15.6型の上、小さな所では有りますがHDD500GBでDVDドライブとBluetooth3.0付き。
11.6型でメモリ8GBというアンバランスな条件が災いしており、メモリを4GBに下げると15.6型のVAIOとdynabookが5万円で売っております。
以上、フロンティアで価格比較をしているのかと錯覚する程の安く無さ。送料無料は良いけれど1%付くポイントも的外れ。
パーツや消耗品を販売している、例としてドスパラやツクモでポイントは良いとしても、PC本体メインでポイントは何に使えと。スピーカーなどで使えるとしても価格コムで検索するショップ在庫の方が安いでしょう。
オンキョーがパソコン事業を縮小(まとめ)
なぜ、事業縮小または撤退まで行くのか考えるとPCブランドとしての認知度が低い割に価格が高い為。パソコンと言えば、と聞かれてオンキョーと答える人間は居なくとも、オンキョーPCと聞かれてソーテックかと知る人間が多め。
オンキョーが相変わらず間違っていると思う事は、価格設定が意味不明な高さ、そして音関係のハードウェアをメインにしないカスタマイズ。
撤退した方が良いと思うけれど、通販で継続するなら妙な小型スピーカーをノートや一体型に内蔵してみたりせず、パソコンがおまけになるくらいの音響設備と言える程の一式で薄利多売はせず。現状で続けるなら他のBTOメーカー並に価格を落とさねば高い理由が消費者には理解出来ないかと。
スレート作戦を続行するなら脚を付けて譜面台とか。メトロノームや演奏速度に合わせてページがめくれる、という仕組みはiPadで有りそうですな。
今からNEC並のブランド力を持つには時既に遅し。音関係での評価は高いのだから、下手にパソコンで泥をかぶらない方がよろしいかと思うものの余計な世話ですな。
正月でニュースが少なくネタが無く仕方なく絡んだ次第。
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