年に一度の台北国際コンピュータ見本市。
世界中から千を超える企業が集まり現実的なモノから変な何かまでをお披露目するイベントが毎年6月上旬に開かれており、目玉はAMDによるPCIe 4.0対応だけれどもそれは割と置いておき10選。
適当に見て参りましょう。
意外と変なモノが少ないCOMPUTEX TAIPEI 2019
AORUSのPCI-Express4.0(x16)接続SSDは年内に発売 - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/crew/2019/0528/306667
AMDがPCIeの4.0に対応した件。
SSDがメモリ(RAMディスク)並の速さ、但しメモリの方はスレッド数で速度変わるらしいので勝つっているとは言い切れないものの、それにしても速い。
瀬文茶さんがRAMディスクしていたので参考まで。
Core i7-8700K + RAMディスクのベンチマーク結果
— 瀬文茶 (@sebuntya) 2018年1月17日
1枚目:対策済みUEFI
2枚目:対策済みUEFI + KB4056892
3枚目:対策済みUEFI + KB4056892 + CPUクロックを3.7GHzに固定
使用機材:Core i7-8700K + ASUS PRIME Z370-A (UEFI-0606) + 8GB×2 DDR4-2400 pic.twitter.com/OcQ5ERQoB1
GIGABYTE以外にCFDなどもPCIe 4.0対応コントローラのSSDを出していたけれどx4であり、こいつが今のところ最速な模様。
グラボ搭載しない私のような人には16レーン使用しても大歓迎なものの、ここまでの速度は人類には必要なくAI用だと思った。
簡単にGPU機能が使えるクリエイター向けNVIDIA Studio - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186973.html
要件はこちら。
NVIDIA Studioのプログラムに対応するGPUは、Quadro RTX 5000/4000/3000、GeForce RTX 2080/2070/2060となっている。
とか言われても何のことかよくわからない、クリエイター向けとした名称がリンクタイトルにあるNVIDIA Studioという名前。
クリエイターは必ずしもITに詳しいわけではなく、GPUを使うとレンダリングの処理時間が短くなることは知っているが、その使い方ががわからないというユーザーが多い。
そう思うし、それが普通だとも思うのでNVIDIAのやり方は正しい気がしまくっております。
プログラマでもメモリ容量の意味知らない人も居るならば、私がいくらPCハードウェアに少々詳しいとしてもPython(プログラミング言語のひとつ)全然わからないように、パソコンで何かする人にも種類があり全員がハードウェアに詳しいわけではないことは重々承知。
インテルのCentrino(セントリーノ)とかよりわかりやすくてOK。
Intelのモダン化規格Project Athena 1.0を公表 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186907.html
タイトル(?)を引用。
次世代ノートPCでは1秒復帰/薄型狭額縁/AI機能/Core i5以上が標準に
AI必要なのか疑問。
Project AthenaではIntelが仕様を策定し、OEMメーカーに開発を促すことでノートPCのモダン化を促進していく。
これも1つ前のNVIDIAのやり方のような販売促進。
具体的なスペックはこれらしい。
Core i5/i7、8GB、256GB SSDが最低スペックに、AI関連の機能も搭載
要る?私ならノートPCはCore i3、4GB、128GB SSDが最低スペックで良いと感じるので1~2段階高いモノを買わせる作戦としか思えない。
なぜそこまで低い性能や容量で良いかはノートだからで、デスクトップPC使うほどなら引用した通りが最低限で良いと思えば、ノートをデスクトップ代わりにするならそりゃそうかとも思った。
Intel製Gen11 GPUはユニット3割増で1080pゲームも可能 - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1186863.html
AMDに対抗しているだけにしか見えない。
この第10世代Coreには、Gen11と呼ぶGPUが統合されている。Gen11 GPUは、最大64EU/最大クロック周波数1.1GHzとなっており、FP32時に最大で1.12TFLOPS、FP16時に2.25FLOPSという処理能力を実現
フルHDでゲームしたい人は普通グラボ載せると思われ、CPU内蔵GPUのみでゲームしようとする変な人は私とか一部のライトゲーマーくらいとするならば、いっそのこと末尾F付の割安なGPU削除CPUを増やすべきかと。
しかし今後モニタの解像度が上がるならばGPUの進化は必要。ところが4K解像度モニタの利用率は昨年5月0.25%に対して今年0.30%なる低さであり、やはりどうでもOKそう。
Intel、ノートPCをモジュール化するCompute Element - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187190.html
こういうのを待っていた。いや、私は待ってはいなかったけれど。
パソコン本体一式でモジュール化することにより、モニタなどを装備したノートなどにこいつを差し込むだけでパソコンになれてしまうという、それただのスティックPCがスレートPCになっただけでは?感がひどい構想。
問題は性能や容量ですな。
CPUの発熱が抑えられ、ストレージは円盤内蔵のHDDから基板1枚のSSDとなり、メモリは元から基板1枚なので一体化してしまえば良い時代。
Project Athena 1.0に対応するべき。
ASRock、フル水冷やMini-ITXなど、AMD X570マザー - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/event/1187150.html
ベクトルを変えて変態しまくるASRock先生の新作はマザーで水冷。
私の知らない冷やすべき箇所がマザーボード上にも点在しているのでしょう。グラフィックがCPU内蔵になった頃からCPUとチップセット以外にどこが熱くなるのか不明ながら、NVMeが増えましたな。
ここまでやるならグラボ用に使えるヒートシンクをオプションで良いので販売するべきと思ったけれど、そういう人はご自身でスタンバられると思われ余計な心配か。
曲面ゲーミングケースに鎮座するMEG X570 GODLIKE - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/crew/2019/0529/306702
なぜ曲げるのか、湾曲したかったのかが謎。どこがCaseなのかも不明。
しかし冷静に見て考えると全てのパーツが手前側一方向、丸出し状態であり、インテリアとしてではなく壁に掛けるとかメタルラックにくくり付け、冷房の風が直撃するよう設置すると最強な気がする。
問題はどう見ても(本格)水冷であり、エアコンの風をぶち込む必要性をあまり感じないところ。左の赤いタンクがリザーバというやつでございます。昔ネグロックさんという人のブログでこういうの見てドン引きした。
と思って訪問すると2017年の記事発見。
source:水冷構成変更、一部ハードチューブ&冷却水交換
よくかき混ぜたくなる。
ウォーターブロックにLCDを備えたGIGABYTEの簡易水冷 - エルミタ
http://www.gdm.or.jp/crew/2019/0528/306652
魅せるというよりも見せたがっている感ある最近の光り物。
そこでCPUの温度らしき表示をしていつ誰がどう見るのか不思議な自己満足パーツと思われ、本当にCore i9-9900Kで38℃なら凄いと別方面で感心してしまえる映像。
右の4つ光っているやつはメモリ。マザーも電源もSSDも光る時代であり、光れないパーツを探すのは不可能なほど光りまくっており意味不明。
Intel、目線の高さまで持ち上がる2画面ゲーミングノート - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1187206.html
ワープロの上にモニタ置いているのかと思った、デュアルモニタノート。
ここまでするなら素直にデスクトップPC使えば?と思うけれど、どうしてもノートPCでなければ死んでしまう人用、どうしてもノートでデュアルして作業しなければならない人用なのでしょう。これがアリなら3画面にも期待したい。
大昔にこういうデュアルディスプレイが存在しておりました。
source:パソコン購入時に役立つかも知れない最近のネタ12選
画像はハメ込み合成とかそういう問題ではないガチなデュアル。縦にしても絶対に流行らないと思うけれど、お次はASUSも2画面ノート。
ASUS、ツインディスプレイ採用ZenBook Pro Duoなど - GAME Watch
https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1186819.html
こう来られると、「上のモニタ要らないのでは?」と思えてしまう。
そうではなく実際には下のモニタが要らないわけで、どうしても新しい何かを産み落としたくなったのだろうけれどもインテルとかぶってしまいましたな。
多分こういう発想。
- テンキー要らない人多いようだから無くしてしまおう
- その空いたスペースにタッチパッドを移してみる
- 奥行きがムダに空いてしまったがどうするか
- モニタ付けてCOMPUTEX出してみよう
パソコンの形は20年以上前からそう変わっていない、ということは洗練され完成されているのだから、それを無理やり変えようとするのは違うと思う。
新製品を冷めて見る原因は歳のせいか他の何か?
PC Watchやエルミタ以外ではASCIIがよくまとまっております。
ASCII.jp:COMPUTEX TAIPEI 2019レポート
https://ascii.jp/elem/000/001/864/1864326/
どうでも良いけれど、なぜASCIIスルーしているかは有料と無料の記事が見分け付かないのでフィードリーダーで見ていないため。
これら新製品を見て、昔ならば声出して笑ったり唸るような感心する技術があったけれど、年々新しみを感じなくなっており、へえー感がひどい。
例として初っ端のSSDでシーケンシャル10,000MB/sオーバーは確かに凄いし、フル水冷なASRock先生のマザーボードも「そう来たか」とは思えるものの、「で?」としか。
私も過去に今の歳になったことがないため、年食うと感動が薄れてしまうのか、または製品がたいしたことがないのか。どちらなのか不明。
具体的には、シーケンシャルで10GB/s出ても体感では1GB/sとそう変わらないと想像しており、マザー丸ごと冷やしたいなら水冷もアリだとしても必要性を感じない。
情熱は探すのではなく育むもの、しかし育てたならばいつかは死ぬだろうから、諸行無常を感じざるを得ないという、よくわからない終わり方をしてみる。
>PCI-Express4.0(x16)接続SSD
ランダムが1GB/s超えはロマンがありますね。私的に重視しているのはCDMだと「4KiB Q32T6」の項目。ランダムのマルチキュー&スレッド。シングルキュー&スレッドが次点。
>Intelのモダン化規格Project Athena 1.0を公表
説明文からすると「ノマドワーカー向けの必要スペックを策定」っぽく読めますね。ノートPCを母艦として最大限に活用しつつ改革・開発・生産・運用なんぞするユーザ向けだとか。だったらスペックを上げるのは正解そう。
>私の知らない冷やすべき箇所がマザーボード上にも点在しているのでしょう
単純に500Wの電力が必要な構成ですと、マザーボードには500W分の電気が流れる訳で。実際にはその1~2割増くらいの電気が流れているでしょうから、それを処理するマザーボードが発熱してもおかしくは無し。どこが熱くなるのかは知りませんが。
>プログラマでもメモリ容量の意味知らない人も居るならば、私がいくらPCハードウェアに少々詳しいとしてもPython(プログラミング言語のひとつ)全然わからないように、パソコンで何かする人にも種類があり全員がハードウェアに詳しいわけではないことは重々承知。
同様に絵描きやYouTuberやボカロPなどのDTMerがパソコンのハードウェアやWindowsについて詳しいとは限らないと言えそうですうねw
>プログラマでもメモリ容量の意味知らない人も居るならば、私がいくらPCハードウェアに少々詳しいとしてもPython(プログラミング言語のひとつ)全然わからないように、パソコンで何かする人にも種類があり全員がハードウェアに詳しいわけではないことは重々承知。
例え同じプログラムのことであれど私はCやC++、強いて言うなればJavaを扱うことはできますが、JavaScriptは少ししかできませんし、Pythonに関してはサッパリです。
因みにですが、大雑把なメモリの役割や構造なんぞを知っておくとC言語等で少し発展的なことをやる場合に役に立ちます。まぁ、まずC言語をいまさらやる必要がある人は一昔前ほどいないとは思いますが。
>>ASRock、フル水冷やMini-ITXなど、AMD X570マザー - PC Watch
>私の知らない冷やすべき箇所がマザーボード上にも点在しているのでしょう。
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9791.html
北森瓦版 - X570チップセットの話題2題―冷却ファンについて 他
VRMなどはともかく、高クロック高電圧のPCI-Express 4.0の信号を処理するX570チップセット自体の発熱が大きいそうで当のX570チップセットを搭載したマザーボードは、一般的なものであればチップセットにファンが装備されるようです。
そもそもPCIe4.0の使い道はあまりよくわかりませんけど、それなりに需要はあるのかしら。
>新製品を冷めて見る原因は歳のせいか他の何か?
それが歳のせいならばワタシも学生ながらもう歳と考えるべきでしょうか。
私が一番期待していて、結果的に有意義だと思ったのはのAMDの発表でして、それだけは駅のWi-Fiを使って出先からライブストリームで見ており、内容としても12コア 3.8-4.6GHzのCPUを499ドルで発表するなど、面白い発表も多く楽しく見させて頂けました。
それ以外ではintelにも期待していたのですが、興味のあるものをロクに出してくれませんでしたし、他のものにはさしたる興味も湧きませんでしたね。
個人的な感覚なのですが、最近の新商品はどれも実用性や信頼性、顧客が必要としているものなんかよりも、一発芸的な話題作りと値段を盛る工夫のようなものを狙ったような商品ばかりでうんざりします。