静電容量無接点方式の次に高額なメカニカルスイッチのキーボード。
私が普段使っているキーボードは前者で、Realforce106という型番。Majestouch2(赤軸)はメカニカルで友人が購入。以前レビューした際の半日借りた後、1週間キーボードを交換しようかと提案され乗った次第。
やはり長時間使わなければ判らない良さが有り。
このように使用。
パソコンデスクは和室用のロータイプで、引き出し式のボードへキーボードを設置しており、イスに座っているよりキーボードへの負荷は弱いかも知れない。けれどこのキーボードのタイピングの音はかなり大きめ。
しかし利点を新たに発見した為、騒音問題を含め強引に5つ挙げて参ります。
1.荷重45gは軽くRealforce106より打ち易い
私が普段使いしているRealforce106のキーは変荷重で35,45,55グラム。指に合わせてキーにより重さが違う設計。ちなみに一般的なメンブレン方式は60グラム前後。
Majestouch2(赤軸)は45グラム統一なので、Realforceより重いのだろうと思っていたけれど、私のホームポジションや指使いがデタラメな為か、Realforce106より軽く感じており、全体的に打ちやすい印象。小指を使わないからかも知れない。
なお、106以外のRealforceは45グラム統一の物が多い為、これはMajestouch2(赤軸)と106との比較として。
打ちやすいと感じた原因は重さのみでは無い為、下の方までお読み有れ。
2.黒なのでRealforceより汚れが目立つ
3日目くらいに気付いた事は、黒なのですぐにホコリが目立つ事。
手前の「め」「ろ」「Alt」辺りをご覧有れ。ホコリがうっすら見えております。
人により難点かも知れず、私が潔癖症というわけでは無いけれど、目立つと掃除せざるを得なくなり、クリーニングと同時に清潔に保とうとするでしょう。
考えてみると私は過去に黒いキーボードを使った事が無く、キーボードの汚れに対して鈍感だったかも知れない。
3.メカニカル独特の打鍵音の大きさは慣れ
何でも慣れで片付けるのはどうかと思うけれど、使用2日目から音は気にならなくなり、Realforceの方が静かなものの、どちらでも良いと思えるほどに。
会社や家のリビングなどで他人が居るなら迷惑かも知れないけれど、一人なら自分さえ気にしなければ問題無し。
しかし、慣れのみでは無く、私の指に変化が起きておりました。
4.慣れると静音化する為に打鍵が早くなる
4~5日目あたりに気付いた事。騒音は慣れと上で書いたけれど、実は私の指が日を追う毎に徐々に静音化させておりました。どういう事か図解にて。
source:Happy Hacking Keyboard | HHKB Professional JP | 特長 | PFU
左は一般的な安い物やPC付属品に多いキー、右はRealforceなど2万円前後のキーボードのキーで、スイッチがオンになるタイミングの違い。
メンブレンの多くは「電極押し付け部」と書かれている箇所へラバードームというゴムのクッションが有り、それをへこませてキーが基板側へ接触しオン。
静電容量~は、一定の加圧以上になるとスイッチがオンになり、図が無かったけれどメカニカルも静電容量~のように途中でオン。
スイッチが底面では無く、キーを押し下げる途中に付いております。要するに底まで押さなくても良し。
メカニカルがうるさい原因は底まで押し、キーと底面がぶつかった衝撃音。静音化させるならキー入力を途中で止める、という事は静音化する為にキー操作が一瞬になり、自動的に高速化するわけですな。キーストロークの深さが半分前後になるという意味。
メカニカルの騒音を嫌い私のような打ち方をすると、Realforceへ戻った時は更に静音化され、キー入力も高速になっておりました。とは言え元からそこまで速くは無いけれど ※日本語文章:約1,300文字/10分程度
但し、これ(半押し)に慣れるとメンブレンがより一層打ちにくくなり、しゃれにならないほど疲れる諸刃の剣。メンブレンで半押ししても反応しない為。
5.高いけれど1万円前後でこの性能は凄い
最後はやはり価格。騒音が気にならない、またはこの打っている感が好き、もしくは自力で静音化する自信が有るなら、Realforceシリーズより安いMajestouch2(赤軸)は大有りかと。
以前は1万円を切っておりましたが現在は値上り。
source:価格.com - FILCO Majestouch 2 FKBN108MRL/JB2
全体的に値上りしており、台湾製なので円安も影響しているのでしょう。
利点としたけれど、Realforceシリーズは日本製。部品は海外かも知れないけれど、メカニカルだけ値上りするなら利点とはいえなくなるかも知れない。
キーの軽いキーボードは、大量の文字入力をする人以外に指が弱い人にもお勧め。良いタイミングでこのような記事が上がっておりました。
指の痛み、「カチャカチャ、ッターン!」が原因? - コラム - ビジネスEX
http://bizex.goo.ne.jp/column/ip_15/82/733/
キーボードフィンガーにご用心、より抜粋。
長時間同じ姿勢で同一の筋肉を酷使することで生じる反復運動過多損傷(RSI)により、手指の筋・筋膜の癒着や腱鞘炎が生じている状態
確認方法は元記事をどうぞ。
私は何を使おうと腱鞘炎などになった事は無いけれど、マウスやトラックボールでは結構なる人が居られる為、キーボード入力が苦痛なら検討してみましょう。
但し、職場でメカニカルは騒音問題有り。ご注意有れ。
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