マウスがスマートホーム(スマートハウス)を発売。
パソコン以外にタブレット、スマホ、VRも取扱と来たならいずれIoTもやるのだろうと予想していたので驚きはしなかった。しかしマウスに限らず本当にそれ必要なのかという疑問がわいて来た。
元ネタのニュースから参りましょう。
こちら。
スマホで自宅をコントロール、mouseスマートホーム発売 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2017/08/22/mouse-2-5-2018-api/
リンク先の記事で「え?」と思った箇所がここ。
mouseスマートホームは、宅内のIoT機器や赤外線リモコン対応のテレビやエアコンといった家電をスマートフォンなどでコントロールできる製品群。
皆さんはそういう事をしたいのだろうか。
私が想像していたIoTとは、室内に居る時は様々な電気製品が全自動になり、外出時はスマホからのアクセスにより電源のON/OFF、玄関の鍵や窓の開閉を確認、操作出来る感じと思っておりました。
簡単にいうと室内でスマホにより操作する意味や利点が解らない。
寝たきりなど独りで起き上がる事ができない人ならば手元のスマホで何でも操作は便利でしょう、しかし私は立って歩けるし各機器のリモコンを両手いずれでも使える。
良い悪い例を持って来てみましょう。この記事長文だけれども面白かった。
スマホをアンロックし、ホームスクリーンからWinkアプリを立ち上げた。照明セクションをだし、「リビングルーム」の項目をタップ。明るい表示のアイコンが暗くなった(この間6タップくらい)。(中略)
僕は友人に向ってスマホを投げて、立ち上がって壁のスイッチへと向った。パチ。1タップ、部屋の照明は消えた。
source:スマートホームって、バカなの?|ギズモード
ここではあるメーカーの製品の未完成度の高さを批判されているのだけれども、それ以前に読めば読むほど「それ必要?便利なのか?」という疑問がわきまくった。
マウスのスマホによるコントロール画面。
ロックを解除しアプリを起動し操作画面まで行くくらいならこのような製品で操作した方が良いのでは。
source:RM-PLZ530D | AVアクセサリー | ソニー
私がWindows 10嫌いな原因は7よりも各種機能へ行くまでのクリック数が多く、マウスポインタを動かす時間が長く非効率なため。多機能リモコンならボタンで一発、または切り替えてボタン押す2アクション。
但し効率厨な私でもこのようなリモコンを使おうとは思わない、その理由は適材適所というやつで、テレビは座って見る物なのでリモコンはテーブルの上、エアコンの操作は主に部屋の出入り時なので出入り口の横の壁、照明も同じ場所。1個にまとめる必要が無い。
室内でスマホによる操作をしたいならばスマホの端末にiPhoneのようなホームボタンをスマートホームボタンにし、押せば一発で操作画面が出る、くらいまでしなければ便利さでは専用リモコンに勝てないと思う。
そもそも自宅にIoTは必要なのか?
高速道路のトイレの空き状況表示、温泉旅館での温泉の混雑状況の通知、これらは素晴らしい発想と実現と感じているものの、家の中でIoTが必要と思えなくなって来た。
いくつかIoT要らないと思う例を。
- スマホやタグが近付くと玄関の解錠/施錠・・・省電力なBlueToothで良いと思われネットワークに参加する必要性を感じない
- 照明の自動点灯/消灯・・・人感センサーというものがあってだな(略)そして専用リモコンというものもあっt(略)
- 冷蔵庫の中をリアルタイム配信で在庫確認・・・スーパー行く前にドア開けて静止画をスマホで撮影しておけばOK
- AmazonのAlexaのような音声認識で家電を操作・・・する必要性を感じず利便性も想像できない、逆にジャマくさい
- 音声認識でタクシーの手配やピザの発注・・・スマホでやれ、Siriなどで操作すれば良いのでは
- 風呂、洗濯機、エアコンの操作・・・タイマーでどうぞ
逆にあれば良さそうなパターン。
- 玄関ロック、窓の開閉、コンロの着火状況確認・・・外出先から確認できると便利かつ安心。
- 玄関チャイムを押すとスマホでテレビ電話開始・・・外出先でも応答できるなら便利。宅配なら時間をずらしたりNHKなら追い返したり。
- 子どもの帰宅やゲーム機や電気スタンドの状況・・・外出先なら子どもが何をしているか通知してくれると便利かも知れない。
結局、IoT(モノのインターネット)とは自宅内に居ない前提で、家電がネットワークに接続されており、通知が来たり通信してくれると便利なだけで、室内に居る時は上記3項目は必要無いかと。
2番だけはスマホでモニタ出来るなら壁掛けの専用モニタや子機を使わなくて良いので便利という程度。ちなみにドアホンのスマホ対応版はパナソニックから既に出ております。
どこでもドアホン VL-SWD701KS | Panasonic
http://panasonic.jp/door/swd701ks/
WiFi接続するのでこれはIoTによる純粋な進化。外出先では通知を受け取るのみでリアルタイムなテレビ電話は非対応、通信量や速度の問題でしょうな。
というわけで、IoTとは主に電気製品のネットワーク参加により外出先からも自宅内の何かを操作したり通知を受けたりが便利かも知れないわけで、室内に居る時に何かするものでは無いのだと思う。
マウスのスマートホームへ話を戻すと、内容を見ても必要性を感じない。きっとApple Watchを買ってしまうようなガジェットマニアが面白そうだと興味を持ち、自己満足したり来客時に見せびらかす程度かと。
スマウォに対する「スマホでやれ」と同様、現状のスマートホームは「従来通りの操作でやれ」になっている気がする。
IoTはあると便利かわからないのでなかなか普及しないと思います。
パソコンだけではなくIoTもウイルスに感染するそうです。IoTを乗っ取られて部屋の電気を消される程度ならいいですが監視カメラが感染したら最悪です。
>室内でスマホにより操作する意味や利点
自宅でかくれんぼをすると迷子になったり、庭でピクニックができたりするくらい広い家に住んでいるなら、遠隔で電化製品のONOFFを確認したり、コントロールしたりできるのは便利やも。
>スマートホーム
どうせなら
・ガス漏れを検知したら自動でガスの元栓を締める
・設定した時間や照度になるとカーテンが自動で開閉する
・洗濯機が止まってから1時間以上 洗濯物を取り出さないと、連絡メールを送る
・洗濯物が濡れないよう、雨が降り出すとベランダの雨除けが自動で出てくる
・炊飯器の中にある米がしっかり水を含んだら、自動で炊飯を始める
・冷蔵庫の中身で消費期限が近いもの、そろそろ痛み始めるものをピックアップする
・自宅の中でホコリが溜まっている場所を感知してマップに表示する
・本棚の中にある本を自動でスキャンしリストアップ、スマホで検索して位置を示す
・30分以上コンロが点いていたら、スマホに注意喚起メールを送る
・1分以上おなじ体勢で数ミリ程度しか動かない人が居たら、安否を確認する音声を流す。応答がなかったら映像や写真と共に家族へ安否確認のメールを送る
このくらい頑張ってくれると、導入するメリットを感じる方は増えそう。デジタルのモノをオンラインにデジタル化しても効果は薄いでしょう。アナログなモノをデジタルにした方が感動が大きいはず。
個人的に面白いと思ったのは、ペットの餌やり器。スマートホームというかIoT、と呼べるかも疑問ですが、スマホから遠隔で餌やりとか最初の1週間で飽きて、あとは自動給餌で任せきりになりそう。
Amazon - スマホで遠隔操作する自動給餌器 カリカリマシーンSP
https://www.amazon.co.jp/dp/B01M3MWUCP