パソコンの買い取り、言い換えると下取について。
富士通とパソコン工房が近いタイミングで下取りのようなキャンペーンを開始しており、パソコンを購入すると手持ちPCをやや良い条件で買い取ってくれる期間限定の販促。どのようなものかを拝見してみましょう。
パソコン初心者向けに注意する事を入れて参ります。
富士通は通販で買い取りキャンペーン(3月28日まで)
富士通の直販サイト(Web Mart)は買い替えと同時に買い取り中。
source:http://www.fujitsu-webmart.com/pc/webmart/ui2010.jsp
URLに2010という文字が入っている為、毎年やっているのか過去のページを調べると2009年から不定期に期間限定でやっている御様子。
リンクは切れそうなので先に切っており、行くなら手数ながらコピペにて。富士通Web Martのトップページから行くなら、右のメニューから「パソコン買い替えサポート」へどうぞ。
情報をまとめると
- (今回のキャンペーンは)2012年3月28日15時まで
- 下取り送料無料、富士通製品は査定3千円アップ
- デジタルリユースの指定機種なら他社PCでも可
買い換えせず送料1500円を負担し、富士通PC3千円アップが要らない場合はデジタルリユースへ直接依頼すると良いのかと調べると、個人の取引はやっていない御様子。
下取り価格がどの程度のものか調べる為、マウスコンピューターの適当な年代を入れるも検索結果には何も出ず。
適当にDELLのAlienware(2011年)で再検索すると約2万円。
CPUだけでも2万円で買い取ってくれるマニアが居そうな仕様。
しかしその他では、2011年のMacBookProは78千円、レッツノート54千円、VAIO29千円など新しめなノートは結構高め。
但し上の画像に書かれている通り買取上限価格なので付属品が全て揃っている美品、下手すると新品開封品なら、とも取れましょう。パソコンは特に難癖が付き易く、直接本体を触り消耗するノートなら尚更。
というわけで、どこから送料1500円という数字が出てきたのか不明な上、富士通PCで査定3千円アップしても富士通の直販は元から高いので数%値引き程度の価値。
金を支払い有料で廃棄するくらいなら買い取って貰った方が良いという程度で、動くパソコンなら予備として保管しておいた方がよろしいかと。但しパソコンの価値は3年も経つとゴミに近くなって来るので売るなら早めがお勧め。
PC工房はレサンセ購入、実店舗、5月までの限定
パソコン工房は店舗用のサイトで宣伝中。
パソコン工房の通販トップページより、上部メニュー右端の「全国店舗」へ。上の画像はキャンペーンのページより拝借。
まとめると
- 2012年5月20日まで、レサンセ購入で査定10%アップ
- (一部除く)実店舗のみで受付、1店1000名受付で終了
- レサンセ購入で千円、BTO PCは更に千円プラス(値が付く場合に限り)
- 故障PCでも可
レサンセとは昨年末から販売しているこれらの事。
3万円PC以外にも上位機種がいくつか有り。タブレットPCが見えたけれどそれはスルーしておきましょう。
とりあえず実店舗経由ならレサンセの何かを購入すると査定が10%上がったり1000円上がったり、下取りPCがBTOパソコンなら更に1000円上昇したり。
故障PCも買取可と書かれておりますが、値が付かないと思うので査定アップは無いので諦めましょう。
こちらはU-FRONT(ユーフロント)=ソフマップと組んでいるようで、パソコン工房とTWOTOP以外にユーフロント店舗でも同じようにレサンセの販売と旧PCの買取は可能。
買取上限や参考価格などは書かれていないものの、ソフマップの買取と言えば型番検索で3万円くらいと出ても、箱とマニュアルが無いだけで2千円になるという「噂」も有ったので期待しない方がよろしいかと。
やはり有料で廃棄するよりはマシという程度かと。
オークションで売る際の具体的な説明や注意点
動作する物でやたらと古いPCでは無く、手間を惜しまないならヤフオクで売りましょう。個人間取引は相手により当たり外れが有るのでお勧めはしないけれど、一方的に買取価格を付けられるよりはよろしいかと。
確認する事と注意点をいくつか。私が買う側なら、の視点にて。
長期保証に入っていないか確認
故障PCで3年くらい経っている場合、通販以外に家電量販店などで保証を延長していないか確認を。
通販の例ではソニーストアならVAIOが標準で3年、ヤマダ電機などで会員になっているならパソコンが長期保証の対象になっていないか。私はいずれも利用しておらず詳細は不明。
無償修理でも送料が掛かる事も有るけれど、故障と完動品では少なくとも数千円の差は出ると思われ送料を差し引いても釣りが来るレベル。但し3年以上前のPCはゴミに近付くので、出品前にパソコンやパーツの相場に詳しい人へ事前に相談を推奨。
ノートなら付属品、デスクトップはケース内を撮影
中古ノートはバッテリに期待出来ず、ACアダプタ一式が欠品すると純正品は1万円以上、汎用アダプタでも5千円前後と価値が下がるので所有している付属品は全て撮りましょう。
デスクトップは付属品を重視せず問題は中身なので、ケースを開けて全体、メイン基板、電源やメモリやハードディスクなどのラベルを撮影すると食付きが良くなる可能性有り。
ケースを開けられないなら型番のラベルを撮影し、PC本体の正面以外に背面の端子類を全て撮影するとよろしいかと。背面の撮影で仕様の半分くらいは判る為。
面倒ならジャンク扱い、自信が有るなら動作保証
出品の際に安全な方法はジャンク扱いにする事。PC(Windows起動)の動作が確認出来ても故障していないとは限らず、「ノークレーム・ノーリターン・ジャンク扱い。ジャンクの意味が判らない方は入札をご遠慮~」で行けば比較的安全。
私が以前、知人より託されたノート用メモリを処分した際は以下のように書いた記憶がございます。
動作確認済、検査ツール(Memtest86+)で2パス以上OK。但しジャンク扱い・無保証、ノークレーム・ノーリターン。ジャンクの意味が解らない人は入札をご遠慮下さい。
落札した人から来た評価には「正常に確認しました」などと書かれておりましたが余計な世話。
ちなみに私が落札した物(初期のプレステ2)でジャンク扱いの実例、評価欄にはこう書くのが正解と思っております。
ジャンクとして購入したので動作確認はせず評価を記入しております。迅速なお取引(略)。(評価=大変良い)
ジャンクとはこういう物で写真通りの物体が届けば取引完了。
動作していてもジャンク扱いの方が安心。しかしジャンクとしない方が価格は上がると思われる為、到着後1週間動作保証などと書く自信が有るならそうしましょう。
万一の際は往復の送料や返金以外に振り込まれた際の手数料も出品側が負担、クレームになる可能性が上昇するけれど。
ハードディスクをどうするかの判断に要注意
パソコンを有名な業者が買取るならまだ良いとして、個人売買や廃棄する時にHDDをどうするか。
私は一度使用したHDDに個人情報が入っている可能性が少しでも有るなら問答無用で物理的に壊しており、具体的にはドリルで穴を開けてプラッタ(ディスク)を破壊。
データは消したつもりでも見えないだけで残っているもので、段階的に分けると復旧難易度は以下のような感じ。
上から危険な順。
- Windowsなどでクイックまたは普通にフォーマット
- メーカーPCのリカバリやWindows再インストール
- PowerMaxなどでローレベルフォーマットを複数回
- 業者が証明書を発行している消去方法(不明なので予想)
- 物理的に破壊
1なら私が持っている市販ソフトでも100%近く、2なら同じく9割くらいまでデータ復旧可能。3と4は個人レベルでは無理としても、逆で商売しているデータ復旧業者が存在している以上、5以外は安心とは言えないでしょう。
HDDをPCから抜くとパーツが不足しWindowsは起動せず。リカバリや再インストールメディアが付属しないならWindowsが付かないPCになるので価値は1万円近く下がるかと。
故障しており売る気が無いなら買取業者を検索
デジタルリユースやソフマップに限らず買取業者は有るけれど、どこも足元を見て来るものでしょう。
故障PCの場合は部品取り用に需要が有る機種以外は値が付かないと思われる為、有料で廃棄するくらいならGoogle検索で探しましょう。
故障PCでも送料(当然片道)分のみ負担で引き取ってくれる業者はいくつか有るので、特にノートや液晶モニタなど高く付きそうならそちらへ相談を。自治体によるけれど有料廃棄はPC本体と液晶モニタが各3~4千円、ノートは丸ごとで3~7千円くらい。
PC買い替えで旧PCを買い取って貰う方法(まとめ)
上でも書いたけれど買取、下取りは足元を見られるもの。
以前どこかで見た本の買取話では、オンライン査定の為に数十冊送ると買取価格が数百円になり、振込手数料が馬鹿高く、買取を承諾しても差額で出費に、キャンセルすると送料を支払う事になり更に赤字という笑えない話が有ったとか。
パソコン工房系は店舗へ持込なので、そこで査定されるなら手間さえ惜しまねばキャンセル時は持ち帰れば良いと思うものの、富士通(デジタルリユース)に限らず通販では「返送料を支払うくらいなら」という心理を突かれて低く査定をされるやも知れず。
プラス10%や千円乗せるとは言え、その査定額は業者の言い値。
パソコンは年々単価が下がっており、3年くらい前からCPUが高性能かつ省電力になっているので、CPUが旧Core iシリーズより前の世代は価値が激減。
デスクトップは可能なら身近なパソコンに詳しい人に価値を調べてもらい、面倒で無ければオークションなどの個人間取引を。面倒なら捨てるつもりで買取業者や引取業者へ依頼。
ハードディスクの事を考えると個人的にはPC丸ごと他人に渡す事は考えられず。最近のHDDは多少の衝撃では壊れないのでドリル推奨。何かと漏らさぬようご注意有れ。
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