インクジェットプリンタ、MG6330を勝手に評価する口コミ記事。
昨年末に先代の同じくキヤノンPIXUSシリーズ、MP500が丁度5年にして異音発生。印刷時にギーという凄い音が出始め、買い替えを検討しMG6330WHの購入へ。高い買い物なので、これで1記事参ります。
なぜブラザーにしなかったかは最後のまとめにて。
キヤノンの公式より画像と機能を拝借。
source:PIXUS MG6330
発売は2012年10月なので新製品。今知った。
2013年1月現在、MG6330は一般向けのA4複合機としては最上位機種となっているけれど、多少安くなったのか、実売最安は16千円くらい。私の購入当時は17千円なので千円ほど値下りしております。
当時はイートレンドとNTT X Storeが最安勝負していたけれど、楽天でポイント10倍をやっていたので実質ムラウチが最安となっておりました。
Canon「PIXUS MG6330(WH)」の利点と難点
まだ使い込んでいるとは言えないけれど、MP500から買い換えたという視点で、良し悪しを各5つ。
1.タッチ操作がかっこいい
私はデザインを気にしないので現物を見るまで知らなかったけれど、MG6330は物理的なボタンが付いておらずタッチ操作が基本。
以下はサンプル画像を拡大したもの。
点灯しているランプを加工で消灯。
電源を入れるまでこの状態。
初めて見た時は何をして良いのか分からず、まさかと思い電源マークに触れると起動し液晶モニタが点灯。液晶もスワイプ(横へ掃く動作)をすると画面が切り替わり、全てタッチ操作となっております。コピーボタンなどもそう。
見た目は気にしないと書いたけれど、私にとってのボタンが無い利点は掃除がし易い。突起物や隙間が無く、拭けば簡単にクリーニング出来るわけですな。
キヤノンとしてはデザイン重視かも知れないけれど、私には掃除の容易さとして評価が高うございます。
2.有線と無線の接続が充実
接続は従来のようにUSB2.0も有るけれど、100Mbps対応の有線LAN、そしてIEEE802.11n対応の無線LAN(Wi-Fi)も標準搭載。
設置場所がパソコンの近くならUSB、モデムやルータ、ハブに近いなら有線LAN。ネットワークを無線化しているなら、電波の範囲内で電源さえ有ればどこにでも設置可能。
私の環境ではPCデスクの上にもプリンタ用の台が有るので置けるけれど、主な用途がモノクロコピーでPCを通さない事が多め。
更に冷蔵庫の近くの壁が白い場所が空いており、用途から考えてもここが良いと思った為、本体の色を白としてPCから離れた場所へ置いております。いざとなればもちろんPCから無線でプリント可能。
黒の利点は小さ見える事。白の利点は軽い印象が有り、ホコリをかぶっても見えにくい事。私はホコリが見えやすい方が良いけれど、一般家庭なら白も有りでしょう。
3.内蔵機能が盛られている
MP500のような古い複合機では、ほぼパソコンからの操作となっておりましたが、最新機種は無駄に機能が盛られており、プリンタから直接Webへ接続しテンプレートの印刷も可能。
試しに定型フォーム印刷へ。くだらないけれどカレンダーとかございます。
変わったところでは楽譜とか。
他に封筒やカード、メモ用紙というわけの分からないものまで用意されており、パソコンを使わずともフチ無しコピーなど可能。
更にはCDなどもパソコンを介さずレーベルをコピーとか。
私のように、自宅に居る=PC電源入っている人は余計な機能かも知れないけれど、印刷のためにパソコンの電源を入れるのが面倒という人には最適かと。
4.オートパワーオンとオフ(トレイも)
MP500との決定的な違いが電源の自動オン、オフ設定。プリンタの待機消費電力なぞ知れているけれど、私は普段切っておく派。
PCから印刷しようとすると電源が自動でオンになり、待機が30分や240分など経過すると自動でオフになる設定もございます。
source:キヤノン:インクジェットプリンター PIXUS MG6330 | 特長 快適・便利な機能
トレイも左下のように印刷時には自動でガシャッと開く仕様。自動では閉じないけれど、印刷物をプリンタまで取りに行くのだから閉める際はその時に手動で。
常時電源オフが基本な使い方の人には便利な機能でしょう。
5.(おそらく)発色が良い
私は映像や印刷のプロでは無く、こだわりも無いので正直良く分からないけれど、MP500と同じくらい発色は良く、特に普通紙へカラー印刷した際の色はMG6330の方が鮮やか。
MP500が消耗して発色が悪くなっているのかも知れないけれど、MG6330はカラーが明るく黒がはっきり出ていると感じております。
なぜきれいと思うかは次、難点5つの初っ端にて。
1.純正インクが高くて多い
相変わらずぼったくり価格なインクタンク。MG6330のインクはCMYK以外、モノクロ印刷用のでかい黒、そして何故かグレーまで混ざっており計6本。
source:Amazon.co.jp: Canon インクタンク (大容量) BCI-351XL+350XL/6MP
上は実際に予備として購入した割安なセット品。しかし6本で5700円、という事は1本あたり千円近い価格。
大容量になっているけれどこれが標準で、標準のインクタンクがケチっているだけに見えたのでこちらを購入しております。
プリンタが約17千円、インクが6千円。インクが3回転すると本体価格超え。良い商売をしておられます。
2.手差無し用紙は中央寄せ
この機種を手に取り気づいた事が手差しトレイ無し。
MP500は背面に手差しトレイ、カセットは1つ有るのでA4をセット。A4以外は手差しすれば良かったけれど、MG5330はカセット2つとなっております。
また、用紙は必ず中央寄せになるので、マニアックな例になるけれどインクジェット用のヤマト運輸(B2)伝票は使えない仕様。(これは用紙をレーザー用にすると解決)
余白を考えて適当な紙に印刷とかが出来ない可能性が有る為、中央寄せがまずい使い方ならご注意有れ。
3.高さは低いが幅がでかい
MP500と比較すると、高さは低くなったものの幅はでかくなっております。下の比較は左から、幅x奥行x高さ。
- 466×369×148mm・・MG6330
- 448×426×205mm・・MP500
白かつ低くなっているので、余計にでかく見えてしまう。パソコンデスクや棚の上など、今までぎりぎりでMP500クラスのプリンタが載っていたならご注意有れ。
本体サイズは公式の仕様に載っておりません。
4.静音オフは結構うるさい
このプリンタにはサイレントモードという静音機能が付いており、オンにすると通常約50デシベルが40くらいになるそうな。
しかしこれをやると印刷時間が結構長くなり、体感では1.3倍くらい待ち時間を要する始末。私がコピーメインで使っているから気になるのでしょうな。
大量にカラー印刷とかするなら更に時間は長くなり、静音オフ時はMP500とそう変わらないか若干静かな程度なので、静音に期待するなら印刷時間の長さは覚悟した方がよろしいかと。
5.(無線接続時)反応が遅い
印刷すると電源オフからオンになるのは便利な機能。
しかし、そこから印刷準備が完了するまでがやたら長く、無線接続している為か反応が遅めな辺りが気になった。
無線以外の接続を試していない為、もしかすると有線やUSB接続でも長かったり反応が遅いかも知れない。
以上、良し悪し各5つ。
全体的に見るとどうかと言えば90点。MP500が100点だったとするなら120点くらい。インクの高さはブラザー以外の宿命と考え、あきらめるべきでしょうな。
なぜブラザーでは無くキャノンにしたか(まとめ)
そんな結論は聞きたくないかも知れないけれど、なぜキヤノンにしたかはぶっちゃけ酔っていたから。いや、本当に。
当初はブラザーのMFC-710Dを検討しておりました。
source:価格.com - ブラザー プリビオ MFC-J710D
私の用途は画質などにこだわっておらず、どちらかと言えばインク代の安さ重視。互換インクが普通に使える(らしい)ブラザーへ気持ちは傾いておりました。
しかもキヤノンと同じくらいの価格でFAXと電話機能まで搭載。ここで何を思ったか、「いや、FAXは有るし要らないだろう」と思考回路が麦焼酎でショートし、手が滑ってMG6330WHを購入した次第。
MG6330は私の用途では完全にオーバースペック。宝の持ち腐れとは思うけれど、数年後に年賀状印刷が趣味になったり、当ブログの写真を利用しBTOパソコン.jp展とか個展を開く可能性が、いや、無いか。
写真や年賀状など、カラー印刷が趣味ならMG6330はお勧め。
逆に下位機種のMGシリーズはインクが独立しておらず、一色切れると丸ごと捨てるはめになるので、イニシャルコスト(プリンタ本体)が高くともランニングコスト(インク代)を含めると下位機種の方が性能や機能の割に割高になるやも知れず。
以上、MG6330はインク代以外の不満は無し。良い複合機と思う。
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