前回、ポストPCの嘘が判明の続き。
2回に分けるつもりは無かったけれど、あまりにも長くなり過ぎるので分割。補足的な内容なのでパソコンと関係無くなっているけれど、PCで無くとも良いならスマホやタブレットのみという選択肢も有りとして参考まで。
いや、無いと思うけれど。
9割以上PC無関係なので興味が無ければITmedia(PC USER)でもどうぞ。
なお、調査結果への解説や突っ込みは、まとめを裏付けて行くだけなので、長文が苦手ならまとめだけでもどうぞ。
年代別で見るスマホ利用の比較
年代別は先に大人の世界、若者とおっさんおばさん世代の違いから。
新社会人とバブル世代の比較
一部のマニアにはSEOで有名なアイレップによる調査。
新社会人とバブル世代でスマホの利用傾向に差が | 株式会社アイレップ
http://www.irep.co.jp/press/release/2013/0709.html
冒頭より引かせてもらいます。
新社会人とバブル世代でスマホの利用傾向に差が! 「新社会人はソーシャル(つながり)重視、バブル世代はニュース閲覧重視」
若い世代はコミュニケーション用として、バブル世代は情報収集用、のような感じ。
私もどちらかと言えばバブル世代に近い(正確にはバブル終了後世代)なので後者なのでしょう。双方向(SNSなど)は鬱陶しいと感じており、主に単方向(情報収集用)として利用。
話を戻し、調査一発目から凄まじい結果。
スマホの利用頻度は過半数が「日に数回」、これは理解出来るけれど「常に操作している」とは如何に。
いつ仕事しているのか不思議な結果。というのは冗談で、仕事中以外は常にという意味でしょう。おそらく。
常に操作は、40代以上が10人中3人に対し、20代前半は2人中1人とまでは行かないけれど、10人中4~5人という凄い割合。
現状のスマホ需要はスマホが必要と判断し購入している人が中心なので毎日いじる人が9割を超えているのでしょう。
私のようなガラケーでさえ持て余す属性が無理やりスマホ乗り換えさせられる時が来たなら、「数日に1回程度」や「ほとんど使っていない」などが増えるかと。
興味深い結果がパソコンとスマホの使用時間。
サンプルは各300なので精度が低いとは言えず、平日と休日共に世代いずれもスマホよりパソコンの使用時間が長め。
個人的には若者はPCよりスマホの利用時間が長いと想像しておりました。大手メディアの情報操作で刷り込まれた可能性大。
若者は休日にPC利用時間が長く、おっさん達が平日に多い理由は、独身か子どもの相手をするかの違いなど有るのでしょうな。または同居者が自分に無関心な家族か、鬼嫁かの違いとか。
主にいつスマホをいじっているか、複数回答。
いずれも8~9割近くを占めるタイミングは「待ち時間」で、次の「移動中」も含め交通機関での無駄な時間を有効(とは限らないけれど)利用。
先のPCとスマホの使用時間も踏まえると、パソコンには出来ない、または使い難い所でのインターネット利用が純増しているとも言えましょう。
差が出た3と4位は、若者は僅差なものの「くつろいでいる時」が多く、年配者は「休憩中」がくつろぎ中よりかなり多め。
これもやはり家族の有無と推測出来、1人でくつろぐ若者が多い事に対し、年配者は家族が居たり、金にものを言わせて外食するなどで差が出ているのかと。
ブラック企業でサービス残業スキルを上げているなら、そもそもくつろいでいる時間など無いのかも知れない。
5位から下で私が「え?」と思ったタイミングは、トイレの中、運転の合間、入浴中。長風呂する人なら入浴中は解るけれど、運転の合間はまずいでしょう。ドライブの休憩中という意味ならまだ分かるけれど、それなら3位の休憩中に入るはず。
トイレの中は会社のトイレでさぼってみたり、鬼嫁から逃れるように隠れてスマホをいじっているのか。その他、食事中は1人ならまだ良いとしても、デート中はやめた方が良いと思う。
次。調べたい事が出来た場合、どうするか。
若い世代は「スマホですぐ検索」が多く、古い世代は圧倒的に「PCを使っている時なら検索」が多め。
私も後者の世代に近いためか、就寝前に調べたい事が有れどPC電源を落としてiPod Touchを使っているなら、明日にして寝るタイプ。
若者は比較的フリック入力に慣れており上手いと思われ、操作性の問題も有るけれど、3番目の「周囲の人に聞く」も影響しているのでしょう。若い人は調べず聞く人が多い。
これは歳をとるほど他人を頼り難いとも考えられ、また、私より上の世代ならパソコンを使い慣れているとしてGoogle先生に聞くが先、まずは自力で解決が基本の人が多いでしょう。
ラストは店頭の商品を検索する際、何を調べるか。
新社会人はコミュニケーション寄りの情報を重視、バブル世代はどちらかと言えば価格を重視。
私も価格>=評判。だいたい、価格を調べている時点で評判は既に調査済。人に聞かず自力で調べるのが先という考え方なので、店頭で評判とか調べる必要が無い。
2chまとめで見かけたけれど、店頭は現物を見る場所であって購入は(最安を検索して)通販が基本という考え方。確かにそうだと思う。
以上、アイレップの調査結果はこれが全てでは無く、一部を拝借しただけなので、興味が有るなら元記事も御覧有れ。
関係無いけれど、大企業のサイトでSEO含むSEM(検索マーケティング全般)で困っているならアイレップお勧め。私が信頼している数少ないSEO関連企業の一つ。
子どももスマホをいじる時代へ
子どものスマホ利用は現在どのような状況か。タカラトミーのアプリ宣伝と思われる調査結果より。
小学生未満の子どものスマホアプリ最新事情 - タカラトミーエンタメディア
http://www.t-entamedia.com/press_2013/rel130612_1.pdf
概要を引かせてもらいます。
- スマホやタブレット所有者の約4割の子どもが端末を利用
- スマホなどを利用する子どもの約6割がほぼ毎日アプリ利用
- 子どもが利用するスマホなどの端末は両親の所有が中心
- 子どもにアプリを使わせる理由は「喜び、楽しそうだから」
- 子どもが良く使うアプリは子供用、タイミングは夕食後が多い
対象は0~6歳の子どもがいる親。0歳でスマホはいじらないと思うけれど。
4割や6割という数値は全体では無く、携帯端末所有者の内の4割、その4割の内の6割なのでご注意有れ。率を多めに見せる上手い、またはずるい表現。
それを踏まえて結果その1。子どもがスマホやタブレットをいじっているか。
複数になっているけれど合計すると100.0%なので単一の間違いでしょう。
子どもに携帯端末を触らせている率は43%。子どもの居るスマホやタブレット所有世帯の10軒中4軒くらいは子どもがいじっております。
最も多いとは言え約24%がスマホ、その半数と少々くらいの約13%がタブレットを利用。これに「スマホとタブレットいずれも利用」を含めると、(単一回答と仮定し)
- スマホ利用・・29.7%
- タブレット利用・・19.3%
約3割と2割。この割合が多い少ないでは無く気になる事は、相対的に比較した時にタブレットの利用率がやたらと高い事。
子どものタブレット利用率が高いとも言える為、現在タブレットPCを購入している人は、子どもに自分のスマホをいじられたくないから買ったという人も含まれていそう。
私も詳しくないけれど、もしスマホに疎いならご記憶有れ。スマホの2年縛りとかの切り替えで、機種変更した後に残った空のスマホは白ロムと呼ばれる状態になり、WiFi接続で小型タブレット化。子ども用にどうぞ。
次は、子どもが使っている端末は誰の所有物か。複数回答。
見どころは父母のスマホが各約4割に対し、家族共用のタブレットが36%と高めな所。やはりスマホをいじられるのが嫌で~のパターンでしょう。知らないけれど。
子ども用スマホが約20%、同じくタブレット約10%は大きい印象。
「スマートフォン(家族共用)」の意味が分からないけれど、これはもしかすると白ロムの事かも知れない。
職業別タブレットPCやスマホ比較
年代ともう一つのテーマは職業別。
デザイン関係者のタブレット利用状況
DTP、印刷、デザイン関係者という限られた範囲での調査結果。
デザイン関係者のタブレット保有率(2013年6月)|吉田印刷所
http://blog.ddc.co.jp/mt/news/archives/20130709-112034.html
グラフを借りるまでも無い為、数値のみ引かせてもらいます。
タブレットを持っていますか?
- 持っています:65.4%
- 持っていません:34.6%
所有率6割超え、約3人に1人がタブレットPCを持っているという異様な高さ。一般の所有率と比較すると4倍またはそれ以上。
所有率の高さ以外に機種にも特徴がございます。
Windows8はスルーするとして、iOS(iPad)が70近くAndroid端末は25くらいなので3倍までは行かないけれどやたらとApple寄り。
Appleと言えば印刷やデザイン系のパソコンは一般と比較しMacが多いと思われ、それと連動するかのようにApple製品が選ばれるのでしょう。
もう一つ、使用頻度も引かせて貰います。
3/4以上の人が頻繁にタブレットPCを使っており、ほとんど使わない人は5%未満という非常に低い割合。
なぜ高いのかを総評より引用。
まず業務として、電子書籍の制作があるので、こうした業務に携わる場合にタブレットは必須の端末であるため、少なからず一般の方々より保有率が高くなる傾向にある。
納得。印刷は企業になるけれど、DTPやデザイナなら個人事業、フリーランスの人も居るはずなので、業務に必要なら所有していて当然。
また、「普段からよくタブレットを使用している」と回答するユーザーが非常に多く、業務で仕方なく使っているというわけではなく、日常的なシーンでの利用も多いことが伺える。
これはどうなのか。 最後が「伺える(窺える)」なので推測や予想とするなら、業務で利用しているので普段からタブレットの使用頻度が高いとも取れましょう。
仕事が専門的ならタブレット利用率がやたら高くなる職種も有る、と。
IT関連転職者の携帯電話の利用状況
もう一つは、IT関連の転職者を対象に調査。
「携帯電話」に関するアンケート集計結果転職者調査|ワークポート
http://www.workport.co.jp/research/details/1/
初っ端でいきなり職種による違い無しとの事。
ガラケー・iPhone・Androidの3つの種類の使用率は各職種(エンジニア・クリエイター・ゲーム・セールス・バックオフィス)で大きな違いはありませんでした。
というわけで、男女別にした端末の種類はこちら。
明らかに率では無い為、数でしょうな。約300人を対象に調査と書かれており、目測で足し算すると290前後。
分母を290くらいとすると、ガラケーユーザは全体の24%と低め。IT関連でネット上から転職を考えるくらいなので世代が若いのでしょう。男性はスマホ率が高く、女性はガラケー率が30%くらいと全体と比較しやや高め。
途中の調査結果は特に目新しいデータが無かったので、最後の「全体」より「プライベートでインターネットを使用する際、最も利用するハード」を拝借。
ぶっちぎりでWindowsが優勝しており、スマホは2種類合計で約14%程度。タブレットは2%未満という低さ。
結論として依然パソコンは死んでおらず、最も使われるハードウェアは現在Windows。ポストPCとか言い始めたいなら10年早いのでは無かろうかと。タブレットは100年早そう。
スマホやタブレットの利用状況(まとめ)
今回の調査結果の特徴をまとめると。
- 若者もPC離れとかしておらず長時間パソコンを利用
- 携帯端末はPC代用ではなくネット利用時間の純増
- タブレットは専門職や子ども用端末としても需要有り
- IT関連転職希望者に最も使われるハードウェアはPC
昨日のまとめも突っ込んでおきましょうか。
- スマホやタブレットはPCとの併用が9割以上でポストPCは嘘
- ガラケーからの置き換えでスマホには普及率95%の枠が有る
- タブレットは導入か成長期の新たな機器なので普及枠が未知数
これらより、個人的な今後への疑問。
- ポストPCと言える時代は本当に来るのか?
- タブレット需要はいつ頃頭打ちになるのか?
- パソコンはいつまで最も利用するハードウェアでいられるのか?
結局、
- ガラケーがスマホへ置き換わり
- タブレットは特殊な用途で需要が有り
- パソコンの利用度が今後も下がると思えない
自分で想像した以上にスマホやタブレットがパソコンの利用に影響しておらず驚いております。やはりパソコン不振はWindows 8(マイクロソフト)のせいでしょう。
別件、調査結果を集めまくった中で気付いたタブレットの特徴。
iPad所有者の約7割がiPhoneを利用 | MMD研究所
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=1215
どちらもiOSでAppStoreのアプリが使えるのだから無駄では?と思ったけれど、そのような考え方こそポストPC()と同じと気付いた次第。 ※()=嘲笑、冷笑の意味
ゲーム機に置き換えると、PSP(携帯型)が有ればプレステ3(据置型)が不要になるわけでは無く、本当にゲームが好きならいずれも必要。PSPが有ればニンテンドー3DSが要らないという事にもならない。
スマホが有ればパソコンは不要とは言えず、iPadもiPhoneも画面サイズや携帯性という違いが有り、家族共用と自分専用で分けるなら有りでしょうな。
これを見る限りでは、タブレットは外というより室内で使われる機会が多め。
その為に情弱メディアやライターがポストPCと騒いでいるのだろうと思うけれど、私に言わせると現状はパソコンがポストタブレットになってしまっている為、タブレットはスマホやパソコンには出来ない特長が必要と感じております。
思い付く特長は電子本読み程度。他はスマホかPCが有れば事足りる。携帯するにはでかく重い、室内にパソコンが有るならPCが便利。
誰もが必要になるとは思えないタブレットPC、世帯普及率50%行けるのか?
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