プログラミング教育について2020。
今年から始まるプログラミング教育の必修化は、私を含め多くの人が勘違いしている、そして当記事で勘違いして「いた」になるであろう内容が見えて来たので改めて紹介したくなった。
想像とかなり違うはず。
プログラミング教育の具体的な内容とは
私だけではないと思う、プログラミング教育と聞けばソースコードで else if が間に入るとか、ネストしてどうこうなどのテキスト部分のイメージ。
プログラミング教育と来たなら言語は何なのか、どこから教えて行くのかなど不明なことが多すぎて漠然としか考えられなかった。
そういう人は、これ見ると一発でわけがわからなくなると思う。私はなった。
source:小学校プログラミング教育の手引:文部科学省
てっきり算数や国語と並ぶ、英語に並ぶ役に立たない科目が増えるのかと考えていたけれど、そうではなく科目全体をプログラミング的に考える教育を取り入れて行くというもの。
図が2種類あるので算数の方から。
これのどこがプログラミングなのか、わからない人には絶対わからないと思うため、PHP書き直すくらいしかできないレベルの私の説明が逆にわかりやすそう。
左の三角形をソースコードにするとこのような感じ。
- if スタートボタンクリック、ペンを下ろす
- while 以下3回繰り返し
- 長さ100進む、左へ120度曲がる
- 3回繰り返したなら終わり
このようにプログラミングの際の考え方を取り入れて授業を行うらしい。ギリギリまで内容が詰まらなかったので変更、おかわりあるかも知れないけれど、今のところは。
理科の場合はもっとわかりやすい。
ソースコード風。
- 以下、終了せず繰り返し
- もし、人が距離100cm以下なら(if)
スイッチをON、10秒待つ - そうではないなら(else)
スイッチをOFF、1秒待つ
昔に購入して1回使用して押し入れに行った micro:bit に近い。
source:microbitでプログラミング入門の勉強は楽しめるか?
画像の通りブロックをハメて詳細を決めると、「Javascriptのソースコードはこうなる」と変換して教えてくれる。
下の画像を教育するのではなく、上の画像のような思考回路を強化すると、ガチなプログラミングが理解しやすくなる、その準備段階が小中学校でのプログラミング教育必修化なのでしょう。
話を戻し、プログラミング教育とは、ここまでぶっ飛んだインタビュー内容まで突き抜ける。
けがの防止や病気の予防について、理解を深めることにつながるプログラム体験を実施していくことが考えられます。
全く想像さえできない。
ソースコード風にすると、
- もし、サッカーの授業中、ボールが飛んで来たなら、
脚で受ける - 手に当たりそうなら、
避ける、ボールを追いかける - 顔に当たりそうなら、
頭で受ける
のような?割と意味がわからなくなってきた。
というわけで、ガチな科目として算数や数学などと並び「プログラミング」が導入されるのではなく、理論的に(ロジックで)考える教育を必修化して行くというもの。
ICT(パソコンやタブレット)導入補助金が令和元年度補正予算から出ると何かで見たため、プログラミングのクラブ活動くらいまでは行くのか。もしくは本当にソースコードから覚える方向になるかはまだわからない。
多くの小中学生や親らも勘違いしている
本当はMDD研究所のこれを元ネタにしようと思っていた。
2020年1月 小中学生のプログラミング教育に関する意識調査
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1830.html
子どもや親がやたらと意識高い、8割くらいが必修化賛成のようなので、「自分は何か勘違いしているのでは?」と疑い調べた結果がここまでの話。
小学生80.5%、中学生72.8%が「プログラミング教育は必要」と認識約8割の小中学生が「プログラミング教育を学んでみたい」
しかし、彼らも勘違いしている。
知っているゲームのプログラムを見てみたい(小学5年生・男子)
普通、見せてくれないし普通に見えない。それは置いておき。
今後、プログラムの世界に触れ、思考力などを育み、パソコン等に強い人材を育成していくんだなと改めて感じた(小学6年生・男子)
小6なので仕方ない、プログラミングとパソコンに強いは全くといえるほど関係ございません。実際、だいたい何でも言語わかるプログラマでもメモリが何か知らなかったり、プログラミング以外はほぼ何もできない人とか居る。
自分でゲームを作り、より安全なことをしたい(小学5年生・男子)
そういうことをするプログラミング教育ではないのだけれども・・・
プログラミングゲームを作りたい(小学6年生・男子)
この事では色々な事やファイルなど作れるようになるのが良い。将来、ホワイトハッカーなども期待できる(小学5年生・男子)
ここまで来るとわけがわからない・・・
中学生編。
必要にはなってくるだろうが、それは全員にとってかと言われたら、少し疑問が残ります(中学2年生・男子)
以前の私と同じ思考回路&想像なのだと思う。
ゲームを自分で作ってみたい(中学2年生・男子)
小学生かよ。
難しそうではある一方期待がある。簡易的なゲームなどを作れれば意欲が湧く(中学3年生・男子)
文科省「そういうのは塾か家で・・・」
小学生母親の意見、上から5つ引用。
- 中途半端な教員よりもハッカーぐらいの知識を持った人が教えてほしい(34歳)
- そこに時間を割く分の、今までやってきた教育はどうなるのか少し気になる(44歳)
- 社会に出たらタブレットを使うはずなので、良いと思う(35歳)
- 良いと思うが1人1台自宅でも機材が必要となると金銭面がキツイ(38歳)
- これからの時代には必要なスキルなんだと思う。ただ、自分がやったことがないのでピンとこない(47歳)
おそらく全員勘違いしている。
中学生母も上から5つ。
- 小さいうちからゲーム感覚で学べれば、苦手意識が少なくなりそうで良いと思うが、インターネットの使用により慎重にならなければならないと思う(43歳)
- 私がプログラミングを知らないので、ありがたい(46歳)
- プログラミングが学校の授業で教われるなら助かる(35歳)
- これからの時代に必要になると思うが、プロフェッショナルな教員がいるのか疑問に思う(34歳)
- 社会に出た時に、出来るのと出来ないのとではかなり差がつくので、必修化は大切だと思う(55歳)
こちらも全員が勘違いしていそう。
「プログラミング教育」という名称が悪い
正しく伝えるためには以下のような名前にすればよかった。
- プログラミング的教育化
- プログラマブル・エデュケーション
- 理論的思考による教育
- 各科目のロジック強化
プログラミング教育というからコンピュータによるプログラミングを学校で必修化して教えてくれると思われてしまう。
いずれそうするが今はまだ時期が悪い、準備が全然間に合わなかった、そういう意味だとしても、スタートダッシュでは少なくとも if やら for の文字さえ出て来ない。
フタを開けたら「何だこれ?」になりそうで何か笑える。
普通の会社でプログラミングは使わない
MMD研究所のアンケートの意見を見ていると、今後は普通の企業でもプログラマを雇い自前で制御などして行く風な話もあったけれど、餅は餅屋というやつで、自前でプログラマ雇うとは大企業でも特定の部署の少数でしょう。
だいたいそういう職種が作る製品が必要ならば外注するが普通。
その外注先で働く前提ならプログラマになれば良いけれど、「なってよかった」と言う人は滅多に聞かない。給与はそこそこ高いが過労度マックス、ブラックな職場が多いとは聞く。
海外(例として米国)では能力給、かつ雇用する側される側が対等な横つながりなので、条件や賃金に不満があるならやめて別の企業で働けば良いところ、日本は縦社会の奴隷制度、かつ年功序列の終身刑が多いので話が変わる。
今後、プログラマが足りなくなると言われている、それが現実になったならどうなるか。高賃金ならば良いとしても、終身奴隷制に我が子をぶち込むのか。もしくは、足りないと言われていた介護職員のように、誰にでもできる作業として低賃金になれどもOKなのか。
そういう働き方を目指させようとする親は頭おかしい。内情を知らないのでプログラミング必要と言っているのでしょうな。
「ブラック家族」笑えない。
>理科の場合はもっとわかりやすい。
「○○ならばA、□□ならばB、△△ならばC、それ以外はD」といった構文は、エクセルのif関数でよくよく使いますね。複数条件に合致するセルを抽出するときは、確かに数式がプログラミングチックだな、と思わないでもないです。
>けがの防止や病気の予防について、理解を深めることにつながるプログラム体験
何となく「本を読んで想像力を伸ばす習慣がなくなったから、代わりにプログラミングで『もしこうならどうなる?』『こうしたかったらどうする?』といった想像力を鍛えましょう」な教育に見えます。
別に「寿司を知らない幼稚園生に、日本語で寿司について説明して下さい。ただし『シャリ』や『ネタ』といった、寿司に関わる用語を使用してはいけません」といった簡単な問題でも、論理的思考は鍛えられると思いますがね。
考え方、というなら家庭科で同時並行作業(マルチスレッド)の概念やったりするんだろうか。
パスタ茹でながらパスタソース煮込み、待ち時間で調理器具を洗うみたいな。
あとはプロセスをスレッドに分ける考え方、でっかい仕事を小分けにする思考って大事。
役所にしか通用しなさそうなナゾ言葉が多くて笑う。
>『ビジュアル型プログラミング言語の基本的な操作』
言語の操作?なんやそれと思ったら、プログラムっぽいものを簡単に組み立てられるソフトで、プログラムの基本をお勉強しようという話らしい。
プログラムを書く能力は必須ではないと言う一方で、実際に使うツールはプログラミング言語統合環境で、やることはコーディングそのもの。
1週間に何時間割り当てるのかは知らないが、成績に直接関係しなさそうなプログラム実習のために、一人当たりの初期費用だけで 30 万円弱と言うのはいかがなものかと。
考え方を教えるのならありだと思います
ただ、それだけではプログラマーにはなれませんし、課外活動や家庭学習をやっていてもなれるとは限りませんね
>餅は餅屋というやつで、自前でプログラマ雇うとは大企業でも特定の部署の少数
それも多くの非IT企業ではIT部門はコストカッターと位置づけられているので、数年やっていたら面白みがなくなってきますねw
>給与はそこそこ高いが過労度マックス、ブラックな職場が多いとは聞く。
ホワイトな職場に行くには相当のスキルが必要ですね
>海外(例として米国)では能力給、かつ雇用する側される側が対等な横つながりなので、条件や賃金に不満があるならやめて別の企業で働けば良いところ、日本は縦社会の奴隷制度、かつ年功序列の終身刑が多いので話が変わる。
日本の労働者は守られていて簡単には給与を下げることや首にできません
だから給与が上がらないし新しい人を雇いにくいのですよ
だから解雇規制の緩和や金銭解決を導入すべきですね
私は今の会社から給与を5年分もらえたらやめたいですw
【IT】プログラミングは要らなくなる、Pythonが示す未来 : 汎用型自作PCまとめ
http://www.jisaka.com/archives/34369610.html
タイムリーな記事w
プログラミングが要らなくなったらプログラマーの価値も下がるでしょうね
プログラマ=IT介護福祉士 か?
Q.高齢化するので介護足りない
A.介護目当ての若者増えるだろうからブラック介護組織乱立
Q.今後はプログラミングの時代
A.そういうのはAIがやるのでお前ら何なの時代到来
というのは、今でも英語を和訳してバズるサイトがGIGAZINEやgizmodeのような大手であって、結局皆さん(現在進行系で)英語教育無駄だった、読めないから頼る、頼れば良いから学ぶ気無いし、TOEFL何点とか言われても中小企業には関係ないのがプログラミング教育の末路としか。
手段(IF文をどう使うか)よりも、IF文を使えるなら何ができるかの目的を教えられない限り、ロジック教育しても英語科目並に無駄でしょう。