ユニットコムがRaspberry Pi 2を販売開始。
ラズベリーパイ2は低価格に特化した用途や性能後回しなマニア向けの製品。しかし、ネット接続可能となり、モデル2では4コアのプロセッサが搭載され、年内にはWindows 10も対応予定との事。汎用性が高まっております。
以下、ラズパイと省略。
ユニットコムがRaspberry Pi 2スターターキットを発売
ユニットコムとはパソコン工房の会社。プレスリリースより画像を拝借。
source:ユニットコム法人営業部、「Raspberry Pi 2」の取り扱いを追加|ユニットコム
緑色の基板がパソコン。
OSは現在は専用のLinuxのみとなっており、現在はと付けたのは年内にWindows 10もタダでばら撒くとの事な為。
Raspberry Pi 2 に無料でWindows 10と開発環境提供 - Engadget
http://japanese.engadget.com/2015/02/02/raspberry-pi-2-windows-10/
画像の左右の違いは、左が無線LAN対応となっており、右は有線LANのみ。現在はキャンペーンと称して価格差500円、有線版が1万円の税別。
source:http://www.pc-koubou.jp/goods/1182136.html
USB端子の数は同じに見える為、付属品がLANケーブルかWi-Fiドングルか違うだけでしょう。
ラズパイは安さが特徴な割に1万円を突破してしまうのは矛盾しているけれど、ケースや電源ユニットなどフルセットなので、そのくらい行ってしまうのかと。
Amazonで検索しつつ無線版フルセットをおおよそで試算すると、
- ケース付本体・・・6,600円
- マイクロUSBケーブル・・・600円
- USB給電用アダプタ・・・1,000円
- HDMIケーブル・・・600円
- 無線LAN子機・・・1,000円
- Micro SDカード4GB・・・500円 ※Class4
税込で約10,300円。スタートアップガイドに千円くらいの価値が有ると思うなら、有りかも知れませんな。
ちなみに私の環境ならば、本体が有れば他は揃っているので不要。SDカードはClass4では無く10にしたい。使い方はググるので不要。
というわけで、意図して法人向けとして販売しているのでしょう。元々は海外でも法人や教育機関向けとして売られており、個人の場合は個人事業と称し購入する物となっております。
「ところでこれ何?」と思ったなら、私も詳しくは知らないので調べて来た。
Raspberry Piがどのような物なのかを調べてみた
パソコン工房のスターターキットで判る通り、HDMI接続でテレビやPCモニタへ接続し、USBから給電、ネットワーク接続も出来るという、以前ネタにしたスティックPCのWindowsでは無いパソコンと思えばよろしいかと。
こちらの解説が解り易い。
「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編1) (1/3) - MONOist
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1503/17/news007.html
右がパソコン工房でも売っている新製品の仕様。
簡単にいうと、GPSとか加速度センサー、カメラとか何も付いていないタブレットのモニタ無し状態の性能となっており、OSは専用のRaspbianをダウンロードしてインストール。
但しインストールは英語、設定変更は初心者向けとは言えない、コマンドラインでの操作がございます。
source:「Raspberry Pi 2」をイジリ倒す(基礎編2) (3/3) - MONOist(モノイスト)
上は解像度を変更している画面。
そのハードルを超えられるならば、LinuxとしてWindowsのような感じで利用可能となり、ネットで使うくらいなら安くパソコンが導入出来るという。
LinuxはUbuntuなどが無料で配布されているところ、ラズパイはハードウェアが安価でOSは無料。しかも、将来的にはWindows 10も無料で提供され、ストアアプリの開発環境まで揃ってしまう点は凄い。
Amazonのレビューを見ると普通にパソコンとして使う以外、SSHで遠隔操作して使うという方法も有る御様子。そこまでやるなら、モニタ、キーボード&マウスは不要。
ラズパイが出た当初は、確か20~30ドルのような超低価格だったと思い調べると、新製品のラズパイ2が海外では26.6ユーロで販売中。現在のレートで4千円切れるくらい。
source:Raspberry Pi 2 Model B | Raspberry Pi 2 Model B | Raspberry Pi
CPUとネット接続が強化された為、多少値が上がったのでしょう。英語の壁や送料、納期などを考えるとAmazonでの購入が無難。
ラズパイを製造している団体はチャリティで、利益を得ていない辺りが安さの理由。子どもでも入手出来る価格にしてプログラミングを学んで欲しいという方針。
但し、カスタマイズしてカメラを搭載したりパーツを追加して行くと、日本では結構高くなってしまう為、遊ぶなら良いけれど、機能を求めるなら普通のパソコンやタブレットにした方が無難でしょうな。
これの利点は上でも書いたけれど、ハードウェアが安い点。
Ubuntuなどの無料LinuxをWindows PCなどに入れようとすると、相性が有るのかパソコンにより起動しない事が有るところ、ラズパイの場合は専用OSが用意されているので確実。
Windowsにも対応予定なので将来性も期待出来るけれど、少しでもパソコンに詳しい人なら「はぁ?」になるかと。
ラズパイ用Windows 10はWindows RTの再来(まとめ)
Windows RTとは、Windows 8系時代に作られたARMプロセッサ用のOSで、Windowsという名は付いているものの、Windowsのアプリケーションは動作せず、アプリと専用のMSオフィスが使えるという名前だけWindows。
MSのSurfaceに搭載され、売れなかったのか2代で消滅した短命OS。しかしそれがWindows 10で復活する感じ。
10は大きく分けて2種類有り、
- パソコン用Windows 10・・・従来のWindowsと互換性有り
- Windows 10 for Phones・・・スマホ用
後者は電話用を意味するけれど、ARMプロセッサ用とも言えるRTと似たようなもの。これがラズパイにも流用されるのだろうと思われ、マイクロソフトがLinuxにシェアを奪われないよう、Windowsアプリを広めようと必死なわけですな。
まずい事に名前がWindows 10で統一される予定となっており、Windowsなのにパソコン用のWindowsソフトが動かないノートPCやタブレットが出てもおかしくは無い状況になるはず。
マイクロソフトとしてはOne Windowsの方針により、x86もARMでもWindowsとして幅を広げたいのだろうけれども、買う側は単純に困るという、ユーザを無視したゴリ押し感がひどい。
実際の販売時には、~for Slateとかfor ARMなどと付くのだろうけれども、意味が判らない人にはWindowsなのにWindowsのソフトが動かないパソコンが手に入ってしまう可能性。
Windowsが7か10かのバージョン選びが必要な上に、10が何用なのかまで選ばなければならないとか、マイクロソフトはどこまで中途半端を目指すのか、意味が解らない。
ラズパイ2、冗談で購入出来る価格だけれども、さすがにデスクトップPC2台、ノート2台、スティック1本、Mac1台、AndroidタブレットとiPod Touchまで無駄に揃っている為、人柱はしない予定。書き出してあまりの多さに自分が驚いた。
>但しインストールは英語、設定変更は初心者向けとは言えない、コマンドラインでの操作がございます。
プログラミングで苦労するのは開発環境の構築なんだよなw
>子どもでも入手出来る価格にしてプログラミングを学んで欲しいという方針。
子供にはハードルが高過ぎる気がするw インストール不要ですぐにプログラミングが出来る(最初から開発環境が構築されている)棒PCのほうがいいんじゃないの?って思ったw
>意味が判らない人にはWindowsなのにWindowsのソフトが動かないパソコンが手に入ってしまう可能性
RTでもその危険性があったけど、名前では回避できなくなるのかw
>デスクトップPC2台、ノート2台、スティック1本、Mac1台、AndroidタブレットとiPod Touch
自宅にはデスクトップ1台、ノート3台、iPhoneとiPod touchとAndroidタブレットがありますw Macとスティックはありませんw
>人柱はしない予定
Linuxは試さないんですか?w
さて、棒PCに関する記事2連発w
「Windowsタブレットの自作」もOK? 大容量版のスティック型PCをチェックしてみた - AKIBA PC Hotline!
http://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/sp/20150413_697338.html
ごちゃごちゃして持ち運びづらいと思うw
超小型サイズにWindowsまるごと入りで持ち歩ける「インテル Compute Stick」を使ってみました - GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20150413-intel-compute-stick-review/
インテル棒のレビューですw
ふむふむ
どういう状況で使えるかな。(腕組み
・・・それから5年後。(プロローグ
興味があって欲しいけれど、何から始めれば良いか分からないなら、解説本とセットになっている「ラズパイマガジン」を購入するのも手ですね。
日経Linux「Raspberry Pi」特別セット販売
http://itpro.nikkeibp.co.jp/linux/raspi/
>遠隔操作して使う
私も最近は、m-Stickを遠隔操作でばかり使用しています。Androidタブレットが、やや動作の鈍いWindowsタブレットに変身しますから、たまに便利です。
>子どもでも入手出来る価格にしてプログラミングを学んで欲しい
私が小学生だったら絶対に買いませんがね。中学生だと中二病患者が試しに買いそう。例えきっかけがソレでも、プログラマは育って欲しいですね。そして迷走するAppleや暴走するMicrosoftの力になってくれれば幸い。
>ラズパイ用Windows 10はWindows RTの再来
もしかしたらWindows10はWindows Telephoneを略してWindowsTenなのでは。
>窓辺ありにゃん さん
>ごちゃごちゃして持ち運びづらいと思うw
私もやりましたが、もの凄く邪魔です。笑いを取る以外の狙いは皆無。
実用面ではこちらが良いと思います。
Siren.:m-StickをDAPにしました。
http://relorah.hateblo.jp/entry/2015/01/09/021302
>子どもでも入手出来る価格にしてプログラミングを学んで欲しい
>遊ぶなら良い
とても良いこと。PC遊びを通じて学ぶという趣旨には賛同します。昔もこんな感じでPC界に入っていく人が多くいたように思います。(私はバラシ=破壊から入りましたが。)このラズパイ、見た目ちゃっちくもいろいろ遊べて楽しそう。