デジカメの記録メディア、SD(HC)カードの体感速度とベンチマーク。
先日、SDカードやUSBや内蔵HDDで速度比較しておりSD(HC)カードの遅さに驚いた所。デジカメの保存が遅いと感じた事は無く、USB2.0以下の速度でも充分なのかと勝手に納得しましたが、高性能なデジカメでSD(HC)カードの速度に違いは出るのか。
安く譲って貰った富士フィルムのHS10で速度を比較。
FinePix HS10の主な仕様と外観
私がカメラ素人な上、ここはBTOパソコンや修理のサイトなのでデジカメのレビューをする気は有りませんが、今回関係有りそうな箇所のみ公式サイトのHS10のページより仕様を一部引かせてもらいます。
- 有効画素数: 1,030万画素
- 記録メディア: 内蔵メモリー(約46MB)* SD/SDHCメモリーカード
- 静止画: 非圧縮RAW(RAF独自フォーマット)、RAW+JPEG記録
- 記録画素数: L:<4:3>3648×2736ピクセル
- 記録形式: JPG 3648×2736(4:3)FINE-約4.9MB、RAW —約15.5MB
物はこれ、フルオープン。
上海問屋から安いレンズ保護フィルタなどを新発売というリリースを見て、購入元のカメラマニアにサイズが合うか問い合わせると、保護と偏光する何かを安く売ってくれました。聞いてみるものですな。
右で寄りかかっているSDHCカードが新たに購入した東芝の16GB、CLASS10(最低10MB/s)の物。レンズのフィルタは今回全く関係有りません。
東芝SDHC CLASS10のベンチマーク
何故これを選んだかはAmazonのクチコミでマニアが良いと買いていた為、も有りますが、安いTrancendより速そうなので比較には良いかと思った次第。
右上に5年保証のようなラベルが見えますが、海外向けの製品なので日本国内では保証は効かないそうな。気にしない。
マニュアルも一応。両面。
SDHCカード如きで良くここまで書く事が有るなと感心しますが、英語まみれなので一文字も読まずゴミ箱へ。
対決するSDカードはCLASS4相当のTrancendで2GB。
CDMにて、100MBを5回転。5回中で最も良い数値が残る仕様。
デジカメで重要な項目は、右上のSeq(シーケンシャル、連続)Write(ライト、書込)で、東芝のCLASS10は16.92MB/s、トランセンドのSDカードは5.74MB/sとなっており約3倍。赤くは有りません。
価格は現在、東芝は3700円、トランセンドは600円くらい。1GB単価が安くなる32GBも検討しましたが4千円でさえ高額という価値観と、そこまでの大容量は要らないと判断。
デジタルカメラ「HS10」の体感速度
カメラを水平に固定しオートフォーカス、手動でシャッター。
普通の静止画を撮影
解像度は3648×2736、JPEG保存は約5MB。
右のフルHDは動画の事なので無視とし、その右のLが最大の解像度でFはファインを表しております。時計の秒針を見つつ数回撮り、私の脳内クリスタルディスクマーク(やや酔い気味)によると。
- 約0.5秒・・東芝SDHC CLASS10
- 約0.8秒・・Trancend SD CLASS4相当
意識しなければ違いは判らないレベル。
但し、連続してシャッターを切るなら11枚で3秒くらいの差が出る為、そういう状況では少しでも速い方が良いでしょうな。
私は止まっているパソコンのパーツを単発で撮るくらいのため意味無し。
連射モード(10fps=1秒間に10コマ)
最も差が出ると思い期待の連射モード。
JPGでは10コマ/秒まで可能、RAW+JPGにすると5コマ/秒が最大。
シャッターボタンを押し続けると断続音が鳴り、最大の解像度で保存開始。何故か何度やっても7枚しか撮ってくれませんが気にしない事に。
- 7秒くらい・・東芝SDHC CLASS10
- 10秒くらい・・Trancend SD CLASS4相当
3秒差は有りますが、秒数をカウントしなければ気付かない程度。意識すると東芝SDHCの方が保存して行く速度が速いくらい。
RAWデータとJPGの同時保存
初めのJPEGと同時に約15MBと言われるRAWデータも保存。
右上にRAWという黄色アイコンが出現。
- 約3.3秒・・東芝SDHC CLASS10
- 約5.3秒・・Trancend SD CLASS4相当
さすがに保存まで数秒かかり、差は2秒くらいとなっております。
連続撮影より1秒差程度ですが、3秒と5秒では2倍とまでは行かないまでも体感でかなり東芝のCLASS10が速いと感じます。
デジカメのSD(HC)カードで速度比較まとめ
巨大なRAWデータと高解像度は大容量HDDへ
3648×2736でJPGが約5MB、RAWは約15MB。1枚の撮影でファイルは合計20MBになり、1日50枚撮影すると1GB。ハードディスク容量が300GB程度では1年もたない計算。
2TBのHDDでは5.5年くらいになりますが、そこまでカメラ好きなら5年以内に新しいカメラへ買い換えるとして、更に画像データは大きくなっているやも知れず。
バックアップするなら物理的に2倍の容量が必要。大容量HDDは動画以外に高解像度の静止画やRAWを大量に保存するなら必要になりそうです。
デジカメ素人が高性能カメラに期待する事
パソコン、しかもハードウェアやWindowsの事なら解りますがデジカメは別物。携帯電話(FOMA)でさえ使い方が良く判らない私が言うと。
- 低解像度モード無しをどうにかして欲しい
- マニュアルが厚過ぎて読む気がしない
- 機能や専門用語が多過ぎて意味不明
PC初心者がRAID5とSLI入りパソコンを買ってしまったような状態。私には高性能過ぎるという事で、用途に合わせて購入するはデジカメも同様。
最低解像度でも1920x1080、画質をノーマルにしても700KBという巨大な画像ファイルが最小になっておりブログ用のカメラとしては容量の無駄遣い。
大は小を兼ねないようで私には勿体無い気がします。
バックアップマニアとして期待する事
先日、SandiskがSDHCなどの価格戦略として説明をやっていましたが、ファイルサイズより記録メディアの大容量化と低価格化が先に進むと思われ、メディア1枚辺りに入れる撮影枚数が増えるならパソコンへの取り込み頻度が落ちるかも知れず。
データが消えたのみなら復元という手も有りますが、完全に故障してしまうと交換になりデータが戻って来ず。やり過ぎは承知でメディア2枚が並行して記録するデジカメとかどうでしょう。
RAID1のように撮った直後に補助メディアへコピー。SDHCやCF用の小型デュプリケータ(丸ごとコピー)とか有れば安心かも知れませんな。
AmazonのTrancend 16GB SDHCのクチコミでは故障して認識しなくなったというクレームが結構出ており、東芝だろうと故障する時はする物として、結婚式や旅行のデータなど取り返しの付かないデータは撮ったと同時にバックアップが安心出来ましょう。
カメラマニアからの助言
HS10を格安で売ってくれた知人からの情報を一部紹介。
- レンズ保護は常に装着
- SDHCカードの接点に触らない
- 撮影の確認画面は出さず、撮りまくってPCで不要な物を削除
レンズの保護は中のレンズを壊してしまうと高く付く以外、素人でも掃除が楽という利点。メガネ拭きで適当に掃除で良いそうな。
SD(HC)の金色の部分はパソコンのメモリやグラボと同様、手で触ると脂や汚れが付き劣化の原因。
今回、速めのSDHCで感心した事が3で、それまで撮影直後に2秒くらい撮れた物を確認しておりましたがその設定を外し、多めに撮りパソコンでサムネイルを一覧して選んで行く方法。
ブレやフラッシュの有無が気になるなら複数枚撮っておけば良く、その為の大容量記録メディアというわけです。
体感で計測した秒数は、確認画面を出しているならバックグラウンドで処理される為、確認2秒なら2秒以内のSD(HC)カードによる速度差は無意味になります。
SDカードの速度は現状では知れており、高速さが必要ならCF(コンパクトフラッシュ)、但し価格が高くなり高速かつ大容量では万円単位も普通。
カメラもデジタル一眼というやつは本体が10万円、レンズが5万円など有るらしく、カメラにはまるとパソコン並かそれ以上散財しそうなので興味が無ければ手を出さない方が無難でしょうな。
>海外向けの製品なので日本国内では保証は効かないそうな
なんですかその昔の日立みたいなやり方はw
>私の脳内クリスタルディスクマーク(やや酔い気味)によると
高精度過ぎるだろ誤差30倍増し的に考えてw
>何故か何度やっても7枚しか撮ってくれませんが気にしない事に
とりあえず一回、真面目に取説全部目を通したほうがいいと思う件w
せっかく高性能カメラなのにw なのにw
以下もしも2ちゃんで聞いたら帰ってきそうな答えw
>低解像度モード無しをどうにかして欲しい
安いの買えw
>マニュアルが厚過ぎて読む気がしない
読めw
>機能や専門用語が多過ぎて意味不明
ググれw
実際、専門板(もしかしたらHS10のスレあるかも?)で聞くのがいいかもですね。
>やり過ぎは承知でメディア2枚が並行して記録するデジカメとかどうでしょう
>故障して認識しなくなったというクレームが結構出ており
私もよく知りませんが、SDHCとかのデータ保護性ってどうなんですかね。
一般的に見て結構消えやすいものなんでしょうか。
SSDとかの耐久テストは見かけるんですが、SDメディア系はあんまり無いですね。
>多めに撮りパソコンでサムネイルを一覧して選んで行く方法
あれ?今回の記事でもっとも有効な情報コレじゃね。
>SDHCカード如きで良くここまで書く事が有るなと感心します
海外ではスーパーマンのマントを付ければ本当に飛べると考える子供が居る様で、注意書きに「このマントで実際に飛ぶことは出来ません」と書くくらいですから、たぶんどえらい事が書かれているのかもしれませんねww
ちなみに私はカメラの事は全く、さっぱり、すっかり分かりませんwww
>マニュアルが厚過ぎて読む気がしない
>機能や専門用語が多過ぎて意味不明
親切丁寧に、1から10まで、それは細かく説明するから
・・・・分厚くて読む気がしない説明書になるんですよね
細かいことをネチネチと書きすぎて全体像がイメージできない。
(=自分の性能不足)
従来の説明書と、大雑把な説明書と2種類ほしいと思ったり。
大雑把な使い方だけを書いた説明書があれば全体像がイメージでき
全体像がイメージできていれば、細かく設定したいときに、
分厚い方の説明書のどの部分を見れば良いかがイメージできる。
たぶん読まないけど。
>海外向けの製品なので日本国内では保証は効かないそうな。
白色の東芝製SDカードは海外モデルと聞いたことがあります。逆輸入品(並行輸入と言うべきでしょうか)となるため性能対価格比が良いのだそうで。その代わりに、国内用ではないため国内保証も効かないのかも知れません。
>SDHCカード如きで良くここまで書く事が有るなと感心しますが
日本でもPL法がありますが、特に消費者万歳のアメリカでは何か事故があった際、注意書きしていないことはメーカーが悪いとされるそうです。
>巨大なRAWデータと高解像度は大容量HDDへ
今どきのデジカメはコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)でさえ無駄に画素数が上がっていますから、1画像(ファイル)当たりの容量が増える一方です。そのため、記録メディアにも大容量と高速な書き込みスピードが求められるわけですが、そんなにいらないと思ってます。新製品をアピールするために、画素数が上がる=高性能だ!!って訴えたいのかも知れません。
必要な画素まで下げて使えばいいのですが、センサーサイズによっては取り込める光量が低下したりノイズが増えたりしますから、画素数競争は止めて欲しいなぁと思ってます。(裏面照射型CMOSセンサーってのもありますから一概には言えませんが)
>大容量HDDは動画以外に高解像度の静止画やRAWを大量に保存するなら必要になりそうです
そして現像せずに撮るだけ撮ってPC内にどんどん溜まっていくわけですねw
>最低解像度でも1920x1080、画質をノーマルにしても700KBという巨大な画像ファイルが最小になっており
確かにブログ用だけとすれば高性能すぎるのでしょうね。もちろん、後でPCで編集されるのでしょうけど。
>Trancend 16GB SDHCのクチコミでは故障して認識しなくなったというクレームが結構出ており
>東芝だろうと故障する時はする物として
大小容量様々で色々なメーカーのSDカードが自宅に転がっていますが、今のところ初期不良な感じのものには当たっていません。偶然かも知れません。なのでメーカーにこだわりはないのですが、大事な写真を撮る場合はサンディスク・東芝・パナにしています。他よりも壊れにくいとは思っていませんが、保険と言いますか、精神衛生上よろしいかと思うところにお金を払っていることになりますw
>レンズ保護は常に装着
自分もつけれるデジカメには必ず装着しています。結構安心できますから。
>撮影の確認画面は出さず、撮りまくってPCで不要な物を削除
これもやってます。その方がレスポンスが良いので。撮影後にカメラ内で確認することもありますが最低限にしています。バッテリーを消耗してしまい、いざって時に役立たずになると困るので(予備バッテリーを常時携帯しろって話ですねw)
最近のデジタル一眼レフカメラは、ISO感度を高くしてもあまりノイズが乗らなくなっているそうですね。1600くらいに設定しても平気なんだとか。本体だけならともかく、セットでは私の眼中の端にも入らないくらい高価な品ですが
動物やら昆虫やらを撮る際には、少しでも早い方が有利な気もしますが、一般ユーザーにはどうでも良い程度しか差が出ないようですね。安心しました
どちらかというと、保存したり編集したりするPCの性能の方が重要な気もしますね
◆低画素数
少し前に買ったPentaxのOptio-I10は1,210万画素ですが、ブログモードだと640x480で固定になるので、最大サイズで撮ると3MB超になる場合でも、100KBぐらいで収まります。
ざっくり調べたところ、たいがいのメーカーはハイエンド機でもVGAサイズの設定が用意されていますが、富士フィルムはなぜか中堅機種以上は最小設定がフルHDで、VGAの設定が可能なのはローエンド機種だけみたいです。
まぁ確かに、HS10を機種指定で購入するような方であれば、最大サイズ一択のような気もしますが。
◆デュアルスロット
比較的新しい製品だと、ニコンのD7000はSDXCのデュアルスロットで、2枚をリレーして記録、同じデータの同時記録、RAWとJPEGを分けて記録、片方からもう一方へのコピーとかできるようです。
◆レンズ保護
先日、購入時3万5千円のデジカメを修理に出したところ、レンズユニット交換で1万4千円ほどかかると言われました。
このケースではレンズユニット全体がゆがんでしまっていたので、ユニット交換は納得ですが、たとえばレンズの前玉にキズが入ったような場合でも、レンズだけの交換ではなく、ユニット丸ごとの交換になるような気がします。
ただ、コンパクトデジカメの場合、プロテクタを装着できる機種はほとんどないため、撮影時以外は必ずケースに入れておくなどの対策が必要ですね。
◆デジタル一眼
手元に5台ほどデジタル一眼がありますが、たとえばD90の場合、レンズ付き本体が17万円、追加のレンズが10万円、SDカードが2枚で2万円、予備バッテリが数千円、スピードライト(フラッシュ)が3万円、縦グリ(バッテリーパック)が2万円...という感じで、基本的な構成だけでも30万円を余裕で超えてますね。
しかも、D90は中堅ながら入門機に近いので、本気でカメラを趣味にしている人から見れば、これでも投資は全然少ないほうという...