TeamViewerについて改めて解説。
前回の記事は2010年なので8年も前と気付き、2018年版として解説しようかと。さすがに8年も経過しているだけはあり、かなり進化しておりスーパーウルトラ便利になった。
公式サイト行ってみて良かった。
TeamViewerのダウンロードとインストール
公式はこちら。
TeamViewer
https://www.teamviewer.com/ja/
昔からデザインがそう変わっておりません。
トップページにあるダウンロードボタンを押せば、使用中の端末を自動で判定して合うプログラムが落ちてくる、またはページ遷移する仕様。iPhoneで行くと無料でダウンロードボタンがAppStoreへのリンクボタンだった。
Windows 10で説明申し上げる。
インストーラを実行し警告が出たなら実行ボタン。
セットアップ画面では、個人で無料で使いたいなら個人/商用以外を必ず選択しましょう。個人以外は有料なので。
最初から上のようなチェックが入っているはず。違うなら変更し、ライセンス規約を読み、右下の同意する-終了ボタン。なぜ終了。
ちなみに現在のMac版は同意するボタンのみで、個人とか商用は聞かれなかった。おそらく接続する端末の数で自動判定しているのだろうと推測。
インストールは私のノートPCで1~2分くらい。
これが終わればインストール完了。どこも難しいところはございません。
TeamViewer 13の基本的な使い方
バージョン13で説明しております。
インストールが完了した直後にこの画面になるはず。
吹き出しの説明の通り、遠隔操作するなら右上に操作される側のTeamViewerの番号を入れる、左は機能の切り替えボタン。
操作される側にもTeamViewerのインストールを。
左に出ている使用中のIDとパスワードを操作する人に教える。
使用中のIDを操作する側のインターフェイス右上の窓に入れ、接続を押すとパスワード入力窓が出るので、入れてボタン押せばつながる。
応用編
多機能すぎて全ては説明しきれないため、使えばスーパー便利なところだけで解説して参ります。ファイル転送とか見ればわかるので、色々ボタンを押してみればOK。
アカウント登録で簡単リモート
基本操作では使用中のIDという、覚えにくい番号だったけれど、TeamViewerのアカウントを作成しておけば更に便利になるので、左上のアバター(人間のシルエットアイコン)を押して登録から登録して来ましょう。
するとこういうことができる。実際の私のアカウント。
端末を登録できるので、リストにあるアイコンをダブルクリックするだけで接続可能。これがあるので私は普段スティックPCはモニタに接続しておらず、電源しか取っていない状態でも無線LAN内蔵なので遠隔操作できております。
端末を追加するには、左のリストの右上にある人のマークを押してリモートコンピュータを追加を選び、使用中のIDとパスワードを入力するだけ。もちろんTeamViewerアカウントでログインした状態で。
確認または変更するべき設定
メニューのその他のオプションを押すと設定画面へ行ける。
灰色で押せない感じがするけれど押してみましょう、反応ある。
開いた直後の画面。
赤枠した中にチェックが入っているか確認。
普段からTeamViewerを使うならOSと同時に起動した方が楽、使わないならリソース無駄なので外す。新しいユーザーインターフェースもチェックを入れましょう。旧バージョンはデザインが変なので使いにくいと思う。
もう一箇所、左のメニューのリモートコントロールへ。
壁紙もムダに表示するか、マウスのポインタを操作される側にも表示するか。どういう意味があるかは、この2つにチェックを入れると回線速度により若干重くなるためオンとオフがあるのだと思う。
以下は私の場合。
- 自宅内PC同士・・・壁紙ON、ポインタON
- 友人など他人・・・壁紙OFF、ポインタON
他人のパソコンを操作する時は、ポインタが出ていなければ何をしているのかイマイチわかりにくい。チャットを併用しつつ、「ここをクリック」と言えどもポインタなければわからない。
自宅内はLANが1Gbps対応の端末が多く、無線も速い方なのでスクリーンショット撮ることもあり壁紙はオンにしたりしなかったり。ポインタはMacのポインタを撮るためONにしており、OFFにするとWindowsのポインタになるため。
これは遠隔操作中にも上に出るバーで切り替えは可能。この設定では標準としてどうするかを決めております。
見た方が良い設定は以上。
MacやAndroidにも対応している
気合入りすぎでしょう。
8種類のOSに対応しております。
WindowsスマホとBlackBerryは要らないのでは?と思ったけれど、海外や企業では意外と使われているのだろうか。
個人的にデカい恩恵がMacにも対応したところ。以前はWindowsとAndroidだけだったと思うので新しい。
買って10回も起動していないMac miniが少しは生き返りそう。
複数同時に遠隔操作も可能
やったことなかったので新しいかは知らないけれど、2台の端末を同時に遠隔操作もできるようになっております。左がMac、右Windows 10。
私のPC環境はモニタ3枚で、普段はメインPCのWindows 7が全部使用しており、それぞれ切り替えで他の端末から表示できるよう以下のように接続中。
- 左:Mac(OS X Yosemite)
- 中:サブPC(Windows 7)
- 右:スティックPC(Windows 10)
Macは滅多に使わない上にモニタの映像入力切り替えボタンの調子が悪くなり、Macの起動が億劫になっていたところ、TeamViewerで遠隔操作できるなら切り替えなくてよくなる。
まあ、それで使用頻度が上がるわけではないけれど楽。使いにくいキーボードとマウスで操作しなくて良くなる利点+驚いたことにWindows用マウスの右クリックでMacのCtrl+クリックもできる、今気付いた、少し感動。
ノンインストールな簡易版もある
これも新しい、昔は無かった。
遠隔操作を受けるだけならこれでOK。インストールせず起動するだけなので、今後は私が友人らをサポートする際はこれを使ってもらうことにする。
他にも種類がございます。
- TeamViewer QuickSupport・・・操作される側専用 ※画像のやつ
- TeamViewer QuickJoin・・・会議専用
- TeamViewer MSI・・・通常のインストール版
- TeamViewer Portable・・・ノンインストール版
- TeamViewer Host・・・操作される側の無人専用
一回限りなら1、会議するだけなら2、端末と同時起動が良いなら3、それが不要でインストールしたくないなら4、無人のみで良いなら5。
これらが無料とか信じられないレベル。1万円なら買いたいくらいだけれども、有料版は月額5千円~が価格のハードルが高すぎる。
パソコンからスマホの操作も
TeamViewerの何でもアリかよ感がすごい。
iOS 11以降ならPCから遠隔可能。iPhone 5s調子悪いけれど、これだけのために恐る恐る11にした。※過去に文鎮病が治らず、完全放電まで半年くらい放置して直した。
しかし、iPhoneに3D Touchがなければ連動機能が使えないというオチがつき、聞いてないよである。
スクリーンショットは撮れるが、自分の端末でこれやる意味なし。
逆にパソコンをスマホで操作は以前からできており、モニタ3枚でも切り替えボタンで画面変更できる。但し4.5インチで23型フルHDの操作は厳しいというか無理がありすぎ使ったことない。
TeamViewerの仕組と安全性とセキュリティ
TeamViewerを介することで、IPアドレスが変化しても遠隔操作できるようになった仕組を図解するとこんなイメージかと。
これでだいたい合ってはいるものの、正確に表すとこんな感じ。
TeamViewerのサーバで合流する仕組で、正確にはどちらのパソコンも手元のPCからTeamViewerへ接続しております。
理由は簡単、TeamViewerが左のPCへ接続するのは外部からの侵入と同じことになるため無理があり、左のPCのTeamViewerのソフトが指示を受けてサーバへ接続しております。
なので自宅内や会社内で隣のパソコンを操作しても一旦は外に出ることになるわけですな。こうならなければ私は自宅から職場のパソコンを操作できない。トロイの木馬のように直接行くわけではなし。
ではTeamViewerは信用できるかといえば、本社がドイツにある企業、私が知る限りでも8年以上続いており、本命は企業向けの有料版を売ること、無料と同じインターフェイスだろうからヘタ打てない。
過去には日本でも勝手に操作された事件もあったが、あれはTeamViewerの脆弱性ではないし、2016年頃の事件なので古い。そしてネット関連企業あるあるでしょう。それにビビっていたらWindowsやGoogleのサービス使えない。
二段階認証もできるようになっており、接続できる端末の指定もできるのだから、不安なら設定すれば良いだけだと思っております。自分がガバガバでTeamViewerに文句言えない。
通信は暗号化されておりセキュリティ的には問題ございません。
電話で 「TeamViewerを入れろ」は罠
この3つは罠臭いと思いましょう。
- メールでこのURLへ行け
- ブラウザでこのソフトをダウンロードしろ
- 電話で(TeamViewerに限らず)遠隔操作ソフトを入れろ
1は定番の偽LINEや偽Appleなどからのフィッシングメール、2はレジストリとか高速化とかWindowsが壊れているとかいう偽ソフトによる詐欺行為。
3は2の派生として、ブラウザに警告が表示され電話番号が書かれており電話すると、カタコトの日本語で「まずはTeamViewerを入れてください」などという大胆なことを平気で言う偽サービスがあるそうな。
子どもの頃に言われたでしょう、「知らない人について行くな」と。あれと同じで、知らない人からこれを入れろ、あれをやれ、そう言われても無視が基本。それ以前に電話するなと言いたい。
包丁で魚をさばくか人を刺すかと同様、TeamViewerも正しく使えば便利なツール、しかしズレた使い方をすると危険。
PCメーカーのサポートとしてTeamViewerが使われても不思議ではないけれど、正体不明な業者や個人から使えと言われても断りましょう。
なお、操作する側が信用できる人でも、ここまでの説明がよくわからなかず不安なら、TeamViewer QuickSupportを入れて操作してもらい、終わったらファイルを削除すれば大丈夫。
これ職場や学校のpcに入れるとだめなところが多いです
と言うよりシス管からウイルスを入れたような形相で怒られます(実体験)
プロキシ側で接続を拒否されますからよく昔雑誌などでよく見た職場のpcに自宅からアクセス!ができなくなっています。
アプリ自体は便利なものでマルチディスプレイに対応していて、シングルディスプレイのpcなどからアクセスしてもディスプレイを切り替えて使えます。
マルチディスプレイ環境からマルチディスプレイのpcにアクセスしたらどうなるのかは気になりますね。
>TeamViewer
2010年だとバージョン6くらいですね。ちなみにバージョン1は2005年の8月頃リリース。
>メニューのその他のオプションを押すと設定画面へ行ける
この「オプション」を押すと、何度目でもけっこう待たされますね。初めて押したときはTeamViewerがフリーズしたかと思ったほど。
>MacやAndroidにも対応している
自宅のPCから必要なファイルを取り出したいときは、スマホからPCにアクセス→DropboxやGoogle Driveに投げる、をよくやります。ちなみにAndroid版。
TeamViewerに限らずパソコンでスマホを遠隔操作する方法を書いたらいいと思いますw
例えば実家にいる高齢の両親にスマホの使い方を教えたり、トラブルに対処したりするなどに使えそうですw
>パソコンからスマホの操作も
下記の2枚画像に「〇〇(名前)のiPhone」と書かれていますが、念のため「〇〇」の部分は消したほうがいいと思いますw