我ながら馬鹿っぽいタイトルに閉口。
PCとスマホは使い分けるものだけれども、最近の若い世代はスマホが有ればパソコン不要という人も存在するのは事実。今後はPCが廃れスマホになって行くかと言えばそうでも無いという話。
先にデータから見て参りましょう。
若い世代から押し寄せる感有るスマホの波?
定番の総務省調査より。
統計調査データ:通信利用動向調査:報道発表資料
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html
モバイル端末のみ抽出したグラフ。
確かに若い世代のスマホ率が高く、年代が上がるに比例しスマホ率は低下しガラケー率が上昇。大手メディアはこの状態が右へずれて行くと考えているのでしょう。私はあまりそうは思わない理由は最後のまとめで。
さて、他の報道が無いか検索してみると、傾向が変わっております。
- 2014年まで・・・若者のパソコン離れが深刻化
- 2015年現在・・・パソコンを使えない若者が急増
パソコン離れから使えないへ移行している御様子。
今後はパソコン利用が低下しスマホになって行く?
なぜパソコン離れと言えなくなったかを総務省の同じ調査結果より。
20歳以上50歳未満は約7割、それよりも個人的に驚いたのは中高生のパソコン使用率用高さで、何と65%くらいという事は3人中2人はPC利用。小学生でさえ3人中1人くらいの割合でPC使用。
これのどこが若者のパソコン離れなのか?さすがに嘘乙認定されてしまうので煽る事ができなくなったのでしょう。次の手はパソコンが使えない若者急増、しかし上のグラフの通り普通に使っております。
むしろ使え過ぎだと思う。使えない若者の方が少数派で目立つ為、ネタにされているのでは無かろうかと思えるほど。
ニールセン、2015年10月下旬の調査結果。
コメントを引用。
各スクリーンでの利用目的が異なっていることがわかりました(図表1)。
知ってた。
スマホ側の特徴を文章にすると、移動中にSNSや暇つぶし。パソコン側は、調べて購入したり楽しむ用途として。
また、上の用途トップ5グラフの隠れた特徴として、パソコン側がスマホより全体的に10%以上低く出ており、これが何を意味するかは、パソコンは出来る事が多いので解答が分散しており、逆にスマホは少ないので%が高めに出ているのだと思う。
ネット通販に限定し、年代別に分けたグラフも。
これを一目見ると阿呆メディアは鬼の首をゲットしたかのように「若者はスマホで買い物!これからのネット通販はスマホの時代ッ」とか言いそうなので困る。
このグラフは購入頻度と金額が出ておらず、数をカウントしたのみ。
例として私は今年ネット通販で軽く20万円以上、数十回は利用しているけれど、そんな10代が居るわけが無し。10代の小遣いレベルでネット通販は年に何回、いくら購入したというのか。
20代でもAmazonで日用品を購入する程度では。私は定期便で毎月数千円単位のサプリを無駄に購入しているけれど、40代、50代と年代が上がるに比例し月額数万円単位になるやも知れず。
また、クレジットカードを持たない学生は、「通販するならPC?スマホ?」と受け止めた可能性も有り、「どちらかと言えば多分スマホ」や「親がパソコン買ってくれないからスマホしか無い」と解釈した可能性も有り。
もう一つ、ゲームについて。
ゲームはスマホで十分? スマホ派4割 - エキサイトニュース(1/2)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151105/Mycom_freshers__gmd_articles_23703.html
こういう人は元からポータブルゲーム機を持っていなかった、スマホでゲームにハマっているにわかな人なのでは。
3DSが有ればPS Vitaは要らない、Xboxが有ればPS4やWii Uは要らないと言っているようなもので、本物のゲーム好きならやりたいゲームに合わせて幅広く持つものかと。
話を戻し、年代別に分けてみましょう。ここからは私の推測や憶測。
10代は親の判断と親の金次第
自分が10代の子の親なら、を想像してみましょう。
スマホ所有率が急激に高まるのは高校生から。理由はLINEが必須のような空気となり、親としても仕方無く買い与える事になるのかと。そこへ更にパソコンのおかわりが必要かと言えば「スマホでやれ」になるのでは。
パソコンは家族で共用、または親のPCを使う程度に留まり、自室や屋外でLINEやゲームやり放題の方が子どもも気楽。
もしスマホという物が存在していなかったなら、上で貼った総務省のPC使用率は10代の頃から7割行っていた可能性。
20代は独身率が高く低所得
国税庁調べ、平成26年度の平均年収は、20代で248~344万円。前者は20~24、後者25~29歳。間を取ると約300万円くらい、平均月収は25万円くらいだけれども、ボーナス込だろうから25は行かず、税金や社保引かれて20万少々か。
この程度の収入で、家賃を支払い水道光熱費、食費、衣類や化粧品、そして交遊費で散財しつつスマホ代に加え光回線代は厳しいかと。独身なら家に居る時間も少ないだろうから、パソコンが有れども利用は予定の無い休日に留まりそう。
30代から結婚率が高まる
平均年収392~425万円、引かれ物やボーナス無視すると月あたり約34万円。特に女性は29歳ラインにこだわる為、30代辺りから結婚する率が高まるなら外出率は低下し、出産したなら更に低下。
共働きなら30代の女性が平均年収300万、男性450万円らしいので皮算用すると月あたり60万円というセレブ夫婦となり、スマホに加え光回線10本くらい引いても良さそうというか、この平均年収本当かよ。※高過ぎという意味
もう、Surface Bookでもゴミ箱でも好きに買えば良いと思うレベル。但し、この辺りから育児費や家とか車のローンも増えると思うので出費も多くなるでしょうな。
40代から所得も高くなる
せっかくなので40代も。年収457~487万、月40万円級。住宅ローンも有るだろうけれど、家賃とそう変わらないか、郊外に一戸建てとかするとローンは家賃より安くなる傾向。
持ち家が有るならパソコンはともかく光回線を引くでしょう。いくら3G4GLTEとは言え、Wi-Fiの方が安定しているはず。子どものスマホ、親父のゲーム機、おかんのタブレット、大人用にはパソコン2台など何でも有り。
という年代別の特徴が有ると思う。
金銭的都合と居住環境の違いが端末を分ける(まとめ)
私を例にすると、1人で7台の端末所有という変態な大人も居るなら、以前ネタにさせて貰った金持ちAさん宅のように、家族全員のネットワーク接続端末を合わせるとWi-Fiに繋がっている物が24台という家庭も存在。
仮想の新社会人Bさんが居たとして、大卒初任給が手取り20万円弱程度とし、富士通のノートPCを12回払いで購入し、光回線の月額を支払い、更にスマホ契約まで維持するには厳しい。
1人暮らしで光回線5千円前後、毎夜遊びに行くとするなら自宅に誰かが居る時間はファミリーなAさんより大幅に少なく、PCとスマホ2台だけの為に滅多に居ない自宅の光回線代はコスパ悪い。
休日少しパソコンを使う程度ならスマホのテザリングで足りてしまうし、パソコンほど激しく使わないならスマホだけで良いわけで。
そのBさんが30代となり結婚したなら家族は2人に。毎夜外食するほどの金はまだ無く在宅時間が長くなり、やる事が無くパソコンを購入し光回線を引くかも知れない。この時点ではまだ引かないかも知れないけれど。
しかし子どもが生まれ4人家族、40代前後となりある程度の年収になれば、Aさんの環境に近付くわけで、小中学生にスマホを持たせて通信費が上がるくらいなら、全員用のWi-Fiを用意し、ゲーム機などを繋げる方向となるかと。
金が有る、在宅時間が長い、そしてスマホよりPCの方がコスパが良く作業効率も良いと思えば自然に家ではパソコンを使う状況になるはず。
30代までのスマホ利用率が高い理由は外出時間が長い為。
結婚年齢が上がり、少子化が進み、田舎の過疎化が進むと高いスマホ利用頻度は40代まで上がるだろうけれども、在宅時間が長く移動しないならパソコンはスマホの上位互換なのだからパソコンが適しておりましょう。
大手メディアは、今の若者がそのまんま年を食いスマホ利用PC不利用まで高年代へと引き継いで行くと勘違いしているけれど、両方使う人が増えるだけでパソコン利用率が大幅に低下して行くわけが無し。
いくらフリック入力が速くとも、決定的な違いは表示出来る情報量。
LINE利用でPC画面はデカ過ぎるけれど大は小を兼ねており、逆に産経ニュース5ページ見る為に、自宅でパソコンが有るのにスマホで何mも画面をスワイプするのは笑えないギャグ。
艦これで喩えると、パソコンは51cm連装砲をガン積みした大和とカタパルト装備した翔鶴改ニ甲を2で割らず千代田と伊401と雪風を掛けた感じ。スマホは12型瑞雲。意味不明なら失礼。
家に居る時間が短く、暇つぶしの多い若い頃ならスマホ代はコスパ良好。在宅時間が長く、暇潰すより物を買い調べまくる年寄りはその逆、というわけですな。
無理にスマホ持つとこうなるかも知れない。
低所得者は見栄でスマホを持ち生活困窮の愚行 | ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2015/08/post_10948.html
独身で自分の一人スマホなら端末代含め1万円切れる程度だろうけれども、高校生の子ども2人と夫婦合わせ4人全員iPhoneとかは無茶な感じ。
パソコンは移動に適さないだけで何でも有り。時間を節約出来る、時間を買うような機械でも有る為、暇を持て余し金の無い若い人には合わないのかも知れませんな。
その時間を買う機械でDMMポイントを購入し、母港を買う若いとは言えない世代の大人が居るのも事実だけれども。
>年代が上がるに比例しスマホ率は低下しガラケー率が上昇
50代は携帯、スマホ、タブレットのバランスが良い感じですね。だいたい50%、40%、20%くらい。ただし市場からは携帯電話がどんどん無くなって行く流れのため、保有率=需要、ではない事は確か。
>中高生のパソコン使用率
いつぞや「宿題代行」なんぞ流行りましたね。現代でも「分からない事はネットで質問する」が横行していますから、オンライン塾(動画配信授業)の普及も考えれば、良い意味でも悪い意味でも勉強にはPCが役に立ちます。
>ニールセン、2015年10月下旬の調査結果
この調査結果は「ニールセン デジタル・コンシューマ・データベース 2015」をもとに作成したとの事ですが、この資料は100万円する高級品。設問数が34でサンプル数が2,000くらいですから、確かに調査には100万円くらい掛かっていそうではありますけれど。
デジタル・コンシューマ・データベース 2015 | ニールセン株式会社
http://www.netratings.co.jp/solution/DCDB2015.html
>10代の小遣いレベルでネット通販は年に何回、いくら購入したというのか
こちらの調査によると、高校生の小遣いは5,000円くらいで、中学生は2,000円くらい。バイトをしていると自由に使える金額が30,000円くらいに増える模様。2,000円だとヤフオクやネットフリマが捗る金額。
ITpro:企業人のためのティーンマーケティング講座 - ティーンの懐事情は? 10代の可処分所得と消費行動を考える
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/070100162/070600002/
>スマホでゲームにハマっているにわかな人なのでは
にわか、だと語弊があるかもしれません。この場合は「流行りモノに飛びつく」という趣旨で使いますから、少なくともハマっているなら「にわかゲーマー」ではありません。
例えばヒツジ先輩の場合、2ヶ月くらい前までは「艦これのにわかゲーマー」でしたでしょうが、課金やら対人戦やらまで色々と手を出し「分かる人にしか分からない艦これネタ」まで繰り出し始めた現在だと、とても「にわかゲーマー」とは言えません。
金と時間があれば、レベル10の要求10コ全てにレベル6~8くらいで答える機器を1台より、レベル10の要求1コにレベル10以上で答える機器を10台揃えようと考えるのは当然といえば当然。全ての要求をそつなくこなせるのは良いことですが、平均点をクリアしていれば需要を満たせる訳ではありませんしね。
>総務省の調査結果
60~70代でPC所有率が50%未満、30%未満ですか。スマホも所有率低くなってますね。
10代の頃にはPCが無かった年代ぐらいでしょうか?
TK-80とかのマイコン時代より前だとすれば何となくわかる気もします。
(年金生活で家計がちとキビシイからとか言われると悲しいけれど)
>この程度の収入で、家賃を支払い水道光熱費、食費、衣類や化粧品、そして交遊費で散財しつつスマホ代に加え光回線代は厳しい
共働きな親と暮らしていたら自由に使えるお金は多いでしょうけどw
>共働きなら30代の女性が平均年収300万、男性450万円らしいので皮算用すると月あたり60万円というセレブ夫婦
>Surface Bookでもゴミ箱でも好きに買えば良いと思うレベル
>この辺りから育児費や家とか車のローンも増えると思うので出費も多くなる
つまり共働きで賃貸で車を所有せず子供がいない共働き夫婦が最強ってことですなw
>艦これで喩えると
乗り物で例えるとパソコンは車や新幹線や飛行機、スマホは自転車や地下鉄ですなw
>家に居る時間が短く、暇つぶしの多い若い頃ならスマホ代はコスパ良好。
>在宅時間が長く、暇潰すより物を買い調べまくる年寄りはその逆
近距離移動が多いなら自転車や地下鉄が最適、遠距離移動が多いなら車や新幹線や飛行機が最適っていうのと同じですなw
>パソコンは移動に適さないだけで何でも有り。
一日中外出している時はパソコンが使えないのが苦しいですw