MM総研がケータイとタブレットの2019年度出荷台数を発表。
結果をいうといずれも下落傾向であり、製品ライフサイクルに沿う流れとなっております。どちらの端末にしてもメーカー側のやることなくなった感が数年前から見え始めているので当然か。
タブレットから見て参りましょう。
タブレットの国内出荷台数2019(by.MM総研)
なぜか出どころのMM総研のページよりPC Watchの記事の方が良いグラフが上がっているのでMM総研スルーにて。
source:2019年の国内タブレット出荷は ~MM総研調べ - PC Watch
タブレットの最盛期は2015年で終わり、そこからは右肩下がりで推移中。パソコンが1000~1600万台の範囲で推移しているのだから超えるわけはない妥当な流れと言えましょう。
タブレットも2015年辺りで行き渡った、世帯所有率5割切れるところが天井だとして、買い替えても使い勝手はそう変わらないだろうからバッテリが消耗したりで不満が出るまでは使い続けるものでしょう。一部のガジェットマニアを除き。
この流れは冒頭で書いた通り、製品ライフサイクルの図に沿う形。
source:製品ライフサイクル - Wikipedia
今は3の後半、または4に入ったところ。
この状態から延々と落ち続けるのではなく、リンク先のページ後半にある成長急落成熟パターンに当てはまりそう。
どこかで底になるという。
また、タブレットはパソコンやスマホほどの需要や生活必需品とも言えないため、ユーザが4種類に分類されるはず。
- 読書など適した用途で使用頻度高い
- スマホやPCのサブ機として時々使用
- 買ったは良いが使い所が不明で放置
- 興味なし
買い替え続ける属性は1、2はスマホの巨大化により必要性が問われるはず。3はまんま私で、2枚所有しているものの充放電を繰り返すだけのよくわからないオブジェとなり買い替えや買い増しには繋がらない。
1と2でどこまでの需要を維持するかが出荷台数の横ばい化にいつかなるのだろうと思う。
ガラケーが減りスマホ高まるケータイ出荷台数
ケータイもなぜかMM総研よりケータイWatchの方が詳しい。
source:2019年の国内携帯電話端末の出荷台数過去最低 - ケータイ Watch
こちらもグラフが途中から始まっているだけでタブレットと同様、成熟期の後半か衰退期に入っていると思われ、いつか成長急落成熟パターンへと突入するのでしょう。
2012年を頂点としてスマホ需要は落ちると思いきや、SIMフリーが2014年頃から需要アップしており最新のデータではガラケーと同じくらいまで増えております。
これは以前ネタにしたシニアのスマホ所有率やキッズのスマホ所有の低年齢化による、格安SIM率の高さ=SIMフリー端末の需要増もありそう。
または私の周囲であるあるなパターンは、親がドコモなどに騙されてiPhoneを選び、その子がお下がりiPhoneし、その親は端末なぞどうでもOKとしてSIMフリーや安いAndroid端末をショップで買うのだろうと推測。
追い打ちのごとく総務省が「端末の値引きは2万円まで」という、遠足のおやつ縛りのような俺ルールを爆誕させたため、クソ高いだけのiPhoneはもうバカ売れしないし押し売りも通用しなくなるでしょう。
そこでAppleもアホではないため、iPhone SE2(仮)のような比較的安い、確か5万円台くらいで新iPhoneを出すという噂が出ております。
ところでケータイWatchの「過去最低」の文字が気になるため、2011年より3年ほどさかのぼりグラフを勝手に編集してみた。
左3本が私が追加した棒、やっつけにて失礼。
2009年は234万台にしかすぎなかったスマホが2010年は3.7倍の855万台、2011年は2417万台、たったの2年で10倍というチート状態。
その移行(リプレース、過渡期)のため2012年まではスマホ特需が起きて通常3千万台少々の出荷が4千万台を超え、そして今再び3千万台少々まだ戻して来ているという。
ドコモなど大手キャリア(MNO、水色)は2014年頃からほぼ横ばい、SIMフリーも数としてはこの4年くらいあまり変化していないように見え、大きな減少は2017年のガラケー縮小。
一度スマホにしてガラケーへ戻る人は滅多に居ないはずとして、スマホにするとLINEが電話に取って代わっていると気付き、それが月額バカ高いMNOではなく格安なMVNOならという理由でガラケー離れが起きたのでしょう。私がそれ。
具体的には、私の場合は着信が多く発信が少ないのでドコモの中でも最安のプランで行けており税込千円少々、通話しても無料分で足りておりました。現在はb-mobileの月額千円少々なのでガラケー時代と変わらない。
そういう人が今後も増えるとしつつ、楽天は多分MNO化失敗する、伸びないだろうと憶測すると、今年からは大手の5G対格安SIMの戦いになると見ております。
スマホとタブレットの買替需要はPCよりはマシ
3種類の年間出荷台数おおよそ。パソコンは2018年度を参考に。
- スマホ・・・3300万台
- パソコン・・・1200万台
- タブレット・・・700万台
スマホとタブレットはいつか横ばいが始まると書いたけれど、パソコンは1千万台超えは2019年度で最後、2020年度以降は平気で1千万台を割って来るはず。
XPサポート終了当時に当てはめると、2020年度以降の少なくとも4年間は前年比割りまくるはずで、その後に成長急落成熟パターンへ入るとすると、南海トラフが激おこしたり北のミサイルでも飛んで来なければ二度と1千万台超えは無さそう。
10移行特需終わりの反動、そしてスマホやタブレットがあれば家ではPC不要派の存在、更にはWindowsが10で終わりなので終了特需はもう無い。そして肌で感じるパソコンの故障率の低下、追い打ちで性能と容量のオーバースペック&オーバーキャパシティ。
買い替える理由が無くなりまくった挙げ句がナウなわけですな。今だけではなく今後何年も続くでしょう。MicrosoftがWindows 10の予定を変更でもしなければ。
しかしスマホやタブレットは違う。
こいつら性能や容量、需要も満たしているとしてもバッテリ消耗という最大の弱点があり、高級機ほどバッテリ交換は簡単ではなく、比較的スマホにも詳しくなった私でさえiPhone以外の純正バッテリ交換サービス知らない。
となると買い替え需要は一定数はあるため、このくらいで落ち着くか。
- スマホ・・・3000万台
- パソコン・・・700万台
- タブレット・・・600万台
パソコンがこれ以上落ちるようなら、夜逃げした第三のクレバリーやレインはもちろん、第三のNECとか富士通のような実質的なPC事業からの撤退もありえるでしょうな。
衰退して行くHDD市場のように、需要が低迷して行くPCは4メーカーくらいしか残らないのでは?とエスパー。個人的にはMCJ(マウス、PC工房)、DELL、HP、Lenovoがあれば困らない。
いま売れているタブレットのサイズは何が多いのでしょうかね。私的には8型前後がスマホより大きい割にノートPCよりかなりコンパクトで軽いですから、使いやすいのですけれど。
>スマホやPCのサブ機として時々使用
スマホは電話・メール・LINEなどコミュニケーション用、タブレットはWeb閲覧や音楽再生(Bluetoothでイヤホンに飛ばす)用、として使い分けてはいます。スマホのバッテリはあまり減らしたく無いため使い分けるのが私の正義。
私はYou Tubeプレミアム会員のため、タブレットでYou Tubeを再生→画面を消してバッグの中に放り込み→Bluetoothイヤホンで聴く、がデフォルトの使い方。
>iPhone以外の純正バッテリ交換サービス知らない
3大キャリアって1年くらい使い続けていると、無料でバッテリ交換をしてくれませんでしたっけ。1回だけだった気もしますし、携帯電話限定だったかもしれませんが。
私はだいたいバッテリ交換が可能な機種を買っていますから、純正か互換のバッテリを購入して自分で交換しています。