月刊BTOパソコン12月号ノート編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したオススメPCを先手コンシェルジュする月1(2)企画。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編(12月号)
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
マウスに良いのがあった、m-Book B507Eを低価格ノートとして推す。
5万円を切ると、どうしてもCPUがクソ性能なAtomになってしまうものの、メモリは普通に4GB搭載しているのでChromeブラウザも普通に動く。
また、メモリと同様にNANDフラッシュの価格も下がっているためか、この値段でもSSDの240GBが搭載されており、CPUがボトルネックかも知れないもののHDDよりは遥かに高速で快適。
液晶のサイズ15.6型はモバイル用途ではなく、自室とリビングなど室内の移動に限られる大きさ、かつ重量2.0kgは外へ持ち出す重さではないので半固定設置のノートPCとして。
LEDバックライトは今どき当たり前、グレアとは光沢液晶を意味しており、解像度フルHDを合わせると動画を再生する用途にも適しております。
無線LANもやはり今どきなWi-Fi全部入りとなっており、ノートPC内蔵にしては最大433Mbpsは速い方だと思いましょう。もっと速さが必要なら外付けになるが、そんな速度要らないはず。さり気なくBluetooth 5は新しい。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理が思い浮かぶ。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
本命機はパソコン工房、STYLE-15FH038-i3-UHDSを推奨。
このくらいカネ出せるならば特にケチの付け所がなくなる、1ドル111円くらいから動かない今なら普通のBTOなノートPCは8万円くらいが相場と思いましょう。NECなら13万円相当がBTOパソコンならこの価格。
大手メーカーとの違いは、ケースのデザイン、メーカーロゴ、デスクトップ画面の壁紙、最初から入っているお節介ソフトや機能の数々。
BTOメーカーでも普通にサポートのコールセンターやメール相談はあるし、NECなど大手は通販だと保証が3年だけれども、パソコン工房も3年にしたいなら10%の7,698円+税出せば3年になるし、15%の11,547円出せるなら4年にもなる。
Windowsの横に[DSP版]と付いている文字は気にしなくて良く、一応説明すると、パソコン工房のこのノートの部品とWindowsがライセンスに関係しているというだけ。なので私のように勝手にパーツ交換してしまう人はDSP版の文字無しを選びましょう。それはOEM版という(もういい?
CPUは第8世代のCore i3、8130Uを搭載。2コア4スレッドなので、1番でクソ性能と言ったマウスの4コアよりショボく見えるかも知れないが、クロックが2.2-3.40GHzなので格が違う、性能(処理速度)が違うという意味。
だいたいノートPCで4コア使うようなことしないかと。私はデスクトップPCですら2コアあれば良いと思っているほどライトユーザ。時々軽いゲームはする。
メモリ8GBは充分すぎ、SSDはHDDより高速なモノなので、乗り換え前のパソコンがHDDだったなら驚くレベル。CPU性能やや高めなのでボトルネックになる不安もない。
最近にしては珍しく光学(DVD)ドライブも搭載しており、年賀状ソフトなど入れるならばインストール時も安心ですな。
カスタマイズ画面で珍しい変更としては、天板(液晶画面の裏側、ノート閉じてフタになる部分)のロゴ無しが選べる点。iiyamaとか入れてくれなくて良いと思われ、不要ならナシにしましょう。
用途は、1番のマウスノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.事務用のノートPCはこの辺りを推奨
1番のマウスの安いノートより更に安い、パソコン工房のビジネス向けコーナーで見た、SOLUTION-15HP012-C-CESを事務用におすすめ。
なぜ安いかは、CPUがAtom並に低性能なCeleron Nシリーズであり、メモリはもちろん4GBに抑えられ、SSD容量も120GBと小さめなので価格も小さく抑えられております。
なぜこれを事務用として推すか理由は2つあり、1つは解像度がフルHDほど高すぎないHD解像度なため、文字が小さくて読めない問題が解消されており、私も時々経理やるので仕事用ノートで15.6型ならこの解像度が好き。
もう1つはテンキーが当たり前のごとく右側に配置されており、画像を見る限りでは私が以前持っていたパソコン工房のノートのキーストローク(押す深さ)と同じ、やや深めなアイソレーションなので打鍵感も良さそう。
私が夏頃に会計ソフトを入れていたノートは13.3型でWQHD(2560x1440)というマジキチ解像度、しかもアイソレーションでストローク1mmあるか?と疑う浅さで作業効率かなり悪かった。体感7~8割に低下。
経理ならばぜひ効率の良い外付のマウス+キーボードで仕事してもらいたいけれど、一言で事務職と言えども経理に限らない。一般事務用途としてはこのくらいの性能と予算がバランス良いと見ております。
用途は一般事務、かろうじて経理事務も。使う人は事務職。
別にこれを1番や2番の用途として個人向けとしても問題ないけれど、家庭用として購入するならば、カスタマイズの最後にある、「事業系PCリサイクル」の項目を「事業系・法人ユーザ様向け(略」から「家庭系パソコン(PCリサイクル料金込(略」へ変更しましょう。
家用ならこれ切り替えねば捨てる時に数千円必要になる。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
今回は日本HP、HP ENVY 13 x360を激しく推したい。価格ミスっているのか?何か罠があるのか?と思ったほどコスパ良好性スーパー抜群。
通常95,700円のところ1.8万円の値引きらしく、外資系の場合この手の値引きはLenovoやDELLでよく見られる二重価格もどきで値引き後が適正なことが多いけれど、これはガチなやつ。
なぜ9万円オーバーでも適正と思うかは以下の要素。
- タッチパネル仕様+回転式2in1・・・これだけで1~2万高くなる
- 256GB SSD(PCIe NVMe M.2)・・・超高速SSD、1.5万相当
- Windows Hello 対応(顔認証)・・・5千円くらいの価値アリ
- Audio by Bang & Olufsen クアッドスピーカー・・・高級品x4
- バッテリ 駆動時間 約 11 時間・・・安物ノートなら2桁はムリ
どうして元が10万円切れているかは、CPUにRyzenというインテルではないコスパの良いCPU(APU)を採用しているためで、ビジネス用途のノートならRyzen 5ではなく3でも充分。
このノートは量産系BTOメーカーでも例外的にカスタマイズした方が良いかも知れない部分が3つあり、1つは期間限定なメモリ4GB->8GBが5千円は全然高くない、市販品並なので必要なら8GBにするべき。※4GBの在庫薄いと書かれていた
もう1つはリカバリメディア、ではなく、リカバリ用DVDに5千円も出すくらいならば1万円で付けられる3年保証を激しく推奨。なぜなら3年以内にリカバリ必要ならHPへ修理依頼すれば良いため。※送料は必要
また、リカバリメディア単体でも売ってくれるはずなので、必要になった時にHPへ言えば良いはず。こちらは以前聞いただけの話なので、そうするなら買う前に電話などで問い合わせましょう。
そして3つ目のカスタマイズはマウス。Spectre用でENVY向けではないけれど、HPロゴが入っておりノートと揃うので見た目が良い、但し+5,500円は割高なので私なら付けない。
ENVYではなくSpectreというシリーズもあるけれど、金や銀が日本国内での仕事用としては下品なイメージがありそうで、性能もビジネス用途としてはオーバースペックになるためコスパ悪いし印象もよろしくないと思う。
営業で客先へ出向くならばデザインにこだわるHP製品は特におすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
それにしても日本HPのENVYが衝動買いしたくなるコスパと見た目。もし私がモバイルノート持っていなかったなら会社に言って買ってもらう。
普段はパソコンの見た目なぞこだわらないものの、やはり富士通のロゴ入りノート持つと以前のパソコン工房の3万円ノートよりしっくり来ると社長に言われた。多分、私はスーツの布生地やオーダーメイドにこだわるため、台湾ケースなノートは合わないのだと思った。※富士通はケースとメイン基板だけは国内製造
「ゲーミングノートは?」と思われたなら、まともなキーストローク確保しているモノが日本HPのOMENくらいしかないので月刊が成り立たずスルー中。
パソコン工房はノート用CPU、インテルCore iシリーズの7千番台がようやく在庫はけたようで8千番台へ移行しております。
適当に見たところ7千番台搭載ノートの掲載はあるものの、多くが品切れというか、私が見た製品は全部売り切れ。
7千番台搭載は在庫処分していたのか8千番台よりも2~3千円安かったりするため、もし在庫品を発見したならそちらをおすすめ。
CPU1世代ごときの性能差なぞ知れている、どころかノートの場合はほぼ無いといえるほど体感差は不明と思われ、私が他人のノート選ぶなら少しでも安い方をおすすめする。
今回に限ることではないけれど、私の推奨するモデルではなく他のモノも見たいならば、PC初心者にはマウスがおすすめ。
パソコン工房は私くらい詳しい人でなければ種類が多すぎて混乱してしまうと思われ、PC詳しい人は逆に細かく標準構成を選ぶことができるため、マウスでは「その中間が欲しかった」となり逆に不便。
その他、文中でNECとパソコン工房を比較した部分は、NECは元々自社でノートPCは製造しておらず、BTOメーカーと同じく台湾から仕入れており、今はLenovoなので中国やも知れず。
「いやいやNECには米沢工場という山形県に拠点があってだな」というなら、そこは仕入れて組み立てているだけで、中国Lenovo製品もそこで組み立てているモデルもありその国産は無意味。
それがまかり通るならば、パソコン工房は出雲産、マウスは安曇野、日本HPは東京品質がなりたってしまう。私はこういうのくだらないと思っており、中身はほぼ全て台湾、中国、韓国、そしてマレーシアなどの東南アジアでの製造。
BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
年末決算でどうやら黒字確定らしく、自宅作業用ノートPCを新調しても良いとのお達し。でもって目についたのがこれ。
https://www.dell.com/ja-jp/work/shop/%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3/vostro-15-30003568-%E3%83%99%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-ssd%E6%90%AD%E8%BC%89-%E5%8D%B3%E7%B4%8D%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB-k-1/spd/vostro-15-3568-laptop/smv0300sp35t04on2kjp
大きさ(15.6インチ)と重さ(2.18㎏)を除き不満点は無し。もっとも家から持ち出すことはほぼ無いので問題なし。光学ドライブ付きなのでリカバリメディアは2,500円のDVDを付けて税・送料込みで50,000円切りは優秀かと。
>他人の意見に流されると後悔することがある
従っても後悔する可能性が低いのは「バックアップしろ」「高額機なら3年保証をおすすめ」ですかね。
>5万円を切ると、どうしてもCPUがクソ性能なAtomになってしまう
曲がりなりにもバースト時2.40GHzですし、ベンチマークの結果からすると「Haswell世代のCore i3」くらいの性能はありますから、N4100でも不快なほど動作が鈍くなることは無いでしょう。タブレットやスマホと違って冷却性能(放熱性)も高いでしょうし。
とりあえず該当のm-Bookは2016年の価格コムプロダクアワード金賞&大賞受賞機だそうですから、買って失敗とはならなそう。
>だいたい何でもできる実用的本命機
液晶が非光沢、光学ドライブ搭載ですから、オールマイティーに使える主に事務用PCとしても良さそう。私なら事務所用として欲しい。CPUパワーはほぼ要らない作業がメインの方ならCeleronN系でもOKでしょうが。
>日本HP、HP ENVY 13 x360
デジモノのエクスポとかカンファレンスとかで、この手の変形ノートはよく見かけました。HP製は見た目の高級感やオシャレ感が好感触を得られるため、営業で売り込みに来る方はけっこう持っていた記憶が。
>このくらいカネ出せるならば特にケチの付け所がなくなる、1ドル111円くらいから動かない今なら普通のBTOなノートPCは8万円くらいが相場と思いましょう。NECなら13万円相当がBTOパソコンならこの価格。
【山田祥平のRe:config.sys】普通のPCが普通に買えない - PC Watch
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/config/1154829.html
>「Core i3かCore i5で8GBメモリ」はいくらくらいなのかと聞かれ、8万円前後で買えるだろうと返事をしたのだが、そうは問屋が卸さなかった。
山田氏の相場観がおかしいと批判する人が多かったですが、BTOノートパソコンなら正しい相場観と言えそうですか?w