2019年6月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
パソコン工房の平常運転、令和元年スタートダッシュキャンペーンという意味不明なこじつけにて久々の4万円切り(但し税別)ノートを限定販売。
台数100台、期間は5/28(火)までとなっているものの延長すると見てこれをおすすめしておきましょう。延長しなければ失礼。4万は確実に安い。
私はもうSSD搭載以外を勧めることはないので当然SSD、240GBで足りなければ今はUSB 3.0が普及しているのだから外付HDDでどうぞ。このノートにも3.0のType-A(普通の端子)とType-C(裏表区別ナシ)が付いているので外付も3.xで。将来性を見越すなら3.1、安さなら3.0を。
USB 3.0がどのくらい速いか数値以外に体感でもいうと内蔵HDDよりほんのり遅いくらい。意識しなければわからないほど差はほとんど無いと思われてよろしいかと。
数値でも言うと、内蔵がシーケンシャル(連続)読み書き180出るとすると120になるくらい。デカいデータをバックアップとかするなら1分が1.5分になるけれど、ランダム(細切れ)読み書きならば内蔵も外付も体感でわからないはず。
メモリは4GBで足りる人用で足りないなら次で出すもっと高いやつにすればOK。4GBで足りる用途は簡単にいえばスマホでできることをパソコンでやるなら、な感じ。
CPUはCeleronながらAtom系ではないKabylakeというやつなので超の付くクソ性能でもございません。マニアな人も読まれているはずなので見分け方、Celeronの後にアルファベットの何が付くかでわかる。
- G・・・デスクトップ用、高性能
- J・・・デスクトップ用、中性能
- N・・・ノート用、クソ性能
- 無印・・・ノート用、中性能
このノートのCeleronは、「」3865Uなのでカッコ内空白の無印。このカッコにNとか入っていたならパソコン詳しい人に聞いてみましょう。きっとおすすめしてくれないはず。使えないことはないけれど何かと厳しい。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
価格は跳ね上がり7.5万、税込8.1万円くらい。
跳ね上がるとは言えども送料など含めても10万円を切れるのだから高い印象もないでしょう。特に家電量販店で店の在庫の都合で買わされている人には大丈夫かよ?と不安になる安さかと。
性能は安さ重視より1~3ランク上で、CPUは2クラス上のシリーズなCore i3、メモリ容量は2倍の8GB、SSD容量は同じながらやりすぎ感のある超高速な250GBでNVMe接続、モニタ解像度も1ランク上といえるフルHD。
毎回このクラスのおすすめは私がリアルで友人知人からノートPC選べと言われた際に候補にする性能であり、ノートで良い使い方ならこのくらいの予算で良いだろうとしております。
ノート選ぶ際の基準にする箇所は絶対にSSDが搭載されている点で、いくらCPUがCore i5やi7だろうとHDDでは台無し。私のノートがそうで、Core i5なのにSSHDという中途半端なSSD+HDDもどきなので遅い。分解が面倒で交換していないだけで本当は今すぐにでもSSD化したい。
その他、メモリ8GBで充分だろうとは言えるものの、昨年からメモリは値下がり続けているため、気分的にどうしても盛りたいなら16GBにしてどうぞ。但しバランス取られてCore i5やi7になりムダに高くなるだけとも。
ちなみにこの性能に合わせてNECや富士通なら?を価格コムで調べてみると、NECのこれ1種類しかなかった。
税別にしてパソコン工房のノートと比較すると1.3万円くらい高い、家電量販店へ行くともっと高い可能性もあり、その割にCPU性能がやや下。中身ほぼ同じなので、LavieやNECのロゴ代に万円単位の価値があると思うならお好きにどうぞ。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCの真打ちはこれ
こいつ鉄板すぎて他のゲーミングノート選べない。
144Hz液晶、メカニカルキーボード、静音性抜群、この3拍子揃うノートは他のメーカーに無いはずで、あるとしてもマウス頑張っていると思われるこの価格に合わせるのは厳しいかと。
CPUは文句なしのCore i7、デスクトップの場合はグラボがGTX 1060ならCore i5でも間に合うとしても、ノート用CPUは全体的に省電力寄り=性能落ちるのでモバイルながらデスクトップ用同等GTX 1060に合わせてモバイルCore i7で。
メモリ16GBで足りないとか滅多に聞いたことがなく、アサシンクリード系の何かがメモリ食うらしいものの32GBは盛り過ぎだろうと思ったことがございます。要するに16GBでほとんど間に合う、として。
ストレージは超高速なNVMe、512GBあるのでロード速くしたいとか頻繁にやるゲームはこちらへインストールしても良いけれど、私が所有しているゲームでSSDに入れるべきと感じるタイトルは無いので基本HDDへ入れた方がよろしいかと。
液晶パネルの特徴は144Hz(1秒間144コマ、普通は60)以外に17.3型というデカさがこれまたゲーミングノートとして最適。私はこのノートの現物借りたので、そのデカさと快適であろう広さをよく存じております。
スマホがどんどんデカくなるのにノートPCが15.6インチ止まりは不自然ともいえるほどゲーム用に17.3型おすすめ。
なお、リンクの飛び先は見ればわかるだろうけれども、マウス公式通販サイトの中にありながら、そこでも私が評価記事を書いているのでそちらも参考に良く考えましょう。
本当にゲーム用にノートが必要なのか、コスパ的に後悔しないか。
何が言いたいかは、PCゲームはグラボとゲームが性能面でいたちごっこ、追い越して追い越されてが2~3年周期で繰り返されるもの。その時にデスクトップなら本体だけ、グラボだけ買い換えられても、ノートは丸ごとなのでコスパの悪さは比較的ズバ抜けております。
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
ラストのこれも私が解説しているページへ飛ぶので詳しくはそちらで。
性能以外で注意することは大きさと重さで、13.3型(フルHD)、1.5kg、こういうノートPCは家電量販店にゴロゴロしているはずなので似たモノを探し現物に触れてみましょう。メーカーどこでもOK。
個人的には13.3型はモバイルとして鉄板、これ以上デカいとジャマ、小さいと画面見づらく作業効率悪い。13.3型のノート使用したことがないなら、大きすぎないか小さすぎないか、少々長い付き合いになるだろうから慎重に。
重量1.5kgは私が所有している13.3型と同じくらいで、正直会議室などの移動時は少々重い印象、しかし出張時にバッグで持ち歩くには苦にはならないと感じる。
通常はパソコンというモノは置いて使うもの、特にデスクトップPCは普通移動させない。同じパソコンでもそれとは対極になる形がモバイルノートなので、デカさ、重さ、これらにもこだわるべきかと。
店で見る際は店内が広いので小さく感じるはずなので、実際にキーボードで文字を打ってみたりポインタ操作して大きさを心でも感じましょう。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
5月15日に公開されたこちらのページも参考まで。
BTOパソコン.jp ヒツジ先輩厳選PC |マウスコンピューター【公式】
https://www.mouse-jp.co.jp/collaboration/btopc_jp/
マウスの悪乗り、とは言えないうちとコラボのガチなやつ。
マウス公式サイトにBTOパソコン.jp特設ページ爆誕 - BTOパソコン.jp
https://bto-pc.jp/select/mouse-btopc-jp-20190515.html
正直、NECや富士通とか東芝が悪あがきで中国企業(レノボや鴻海)に丸投げするくらいならPC事業完全にやめてしまえばよかった、マウスのような比較的デカい国内BTO PCメーカーに市場明け渡せば良いのにと思っておりました。
多分マウスならできる。そう信じているかは別として、誰もが普通の価格で普通のパソコンを購入できる時が来ると信じたい。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>1.安さ重視のライトユーザ向けノート
キー配列がスタンダードで良いですね。特に「Home」「End」「PageUp」「PageDown」「PrintScreen」などがFnキー組み合わせではなく、独立キーなのは意外。そして最も気になるのはF4キー。F1~F3とF5~F12まではFnキーとの組み合わせで機能の割り当てがあるのに、F4キーだけ空白。文句がある訳では無いですけれど気になります。
>J・・・デスクトップ用、中性能
なおJシリーズは基本的にマザーボード直付けのSoCなため、のちのち載せ替えて延命させたい場合は除外が必要。また中身はAtom系列のため過度な期待は禁物。
>この性能に合わせてNECや富士通なら?
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価格.com|NEC LAVIE Smart NS PC-SN232 Office付
https://kakaku.com/item/J0000029175/
>13.3型はモバイルとして鉄板
13.3~13.6型くらいは良い塩梅ですね。私のようにそのサイズのノートを据え置き用として配置されると苦しいですが。