2019年9月号デスクトップPC編。
量産系BTOパソコンはPC初心者向けと言いつつも、性能の見方不明とか用途への提案がないので選び方が難しく感じてしまう。そんな貴殿へBTOソムリエなヒツジ先輩が厳選したオススメPCを提案する月刊企画。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCデスクトップ編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けなPC
安物の定番となっているパソコン工房のCeleron G搭載PC。
毎回同じことを書いている気がするのではなく気のせいではなく同じことを書いており、デスクトップPCの現在のCeleronは下手するとノートPCのCore i3に匹敵するかそれ以上の可能性さえある。ベンチのスコアではなく体感として。
これも書いた気がする多分再び。
- ノートPC:Atom、Celeron、Pentium<Core iシリーズ
- デスクトップ:<Celeron、Pentium、Core iシリーズ
「<」から右が使い物になる、逆に言えば左はヤバいほどクソ性能なモノが多く、ノートPCのCPU性能に詳しい人でなければ安物買いの何とやらになるレベル。
というわけで、メモリ4GBで良い+SSD 240GBで足りなくならないor外付HDDへ逃がす、そういう人ならこの程度でも充分でしょう。私の周囲にはそういう人がゴロゴロ存在。
むしろここまで予算抑えて良いならば、モニタとかイスへその金を注ぎ込んだ方が快適なパソコンライフをお送りできるはず。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
いつも通り、1周り性能や容量を高めただけで充分になるパターン。
普通の人はCore i3でも充分というかi3でさえオーバースペック気味になるもので、メモリ8GBは使い切れない余裕があり、私が実際そう。
SSDが500GB級ではなく240GBはやや残念ながら、約+4千円で480GBへカスタマイズできるので価格差としては妥当、自作PCユーザ視点ならやや高め、ながらボッタクりとまでは言えないライン。
昔と事情が変化した点は、スマホの普及とカメラの解像度やファイルサイズの肥大。これをパソコンへ落としてしまうと240GBでは心もとないなら、Googleフォトを使用するべし。
Google フォト - 思い出を何枚でも保存、見たいときにはすぐに見つかる
パソコンとは同期させずダウンロードもせず、ブラウザ(ウェブ、オンライン)上で管理すればよろしく、動画も再生できてしまうので直接閲覧すればOK。
どうしてもダウンロードして管理したいとか同期したい、写真や動画以外で容量必要ならばSSDを240->480GBにせず、追加でHDD 2TB(約2,000GB)した方が良いとも。2TBが8千円は少し高いけれど、やはりボッタクりとは言えない程度の差額。
用途は、1番のライトユーザ向けと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲームするなら最低でもこのくらい
詳しい解説はリンク先のマウス公式ページで書たのでそちらでどうぞ。
パソコンのハードウェアやグラボ詳しくない人はSteamの統計を見てGTX 1660が「まだ」少ないので不安になるかも知れないので少し説明しておきましょう。
ちなみに1660は0.38%。
1660が少ない主な要因は、RTX20シリーズを除く1世代前の10シリーズが人気あったので1060にした人はすぐには買い換えない、そして発売からの期間が短いので1660は普及していない。
1060と1660の価格は大差なく、その割に性能は1割くらい上なので、もし私が3Dゲーマーとして復活したなら1060の在庫買うより1660を選ぶ。というか、マウスはもう1060在庫売り切ったので出そうにも出ない状況なはず。
画像の上から5番目の750 Tiは3世代前、960は2世代前なので少々古くともそれなりの性能であればSteamの3Dゲームは全然できているのでしょう。
コスパ重視がBTOパソコンならばゲーミングPCはこの価格帯が本命と個人的に感じる。これ超えるとオーバースペック気味になり、時の経過で落ちる価格的な価値の下げ幅は大きくなるのでダメージもデカい印象。
私はグラフィックに超こだわらない系ゲーマーなので、仮に友人とか身内がゲーミングデスクトップ買ってくれると言うならば、これで良しとして上は全然目指さない。コスパ悪いと判断して。
用途はもちろん3Dゲーム。
使う人のイメージは、これ以上の予算はひねり出せない学生やフリーターや自宅警備員、高画質にこだわらないゲーマー、またはあまりにもな高性能を要しないゲームをする人。
4.ゲームが趣味で予算あるならこれで
やはり詳細はリンク先のマウスのページでどうぞ。ここで書くと、おそらく似たことや同じことを書いてしまう。
25万もあればプレステやSwitchとかXboxが買えて釣りが来るという談はそれは私がどれも持っていないのでそう言うだけで、家庭用ゲーム機で欲しいやつだいたい揃っているゲーマーは更にゲームを求めるのでしょう。
物は考えようというやつでもあり、家庭用ゲーム機はソフトが比較的高額。Steamも高額タイトルがあるにはあるけれど安い割に良作名作が普通にある上、セールという特売期間がまれに凄まじい安さになる点では家庭用とは逆といえるやも。
私に言わせるとゲームしたいからとパソコンに20万円以上はマジキチ、自動車ならば友人が2千万円の国産車に乗っており同じくマジキチ。
しかし彼らに言わせると私の3万円するキーボードはマジキチだろうし、年に数日しか使わない予備のキーボードが1.4万円も余裕でマジキチでしょう。
趣味なつもりはないけれど、私の趣味はハタから見るとブログを書くこと。趣味に金を掛けるのは全然スーパー大アリであり、下手に安物で我慢するより少しでも良いモノを求めるは大人の趣味として普通かと。
私が20万オーバーPCをマジキチ呼ばわりするのは体感していない、知らないからという言い分も成り立つ。昔はクソでかいデスクトップPCの実機をメーカーに借りてレビューしていたけれど、最近は面倒すぎてノートばかり。
職場を例にすると、営業車にカーナビと電話連動とUSBとSDカードは私の趣味であり必須としつつ、営業担当のリクエストに応えてスピーカーはケンウッド、タイヤはブリジストンにして欲しいと言われて取り入れてみたところ、音響凄く良いしタイヤは同じ車と思えないほどサクサク曲がるようになった。
それでストレスが少しでも軽減されるならば、仕事のやる気が増すならば全然安い買い物。という置き換えが20万オーバーなマジキチPCに当てはまるに違いなく、もっと高性能なグラボ載せておくべきだったと後悔する可能性あるなら清水ダイブおすすめ。
用途は当然3Dゲーム、精細な描画やフレームレート、高解像度にまでこだわるゲーマー向け。
使う人のイメージは、大人の趣味の道具として普通のパソコンではなく、わからない人には意味不明なほど高額でもOKなゲーマー。または単なる金持ち。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. 静音パーツにしたい
おそらくコスパ悪くなるだけ。最近のCPUは発熱が低め、ケースファンはメーカーがエアフロー考えて最低限で構成、高性能グリスにしても体感で差はわからないレベルなはず。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOデスクトップ所感
最近、マウスとパソコン工房ばかりになるのは単に私が他のメーカーを流し見しているからに他ならず、バランスの悪い標準構成やコスパ悪いやつを平気で仕掛けられても困るため。
逆にいえばマウスとパソコン工房さえ見ていれば、初心者ならマウス、少しでもハードウェア詳しいならパソコン工房が選びやすいとして、妙な罠PCが皆無なので安心しておすすめ可能。
私が指名した機種に限らず色々見て価格を比較してももちろん良いし、むしろそうする方が正解であり、他のメーカーが気になるならば自分が最も納得できるパソコンを選べばOK。
どうしても自分では選べない人はこういうのでいいよ的な役割な記事。
とりあえずマウス公式サイトに特設ページを持つのでマウスPCをここに載せると余談を考えるのが中々面倒くさくもあり、その余談や脱線が書いていて割と楽しくなって来た自分が信じられない。※豆知識:ヒツジ先輩は文字書くどころか読むさえ苦手で今でも嫌い(本当x256)
全然オススメPC所感になっていないところも作文下手な証拠。もう今から書き直す気力さえござらない。※余談:このコーナーはテンプレなので最後に何書くか見出しの文字忘れて通常記事のようにフリーダムしてしまった。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
>Atom、Celeron、Pentium<Core iシリーズ
最近は「Atom」と名の付いたCPUを見かけなくなった気が。Intelによると最新モデルのAtomはサーバ向けの「C3336」で、一般向けのモバイル用は「x7-Z8750」らしい。それぞれ2018年のQ3、2016年のQ1に発売。
インテル製品の仕様情報
https://ark.intel.com/content/www/jp/ja/ark/compare.html?productIds=184994,93362
>普通の人はCore i3でも充分というかi3でさえオーバースペック気味
最近のCore i3は4コア4スレッドですから、ミドル級のゲームでも十分に通用するレベル。i3-8100なんぞクロックは「3.60GHz」ですし。
>私に言わせるとゲームしたいからとパソコンに20万円以上はマジキチ
オーディオの世界においては、金銭感覚の狂った方とかセレブな金銭感覚の方とか人類には聴こえないはずの音に50万を出す方とか聴きたい音を聴くためなら心臓の音だって止めてみせる方とかマジキチが見つかりやすいですけれど、同じ阿呆なら踊らにゃ損という訳で。途中で止まるとそれまでに掛けた金が無駄になると思うなら突っ走るしか無し。