なぜかこの夏に約3万円のノートが4連射。
やたらとかぶっているのでベアボーン(ノート本体部分、ガワ)のメーカーや型番が同じなのかと思えば違うようで、この特に円高でもない傾向な時代に税別ながら約3万円ノート新発売は中々のプチレア。
4メーカーより主要4製品出ております。
税別3万円前後のノートPC4種類の紹介
価格や性能とか詳細は後でやるとして、ここでは見た目や特徴など。
1.ツクモ「TSNB14UP1BK/WH」
先陣を切った(と私が勝手に思っている)メーカーはツクモで6月頃発売。
ただでさえ安い3万円ノートを7月末までは2千円引きで販売していたらしく、久々にまともな3万円ノートが出たと印象に残っております。
確か当サイトのコメント常連の誰かが購入したと申されていたはず。
2.FFF SMART LIFE CONNECTED「MAL-FWTVPC02BB」
FFF~とか聞いたことがないメーカー、と思いきやMARSHALが社名変更したようで、それでも聞いたことがない人多いと思う、私が昔購入したデュプリケーターがマーシャル製品。
source:MARSHAL MAL-2235SBKのレビュー・評価と口コミ
9年も前とは思わなかった。滅多に使わないためか現在でも普通に動いており、LEDの明るさが少し落ちた程度。
ところで新社名の FFF SMART LIFE CONNECTED のFFFは何か知らないけれど、その後のスマート~を直訳すると「賢い生活の接続」のような感じと思われ、IoTに注力すると見た。ならば、きっと失敗する。
あれはパナソニックやセキスイハイム級の規模でやるもの。
3.ドスパラ「Altair VH-AD3S」
久々にドスパラのPCプレスリリース見た気がする。
ラベルの貼り方が古臭い、Vista時代とかオンキヨーがまだPC事業で息をしていた頃を彷彿とさせるセンス。昔のパソコンは何かシール貼られまくりでしたな。今でもそういうのあるけれど。
ツクモもそうだけれども、黒にこだわらない方が良いと思われ、なぜかは店頭販売する際にNECなどの製品に溶け込めるため。
テレビのようにデカいものは黒が良いとしても、ノートPCは元から小さいのだから白でも赤でも、黒ではなくとも良いはず。
4.Acer「A111-31-A14P」
ラストはAcer(エイサー)。
相変わらずな台湾デザイン、またはDELLやHPのような丸みを帯びた無駄さが光る。なぜApple Watchがダサいのか、は知らないが、なぜ四角なのかは丸にすると中身が狭くなり、逆にするとデカくなりすぎるため。
どうでも良いしあまり関係ないことも書くと、最近当サイトで私がApple、Microsoft、Acerのように表現する時は海外の企業、サイコム、ツクモのように日本語の時は国内として分けております。
但し時々間違えるし、NECやMCJはどうにもならない。
ベスト約3万円ノートは?勝手に決定戦
本題、4種類をメーカー別にて。
パソコン詳しい人はこれ見た瞬間、「ツクモの一人勝ちじゃん」と思われることかと。比較するまでもないほどツクモがいきなり優勝。
逆にAcerは一体なぜこんなノートを爆誕させてしまったのか、日本で売ろうとしているのか意味不明な仕様と価格設定であり、ひょっとしてギャグで発売したのなら別におもしろくはございません。
と言えども何のことかわからない人用に詳しく解説申し上げましょう。私の主観入りなので必ずそれが正解とは限らないと添えて。
1.CPUはクロック周波数を見るべし
以前ジャパネットのCMで見た、「何とクアッドコア、4コアですよ皆さん」とAtom搭載ノートで申されていたが、このクラスのクソ性能なCPUになると4コアなぞ要らない。というか逆に邪魔、クロック上がらなくなる足かせ。
というわけでコア数は省略してクロック(GHz)のみ書いた理由は、Core iシリーズならば割とどうでも良いところ、CeleronやAtom級になるとクソ性能すぎてまともにパソコンとして使えない物がまろび出されるため。
基準としてはノートでもせめて2.0GHz、まともと言えるなら2.5GHz以上は欲しい。ならばドスパラとAcerの方が良いかと言えば、右の数値は「最大」なのでアテにならない。極端な話、どちらも4コア動作中は1.1GHzしか出ないはず。
逆にツクモとFFF~のCeleronは比較的新しく1.8GHzならば私の基準にギリ届かないくらいにはまともに近い。
ところでAcerのCPUは2年前、ドスパラは3年も前の製品だけれども、これらCPUを搭載したベアボーンが発掘されたのだろうかレベルに古いのはなぜなのか。マジで発掘されていたりか。
2.メモリ4GBは少ないのではなくこの価格帯なら妥当
2chのおっさんは8GBどころか16GBでも足りないと騒いでいるシーンが多いものの、この価格帯のノートは逆に「4GBで足りないならやめろ、8GBにすると3万になれない」として、4GBで良い人が選ぶ製品と認識しましょう。
だいたいこれらCPU性能では大したことはできないだろうし、そのような用途ならばメモリ4GBで足りるはず。ブラウザはChromeを使わなければOK。
3.SSDとeMMCは同じNANDフラッシュでも別モノ
一時期、eMMCもSSDと表記されていた時期があるけれど最近は必ずと言えるほど正直にeMMCと書かれており安心できる。一応ツクモが本当にSSDか確認してみると「M.2 SATA接続」なので本物のSSDに間違いなし。
違いは単純に体感速度で、eMMCは数値的にHDDよりは速いものの体感ではHDDと大差なく、SSDだけは突出して何かと高速であり、この点でもツクモの仕様はアルティメットに正解。
4.モニタサイズ14.1型は特に重要で解像度も少し重要
私がモバイルしているノートが13.3型で、個人的にはこれ以上小さくなると使いづらい、操作や視認性に難あり。逆に15.6型はモバイルとは言えない大げさなデカさと感じており、13~14型の範囲が良いところ取りな印象。
その小さめな画面に対してフルHDはこれまた大げさと思えるものの、表示が小さいならHD解像度へ落とせば良いので問題ござらない。
AcerのHD解像度がダメかといえばそうでもなく、11.6型でフルHDはさすがに無茶振りとしてHDでスーパー合っているはず。
5.Windows 10の「Pro」と「Home」+「S」の違い
基本的に一般家庭用WindowsはHomeとProの2種類で、Homeが普通の人用、Proがオタク向け。そしてHomeにSが付くとどうなるかは、Windowsストアアプリしか使えないという、「それWindows PCか?」となる。
※簡単に言うと、そんなものが通用するならOSなぞ出せば広まる跳梁跋扈がまかり通ってしまうわけで、可能性のないWindowsアプリへの投資や制限はMicrosoftの自己満足にしか見えず、それは投資ではないただのギャンブル。
Microsoftも往生際が悪くしつこい、その状態のWindowsスマホ作戦を投げたほど失敗したのだからパソコンでやる必要はない。けれどメーカーへ安く出せばアプリ商法上手く行くかも、と思っていそう。
それを自覚しているのか救済措置がオプションで付いており、Sモードを解除すると普通のHomeエディションになるのでSモード不要ならアップグレードすればOK。
結論:クロック高め+SSD+WindowsがProなツクモが最有能
独断と偏見でランキングと点数を。ツクモを1としましょうか。
- ツクモ:100点・・・64GBながら3万円ノートにSSDは本当優秀
- FFF~:70点・・・ツクモとかぶりすぎて劣化版に見えてしまう
- ドスパラ:35点・・・CPUがクソ性能、Home Sは見劣りしすぎ
- Acer:5点・・・何も良いところがない割に4機種の中で最高値級
ノートPC全体として言えば、性能や容量があからさまに低いツクモのノートでさえ40点レベルながら、3万円クラスという価格の枠内ならばかなりマシな激安ノートがツクモのやつ。白も選べるとか良い仕事しすぎ。
探せば3万円以下のノートPCは色々ある
価格コムのノートPCコーナーより、掲載品を安い順でソート。
source:価格.com - ノートパソコン 価格の安い順
最安は税込2万円切り。
しかしCPUはもちろんスーパーごみ性能、今どきメモリ2GBは頭おかしい、eMMC 32GBでは空き容量が最初から10GB前後となり、素直に10GB使うとWindowsアップデートのデカいやつが実行できない。
2番めのKEIAN製品がもっと頭おかしく、笑えば良いと思うほどマジキチ仕様。メモリ2GBでWindowsが64bitは一応最低容量はクリアしているものの、本気でまともに使えないと予測可能。
といった感じで、4万円を超えるまで必ずといえるほど罠が1つ以上あるのが激安パソコン。
- X 安いから買う
- O この性能や容量で良いので買う
- O 使い物にはならないと知っていて実験的に買う<私
別にパソコンは高いほど良いとか高価な物を選ぶが無難などとは申しておらず、安すぎると後悔する可能性が高まり、高すぎると購入時のコスパ以外に修理代も高額化すると言いたい。
コスパが良く修理代も比較的安い、BTOパソコンおすすめ。
私的にこの中での1位は
>FFF SMART LIFE CONNECTED「MAL-FWTVPC02BB」
だと思います。
共通の難点は搭載ストレージ容量の少なさだと思います。
その中で「MAL-FWTVPC02BB」はストレージの増設が出来るようなので。
もっとも、どれが1位でも要らない子では有ります。
>どうでも良いしあまり関係ないことも書くと、最近当サイトで私がApple、Microsoft、Acerのように表現する時は海外の企業、サイコム、ツクモのように日本語の時は国内として分けております。
PC WatchやITmediaでもこの法則に従っていますよw
>私的にこの中での1位はFFF~
になるはずと思った。けれど換装や増設すると約3万円PCではなくなってしまうという矛盾を知るべしとして。※増設するなら最初から4万円以上をタゲるべき的な。
>PC WatchやITmediaでもこの法則に従っていますよw
10年以上ここやっていて知らなかった。ニッケーとかの全角英数に毒されているのかも。
>3.ドスパラ「Altair VH-AD3S」
どのへんがアルタイル(Altair)なのか気になるところ。
なおツクモ以外の3種ノートはエンターキーが英語キーボードよろしく横長。ミスタイプが増えそうですから、私はすべてオススメしません。以下それぞれレビューやら販売ページやらに掲載されている、配列が分かる画像。
FFF
https://img1.kakaku.k-img.com/Images/prdnews/2019082/20190822111911_930_.jpg
ドスパラ
https://pc.watch.impress.co.jp/img/pcw/docs/1197/185/H05_l.jpg
Acer
https://image.biccamera.com/img/00000007088811_A04.jpg
というかAcer機って英語配列な気がするのですけれど。
> しかしCPUはもちろんスーパーごみ性能、今どきメモリ2GBは頭おかしい、eMMC 32GBでは空き容量が最初から10GB前後となり、素直に10GB使うとWindowsアップデートのデカいやつが実行できない。
> 2番めのKEIAN製品がもっと頭おかしく、笑えば良いと思うほどマジキチ仕様。メモリ2GBでWindowsが64bitは一応最低容量はクリアしているものの、本気でまともに使えないと予測可能。
恐らく、この価格帯のパソコンでは、
プリインストールされたWindowsなんてタダの動作確認用です。エラいヒトにはそれが分からんのですよ。
中華人民共和国など海賊版Windowsの普及している国々で売られているパソコンに、Linux等がプリインストールされているのと同じことです。
自分は今メモリ1.25GBの骨董ラップトップから書き込みしていますが、まだディスクへのスワップ発生すら起きていません。
ましてや、くだんのKEIAN製品とかは、もっとメモリが多いし、ゴミとはいえCPUアーキテクチャは現行品です。
骨董品でもこなせる用途くらい、余裕でやってくれなくては。