2020年7月号ノートPC編。
BTOパソコンは種類が多すぎて選べない、自分の用途に合うモノがわからない、文字が小さすぎて読めない、そんな貴殿へヒツジ先輩が厳選したPCをエアコンシェルジュする月刊情報。
デスクトップは別記事にて。
本記事は当サイトおよびヒツジ先輩(私)の独断と偏見によるもので、最終的な判断はご自身でされることを極めて推奨。他人の意見に流されると後悔することがあるのはパソコンに限らず買い物なら何でも同じかと。
※毎月同じテンプレ部分は文字を灰色でお送りしております。
BTOパソコン.jp推奨PCノート編
用途別で4段階。
金さえ出せば上を目指せるのは当たり前なので、ここではコストパフォーマンスを重視した「これ以下はないけれど、これ以上は無駄かも知れない」で厳選しております。
画像をクリックすると売り場へ飛ぶ仕様。
1.安さ重視のライトユーザ向けノート
今回の低価格おすすめノートは珍しく日本HP。
ソフトウェアが何も付いていなければ左端が最安ながら、以下のソフトに500円の価値があると思えるならばお得度アップ。
- 詐欺ウォール(対策ソフト)
- マカフィー リブセーフ1年版
または、
- ファイナルパソコン引越し Win10特別版
- ターミネータ10plus データ完全抹消
詐欺ウォールは1年無料とか書かれていないのでパッケージ版だとすると税込3,080円、マカフィーはウザい割に2年目移行は当然有料、他のセキュリティソフトより何が良いとも言えないので1年お試しといったところ。
これは想像ながら、1年無料の開始時にクレジットカードなど登録しろと言われたなら自動更新前提なので注意。マカフィーならそのくらい汚いこと平気でしそう。
ファイナル~とターミネーター~はインストール用のDVDメディアなど簡易パッケージが別途付属しているなら叩き売れば数千円にはなれそうながら、そこまで手間かける価値あるかは不明。バンドルならPCにインストールされた状態なので転売は無理。
どれも要らないなら500円捨てるようなものなので最安のやつでよろしいかと。
性能はCPUがもちろんクソ性能、インテルでいうN系CeleronやAtom程度なので複数の作業を同時進行で何かしたいなら非力すぎ、何か1つだけ、ブラウザのみ、エクセルのみのように単体で動作させるならイケる。
メモリは最低限な4GBで、CPUがボトルネックになるだろうからこれ以上載せても意味は薄いはず。
3.2万円にしてはeMMC 64GBなどではなく、しっかりSSDの128GBあるので毎日がっつり使うわけではないなら問題無いかと。
いつものツクモの3万円ノートは在庫切れ、パソコン工房は現在最安ノートは5万円オーバー、マウスは5万切ると11.6型しかないのでスルー、その他メーカーも見た上で今月は日本HPのこれ。
用途としては、ブラウザで動画見るとか、フリーのオフィスソフトを入れて文書作成や表計算、iTunes入れてiPhoneを操作するなど軽い使いどころ向け。
使う人のイメージは、実家の両親へプレゼント、子どものプログラミング練習用、家族で共用しスマホの写真整理のようなライトユース。
2.だいたい何でもできる実用的本命機
赤がネックですな。赤イヤなら選択肢には入らないだろうけれども、屋外への持ち出さず自宅の部屋でフタ開けっ放しなら背面の赤は気にならないとして。
なぜあえてこれかは、5月に高校生用のノートを探していた際にこれが候補となった上に決定したので私が代理で発注し、初期設定を済ませる際に少しさわらせてもらったため。
画像では全然わからないけれど、質感と見た目がとても良く、全体的につや消し加工されているので指紋がベタベタ付かないところがまず良き。
最近のノートとの決定的な違いはキーボードの打鍵感で、薄いアイソレーションではなく、一昔前の標準仕様なパンタグラフのようなストローク(押し心地)の良さが素晴らしかった。
バッテリ9.4時間の重量1.13kgはモバイルにも適しており、14型は大きすぎず小さすぎず、税込送料込で9万円近くするのだから性能や容量も5年は余裕で使えるバランスとなっております。
マウスの実店舗に行く機会があれば触れてみるといつものクソダサBTOノートとの違いを体感できるはず。友人情報によるとエディオンにもマウスのノート置いてあるらしいので、この機種があればペタペタさわってみましょう。
私のメインノート(13.3型FMV)が今すぐ壊れたならこれ買うと言えるほど。色とか全然気にしない派なので問題無い。
用途は、1番の低価格ノートと同じ+パソコンの使用頻度が高い、これ1台で5年以上は使い続けてやろうと目論んでいる人向け。故障しないわけではなく、性能的に時代遅れになりにくいという意味で。
使う人のイメージは自分用メインPC。もちろん子ども用とか家族共用としても、たいていのことはこれ1台でこなせるはず。
3.ゲーミングノートPCの真打ちはこれ
真打ちは大げさな気がする、無難な感じで。
ゲーミングノートで安さ重視やコスパがどうこうは矛盾する、しかしあまりにも高価なやつではその価格ほどの価値があるか疑問なのでこの辺りで。
キーボードの拡大画像を見たところ、ペラいアイソレーションではなくストロークはそれなりに深めなようで、モニタはゲーミング液晶で今流行りのリフレッシュレート144Hz。
私もロケットリーグのためだけに144モニタを買い足そうか悩み中。手持ちのゲームの中で正直これだけは60Hzでは動きが激しくて厳しい。但しモニタ4枚めになるので置き場所的にも厳しい。
話を戻し、このバランスにケチは付かないかと。
- Windows 10 Home 64ビット [DSP版]
- Core i7-10750H
- DDR4-2666 S.O.DIMM (PC4-21300) 16GB(8GB×2)
- 500GB NVMe対応 M.2 SSD
- 1TB Serial-ATA HDD
- GeForce RTX 2070 8GB GDDR6
- 15.6型(非光沢カラー液晶) フルHD(1920×1080ドット)
CPUは最新の第10世代Core i7で最大5GHzの6コア12スレッド、メモリ16GBは個人的には盛りすぎながら、2ch界隈では16GBでも当たり前感あり、SSDは超高速なPCIe接続。
なぜあえて1TBのHDDを搭載しているか、非搭載なら5千円安いけれどこちらかは、Steamでゲームを入れまくると500GBでは無理があるとして。何か1~2個のゲームだけ入れて後は未ダウンロードにしておくならHDD無しでも。
用途はデスクトップPCでグラボ性能盛りまくっているゲーマーがサブ機として持つとか、どうしてもノートPCでもデスクトップ並な性能が欲しいと思うマニア向け。
使う人のイメージはPC変態あるいはゲーマー。クリエイターなどグラボ性能を要する職人が出先でプレゼンとかする用としても活躍しそう。
4.営業担当向きモバイルノートはこれ
大きすぎず小さくすぎずな14型はモバイルでもデスクワークにも。
決め手は大きさ以外に重量がバッテリ含めても0.99kgという軽さで、1kgを切ると1.3kg以上あるノートと比較しあからさまに軽いと違いがわかるはず。
CPUがCore i5ではなくi3なので8万円を切って欲しいところ、しかし現在は全体的にパソコンの価格が上がっており、これでも割安な方。
メモリは無難に8GB、SSDの240GBが足りないなら会社のサーバやクラウドを活用してデータを逃がすべきでしょう。パワポのスライドの中にクソデカ動画をぶち込むと厳しいかも知れないものの、そこは圧縮などでカバーを。
ビジネス向けノートとしてパソコン工房が地味に良いところはこれ。
わかりにくいけれど、左手前は小さくiiyamaのロゴあり、右奥は無し。
のっぺらいデザインが寂しいなら、ネルフやベンツやリンゴのロゴを貼り痛いやつになるも良し、会社のロゴステッカーを作り愛社精神をぶち撒けるも良し。
私なら共同通信のロゴを勝手に制作して胡散臭い感をかもしだしてみたい。朝日新聞は色々な意味でパーフェクトにアウトなので注意。PC関係なくて失礼。
用途はモバイル、社内以外でもノートPC持っておきたいとか、頻繁に会議室への移動がありノート必要な環境。
使う人のイメージは、外出時にもノートPCが同伴する営業職や役員の出張用とか。ビジネス向けとはいえども経理事務など、そういった室内から出ない部署用ではなく、そういう事務系は最初の安いやつか実用的な機種がおすすめ。
BTOパソコンの購入時に関するQ&A
以下、テンプレ。
- Q. カスタマイズしなくていいの?
A. 「しない方が良い」が正解。量産系BTOはカスタムすればするほど割高になる。するなら長期保証、オフィス、(自力で増設できないならバックアップ用に)内蔵HDDおかわり、の3つくらい。 - Q. パーツのメーカーや型番を知りたい
A. そういう人は自作しましょう。普通の人はメーカーとか型番にこだわらなくてOK。メーカー側も保証期間内に故障すると損なので変なパーツは使わない。自作する人が型番見るのは、電源の系統と12Vの容量とか、メイン基板の対応CPUや機能などを知る必要があるから。 - Q. やはりもっと性能や容量を上げたい
A. そういう時はカスタマイズはせず、標準構成で希望に近い機種を選びましょう。量産系BTOのカスタマイズはとにかく割高。上で書いた通りカスタマイズは、長期保証、オフィス、内蔵HDD追加くらい。 - Q. 助言はいいけどアンタは何者?
A. BTOメーカーの修理工場でデスクトップとノート合わせて数千台修理した後、営業部署へ異動したパソコンのことやメーカーの内情を知っている元社員で、BTOパソコン.jpブログをほぼ毎日10年以上続けてPC業界を見続けている、というハッタリが当サイトのウリなヒツジ先輩。周囲にPC詳しい人いるなら「ヒツジ先輩って知ってる?」と聞いてみればわかる。知らないかも知れないけれど。
今回オススメとしたBTOノートPC所感
このコーナー2ヶ月休みで久々にネット販売を見たところ、全体的に高い。
コロナ騒ぎによる中国工場や輸送遅延の影響なのか、メモリやSSDはたいして値上がりしていないし、AMD頑張っているので価格は維持か少しだけ上がる程度と予想していたが割と高め。
では中国の影響が少ないと思われるDELLやHPは関係ないかと言えばそうでもなく、結局はCPUやメモリ系は中韓台が主力なので仕方ないのだろうか。
モノは以前とたいして変わらない割に価格だけ値上がりは何か納得行きませんな。1ドル107円前後も(3月のコロナショックを除けば)半年くらい変わらない割に。
ところで最近よく目にするフレーズが、「テレワークに最適」なる提案、何がどう最適なのかよくわからない。
ウェブカメラは内蔵が無いなら外付けした方が位置が自由で角度調整できるし、ヘッドセットは元から外付けだろうから関係なし。テレワーク用のパソコンの定義は何なのだろうと考えてしまうほど普通のパソコンなら普通に使えるので特に悩む必要は無いはず。
以上。BTOパソコン=三流でも低品質でもノンサポートでもございません。コスパ重視の賢い後悔しない買い物をおすすめするためBTOパソコンを推奨。
> 普通のパソコンなら普通に使えるので
3万円から20万円と幅がありすぎるので、急遽テレワークを導入したいけれど
どのパソコンが"普通"なのかわからない層向けじゃないですかね
なるほど確かに。
自分が知っていることを他人が知っているとは限らない的な。以下税別。
普通ではない<5万円~10万円<普通ではない
但しこれは量産系BTO基準なので、価格コムで掘り出し物があるとか、ヤマダ電機で中国人店員にボッタクられたノートが10万しないレベルだとかありそうで難しい。
また、遠隔操作なのか会社貸与PCで直接アクセスしてしまえるのかの違いもあるはずなので、何をもって普通というのか難しくなると同時に、PCメーカーが「テレワークに最適」と言っている基準もわからなくなってしまう。
これで1記事と思ったけれど、テレワークやめる会社多いらしくて萎える。
>安さ重視のライトユーザ向けノート
なお該当機種のパネルタイプは光沢(グレア)のため、持ち運べる事務機として購入を検討しているならお気をつけを。
>マカフィー リブセーフ1年版
ふと思い立って3年版くらいを購入し、2022年4月までライセンスの有効期限がありますけれど、メインPCでは使用していませんね。理由としては「なんど除外設定にしても特定のアプリケーションをマルウェアと判定して隔離する行為が止められない」ためでした。
ゲームを誤検知の例
1.ABCD.exeの振る舞いが怪しいからマルウェア認定→隔離
2.ABCD.exeを除外アプリケーションに設定
3.ABCD.exeは○○.saveなどほかファイルを勝手に開くから隔離
4.ABCD.exe等が入ったゲームフォルダそのものを除外設定
5.ABCD.exeはsystem32フォルダ内の○○DLLを勝手に使うから隔離
6.面倒になったのでマカフィーのリアルタイムスキャンをOFF
>だいたい何でもできる実用的本命機
赤はけっこう好きですから問題ありませんけれど、できればワインレッドあたりのもう少し暗めの赤が好み。