質問掲示板で結構多めなファンからの異音。
カラカラという音がする、ブーンという音がいつもより大きいなど様々有ります。今回はケース内をクリーニングした後からシャカシャカという音がするという事で知人宅へ行って参りました。
持参した工具類
- ドライバー(プラス1番とマイナス5番の一体型)
- シリコングリス(銀の結構良い物)
- リテールCPUのケースの切れ端(透明なプラスチック)
- 割り箸、軍手、エアダスター
最悪の場合、Socket478、LGA775~1366のCPUまで外せるセットです。
ケース内から異音が出る場所を探す
普通に電源を入れて起動すると確かに高速でシャカシャカ(シャラシャラ)という音が継続して発生。すぐに電源を落としてケースを開け、電源を入れると音は大きくなります。配線やコネクタがファンに当たっている様子は有りません。
普通はこの時点でどこからの音かだいたい判るものですが、どこから音が出ているのか解らず。仕様書を見るとCPUがPentiumD-830、私がこれを書いているPentium4に勝るとも劣らない爆熱CPUでした。
インテルのリテールファンは爆音(おそらく3000回転超え)、リヤのケースファンも1500回転は行っているであろう爆音、電源ファンは普通ですがビデオカードはASUSの小さいファンが付いているGeForce7000番台。
異音がする前にクリーニングをしたとの事なので、エアーを吹いた際にファン変な方向へ負荷がかかり無理に回転させた可能性有り。歪んでいるかも知れないという事です。
人によっては嫌な音がするためご注意あれ。
録音がデジカメのためしょぼいですが、CPUファン付近でシャーという妙な音が判るでしょうか。電源を入れてすぐ始まり、電源を落とした瞬間に止まる。
高音かつ高速のため、径の小さいファンの軸がブレたり歪んで接触している際に出るものですが、マザーボードに小型のファンなど無く、グラボ(ビデオカード)からでも無い様子。
異音がする箇所を強引に探し当てる
動画にあったように、CPU付近で異音。
周囲には電源ファンとケースのリヤファンが密接しており、どこから異音が出ているのか解らないため一つずつ羽を手で停めて電源をオン。
- CPUファンを手で押さえて電源を入れる>異音有り
- ケースファンを手で押さえて電源を入れる>異音有り
- 電源の下から割り箸を突っ込み電源オン>異音停止
- 念のためグラボのファンも手で停めて電源オン>異音有り
電源ファンからの異音と断定出来ました。
推測になりますが、エアーを吹いた際にファンを止めずにスプレーを吹きまくった事が原因と思われます。面倒でしたが、電源ユニットを外してケースを分解しファンが水平になるよう手で押さえると一応は異音は解消。
修理は出来ておらず、またいずれ異音はするよという事で作業完了となりました。
ファンの掃除を3つのレベルに分けて解説
ファンで最も汚れる場所は種類や構造にもよりますがCPUファン。喫煙者の部屋なら全体にヤニがかかりケースのリヤなどホコリと一緒になり団子になっている事も有り得ます。というか、そういうPCをかなり見て来ました。
軽いホコリがうっすら、またはほっこり積もっている場合
きれいな室内で使っていても長期間掃除しなければ、人が出入りする以上ハイスペックPCではホコリが詰まりやすくなります。エアダスター(ブロワー)で吹き飛ばせば数分でクリーニング完了出来るパターン。ケースさえ開ける事ができれば誰でも掃除可能。
今回見た異音がするパソコンはこれでした。
湿気で固まり絨毯のようになっている場合
リテールファン(箱で買うCPUに付いているIntelと書いてあるファン)は、ヒートシンク(ファン真下の銀色の金属)表面にホコリが着き、湿気によってはじゅうたんのようにフタを作る事が有ります。
爪楊枝や綿棒でごっそり取れる事も有りますが、取れたホコリをケース内に放置しないようご注意あれ。湿気を含んだホコリが基板に密着し、更に水分を吸うと故障の原因になり最悪ショートして火花が出て燃える事もあります。
良くアルコールを使えというアドバイスを見ますが、初心者なら下手に液体を付けない方が良い結果になる事も有ります。要するに液体を付着させ故障させるなという意味です。
タバコのヤニで固まっている場合
吹いて飛ばない、ひどいものになるとケースから分解します。
これまたCPUファンが被害を受け易く、ヒートシンクからファンを取り外すどころか、CPUファン(クーラー丸ごと)外して掃除せねばクリーニング出来ない事も。それを考えて今回グリスとプラスチックを持参しましたが、使わずに済みました。軍手もそれ用です。
喫煙者は特にケース内を気にして下さい。
異音の原因で考えられる事と掃除で注意する事
変な音がする際に疑って下さい。
- ケーブルがファンに接触
- クリーニング時にファンを止めていなかった
- 室温が低くファンの回転数が落ちている
- 光学ドライブにCDやDVDが入っている
- フロッピーディスクがドライブに入っている
- ハードディスクからカンカンという音がする
- 火花パチパチと出ておりなかなかきれいだ
最後は冗談ですが、クリーニングでエアーを吹き付ける時は必ずファンを手で止める、または細い棒などを突っ込んで固定する事です。エアコンプレッサーなどで強く吹くと軸がぶれる原因になるため、強さは市販のスプレータイプと同じ程度に。
ハードディスクから異音がしたらクラッシュ、結構多いものがフロッピーやDVDドライブに物が入っている事。回転しアクセスするため、いつもと違う音が出て当然。
軸が狂ったりファンそのものが劣化し消耗すれば部品交換が最良となるため、聞かなかった事にする、おそらく勝手に治るだろうとは思わない方がよろしいかと。
冬場は静電気にも注意し、クリーニング時は必ず電源プラグをコンセントから抜き、広い場所で掃除をしましょう。今回のように異音事件にならないようご注意下さい。
ファンを吹く時は回転せぬよう固定し、必要以上に強くしない事です。
インターネットに接続するとカランカランと音がします。誰か分かる人教えてください。