前回「パソコンのメモリ検査フリーソフト"memtest86+"(起動編)」の続き。
検査画面の見方です。
memtestが無事に起動すると、Loading...と数秒(一瞬)表示されて上のような
画面になります。(画面中央やや下の赤い帯はエラーなので出てはダメです)
検査が始まったら光学ドライブからCD(DVD)は取り出しておきましょう。
もう使いません。
読めば判ると思いますが、画面左上から
memtestのバージョン
CPUの種類
CPUのL1キャッシュ
CPUのL2キャッシュ
RAMの性能
チップセットの種類
RAMの種類
となっていて、右上の黄緑色の枠で囲ったところに検査経過が表示されています。
「検査の経過」は、上から
1パス完了するまでの進捗
テスト内容の進捗
テストの種類
テストしている場所
パターン
です。パターンは簡単に言えば書いたり読んだりしてますよってことです。
更にその下、----の行は左から
経過時間
キャッシュサイズ
リザーブドメモリ
メモリマップ(領域)
キャッシュ
ECC
Test(?)
Passした回数
エラー数
ECCエラー数
になります。TestのStdというのが何なのか分かりません。
見るところは水色の枠で囲んだループ数と書いている「Pass」と
下に赤くエラーが出るか、の2ヶ所です。
ループ数は、お急ぎなら2~4pass回ればまぁ大丈夫じゃない?というレベル。
10passくらい回してエラー出なければOK。という人もいれば、一晩は回さないとダメ
とか、100が最低だろう、という人もいます。
私の経験では、ひどい順に
1.起動した直後から下半分が真っ赤になって激しくスクロール
2.2パスくらいで数行のエラーが検出(同じ場所で出ることが多い)
3.10~20の間で数個検出
4.50~70の間で1~3個検出
5.100以内に1つ出るが、再度100回すと出ない
という感じでした。
1の原因は相性問題が多く、増設メモリが刺さっている時はよくこれが出ます。
CPUをオーバークロックしている時も最初からズガーーと出ることが多いです。
2や3は本当にRAMがおかしいことが多く、ホコリや熱が原因のこともあります。
この状態でWindows上で作業していると、ランダムなタイミングで赤い×印の
小窓が出たり、具体的に「これメモリおかしくない?」とメッセージが出たりします。
4と5はぶっちゃけ分かりません。
運が悪いとか、何だかそういうレベルではないかと。
3回やっても毎回エラーが出るようなら、RAMが故障していると判断していました。
手順としては、エラーが出ないことを前提に2枚以上(全部)挿した状態でループ。
エラーが出たら1枚ずつ挿して、どのメモリが原因か調べます。
この時、次の2種類の症状が出た場合はマザーボードの故障が考えられます。
・ エラーが出たRAMを別のメモリスロットに挿すとエラーが出ない
・ 正常なRAMを特定のスロットに挿すとエラー、違うスロットでは正常
メモリの検査ではありますが、マザーやCPUが故障していてもエラー検出します。
BIOSでECCの設定が間違っているとエラーになることもありますが滅多に無いです。
気が済むまで回して無事に検査が終わった(と判断した)ら、Escキーを押して
リブートするか、電源を長押しして終了します。
メモリは、認識せず画面が真っ暗になる以外にも、検査すると故障していることが
あります。RAM自体が安くなったので、パソコンの調子が悪くてメモリでエラーが
出たらラッキーくらいに思いましょう。
余談ですが、修理担当はオーバークロックを嫌う人が多いです。
オーバークロックされたCPUは異常は無くても故障と定義することがあるので
見積金額がどえらいことになることがあります。
BTOパソコンで無茶をするのはやめましょう。
やるなら自作でどうぞ。(自己責任で)
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