パーツごとの平均寿命と言われるMTBFという計算は有れど故障は運。
いつもならこの一行で終わりますが少々真面目に考えてみましょう。
普通に考えると、パソコンが動いている時間が長ければ寿命に近付き故障する確率は上がると言えそうですが、簡単に消耗する物ではありません。
また、パソコン内部で最も故障し易いと思われるハードディスクを低めに見て50万時間とすると、電源入れっぱなしの24時間稼働で約57年。計算をしても無意味なわけです。
前置きが長くなりましたが、24時間電源入れっぱなしのパソコンと毎回電源をオフにするパソコンの違い。電源を切ると入れなければならないため、この部分を考えて行きましょう。
専門家では無いため詳しくは有りませんが、代わりに解り易いかと。
パソコンの電源を毎回オフにして電源を入れ直した場合
突入電流による電圧の影響
パソコンの電源をオンにすると、コンセントから電気が流れてパソコンの電源ユニットに入ります。電源を入れた直後は、突入電流という普通では出ない程の電気が流れます。それを電源装置が制御するわけですが、少なからずマザーボードから先にも影響が有るでしょう。
また、たこ足配線などで同じタップから電源を取っているなら、一緒に接続している家電製品などにも影響し、USBを接続していれば5Vが流れておりそちらにも行きそうです。
電源ユニット故障の原因というかタイミングになる事も有り、電源ボタンを押すとカチッなどという音が聞こえて電源が入らなくなったなど良く聞く話。
電源を切れば、電源を入れるというリスクが有ります。
ハードディスクのスピンアップが必要
HDDは電源オフの状態ではもちろん止まっており、パソコン本体の電源を入れるとスピンアップという回転開始動作をします。数秒で5400回転や7200回転まで上昇して安定しますが、この際に当然モーターに負担が掛かっているはずです。
電源を切る際は逆の工程になり、常時回転している=安定と考えると、電源をオンオフは負担という点では良いとは言えません。
BIOSが各装置を認識し判断してしまう
「してしまう」という表現としましたが、24時間フル稼働しているパソコンでは気付かれず故障したまま使っているパーツなど有るかも知れません。
パソコンは電源を入れるとマザーボード(BIOS)が起動し、メモリやHDDがいくつ、キーボードは正常か、などとチェックをして正常なら次へという工程を繰り返しWindowsの起動へ行きます。
私が自分のPCで稀にやりますが、深夜の静かな時間にHDDの音が気になり3本付けているHDDの1本を酔っぱらって電源を抜く事が有ります。注:真似してはいけません
マザーとHDDを接続しているSATAケーブルを抜くと完全に固まりますが、私のマザーはアホなのか気付かずドライブが消え、何事も無かったかのようにWindowsが使えます。
動作中に故障しても気付かれず、起動時に異常有りとしてWindows起動前にストップされてしまう可能性が有るという事。
Windows起動に必要なファイルの破損
Windowsは自分を起動するために設定ファイルなどが必要です。
(BTO)メーカー修理の現場では起動ファイルを修復などしませんが、自分や友人のPCでは設定ファイルが無くなったり読めなくなっていないかを見ます。文字通りWindowsの起動に必要なファイルの為、動作中は不要なわけです。
メーカー修理の頃、最も良く見た不具合はこれだったような気がします。もちろんHDDの故障やメモリ不良でシステムファイルが無い、破損していると表示される事も有りますが、単純にマイクロソフトがしょぼいせいかファイルが壊れたり無くなっている事も。
一度電源を切ればWindowsの起動が必要。Windowsくじ引きです。
Windows終了時に固まってしまう
起動後は24時間フル稼働PCと同じ状態になるため飛ばし、最後は終了のタイミングで何が起こるか。Windowsはスタートボタンから終了するという突っ込みは良いとして。
普通の家電製品のように電源ボタンを押して切るものでは無く、終了時に色々なデータを保存したり、アプリケーションを終了したり、デバイス(周辺機器)を解放して切り離す作業をしております。
これがあまりにも長いため電源ボタンを長押しして強制的にオフにする初心者も居られ、もちろん駄目です。Windowsのファイルが壊れる可能性のみならず、HDDや光学ドライブなどがアクセス中なら故障の原因に。
更にはXPまでは良くある、終了にやたら時間が掛かっていると思ったら完全にフリーズしていたという症状。こうなると電源長押しするしか無く、次回の起動が上手く行くよう祈るしか有りません。
HDDのアクセスランプが点灯しっぱなしの場合は気休めでは有りますが、長押しで電源が切れた直後すぐに電源ボタンを押して起動し、正常に終了させましょう。古くからHDDに関わっている為か、アクセスランプの点灯ほど怖いものは有りません。
Windowsの終了が遅い場合、Win-XPや2000ならマイクロソフト様の御サービスをどうぞ。ファイルをダウンロードしインストールするだけです。終了が早くなるかも知れません。
ダウンロードの詳細 : User Profile Hive Cleanup Service
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyId=1B286E6D-8912-4E18-B570-42470E2F3582&displaylang=ja
電源は入れっぱなしが良いのか?
電源を入れ直す事で、ごまかしが効かなかったり障害の引き金になりそうなど書きましたが、電源を24時間入れているなら休む間も無く熱を帯び、解放されず無駄に常駐するアプリケーションでCPUの負荷やメモリの使用量が上げ底になり、長期間電源を入れているPCなら再起動出来る確率が低くなると考えます。
物語は始めに戻りますが、パソコンは運で故障するため、ライフスタイルに合ったパソコンの稼働の仕方が精神的な負担を減らします。
電源を切れば起動時に~と色々書きましたが、これらが高確率で不具合を出すなら、私は今頃LinuxやMacでこれを書いているでしょう。
故障のし易さを比較するなら、常時フル稼働PCと普通に使っているPCの電源オンオフは比較にならないため気にしない、という事です。
だいたい、24時間パソコンの電源を入れているのはサーバーか自作変態PCのどちらかの為、私ら一般人がそういう使い方をしようなどとは考えない という事で、なぜこれを書いたのか不明のまま終わります。
<公開前に思い出したので追記>
これに絡もうと思いスッパリ忘れて完全オリジナルになってしまった・・
パソコンの寿命ってどれくらい? - 教えて!ウォッチャー
http://blog.goo.ne.jp/oshiete_watcher/e/42664f9412c838455307d2dded579329
電源常時ON信者な私ですが、2004年から使用の現用アンティークPrescott機と、1998年から何故か何処も壊れないエンシェントMMXPentium機の2台の実績があります。
共に常時起動状態で使うのがデフォで、Windows Update等、必要がある時だけ再起動するのみで、仕事に行く間も、何処かへ出かけようと、常に起動したまま、サスペンド/レジュームもしません。
夏になりますと、Prescott機のリテールFANが、何もさせて無いのに高回転で回ってくれますので、たびたび窓から投げ捨てたい衝動にかられます。
タワー型で重いし、背面の配線外さないと投げれないのでやった事ないですがw
夏の夜が寝苦しいのは蒸し暑いからではなくて、どう考えてもその爆音のせいです。本当にありがとうございました。
1年目でグラボ、2年目で電源ユニットが壊れましたが、使い方は変わらないまま、交換後のパーツで3~4年動いているところを見ると、常時電源ONのせいというより、単にパーツ側の問題だったのでしょう。
むしろ、ノートであるにも関わらず、12年もの間、何故も壊れないMMXPentium機を見ていると、ノートPCはしょっちゅう開け閉めしてサスペンドさせずに、常時稼働させとくほうが、液晶のバックライトやインバータに負担が無くて、モツんじゃあるまいか?。等と思わなくも無いです。
もっとも、「中華仕様」になる前のIBMノートの頑丈さが異常なダケかもしれませんがw
結論としては、常時電源ONで壊れるどころか、充分長く使えているので私は電源常時ONを支持します。
オマイ、単にモノグサだから電源OFF/ONが面倒なダケだろwとか思われるかもしれませんが、気のせいです。
そんなことは少ししか思っておりません。
まぁP2P中毒の人は常時起動しっぱなしですからねw
自宅サーバー率なんて僅かなものだし
ネトゲ廃人でもないのに、仕事や外出時まで常時起動しっぱなっていうのは、まずP2P。
ファイル大量に吸うだけでなく、DOMにならないためにもキャッシュ保持するためには常時起動するしかないですよね☆
もちろん著作権に触れるのものをアップロードしてはダメ!自分もポエムしか交換したことありません。
>いちご大福 さん
ウチは田舎過ぎて光回線が来てませんので、メタル回線のADSL、それも基地局まで4~5㎞ありますので、通信速度は2Mbps程度しか出ないんですよ。
光回線引かれてたんなら、きっと私もP2Pやってたかもしれませんが、2Mbpsじゃねぇ・・・
だから、P2P何ソレ美味しいの?状態。
P2Pが普通に出来る環境におられる方はいいですね。
正直うらやましいとは思いますが、どうせこんな田舎には向こう10年光は来ないでしょうから、仮に興味があっても私にとってはずっと無縁ですよ。
そんなワケで、P2Pなんぞ未知の私にはよく理解できませんが、世間的には低速回線でもP2P頑張ってやっておられる方っているんですかね。
それはまた、エラいご苦労様なことでしょうに。
私は光が来るまでは検討対象にもならんです。
じゃあなんで常時電源ONなの?アホなの?って言われても困るんですが、それは私が電源を落とさない方がよいと思っているから、常にONにしておくのですよ。としか申し上げようが無いです。
>TakaQさん
失礼しました、特定の方に言ってたわけではありません、私が常時接続に抱いているイメージにすぎませんので。>ネトゲやP2Pや相場チェックのため常時起動
自分の場合、メリケン製の海外ドラマが常に日本放映より先行しているのが待てない!=P2Pで動画+字幕職人ファイルとなってしまいます。CMコミコミで見れば、かろうじてグレーでしょうか?(汗)
あと就寝直前までPCに向かっていて、起床して真っ先にPCに向かう生活をしている場合、就寝中に電源を落とさないというのは大いにアリだと思います。6時間後に起動するなら、つけっぱなしでも利にかなっていますし、忙しい朝にOS起動してソフト立ち上げての手間を省けます。夜パジャマでなく出勤用のスーツで寝るようなものですね!(違)
だから、要はオマイ、それモノグサで電源落とさないだけだろ!
って言わないでくれるいちご大福さんの優しさに全私が泣きましたw