Eモバイルと抱き合わせ販売の100円ミニノート。
JapanInternetのデイリーリサーチより。
「1割」の正確な数値は11.8%となっており、タイトルを見た際「少なすぎる」とは思ったものの、データを良く見るとニッケー状態でした。ネタにするのやめようかと思いましたが、乗り掛けた泥船で沈んでみます。
ミニノート PC、利用者の1割が“100円 PC”で購入 - japan.internet.com デイリーリサーチ
http://japan.internet.com/research/20090422/1.html
調査対象は10~60代の約1,000人、男女比約6:4、ここまでは良い。
1万人が適当とは思うものの、無料公開データならば充分有り難い。
しかし、この内「ミニノートPCを持っている」率はどの程度なのか?
ここが分母になるため、最も重要な所。
まず、ミニノート PC を持っているという119人(全体の11.8%)に、所有するミニノート PC のメーカー(複数台所有する場合は最も利用頻度の高いもの)を聞いたところ
こらこら。 昔テレビでやっていた関口さんのクイズじゃないんだから119人は無いでしょう。
Eee PC で一躍有名となった「ASUS」12.6%(15人)が最も多く、
こらこらこら。 最も多くて15人、12.6%とは一体どういう統計でしょうか。 中学生が社会の授業で近所回って犬の種類を集計するようなもの。
わずかな差で「東芝」「ソニー」11.8%(14人)、「富士通」10.9%(13人)などの国内メーカーが続いた。
「1人」で0.8%もズレるとは、100人に聞きましたに近付いて来ました。
以下、「Acer」6.7%(8人)、「NEC」「デル」5.9%(7人)、「レノボ」5.0%(6人)、「日本 HP」4.2%(5人)となっている。
7社。意味が解らなくなって来ました。 この中で「100円ミニノート(Eモバ抱き合わせ)」販売をしていたメーカーは何%なのか、それが先では無いでしょうか。ここから購入時期という、斜め明後日の四次元へ向かわれています。私には理解できません。
“100円 PC”(PC 購入時に通信キャリアと同時契約することで安価に提供する)でミニノート PC を購入したかを聞いたところ、1割近く(11.8%:14人)が「はい」と回答。
「クイズ100人に聞きました」ではパネルは9枚なので、11.8%(約12人分)では1位になれません。もちろん、そういう問題では無く締めの一文。
お得感のある“100円 PC”という謳い文句は中々効果的なようだ。
クソマジメに最後まで読んでしまった自分に腹が立ってきました。
何をどうしたら118人中、偏ったメーカーで、Eモバセットの有無や他の競合を調査せず「中々効果的」となるのか。意味が解らないことはもちろん、タイトルだけ見たら信じそうな罠リサーチ。
追加する項目は
・ そのメーカーにEモバイルPCは存在したか?
・ 購入時に100円ミニの選択肢はあったか?
・ イーモバイルPCとしての用途は?
これが聞けていれば、・・・・ おそらくこのリサーチ自体が公開できなかったでしょう。数が少なすぎます。なぜ中途半端に公開するのか理解できません。
リサーチ抜きで選び方を考える(需要や使い所を知りたい)ならば、過去に書いている記事がまだ使えるのでこちらをどうぞ。記事の最後にこっそり動画を追加しています。
【DELLの100円ミニノート】イーモバイル同時加入って何?
https://bto-pc.jp/select/bto-pc-116.html
興味が無いなら、同じくJapanInternet.comのリサーチよりこちらをどうぞ。
ハードディスク故障の経験率
https://bto-pc.jp/repair/bto-pc-174.html
それでも興味が無ければ、明日の記事で100円イーモバイルセットがクソな理由を書きますのでお楽しみに。
コメントする ※要ユーザ登録&ログイン